結婚式に取り入れたいのは、記憶に残る感動的な演出
結婚式や披露宴の時間をゲストみんなに楽しんでもらうことはもちろんですが、自分たちや両親、ゲストの心に残る、感動的な一幕も準備したいですよね。みんなが感動する、思わず涙してまうような演出にはどのようなものがあるのでしょうか。結婚式と披露宴それぞれで取り入れたい、記憶に残る感動演出をご紹介します。
結婚式に取り入れたい感動演出
結婚式の時間は一般的に30分程度と短時間ですが、結婚式前の準備時間やウェルカムスペース、入場のタイミングなどを活用すれば二人らしい感動的な演出を取り入れることができます。
母から娘へ最後のプレゼント「ベールダウン」
「ベールダウン」とは、教会式や人前式の結婚式前にブライズルームやバージンロードの入口で花嫁の母親が花嫁のベールを優しく下すセレモニー。他家に嫁ぐ娘に母親としてできる、最後の花嫁支度の手助けと言われています。
花嫁が父親とともにバージンロードを歩む前に行われる短い時間のセレモニーですが、ベールを下すほんの数秒の間に母親は娘の誕生と成長の過程に想いを馳せ、花嫁は母親と過ごした思い出を振り返る、母と娘だけの大切な時間。親としての最後の務めを果たす瞬間をゲストと一緒に記憶に残すことができるのも素敵ですね。
二人でじっくり話をしたいのなら、ブライズルームでのベールダウンがおすすめ。ゲストと感動を分かち合うことはできませんが、結婚式前に感謝の気持ちをしっかりと伝える時間を作ることができます。メイク直しもできるので、泣いてしまいそうなお母さま、花嫁さんにおススメです。
ゲストと作る結婚証明書「ウェディングツリー」
人前式や教会式で新郎新婦が結婚の証明としてサインする「結婚証明書」。さまざまなデザインの中でも、ゲストのフィンガースタンプを葉っぱに見立て1本の豊かな木を作り上げる「ウェディングツリー」は、ゲストが二人の結婚を承認した証として残すことができる素敵なアイテム。証人として参加できたことで、ゲストにとっても嬉しい思い出として心に残りそうですね。
ウェディングツリーは一般的に木をモチーフにデザインされていますが、手作りで作るなら二人の好みや趣味、結婚式や披露宴のテイストに合わせてデザインを変えてもOK。フィンガースタンプ以外にもデザインに合ったスタンプを用意するなどオリジナリティは無限大。自由度が高く遊び心も加えられることから、結婚式後二人の新居に飾るカップルも多いようです。二人の誓いとゲストからの承認をいつでも眺めて過ごせるのも、夫婦円満の秘訣かもしれませんね。
ゲストから繋がる12のメッセージ「ダーズンローズ」
新郎が12本のバラを手にゲストの前で花嫁にプロポーズをする「ダーズンローズ」。12本のバラにはそれぞれに「感謝・誠実・幸福・信頼・希望・愛情・情熱・真実・尊敬・栄光・努力・永遠」という意味が込められており、生涯夫婦として過ごすための想いを贈る演出として人気です。
結婚式で行うなら人前式がおススメ。先に入場した新郎がゲストから1本1本薔薇を受け取りながらバージンロードを進み、新郎のもとに到着した花嫁に束ねた12本のバラを誓いの言葉とともに贈ります。花嫁はブーケの中から1本のバラを選び新郎の胸元に飾ることで、2人の誓いが成立。結婚式で二人の誓いに携われることは、ゲストにとっても貴重な瞬間として深く心に残るでしょう。
甥や姪、友人との絆にほっこり感動
思わず笑顔になってしまうような、心がほっこりする演出も感動的で心に残ります。 甥っ子や姪っ子がいるカップルなら、子供達にリングボーイやベールガール、フラワーボーイ&ガールをお願いしてみましょう。 幼い子どもが正装し、たどたどしくもしっかりと役目を果たそうとする姿は、会場中を笑顔にしてくれるでしょう。
友情を感じられる演出なら、海外では定番のブライズメイドを。ブライズメイドは花嫁をねたんでやってくる悪魔から花嫁を守ると言われており、現代の日本では花嫁の介添え人として結婚準備から結婚式の立会まで大切な役割を担います。信頼する友人だからこそお願いできる絆の深さに心温まるとともに、会場の華やかさもUPすること間違いなし!
