プロポーズの順番。婚約指輪はいつ買う?渡すタイミングは?
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男性も女性も、婚約をするためにまずはお互い結婚の意思を確かめあうプロポーズをおこないます。しかしいざプロポーズを考えたとしても、どんなきっかけやタイミングでプロポーズをしたらいいか、迷ってしまうことも多いようです。また、現在では男性側からプロポーズを行うことが一般的と考えられてきましたが、ジェンダーレスや多様性の考え方が進み、女性からプロポーズしようと考える人も増加しています。まずは男性も女性も婚約の意味をしっかり確認したうえで、プロポーズをどうするかを自分で決め、タイミングに向けて準備しましょう。
婚約とは。婚約の意味と定義
婚約とは、結婚の意思を確かめあい結婚の約束をしている状態のこと。つまり、ふたりが将来的な結婚に合意していれば、婚約になります。婚約すると、お互いに結婚を成立させる努力義務が課されます。
婚約には公的な手続きは必要ありませんが、契約としてみなされるため破棄すると契約違反として損害賠償の対象となります。どちらかが納得のいかない理由で婚約を破棄したり、婚約破棄に至る不祥事があった場合は、法的に賠償責任を負うこともあるのです。婚約する前と後では相手に対する責任の重さが違うことを自覚した上で、誠実に対応していくことが大切です。
婚約を約束するスタイルは?
多くの場合はプロポーズをもって婚約と考える人が多いのですが、親世代では両家の親に紹介、または結納や両家顔合わせをおこなって結納と考える人もいます。また、日本ではあまり馴染みがありませんが、ヨーロッパやアメリカでは一般的な婚約誓約書を取り交わしたり、婚約式のあとに婚約パーティーが開かれることもあります。日本でもカジュアルな婚約パーティーは仲の良い友人や知人を招いて報告を兼ねおこなうケースも増えています。
婚約が成立したらその後は?
婚約が成立すると、婚約者として結婚に向け動きだすのが一般的です。通常は婚約後1~2カ月の間に両家の親に婚約者として報告し、1年以内に結婚するのが一般的な目安となっています。婚約期間は、婚姻届を提出し、入籍するときまで続きます。婚約期間は人それぞれで、婚約をしてから1カ月以内に入籍した人もいれば、1年以上かかってから入籍したという人もいます。
婚約のためにプロポーズをおこなうタイミングは?
プロポーズをおこなうタイミングは人それぞれですが、決心をつけるために、何かのきっかけや節目となる日時を目安にして、それまでにプロポーズ準備をおこなう人が多いようです。
【プロポーズをおこなうおすすめのタイミング例】
・お互いの誕生日
・ふたりの思い出の記念日(付き合った日や嬉しいことがあった日など)
・人生の転機があったとき(仕事での昇進、転職、起業、資格取得など)
・年間行事やイベントデー(バレンタインデーやホワイトデー、クリスマスなど)
・旅行や観光にいったとき(ふたりでの旅行や花火大会など)
プロポーズのタイミングで婚約指輪を渡す必要はある?
「ゼクシィ結婚トレンド調査2019(全国推計値)」によると、プロポーズの際に夫がひとりで決めた婚約指輪を贈ってくれたと答えた人は44.7%。それ以外で、ふたりで見に行ったり、妻自身が決めたという人の割合は54.7%と半数以上の結果になりました。
サプライズで贈りたい、サプライズを喜んでくれそうという気持ちがある場合には、婚約指輪を自分で用意するのも良いでしょうが、相手の好みが分からない場合には、無理に指輪を用意する必要はありません。
何もプレゼントがないのもと気が引ける場合には、花束やアルバム、ネックレスなど別のプレゼントを用意し、プロポーズ受諾後にふたりで買いに行くケースも多いのです。
データ出展:ゼクシィ 結婚トレンド調査2019調べ
プロポーズのタイミングでサプライズで婚約指輪を贈るには?
プロポーズのタイミングで婚約指輪をサプライズで贈りたいと準備するには、じっくりと贈る相手の好みのブランドや指のサイズの確認など情報収集をおこなう時間が必要です。
また、婚約指輪はとの業者やブランドも、発注してからまっさらな新しいものを作って納品する形をとっていることがほとんどで、納品までの期間は最低でも1カ月ほど見ておく必要があります。
【婚約指輪をサプライズで用意する際に準備する4つのポイント】
・贈る相手の左手の薬指のサイズを知る
・贈る相手のジュエリーの好みや憧れブランドをリサーチする
・購入前にジュエリーショップのスタッフによく相談する
・購入前の検討段階で納期を確認しておく
婚約報告の順番。プロポーズ後に「婚約した」と周囲に報告するタイミングはいつ?
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「いつからが婚約期間なの?」と疑問に思う人もいるでしょう。プロポーズをされたとき?口約束をしたとき?ここでは、「婚約とはいつを指すのか」を解説します。
プロポーズした・されたときから
婚約していると言えるのは、「結納が終わってから」「両家の顔合わせが終わってから」など人によって解釈はさまざまですが、一般的にはプロポーズした・されたときから婚約期間に入ると考えて良いでしょう。
プロポーズがあり、相手が了承した時点で、結婚の合意があったと見なせます。ここでは、結納や両家の顔合わせ、婚約指輪の有無などの儀式的なものは考慮されません。
プロポーズがない場合はどうなる?
