結婚の結納や顔合わせ食事会で行われる「記念品の披露、交換」とは
結婚の顔合わせや結納に行う「婚約記念品の披露、交換」
もともと婚約記念品とは、婚約を正式なものとする「結納」の儀をする際に、男性側から女性側へ贈る結納品のひとつとして数えられていました。女性側から返礼品を贈る場合もあります。現在の顔合わせ食事会では、男性側から贈られた婚約記念品(婚約指輪やアクセサリー)を両家両親に披露したり、女性の指に嵌めてあげるプログラムがひとつの見せ場となっています。
最近では両家両親に感謝を込めた記念品をプレゼントすることも
最近では、自分たちのだけでなく、今まで育ててくれた両親に感謝を込めて顔合わせ食事会の際に「記念品」として、ちょっとしたプレゼントを用意し、贈呈する時間を顔合わせに組み込むカップルも増えているようです。
結婚の顔合わせや結納で披露し渡す「婚約記念品」とは
婚約記念品とは
婚約記念品とは、婚約を記念して贈る贈り物のこと。現在では婚約指輪がもっともポピュラーな婚約記念品ですが、そのほかにもネックレスやイヤリング、バッグなどが婚約記念品として選ばれています。
もともと婚約記念品は、婚約を正式なものとする「結納」する際に、男性側からの贈り物として、結納金・結納品とともに取り交わしていたもの。結納で取り交わす3~13品目の1つとして数えられていました。
ですが近年、結納の複雑な儀式はカジュアル化し、両家が揃って食事をして親睦を深める「顔合わせ食事会」のみ行うことが主流になってきました。現在結納を行ったカップルが全国平均で約14%なのに比べ、顔合わせ食事会のみをしたというカップルは80%にのぼります。その中で、婚約記念品の交換は未だに婚約をした証の儀式として、現在でもつづいています。
婚約記念品の返礼品とは
現在の婚約記念品は、結納の名残で男性側から女性に贈るのが一般的です。その後、お返しの品を女性側から贈るのことがあるのですが、その品物を婚約記念品の返礼品と言います。男性から送られた婚約記念品の半額ほどの品物をプレゼントします。顔合わせ食事会での婚約記念品の披露の際は、女性側からの返礼品を贈った人は全国で50%ほど、返礼品は贈らなかった人も半数ほどいるようです。
贈る場合のタイミングとして、顔合わせ食事会の際に披露または交換します。婚約のシーンをいつも思い出せる大切な記念品なので、お互いのリクエストを聞いて、喜んでもらえるものを贈りましょう。
男性から贈る婚約記念品の種類と相場
婚約記念品の相場は約36.5万円
婚約記念品に選ばれる品物婚約指輪が全体の90%と圧倒的です。指輪以外ではネックレスや時計など、女性がいつも身に着けていられるアクセサリー類が選ばれます。中にはバッグや電化製品など、実用的なものを望む女性も。プロポーズ時や顔合わせまでに渡すために用意するには、パートナーの女性の好みの詳しいリサーチが必要になるため、贈る本人を同行するなど注意して選んでください。彼女の好みのブランドや憧れのジュエリーなどは事前にチェックしておきましょう。
婚約記念品で多く選ばれている品物
- 婚約指輪 90.6%
- ネックレス 6.1%
- 腕時計 2.6%
- ピアス・イヤリング 0.7%
- その他(バッグ・電化製品など) 3.6%
女性から贈る返礼品の種類と相場
返礼品の相場は約15万円
アンケートで男性から婚約記念品を贈る人は70.6%ですが、女性から婚約記念品への返礼品を送った人は45.3%という数字で、約半数が特にお返しをしていません。特にお返しがない場合は、顔合わせ食事会では婚約記念品の交換ではなく披露の形式で行います。
返礼品では、男性が日常で身に着けられるもの、実用的なものが多く選ばれる傾向です。長く使える、実用的な価値のあるものを男性側と相談して選びましょう。
返礼品で多く選ばれている品物
- 腕時計 44.9%
- スーツ 16.2%
- 財布 8.7%
- 電化製品 4.7%
- 靴 4.7%
- ネクタイピン 3.7%
- カバン 4.1%
- スーツ以外の洋服 3.2%
- メンズアクセサリー・ジュエリー 1.9%
- バイク、自転車 0.8%
男性に贈る返礼品では、最近ブームの自転車や筆記用具、旅行券など、実用的な選択が多い傾向です。また、婚約指輪を買ってもらったお返しとして、結婚指輪をペアで新婦が購入するという案もありました。(結婚指輪のペアの平均費用相場は24.4万円)
顔合わせ食事会で婚約記念品の渡し方
顔合わせ食事会で行う「婚約記念品の交換」のタイミング