披露宴で取り入れたい感動演出
披露宴などのパーティは、両親やゲストに二人の結婚を報告するとともに感謝の想いを伝える場。二人らしさを感じられる感動演出を取り入れましょう。
定番だけど欠かせない!両親への手紙とギフト
披露宴やパーティで涙を誘う人気の演出といえば、花嫁から両親へ贈られる手紙の朗読。普段は照れくさくて伝えられない感謝の想いを素直に言葉にして伝えられる貴重な機会でもあり、家族の歴史や絆の深さに感動し新郎新婦や両親だけでなく、ゲストみんなも涙する場面です。手紙を読み上げる花嫁を支えるように新郎が寄り添う二人の姿も印象的。
家族のプライベートを人前で披露するのはちょっと…というカップルには、手紙の代わりに短いメッセージとともに花束やギフトを贈るのも人気です。新郎新婦の出生体重に合わせたウェイトベアや手作りの子育て感謝状などのプレゼントは両親の宝物になりそうですね。
母から娘へ贈る、花嫁への手紙
花嫁から両親への手紙は定番ですが、母から娘へと贈られる花嫁への手紙も感動的。嫁ぐ娘に対する「幸せになってほしい」という願いとともにこれからも変わらず繋がっていく親子の絆があることや「まだ一緒に過ごしたい」という母の想いが綴られた手紙には、誰もが胸を打たれます。
母から娘へ贈られる手紙は、新郎からのサプライズ演出として用意されることがほとんど。これを読んだ新郎はぜひ検討してみて!
一人ひとりへの心遣いが嬉しい、手書きメッセージ
一人ひとりの席札に添えられた手書きメッセージも、ゲストが感動する演出の一つ。派手さはありませんが、ゲスト一人ひとりを大切に想う新郎新婦の温かな心遣いを感じられます。準備に余裕があればゲストそれぞれとの思い出の写真も入れたフォト付きメッセージで感謝の想いを伝えられたら、ずっと大切に残してもらえそうですね。
席札以外にも、「お皿の下メッセージ」も人気。ゲスト席にあらかじめセッティングしてある飾り皿の下にメッセージカードを準備しておくサプライズ演出です。思いがけない贈り物は誰しも嬉しいものですよね。
「ダーズンローズ」は披露宴でも!
結婚式のセレモニーとして紹介した「ダーズンローズ」は、披露宴でも取り入れることができます。タイミングとしては、お色直しなどブーケも一新する再入場時がおすすめ。二人にとって大切なゲストにあらかじめバラを配り、新郎が先に一人でバラを受け取りに回りながら入場するのも良いですし、新郎新婦二人で入場しゲストの元を受け取りに回ればテーブルラウンドの演出も兼ねることができそうです。
受け取ったバラはメインテーブルの前で束ね誓いの言葉などと合わせて花嫁に贈り、花嫁はブーケから1本を選んで新郎の胸に飾ります。二人の誓いに参加できるのは、ゲストとしても嬉しいポイント。
新郎新婦の再入場前に司会からダーズンローズのセレモニーの由来や12本のバラの意味について解説してもらうと、ゲストにもセレモニーの意味が伝わりより感動的な時間となりそうです。バラを受け取る際にゲストからメッセージをもらうなどのアレンジを加えられると、より盛り上がる演出となりそうですね。
まとめ
二人らしい感動の演出を取り入れて印象的な結婚式に
結婚式や披露宴で人気の感動的な演出には、家族や友人との絆を感じられるものが多くあります。ここでご紹介した演出を二人の結婚式のコンセプトに合わせてアレンジするのも良いですし、例えば小学校の先生なら生徒たちがサプライズで登場したり、ご高齢の祖父母とともに入場するなど、取り巻く環境によって演出方法はさまざま考えられそうですね。
自分たちの周りにいる大切な人たちも一緒に楽しめる、共に感動しあえる演出を、ぜひ取り入れてみてください。