結婚式で気をつけたいマナー
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結婚式で知っておきたいマナーを、両親と親族の立場に分けて紹介します。
両親
両親は、新郎新婦と同じく主催者側となるため、ゲストにおもてなしの気持ちを込めて対応しましょう。挙式がスタートしたあとも、入場や代表謝辞、ゲストテーブルへのお酌など、多くの役割があります。新郎新婦のサポートだけではなく、相手の両親に対する配慮も忘れないようにしましょう。
参列者を知らないと失礼にあたるので、ゲストと新郎新婦の関係は当日までに把握しておきたいところです。ゲストテーブルへの挨拶回りで新郎新婦とゲストのエピソードや想い出話をすれば、好印象にもつながります。
親族
親族とは民法で定められている姻族の総称で、「六親等内の血族、配偶者、三親等内の姻族」を指します。親子関係を越えるごとに1親等を加えて数えるため、父母と子は1親等、祖父母や兄弟姉妹は2親等となります。叔父や叔母は3親等です。
配偶者の親も考え方は同じなので、配偶者の親は1親等、配偶者の兄弟姉妹は2親等になります。いずれにしても、「兄弟姉妹は2親等」と覚えておくとわかりやすいはずです。
なお、親族と似た言葉に「親戚」がありますが、親戚関係は法律で明確に定められていません。
結婚式当日の親族は両親のサポートに回り、ゲストへの挨拶やお酌の手伝いなどをします。親族も主催者側であることに変わりはないので、ゲストへの細かい気配りを忘れないようにしてください。
両親や親族の結婚式服装マナー
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結婚式当日の服装マナーも、両親と親族では異なります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
両親の服装
服装の格式が両家で異なるのはマナー違反です。「和装か洋装」「正礼装か準礼装」などを事前に確認して、両家で格式を揃えましょう。今は「格」を意識する家庭が少なくなっていますが、フォーマルな場で両家の格に差が生じるのは好ましくありません。
父親が洋装で母親は和装という組合せでも構いませんが、両家の母親同士と父親同士は和装と洋装を揃えてください。
親族の服装
親族も主催者側になるため、フォーマルな場を意識した服装を選びましょう。新郎新婦や両親よりも目立つ服装は避けてください。
女性の服装
未婚女性の和装は「振袖」が正装なので、年齢に関係なく着用できます。既婚の女性や振袖に抵抗がある方は「色留袖」か「訪問着」を選ぶといいでしょう。
洋装を選ぶなら、肌の露出と過度な装飾はNGです。お祝いの席なので明るい色でコーディネートしても問題はありません。ただし、ストッキングの着用は必須です。
男性の服装
男性はブラックやダークスーツでOKです。白系の色が入ったネクタイに革靴なら完璧でしょう。
子供の服装
中学生や高校生は制服でかまいません。未就学児や小学生は、ジャケットやワンピースを選んでみてください。
親族やいとこが結婚式で注意したいこと
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親族には主催者側として知っておきたいマナーがいくつかあります。当日にトラブルを起こさないためにも、事前に確認しておきましょう。
お酌はほどほどにする
ゲストへのお酌や挨拶まわりは大切ですが、できるだけ目立たないようにするのがマナーです。お礼の気持ちを伝えながらも、お酌はほどほどにしてください。なお、西洋式の披露宴ではスタッフがお酌をして回るケースもあるので、事前に確認しておくといいでしょう。
親戚ぶった態度は厳禁
自分しか知らない新郎新婦のエピソードをゲストに延々と話したり、披露宴で新郎新婦の写真撮影を独占したりするといった行為は厳禁です。「親戚だから仕方なく参列した」というような態度にも要注意。新郎新婦のためにも、笑顔でお祝いムードを演出しましょう。
退場はゲストのあと
閉宴後の親族退場はゲストのあとです。閉宴の挨拶が終わっても、主賓やゲストの退場が済むまでは座ったままで待ちましょう。なお、親族が退場するときには、列が途切れないようにタイミングを計って席を立つようにします。
二重の立場を意識する
親族は主催者でもあり招待客でもあります。ゲストにはおもてなしの気持ちで接しながら、新郎新婦に対してはお祝いの意思を示して披露宴を盛り上げていきましょう。
まとめ
新郎新婦とゲストに喜んでもらえる結婚式を!
結婚式の服装は新郎新婦や両家の意向を聞きながら、両家の格に差が生じないように気をつけてください。親族の服装も好みで選ぶのではなく、フォーマルな場を意識して選ぶことが大切です。
親族は主催者であると同時に招待客でもあるので、ゲストをもてなしながらも、新郎新婦に対する祝福の気持ちを忘れないようにしましょう。今回ご紹介したマナーと注意点を意識しながら、新郎新婦の想い出に残るような結婚式を演出してくださいね。