結婚式当日の受付の流れ
結婚式当日、受付でどのような行動をすればいいのか迷う人も、流れを知っておけば安心です。まずは、結婚式当日の受付の流れを見ていきましょう。
(1)まずはお祝いの言葉を述べる
結婚式の受付は、新郎・新婦の友人が勤めているケースもあります。しかし、受付担当者は「両家の代表」となりますので、まずはお祝いの言葉を述べましょう。
受付担当者は、新郎・新婦から預かった出席者リストをもとに誰が到着しているのかチェックします。そのため、新郎・新婦どちらのゲストなのかを伝え、自分の名前を名乗ると親切です。
受付での言葉例
「本日はおめでとうございます。新婦の友人の○○と申します」
(2)一言添えてご祝儀を渡す
受付担当者のチェックが済んだあたりで、一言添えて受付担当者へご祝儀を渡します。この時、ご祝儀袋は受付担当者の正面(受付担当者側から読める向き)になるようにしてください。夫婦で出席するなど、ご祝儀が連名の場合は代表者が渡します。
新郎・新婦の親族の場合は、地域の風習や親族間の考え方にもよりますが、結婚式よりも前にご祝儀を渡すのが基本です。その場合は、受付で自分の名前を述べた後、ご祝儀はすでに渡していることを伝えましょう。
ご祝儀を渡すときの言葉例
「心ばかりのお祝いでございます」
親族がすでにご祝儀を渡しているときの言葉例
「お祝いは、先日お渡ししております」
(3)芳名帳に記帳する
ご祝儀を渡したら、芳名帳に名前を書きましょう。新郎・新婦が用意する芳名帳のデザインによって、何を書くのかは異なりますが、基本的には氏名と住所を書きます。受付に用意されているボールペンやサインペンなどを使って、自分で丁寧に記帳してください。夫婦(家族)で出席する際は、代表者が氏名を書き、その横にそれぞれ下の名前を書きます。
最近は、招待状と一緒に芳名帳代わりのカードが同封されていることもあります。その場合は、事前に記載して持参し受付に提出しましょう。
ここまでが、結婚式当日の受付の基本的な流れです。
結婚式当日、受付をスムーズに済ませるためのポイント
流れがわかるだけでもバタつかずに受付を済ませることができますが、よりスマートに受付をするためのポイントもご紹介します。
式場についたら大きな荷物はクロークへ預ける
できるだけ少ない荷物で結婚式場に向かおうと思っていても、意外と荷物は多くなるものです。大きな荷物を持って会場に入るのはマナーにそぐいませんので、必要最小限の荷物以外はクロークに預けましょう。
「荷物を預けるのは受付後でもいいのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし、大きな荷物を持ったまま受付に向かうと、他の人の邪魔になるだけでなくご祝儀を取り出すのに手間取ってしまう可能性もあります。そのため、大きな荷物は受付前にクロークに預け、受付時には必要最小限の荷物のみが手元にある状態にしておくのが望ましいです。
余裕をもって式場に到着し、受付は早めに済ませる
式場へは結婚式開始の30分前くらいにつくようにし、15分前には受付を済ませておくようにしましょう。ゲストの人数によっては受付が混みあう可能性もありますし、予定外の事態で到着が遅れる可能性もあります。「結婚式の開始時間に間に合えばギリギリでも問題ない」という考えは捨て、余裕をもって行動することをおすすめします。
早めについておけば、ゆっくりお化粧を直したり、身だしなみを整えたりする時間もてるでしょう。
ご祝儀は袱紗(ふくさ)に包んで持ち運ぶ
袱紗(ふくさ)とは、絹などでできた四角い布(袋)のことで、贈答のための金品を持ち運ぶ際に使用するものです。ご祝儀を包んでから受付に渡すまでに、ご祝儀袋が折れたり汚れたりしないよう、ご祝儀は袱紗(ふくさ)に包んで持ち運び、受付で袱紗(ふくさ)から出して渡すようにしましょう。
結婚式で使用する袱紗(ふくさ)は、暖色系や紫色のものを選んでください。袱紗(ふくさ)がない場合は白い布やハンカチでも代用できますが、大人のたしなみとして、袱紗(ふくさ)を用意しておくことをおすすめします。
受付が済んだら!結婚式スタートまでの過ごし方
挙式・披露宴の開始時間になると、式場スタッフが会場へ移動するよう声をかけてくれます。それまで久しぶりに会った懐かしい友人と会話を楽しんだり、新郎・新婦のご両親にお祝いの挨拶をしたりするなどして過ごしましょう。ただし、新郎・新婦のご両親は当日何かとやらなければならないことが多いものです。忙しそうであれば挨拶は披露宴中にするなどの配慮ができるとよいでしょう。
また、新郎・新婦からゲストへのおもてなしとして、ウェルカムドリンクなどが用意されている場合もあります。飲みすぎないよう気をつけつつ、せっかくですからいただきましょう。
まとめ
受付の流れとマナーを知って結婚式当日はスマートな受付を
結婚式当日は、少し早めに式場に到着し、大きな荷物を預けてから受付を済ませましょう。受付では、お祝いを述べて名前を伝え、ご祝儀を渡して芳名帳を書くのが一連の流れです。マナーがわからないと焦る必要はありません。落ち着いて受付を済ませてくださいね。
また、気心の知れた友人が受付を担当していると親しげに話しかけてしまいがちですが、他のゲストの迷惑になる可能性もあります。節度ある行動を心がけるようにしましょう。