会場入りから挙式までの挨拶回り
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結婚式の当日は、できるだけ時間に余裕をもって会場入りしましょう。会場で和服の着付けなどをおこなう場合には、挙式開始の2時間から3時間前、とくに支度の必要がなくても、1時間半ぐらい前には会場入りしておきたいところです。交通トラブルなどで会場入りが遅れることないように、交通手段と所要時間の確認もしておきます。
到着後は、相手方の親がすでに来ているかどうかを確認します。来ていた場合には、すぐ挨拶をしましょう。また、お世話になるヘアメイク担当や宴会責任者などへの挨拶回りも欠かせません。挙式前の受付がある場合は、受付係にも挨拶をしておきましょう。
親族が集まったら、控室に顔を出して挨拶をします。ただし、この段階では、相手方の親族控室に行って挨拶をする必要はありません。ゲストの方を見かけたら、たとえ顔がわからなくてもホスト側の親から挨拶をします。親しい方とだけ話しこむことのないように、偏りなく挨拶をしていきましょう。
挙式後から披露宴開始までの挨拶回り
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親族紹介では、親が親族を相手側に紹介します。一般的には新郎側から、家族、血縁の近親族の順に、ひとりずつフルネームと続柄を述べていきます。紹介されたら、その場で軽く挨拶をします。なお、結婚式場によって親族の紹介をおこなうタイミングが異なるので、事前に確認しておくといいでしょう。
披露宴の会場では、一部の地域を除いて親は末席に座ります。この段階で、式が始まる前に挨拶できなかったゲストに挨拶をして回りましょう。挨拶をしながら披露宴が始まる時間を待つのがベストです。
なお、受付が終了していた場合には、受付係に感謝の気持ちを伝えて謝礼を手渡します。
披露宴中の挨拶回り
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披露宴中にゲストがスピーチや余興をしている間は、ゲストに顔を向けて、話を聞いている姿勢を示しましょう。なお、最近では、親が余興に参加する演出も増えています。急に指名されても恥ずかしがらず、スマートに役割をこなせるようにしてください。
歓談タイムでは、ゲストテーブルへの挨拶回りをします。
挨拶回りの順番
親族を除く自分側のゲスト
↓
親族を除く相手側のゲスト
↓
自分側の親族
↓
相手側の親族
挨拶回りでは、料理サービスの邪魔にならないように気をつけてください。各ゲストと会話をするときは顔見知りであるか否かを問わず、全員同じように時間を割いて話をしてください。
雰囲気によっては、テーブルでお酌をしてもいいでしょう。ただし、無理にお酒をすすめる必要はありません。ゲストからお酒をすすめられた場合は、たとえお酒が飲めなくてもグラスに軽く口をつけるのがマナーです。
料理の内容によってもお酌をするかどうかは変わります。西洋料理の場合はスタッフがお酒を注いで回るケースもあるので、マナーが気になる方は事前に式場のスタッフに確認しておくといいでしょう。
披露宴の最後には、新郎新婦から親へ花束や記念品の贈呈がおこなわれるので、担当者の指示に従って所定の位置につきましょう。
花束などの贈呈後は、両家代表謝辞となります。一般的に、代表謝辞は新郎の父が担います。スピーチは落ち着いて滑舌よく話しましょう。メモを見ても構いません。挨拶が終わったら、新郎新婦と両家の親が揃って礼をします。
披露宴がすべて終わったらゲストのお見送りです。会場担当者の案内に従って、ゲストより先に退場し、新郎新婦と会場の出入口付近に並んでお見送りに備えましょう。
ゲストの退場が始まったら、ゲストの顔をしっかりと見て感謝の気持ちを伝えます。話し込むと退場の列が滞るので、軽く挨拶をする程度で問題ありません。すべての役目が終わった後で結婚式場のスタッフに挨拶をしておくとスマートです。
まとめ
結婚式の親挨拶、当日は落ち着いて挨拶回りをこなしましょう
結婚式の当日は新郎新婦のサポートだけではなく、相手側の親や各ゲストへのあいさつ回りなど、やるべきことがたくさんあります。当日になって慌ててしまわないためにも、事前に挨拶回りの順番などをしっかりと把握しておきたいところです。
大切なのは、式場に足を運んでくれたゲストへの感謝の気持ちです。たとえぎこちなくても、感謝の気持ちが伝わればゲストも喜んでくれるでしょう。式場スタッフへの挨拶も忘れないようにすれば完璧です。