結婚祝いとは。結婚祝いはご祝儀(現金)とプレゼント(品物)どっちを贈る?
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結婚祝いとは「結婚した」または「結婚が決まった」新郎新婦に、お祝いの気持ちを込めて贈るプレゼントまたはご祝儀のことです。現在では「結婚祝い」という言葉が、現金以外の品物で贈るプレゼントを意味するケースが増加しています。ですが本来の結婚祝いとは、結婚に関するお祝いの贈り物すべてに使われるため、ご祝儀(現金)もプレゼント(品物)も等しく結婚祝いになります。
結婚祝いの金額相場は「1万円」が目安の現金を贈るのが望ましい
結婚祝いは現金で贈るのが一般的です。新婚生活の準備や結婚式で何かと物入りな時期のため、受け取る側は結婚費用や新生活での費用に充当できるので、現金は重宝すると考えられています。
結婚祝いを現金で「お祝い」として贈る際の目安の金額は1万円になります。この金額は新郎新婦との間柄や関係性の深さ、年齢差などによって変動しますが、多くの場合では1万円程度がお祝い金としてご祝儀を包む際の目安相場と考えて良いでしょう。
結婚式出席の際に包むご祝儀の相場金額内には「お祝い金」が含まれた金額になっている
結婚祝いを現金で渡す際の相場は1万円なのに、結婚式に出席する際のご祝儀の一般的な相場が3万円になっているのは、ご祝儀の中に披露宴での自分の飲食代とお土産代(引き出物代)を負担するように含まれているから。つまり、
結婚式出席のご祝儀相場3万円=お祝い1万円+飲食代お土産代2万円
という内訳になっているからです。
このため、挙式のみ参列し披露宴には出席しない場合や、家族婚などで挙式だけ行うような結婚式に出席する場合に包むご祝儀の金額相場は1万円という考え方になっています。
結婚式欠席や結婚式なしの方への結婚祝いの相場も「1万円」を基準に考える
結婚式なしのナシ婚の場合や、結婚式に招待されていない場合、また招待されたものの結婚式を欠席する場合など、「結婚式に出席なし」のケースで結婚祝いを現金で贈る場合の相場も、1万円が相場になっています。
結婚式出席なしで結婚祝いにご祝儀(現金)を贈る間柄かどうかの判断基準
結婚報告を受けた際に、結婚式に出席するなら相場のご祝儀を贈るので分かりやすいのですが、それ以外の場合に結婚祝いを贈る際には、贈る相手である新郎新婦と自分が、どのような間柄であるかを判断してから準備します。関係性の深さによっては、現金の結婚祝いを贈ることで新郎新婦を恐縮させてしまったり、びっくりさせてしまうケースもあるからです。
判断するポイントとして、次の2点で判断いすると良いでしょう。
「自分の結婚式」へ招待するかしないかで判断する
親族以外の一般的な間柄で結婚祝いを現金で贈るかどうかの大きな判断ポイントとなるのは「自分の結婚式に招待した、または今後招待するような間柄かどうか」です。既に自分の結婚式に招待し出席してもらった場合や、まだ結婚式の予定がない場合でも、結婚式の際には出席してほしいと考える間柄の場合には、1万円目安の結婚祝いを贈ったほうが良いと判断しましょう。
新郎新婦との間柄が親密かどうかで判断する
結婚祝いとはあくまでお祝いの気持ちを贈り物にすることです。そのため、友人や親しい相手には、マナーやルールにとらわれすぎず、自分が気持ちよく出せる金額を贈るという考え方もあります。現金は先立つものが多い新婚の二人に最も嬉しい贈り物です。結婚式の招待の有無に関わらず、仲の良い方やとてもお世話になっている方には、結婚祝いを現金で送っても良いでしょう。
結婚祝いのプレゼント(品物)を贈る場合とは。個人予算の金額相場は1万円以下