もしプロポーズがなかったとしても、お互い「結婚しようね」「結婚を見据えて一緒に暮らそう」などの約束があり、結婚の意思が固まっているなら婚約していると言えます。
ほかにも、妊娠や転勤をきっかけに将来を真剣に考え、時期が来たら入籍しようとお互いに考え同意している場合でも婚約していると考えてよいでしょう。しかし、男性女性のどちらかが一方的に盛り上がり、相手の同意が無いのに「私は彼と絶対結婚するの!」など思い込んでいる場合は婚約とは言えないでしょう。
「婚約した」と伝えるべき相手はまずは親に報告を。周囲への報告のタイミング
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大好きな相手からプロポーズされ、了承して婚約期間に入ったら、家族や友人、職場の人に少しでも早く報告し、喜びを伝えたいと思うものです。しかし、報告する相手によってタイミングは異なるので注意が必要です。
婚約期間は結婚への準備も兼ねた期間になることがほとんどですので、どのような順番で報告を進めていくか、事前によく考えて報告のタイミングの段取りを行いましょう。
両家の親に結婚の挨拶をする前にプロポーズや結婚報告の順番を確認。婚約後スムーズに結婚を伝える流れや段取り
両親・親族への婚約報告は『結婚の挨拶』の日程決めも兼ねて
お互いの両親には最初に伝えましょう。もし会える距離に住んでいるなら直接会って話すと両親も喜びます。遠方なら、もちろん電話でも大丈夫です。祖父母や仲の良い従兄弟など、直接伝えたい親族がいれば両親に報告したあと、すぐに報告して構いません。
また、婚約報告とともに両家への挨拶の日程も決めたいと伝えられると、両家の親にも安心してもらえますし、結婚に向けた今後の取り決めもスムーズになります。
職場への婚約報告は結婚式や入籍の日程が決まってから
結婚式の3ヵ月前までを目安に報告しましょう。最初に「仲の良い同僚に伝えたい!」と思うかもしれませんが、まずは直属の上司に報告するのがマナーです。次に部長や課長などその上の上司に報告します。最後に同僚に伝えます。
友人や仲の良いグループへの婚約報告は結婚報告も兼ねできるだけ一斉に
仲の良い友人や、結婚式に招待したいと考えている友人には婚約したら披露宴の招待状を発送する前に、直接自分から報告しておきましょう。ただ、結婚式に招待しない予定の、学生時代のサークルの先輩や、グループで遊ぶくらいの軽い関係の友人は、報告のためにわざわざ呼び出すのは気が引けるかもしれません。その場合は、時期関係なく、会うついでの報告や結婚報告ハガキで大丈夫です。
なかなか会えない友人には電話やLINEで報告するのも良いでしょう。最近はグループに一斉に通知するために、SNSで報告する人もいます。一斉報告前に、特に仲の良い友達やグループへの報告は済ませておきましょう。
「婚約した」と報告するときの間柄や関係性別の注意点
婚約は大変喜ばしいことです。しかし、周囲の人への伝え方を間違うと「嬉しいのは分かるけど…」と、あまり快く思われない場合もあります。ここでは報告のときに注意したいことを解説します。
<3>両親・親族
親しい親族には自分で報告するとしても、縁が遠い親族にはどう報告したら良いか迷う場面も出てきます。そこで、両親に報告したときに、親族への報告も両親にお願いしておくと良いでしょう。そのときに、結納や顔合わせの有無など軽く意向を伝えると同時に、両親の意向も確認しましょう。
友人
友人に伝えるときは、相手の状況を考えて報告しましょう。久しぶりに電話をして「ねぇねぇ○子!私結婚するの!」など浮かれた様子で一方的にまくしたてるのはおすすめできません。もしかしたら友人は、闘病中や失恋したばかりなど、配慮が必要な時期かもしれません。最初に相手の状況を聞いてから切り出しましょう。
職場の人
結婚をすると苗字が変わったり、状況によっては退職や時短勤務を申し出る必要がある人もいるでしょう。急に「私、明日結婚するので退職します」など報告されても、職場の人は困ってしまいます。婚約がきまったら「この度婚約しました。○月くらいに結婚する予定で、その後婚約者の地元に引っ越すので退職予定です」など分かる範囲の報告を行うと引き継ぎ等がスムーズです。
ただ、あくまでも職場なので「みんな聞いて!婚約しました!」など友人に報告するような浮かれたノリで伝えるのではなく、事務的に控えめな態度で伝える方が印象は良いでしょう。できれば業務時間外が望ましいです。
まとめ
2人の結婚の意思が固まったら、適切なタイミングでプロポーズし婚約と結婚の報告を
結婚の意思が固まったら、両親にはすぐに報告しましょう。きっと両親も喜んでくれるはずです。そのときに、結納や顔合わせの有無などの打ち合わせを軽く行っておくとスムーズです。友人には、結婚式の招待状を発送する前までには報告しましょう。報告するときは相手の状況を見て報告します。職場の人や友人には結婚式の3ヶ月前までを目安に報告し、退職予定がある場合は引き継ぎの打ち合わせなども行いましょう。
相手の気持ちを考え、適切なタイミングで報告することがポイントです。