ご祝儀を連名で贈るときの「ありの場合」と「なしの場合」
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ここでは、具体的にどのような場面でご祝儀連名が許されるのか、具体的に解説していきます。
夫婦連名で贈るのはあり
披露宴出席の場合も、欠席してご祝儀だけ渡す場合も、夫婦なら連名で書いても問題ありません。招待状も夫婦連名で来ているはずなので、連名でも失礼にあたりません。また、夫婦に未成年の子どもがいる場合は子どもの名前を連名で記載しましょう。
披露宴に招待されているとき以外で、単純にお祝いを贈るときも夫婦連名は許されます。
会社連名や友達一同は披露宴を出席するならマナー違反
「会社の同僚一同で贈りたい」「友達一同で贈りたい」という場合もありますが、披露宴に出席するならマナー違反になります。例えばサークルのメンバー5人で披露宴に出席するときに、ご祝儀袋に「サークル一同」などと書き、一人数万円ずつ入れる、といった方法は絶対にやってはいけません。個人で相場のご祝儀を贈るのがマナーです。
会社連名や友達一同は披露宴を欠席するなら可
もし披露宴に招待されておらず、単純に結婚を祝う意味でのご祝儀なら連名でも問題ありません。ご祝儀袋に「会社一同」や「友達一同」などと書き、お祝い金を入れましょう。
連名でご祝儀を渡すときの名前の書き方はどうする?
連名でご祝儀を渡すときに、どのように名前を書けばいいか戸惑ってしまう人も多いでしょう。ここでは、夫婦連名の場合、3名以上の場合、4名以上の場合に分けてそれぞれ解説します。
夫婦連名の場合
夫婦でご祝儀を渡すときは、ご祝儀袋の右側に夫の名前を記入し、左側に妻の名前を記入します。水引の結び目の中央下や、もしくは右寄りに夫のフルネームを書き、その左に妻の名前のみを書くとよいでしょう。それぞれに名字を書く場合や夫婦別姓の場合は、右側に夫のフルネーム、左側に妻のフルネームをバランス良く書きます。
3名以上の連名の場合
3名でご祝儀を贈る場合は、立場が上の人の名前を右に書くのがマナーです。 そのあとは、左へ順に名前を書いていきましょう。例えば「社長A、部長B、スタッフC」の3名がいた場合は、右が「A」真ん中が「B」左が「C」という順になります。
立場に上下がない友人同士でご祝儀を贈る場合は、右から五十音順がスマートです。例えば「あいかわ太郎、いのうえ花子、かわごえ次郎」という3人がいた場合は右が「あいかわ太郎」真ん中が「いのうえ花子」左が「かわごえ次郎」になります。
4名以上の連名の場合
連名する人が4名以上いる場合は、全員の個人名は記載しません。4名以上のときは代表者の名前を中央に書いた上で、その左側に「外一同」と書き添えます。連名でご祝儀を贈った人がきちんと分かるように、別紙に全員の名前を書いて同封しましょう。
夫婦で結婚式に招待された!夫婦連名のご祝儀マナーをおさらいしよう
最後に、夫婦で結婚式に招待された場合のご祝儀マナーをレクチャーします。夫婦連名の場合のご祝儀相場や中袋の書き方も要チェックです。
毛筆で書くのがマナー
ご祝儀袋の表書きにボールペンや万年筆を使うのはNGです。必ず毛筆や筆ペンで書きましょう。達筆でクセの強い字で書いてしまうと、贈った相手がご祝儀を開封するときに、誰からのご祝儀か分からなくなってしまいます。誰が読んでも分かるように、楷書体で記入しましょう。また、墨の濃さも気をつけなくてはなりません。ご祝儀は薄墨の筆ではなく、濃い色の墨で書きます。
夫婦連名の場合のご祝儀相場
夫婦で披露宴に出席する場合は、引き出物が夫婦で1つなので「個人で包む額×2」よりも少なめに包みます。例えば個人で3万円包む相手に贈るなら、夫婦で「5万円」になります。また、個人で5万円包む相手なら「7万円」が一般的です。
中袋の書き方
ご祝儀袋の中に入っている袋のことを中袋と呼びます。この中袋の描き方にもマナーがあります。中袋にはご祝儀の金額を記入しますが、このとき金額の数字は旧字表記にしましょう。例えば「5万円」なら「金五万円」と書くのではなく「金伍萬円」と書きます。中に入れるお札は新札を用意し、肖像が印刷されている表側が上になるように揃えて入れましょう。金額や住所は丁寧な字で書き「どこの誰がいくら贈ったか」が相手に伝わるようにするのがマナーです。
連名のご祝儀はマナーを守って贈ろう
もし夫婦で披露宴に出席するなら夫婦連名でも大丈夫です。夫婦連名で贈るときは、ご祝儀袋に毛筆で夫の名前を右に、妻の名前を左に書きましょう。ご祝儀相場は夫婦で5万円か7万円で、贈る相手との関係性によって変わります。単純な結婚祝いとして会社一同でご祝儀を贈る場合は、ご祝儀袋に立場が上の人から右から順に名前を書いていきます。ご祝儀を贈られた相手が気持ちよく受け取れるように連名でのマナーを守ることが大切です。