実は結婚祝いの一般的な考え方から行くと、贈るものは主に現金であり、プレゼント(品物)を贈るのは補助的な役割であると考えるのが一般的です。ですが、現在「結婚祝い」で検索すると、プレゼント(品物)の紹介記事が目を引きます。
どのような場合に、結婚祝いを品物で贈るのでしょうか。
結婚祝いでプレゼント(品物)だけを贈る場合とは。金額相場は1万円以下
結婚祝いで現金を贈る際の目安金額は1万円以上になりますが、個人として結婚祝いを品物で贈る際の目安金額は1万円以下にとどめるのが一般的です。目安としては、5000円程度が品物を贈る際の相場金額となっています。
結婚祝いを品物で贈るケースとして、次のような関係性や状況があります。
結婚祝いで現金を贈ったら恐縮されてしまうような間柄の場合
現金で結婚祝いを送る間柄の判断基準にあてはならない、現金を結婚祝いで贈ったら相手が恐縮してしまうかもしれない場合には、結婚祝いをプレゼント(品物)で贈った方が良いでしょう。このような関係性で結婚祝いの品物を贈る際の金額相場は1万円以内、多くは5000円前後が目安ですが、中には仲の良いグルーブなどで数人の有志を募って費用を出しあい、連名として1万円以上、2万円~3万円程度の高額な品物を贈るケースもあります。
結婚祝いの総額をぼかしたい場合
理由あって、結婚祝いの総額をぼかしたい場合には結婚祝いを品物で贈る場合もあります。例えば、上司など目上の方に結婚祝いを贈る場合には現金を贈るのは失礼という考え方も一部であるため、お世話になっている方や親しい目上の方に結婚祝いを贈る際には1万円程度の品物で、結婚祝いを選ぶといったケースがあります。(現在では上司に現金で結婚祝いを贈るは特に問題ないとされている傾向です)
結婚祝いでご祝儀(現金)とプレゼント(品物)の両方を贈る場合とは
ご祝儀(現金)を贈ったなら、本来お祝いとして十分でありマナー的には問題はありません。また関係性によっては過剰なお祝いはお返しなどで新郎新婦の負担になることも考えられます。ただし、現在では以下のようなケースでは現金と品物を両方贈るケースもあります。
相場のご祝儀以外にお祝いを何か付け足したい場合
結婚報告を受けてから結婚式まで間があるために何か送ってあげたい場合や、相場のご祝儀も贈るがそれ以外で新生活に役立つものなどを贈りたい…というお祝いの気持ちから、相場の現金のご祝儀以外で品物を贈るケースも増加しています。近年ではこのような贈り物を「結婚祝い」と考える人が多くなっているようです。
このように現金のお祝いの付け足しで結婚祝いの品物を贈る際の金額相場は1万円以内5000円前後が目安ですが、中には仲の良いグルーブなどで数人の有志を募って費用を出しあい、連名で1万円以上、2万円~3万円程度の高額な品物を贈るケースもあります。
包んだご祝儀金額が相場以下のため何か付け足したい場合
経済的な理由などから、結婚祝いとして包んだ現金が一般的な相場金額より少なかった場合は、品物の結婚祝いを別途贈るという場合もあります。ご祝儀3万円包むべきところを2万円包み、5000円程度の品物を結婚式前に配送または手渡しで贈るといったような―スです。このように、お祝いが足りていないというお詫びをカバーする役割で品物を贈る方法もあります。
結婚式出席での結婚祝いはご祝儀(現金)を贈るのがマナー。相場にあった金額を贈る
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一般的な結婚式に招待され、出席する際の結婚祝いは、ご祝儀として現金を包むのが基本的なマナーです。結婚祝いとして品物を贈るのは、あくまで補足的なケースです。
結婚式出席でご祝儀の金額相場は3つのポイントで判断する
「新郎新婦の関係性」で金額相場を判断する
ご祝儀の相場は、新郎新婦とゲストの間でどのような関係性かによって変わってくる場合があります。親族としての間柄、会社での立場や関係性、仕事での関係性、友人…などです。関係性や間柄が親密であるほど、お祝いの気持ちで金額が大きくなる傾向です。