婚約記念品を披露・交換するなどの婚約セレモニーを行う場合は、両家家族の紹介が終わって、乾杯やコース料理が出てくる前のタイミングで行うのがベストです。
すでにプロポーズ等で婚約指輪を贈っていてもも、あらためて両親にお披露目して喜びを分かち合いましょう。
婚約記念品の披露の方法
カジュアルな顔合わせの場合は、婚約指輪をリングケースから出し、女性の指にはめ両親にお披露目するという簡素な披露になります。
儀式らしさを出すために、婚約指輪以外に結納金(ご祝儀)を用意することも。その場合、白木の盆にご祝儀袋と指輪を載せ、両脇に長熨斗・末広と結納で使われるアイテムを添えて、略式結納らしいセットにします。白木盆や簡易結納セットは通販やブライダル店舗、顔合わせ食事会をするホテル・料亭・式場で購入・用意が可能です。
婚約指輪を彼にはめてもらう、という儀式は盛り上がるマストともいえる演出です。さらに、その手を芸能人の婚約発表記者会見のようにみんなにお披露目して記念写真の撮影を行います。
顔合わせで指輪を披露したい場合は、指輪の納品スケジュールに注意して、時間の余裕をもってオーダーしましょう
関西式結納で行う「婚約記念品のお披露目」の様式を取り入れる
関西式では元々指輪(結美和)として結納品目の一つですが、両家が集まるいい機会ということで、関東式でも取り入れるカップルが増えてきました。
進め方に決まった手順や口上があるわけではありませんが、結納式の流れに沿って、厳かなお披露目シーンを演出しましょう。
【口上例 女性本人の口上例】
このたびは婚約記念品として、タロウさんから婚約指輪を頂きました。
すでに指に着けていますが、改めて皆さんにお披露目させてください。
【口上例 男性本人の口上例】
このたびは婚約記念品として、モモコさんから腕時計を頂きました。
これから始まる結婚生活とともに、長く大切に使っていきたいと思います。
婚約記念品は必要か。記念品なしの選択肢も
婚約記念品がいらない、という人もアンケートの結果30%近くいます。
「お金がもったいないから」が31.9%で最も高くなっています。その他に
「婚約指輪に意味を感じないから」「結納しなかったので必要なかった」「普段身につけるものではないから」
といった理由が聞かれます。
結婚生活や結婚式には、新居・引っ越し・家具や家電の購入・結婚式の準備費用・新婚旅行などさまざまな費用がかかることが予想されます。
女性側は結婚前に婚約指輪に憧れがあると答えた人の割合は50.5%、婚約指輪を婚約の証として身に付けたい人は35.6%と多く、今後の予定と出費を考えた上で、お互いが婚約記念品に対してどういう考えや思いを描いているのか話し合い、意見をすり合わせることが必要です。
両家両親に感謝を込めて贈る「記念品」とは
顔合わせ食事会の場で両家両親に贈る「記念品」とは
両家の両親へ、今までの感謝の気持ちを込めて、顔合わせ食事会でプレゼントを用意するカップルが増加してきました。夫婦箸や夫婦茶碗、夫婦円満のお守りをボックスに詰めてDIY…等、いろいろなアイデアがあります。二人の結婚のよろこびだけでなく、今まで長く連れ添った両親夫婦への感謝とお祝いにもなり、顔合わせで新たな思い出になりそうです。
両親にプレゼントする記念品のアイデアと相場
プレゼントの相場は3000~5000円程度の、両親にあまり気を使わせない手土産程度の金額のものがおすすめです。
乃木神社のお守りを記念品にDIY
縁結びで有名な乃木神社の「つれそひ守」をかわいい箱に入れてラッピングし、記念品として贈呈するアイデアがプレ花嫁の間で人気のようです。値段も手頃で、両親に末長く仲良く元気でいてほしいという気持ちも伝わります。
【つれそひ守】
夫婦箸・夫婦茶碗
夫婦箸や夫婦茶碗をプレゼントする、というのも定番のアイデアです。最近では、夫婦橋を作って贈ることができるワークショップなどを利用して手作りするアイデアもありますよ。
【夫婦橋】
【夫婦茶碗】
記念品の渡し方
食事も一通り済み、お開きになる際、締めの挨拶の前などに渡すタイミングをもうけ、両家両親にサプライズで贈るなど工夫しているカップルが多いようです。締めの挨拶を行ったあとは記念撮影を行うことも多いため、進行が慌ただしくならないようにタイミングを工夫しましょう。
まとめ
顔合わせや結納での記念品交換や贈呈は素敵な思い出になる
顔合わせ食事会のプログラムや進行には、結納のように儀式が決められているものではありません。そのため、婚約記念品の披露や交換、両親への記念品贈呈は、食事会を盛り上げ婚約のお祝いのムードを盛り上げる素敵なイベントになりそうです。送り方などに工夫して、顔合わせで素敵な思い出になるといいですね。