フラワーガールとは
キリスト教式(教会式)の始まりに、花嫁が歩くバージンロードの上に花びらを撒く女の子のことを「フラワーガール(Frower girl)」といいます。元々は海外の風習のひとつでしたが、今や日本の結婚式の定番演出になっています。女の子が花びらを撒いて歩く姿はとてもかわいらしく、参列するゲストを和ませてくれます。
フラワーガールの由来とは
中世ヨーロッパの習慣から基づいているフラワーガール。その昔、2人の少女(姉妹)が似たような服を着て、小麦の花輪を持ちながら、花嫁の前を歩きました。時が過ぎ、やがて小麦の花輪はカゴに代わり、カゴから花びらを撒くようになったのです。花びらを撒くことによってバージンロードに花の香りが広がり、悪魔から身を守るために清めてくれるといわれていました。
日本ではそういった意味合いで花を巻くことはなくなりましたが、お子さまゲストに参加してほしいと願う新郎新婦に人気の演出のひとつになっています。
フラワーガールは何才がよい?
年齢:4~10歳以下
人数:1~数名(姉妹・兄弟でもOK)
新郎新婦の子ども、新郎新婦の姪・甥、親族の子ども、友人の子どもにお願いすることが多数です。年齢に特に決まりはありませんが、式の時間が決まっているので、流れを理解して行動できる年齢になってからお願いするのがよいかもしれません。
男の子にお願いしてもいいの?
花を巻くという演出上、女の子にお願いすることが多いようですが、女の子がいない場合は男の子に依頼してもかまいません。
男女の兄弟や男女どちらにもお願いしたい場合は
女の子も男の子、どちらにもお願いしたい場合は一緒に花びらを撒くパターンがあります。しかし、せっかくなら、女の子は「フラワーガール」、男の子は新郎新婦の指輪を運ぶ「リングボーイ(リングベアラー)」を任せてみてはいかがでしょうか?一列に並ぶのも良し、ふたり一緒に並んでカップルのような雰囲気で歩いてもらうのも素敵な演出になります。
フラワーガールの演出の流れ
フラワーガールのみの演出の流れ
1.新郎入場
2.フラワーガール入場
3.新婦・新婦父入場
リングボーイがいる場合の演出の流れ
1.新郎入場
2.リングボーイ入場
3.フラワーガール入場
4.新婦・新婦父入場
リングボーイと一緒に仲良く入場するのも素敵な演出です。日本の結婚式では、式次第でフラワーガールの役割・演出方法を変えたりすることもあるのですが、一般的には『新郎が入場した後』『新婦・新婦父が入場する前』にフラワーガールが入場し、花びらを撒いていきます。
フラワーガールの依頼の仕方
挙式の華であるフラワーガール。親族であっても友人であっても、誰かの子どもをお願いする場合は結婚式の日にちが決まったらなるべく早めに伝えてましょう。近くに住んでいる方には時間をつくって直接お願いしに行き、遠方の方には電話やメールで早めにお願いします。
式当日は、子どもの視界に入るところに親の席を確保しておくようにしましょう。そうすることで緊張したり心細くならずに、安心して大役を努めてくれるはずです。
また、当日は大人がおこなう演出のようにうまくいかないこともあります。恥ずかしがって前に出たがらなかったり、泣いてしまったりすることもあるでしょう。そういった場合の対応策もきちんと考えて用意しておくことが大事です。
衣装は誰が用意する?
依頼する子どもの親に用意してもらうことが多いようです。結婚式に参加してもらうので、普段よりフォーマルなドレスアップした衣裳にしてもらえるとは思いますが、気になる場合は新郎新婦が用意しておくとよいでしょう。
複数の子どもたちにお願いするときは同じ衣装で揃えてもらうと印象的な演出になります。結婚式のテーマが決まっている場合はあらかじめ指定しておくと良いでしょう。そういった場合は、新郎新婦が衣装を用意してあげるのがスマートです。海外では、結婚式に参加してもらう子どもたちは新郎新婦の衣装と合わせて用意することで演出のひとつになっていることが多いようです。
自分の子どもが任せられたときの準備の仕方
準備1 フラワーガールの衣装の確認
フラワーガール用の衣装を新しく購入する場合、当日新しい衣装を着てぎこちなくなってしまうことも考え、事前に何度か着せて慣れさせておくのがベストです。
準備2 自宅でフラワーガールのリハーサル
子どもにとってママにとって大舞台。子どもにとってはいつもと違う雰囲気に緊張してしまったり、嬉しくて舞い上がったりしてしまうもの。事前に自宅で簡単に挙式のリハーサル練習をしておくと良いでしょう。式当日、挙式リハーサルに参加させてもらえるかも新郎新婦に確認しておきましょう。
フラワーガールへのお礼の仕方
絵本・おもちゃ・お菓子の詰め合わせ・図書カードなど、子どもの年齢に合わせたプレゼントを贈るのがおすすめ。誰かの子どもにお願いしたときは、事前に親御さんに子どもの好みのものを聞いておくと良いでしょう。
相場:1000円~3000円
お礼の渡し方:披露宴会場のゲスト席にプレゼントを置いておきましょう
お礼と一緒にメッセージカードを入れておくと、子どもにもその親にも喜ばれます。
フラワーガールのファッションコーディネート
一般的なファッションとは
衣裳はドレス・ワンピースなど、普段着とは少し違う華やかな衣裳が多いようです。結婚式のゲストマナーとして白いドレスはNGとされていますが、ベールガールなどの子どものみ許されています。しかし、最近はプリンセスが好きな女の子が多いので、カラフルなドレスを着ておめかしして花嫁をサポートしてくれるのがブームです。
白い衣装を避けてほしい場合は、派手すぎない淡い色合いのパステルカラーのドレスを指定しましょう。
ヘッドドレスをつけるとさらにかわいらしさアップ
花冠・カチューシャ・フラワーコサージュなど花嫁が持つウェディングブーケと同じお花を使ったキッズ用の花冠やフラワーコサージュ、子どもがつけるとキュートなカチューシャを用意します。複数の女の子をお願いするときは、お揃いのドレス・ワンピース・花飾りを身につけておしゃれしてもらいましょう。
フラワーガールの花冠デザイン
フラワーガールのヘッドドレス人気No.1は花冠!フラワーガールもとびっきり可愛い花冠を身につけて、挙式に華を添えてもらいましょう。人気の花冠は可憐なミニバラ、清楚なかすみ草、愛らしいラベンダーを使ったものなどです。結婚式の雰囲気に合わせて用意しましょう。
まとめ
おふたりに子どもがいる場合はもちろん、親せきの子どもや友人の子どもに活躍してもらえる結婚式の華・フラワーガールの演出。子どもたちが参加してもらうことで、頑張っている姿を見てより一層深い感動に包まれ、癒される挙式になること間違いなしです!お願いする場合は、きちんとプレゼントを用意し感謝の気持ちを伝えましょう。素敵な意味が込められたハッピーな演出、フラワーガールを子どもたちにお願いしてみてはいかがでしょうか?