「自分の年齢」で金額相場を判断する
ご祝儀は自分の年齢にが上がるほど、相場金額が高くなる傾向にあります。新郎新婦より自分が年上である場合や、目上の立場であるほど、相場金額は高くなる傾向です。
「会場の格式」で金額相場を判断する
結婚式と披露宴の会場の格式の高さやグレードで、ご祝儀を判断する場合もあります。相場の判断に迷った際には、明らかにグレードが高い会場などで行う結婚式なら高いほうの金額で包む、などの考え方があります。
結婚式出席の際の一般的なご祝儀相場の目安
20代 | 30代 | 40代 | |
---|---|---|---|
友人 | 2万円~3万円 | 3万円~5万円 | 3万円~5万円 |
会社の同僚 | 2万円~3万円 | 3万円 | 3万円 |
会社の上司 | 3万円 | 3万円~5万円 | 5~10万円 |
会社の部下 | 2万円~3万円 | 3万円 | 3万円 |
会社の取引先関係 | 3万円 | 3万円~5万円 | 3万円~5万円 |
兄弟姉妹 | 3万円~5万円 | 5万円 | 5~10万円 |
甥・姪 | 3万円~5万円 | 5万~10万円 | |
いとこ | 2万円~3万円 | 3万円~5万円 | 5~10万円 |
データ出展:H24/一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会アンケート結果
会費制結婚式の場合は基本会費のみ。ご祝儀は必要ない
会費制結婚式の招待された場合、受付で支払うのは指定された会費金額のみとなっています。ご祝儀やお祝いは、会費制結婚式では必要はありません。
会費制結婚式は披露パーティでの飲食代のみをゲストに負担してもらい、お祝いは不要という新郎新婦の考えが込められているからです。
自分が既に結婚式を行っており、ご祝儀を頂いている場合や、親しい間柄でお祝いを贈りたい場合などは、結婚式とは別日に「結婚祝い」として、相場の1万円を贈りましょう。
会費制結婚式での会費やご祝儀について詳しい考え方はこちらをご覧ください。
会費制結婚式のお祝いやお金の渡し方マナー。「新札やご祝儀はいらない」など受付しやすい配慮をチェック!
結婚式出席でご祝儀(現金)とプレゼント(品物)の両方を贈る場合の注意点
結婚式に出席する方で、結婚祝いとしてご祝儀とプレゼントの両方を贈りたいと考えている方も多いでしょう。ただし「結婚式で会うから」と結婚式当日にご祝儀もプレゼントも持参するのは新郎新婦に迷惑をかけてしまう恐れがあり、絶対に避けた方が良いことです。
結婚祝いのプレゼント(品物)は結婚式の1週間前には贈るよう手配する
結婚式当日にご祝儀(現金)は持参しますが、プレゼント(品物)は結婚式の1カ月前、遅くても1週間前には新郎新婦に届けられるように手配しましょう。直接手渡しできない場合には、配送しても問題はありません。プレゼントにお祝いの手紙またはメッセージカードを同封しましょう。
結婚式当日にご祝儀と一緒に持参するのは絶対に避ける
結婚式当日にご祝儀とプレゼントの品物を両方持って行き、受付等に預けるのはやめておきましょう。当日のごたごたで紛失の恐れがあることと、忙しい新郎新婦が持ち帰る際に苦慮するケースもあるためです。
結婚式を欠席する場合の結婚祝いはご祝儀(現金)かプレゼント(品物)か
結婚式に招待されたものの、さまざまな事情から欠席する場合には、結婚祝いを贈ることがマナーとなっています。結婚祝いの相場金額は1万円ですが、新郎新婦との関係性の深さや、どのタイミングで結婚式の欠席の返事をしたかによって、相場金額が変わってくる場合があります。
結婚式欠席で贈る結婚祝いの金額相場を判断する2つのポイント
結婚式欠席の際に、結婚祝いの金額相場を判断する際には、「自分結婚式へ招待するかどうか」と「招待を受け欠席を告げたタイミング」で判断します。
「自分の結婚式への招待の有無」で金額相場を判断する
自分の結婚式に招待した、または今後招待したいと考えている間柄であれば、結婚祝いは出席のご祝儀相場から結婚式での飲食代2万円を抜いた金額(1万円程度)を現金で包みます。ただし、「自分の時も3万円包んでもらったから」と、包んでもらった金額と同額で結婚祝いを包むという考え方も多くなっています。どちらの考え方も間違いではありませんので、自分が気持ち良く贈ることができる金額を包みましょう。
「欠席を告げたタイミング」で金額相場を判断する
結婚式でゲストを招待する場合、新郎新婦はゲスト1人づつにさまざまな準備や経費が必要になります。結婚式が近づくにつれ、引き出物、料理、飲物などがキャンセルできず、欠席ゲストの分は新郎新婦が実費で支払う場合も出できます。
そのため、欠席を告げるタイミングによっては、相場の結婚祝いの金額にキャンセルで迷惑をかけた分を上乗せすることがマナーとなっています。
結婚式の欠席を告げたタイミングと関係性による結婚祝いの金額相場の目安
欠席連絡のタイミング | 欠席の連絡方法 | 関係性が深い間柄 (親友や親密な上司同僚等、自分の結婚式に出席してもらったなど) | 一般的な間柄 (友人、同僚、上司、部下、先輩後輩、取引先等) |
---|---|---|---|
招待状送付前 (電話で招待状を送っていいかの打診を受けていた場合) | 基本的には打診を受けた際の連絡方法と同様の方法で返答する。電話なら電話で、メールならメールで返答。 | ご祝儀 1万円程度 (ご祝儀を贈る場合は1万円以上にしてきりの良い数字で贈るのがマナー) | 品物 3000円~5000円程度 |
結婚式2ヵ月前 (招待状が来たタイミングで欠席返信) | 事前に欠席を先に伝えたうえで返信用はがきで欠席を通知。直接会って伝えるか電話での連絡が望ましい。 | ご祝儀 1万円程度 | 品物 3000円~1万円以内 またはご祝儀 1万円程度 |
結婚式1ヵ月前 (招待状で出席を返信後の欠席連絡) | 直接会ってのお詫びが望ましいが、難しい場合は電話での欠席報告とお詫びをする。 | ご祝儀 1万円~2万円 (通常の相場は1万円程度だが、一度行くと返信している手前、相場全額贈る人も多い) | ご祝儀 1万円~2万円 (通常の相場は1万円程度だが、一度行くと返信している手前全額贈る人も多い) |
結婚式10日前 | 直接会ってのお詫びが望ましいが、難しい場合は電話での欠席報告とお詫びをする。 | ご祝儀 1~2万円以上~全額 (キャンセルが難しい時期なので相場全額に近い額を贈るほうが望ましい) | ご祝儀 1~2万円以上~全額 (キャンセルが難しい時期なので全額に近い額を贈るほうが望ましい) |
結婚式直前 (5日前~当日) | 直接会ってのお詫びが望ましいが、難しい場合は電話での欠席報告とお詫びをする。当日の欠席は先に会場側に連絡を入れる。 | ご祝儀 2万円以上~全額 (キャンセルが難しい時期なのでできれば相場全額ご祝儀を贈るのが望ましい) | ご祝儀 2万円以上~全額 (キャンセルが難しい時期なのでできれば全額ご祝儀を贈るのが望ましい) |
親族(兄弟姉妹、甥、姪、いとこなど)の結婚式を欠席する場合の結婚祝いの金額相場
兄弟姉妹、甥、姪、いとこなどの親族の結婚式に欠席する場合、親族の間柄では結婚祝いとして結婚式出席時と同様の結婚祝いをご祝儀(現金)で贈るのが一般的とされています。
一般的には結婚式出席と同様の相場金額をそのまま渡す
親族の結婚式に欠席する場合は、欠席を告げたのがどのタイミングであったとしても、ご祝儀(現金)を送るのが通例となっており、結婚式出席と同様の金額をそのまま渡すという考え方が一般的です。
親族間での取り決めやルールがある場合にはそれに従う
親族間で、冠婚葬祭で包むお金に関して独自の取り決めやルールがあるケースが多く見られます。また親族の立場によって贈る金額を決めているケースもよく見られます。自分の家族や親族にはどのようなルールがあるのか、事前に必ず確認しておきましょう。
【家族間、親族間のお祝いに関する取り決め例】
・親族の立場によって送る金額目安が決まっている
・結婚祝いのお返しの手間を省くために最初から相場の半額を渡す
・兄弟姉妹の間ではご祝儀は送らない …など
関係性が薄い、疎遠な場合は「結婚祝いなし」の判断もある
結婚式の招待状送付前に結婚式招待の打診を受け、そのタイミングで断った人の中には「新郎新婦との関係性が薄い、疎遠であったのに声をかけられたため、結婚祝いは贈らない」という判断をする人もいるようです。
その考え方も間違いではありませんが、今後のお付き合いや人間関係などをしっかり踏まえた上で結婚祝いを贈る、贈らないの判断をすることをおすすめします。
結婚式なし、招待なしの場合の結婚祝いはご祝儀(現金)かプレゼント(品物)か
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現在では結婚式をしないカップルや、大勢を招待せず本当にごくわずかな身内のみで結婚式を行う人も増えており、結婚式なし招待なしで、結婚報告のみを受けることがあります。そういった場合でも、結婚祝いでお祝いの気持ちを贈ることがマナーになっています。
結婚式なし、招待なしの場合に贈る結婚祝いの金額相場を判断する2つのポイント
「自分の結婚式への招待の有無」で判断する
結婚式欠席時と同様に、自分の結婚式に招待した、または今後招待したいと考えている間柄であれば、結婚祝いは出席のご祝儀相場から結婚式での飲食代2万円を抜いた金額(1万円程度)を現金で包みます。ただし、「自分の時も3万円包んでもらったから」と、包んでもらった金額と同額で結婚祝いを包むという考え方も多くなっています。どちらの考え方も間違いではありませんので、自分が気持ち良く贈ることができる金額を包みましょう。
「新郎新婦との関係性の深さ」で判断する
新郎新婦との間柄や立場、関係性の深さによって、金額の増減を判断しましょう。関係性が深い場合は相場より多めの金額を送っても問題はありません。ただ、さほど関係性が深くないのに相場以上の金額の結婚祝いを贈ると、新郎新婦がお祝いのお返し(結婚内祝い)で頭を悩ませることになるため、関係性を配慮した上で相場金額を判断しましょう。
結婚式なし、招待なしの場合に贈る結婚祝いの金額相場の目安
関係性が深い間柄 | 一般的な間柄 | 浅い間柄 | |
---|---|---|---|
具体的な関係性 | 結婚式に招待した、 または今後結婚式に招待する予定の間柄 (友人、同僚、上司、部下、先輩後輩、取引先等) | 結婚式に招待していない、 または今後招待する予定のない一般的な間柄 (友人、同僚、上司、部下、先輩後輩、取引先等) | さほど親密ではない知人程度の間柄 |
ご祝儀 (現金) | ご祝儀 1万円が目安 (結婚式出席のご祝儀相場から飲食代2万円を引いた金額を目安にする。) | ご祝儀は特に贈る必要はない。 が、結婚式に招待せずとも親しい関係性であれば1万円程度の結婚祝いを送っても問題はない | ご祝儀は特に贈る必要はない |
プレゼント (品物) | 品物 1万円以下が目安 | 品物 3000円~5000円程度が一般的な相場 5000円以上 特に親しい場合 | 品物 3000円以下 「お返し不要」の気を遣わせない金額が相場 |
結婚式なしの親族(兄弟姉妹、甥、姪、いとこなど)に贈る結婚祝いの金額相場
兄弟姉妹、甥、姪、いとこなどの親族が結婚式なしを選択した場合や、海外挙式や家族婚などを選択して結婚式に招待されなかった場合でも、欠席時同様に親族の間柄では結婚祝いとして結婚式出席時と同様の金額の結婚祝いをご祝儀(現金)で贈るのが一般的とされています。
ナシ婚の親族に結婚祝いを贈る際の相場やマナーに関して、詳しくはこちらをご覧ください。
結婚式なしの親族への結婚祝いやご祝儀の相場は?ナシ婚の兄弟、甥、姪、いとこにお祝いを送る場合の注意点
結婚祝いをご祝儀(現金)で贈る際のマナーと贈り方。現金書留の利用方法
結婚祝いは新郎新婦に直接お祝いの言葉を告げながら、手渡しできるのが一番丁寧で気持ちが伝わる贈り方ですが、諸事情で郵送する場面もあるでしょう。郵送でご祝儀を届けること自体は、なんの問題もありません。
結婚祝いをご祝儀(現金)で贈る際に、手渡しではなく郵送する際に知っておきたいマナーと、現金書留を利用した送り方について確認しておきましょう。
結婚祝いをご祝儀(現金)で贈る際には必ず「ご祝儀袋」で包む
結婚祝いを現金で贈る際には、まず結婚式出席時と同様、必ず新札を用意します。表書きを記入してから、ご祝儀袋に包んでから、郵送を手配します。
ご祝儀袋は包む金額によって選ぶデザインが変わってきます。また、結婚式出席時と同様に上包みと中袋に表書きを正しく記入します。
ご祝儀袋の種類と金額による選び方、ご祝儀袋の宇和包みと中袋の表書きの書き方について、詳しくはこちらをご覧ください。
結婚祝いをご祝儀(現金)で贈る際には必ず手紙かメッセージカードを添える
結婚祝いを郵送で贈る場合、なんの言葉もなしに突然ご祝儀だけを贈ったら新郎新婦はこれはどのような贈り物なのか、とびっくりしてしまうでしょうし、非常に礼儀を欠いた行為になります。また、結婚祝いを贈ったことやお祝いの言葉をメールやライン等カジュアルな通信手段で事前に連絡することは、結婚祝いではあまり良くないマナーとされています。
ご祝儀を郵送で贈る際には、必ず手書きの手紙またはメッセージカードを添えることがマナーになっています。ご祝儀と一緒に送るか、またはご祝儀が届くより先に手紙が届くように手配しましょう。
結婚祝いに添える手紙やメッセージカードの書き方マナーや例文について、詳しくはこちらをご覧ください。
結婚祝いにはお祝いメッセージを書いた手紙や送り状を添えて贈ろう。例文と書き方マナー
すぐ使える例文100選!結婚祝いのメッセージカードに添えるお祝いの言葉と書き方。友達、同僚、上司、先輩後輩、親戚、兄弟姉妹へ
ご祝儀(現金)は必ず「現金書留」を利用して郵送する
ご祝儀はじめ現金を送る際には、郵便局の「現金書留」のサービスを必ず利用します。これは現金を送付する場合専用の一般書留です。専用封筒はのし袋も入る大きさになっています。万一、郵便物等が何らかの事故や盗難に合い届かなかった場合に、原則として差し出しの際申し出のあった損害要償額の範囲内で、実損額を賠償してくれます。
現金書留でご祝儀を送る手順について、詳しくはこちらをご覧ください。
ご祝儀を郵送する方法!金額・時期・現金書留・送り方を徹底解説
結婚祝いをプレゼント(品物)で贈る際のマナーと贈り方。配送する際の注意点
結婚祝いをプレゼント(品物)で贈る際に、手渡しではなく配送する際に知っておきたいマナーと、送る際の注意点についまとめました。
結婚祝いのプレゼント(品物)を送る際には、必ずのしをかける
結婚祝いを贈る際には、贈り物の包装紙の外側または内側に熨斗(のし)紙をかけるマナーになっています。のしは、現在では購入した店で「結婚祝い用で」といえば、表書きまで記入して包装紙の上からかけてもらうことができます。結婚祝いに贈るのしの水引は『結びきり』または『あわじ結び』、表書きには『御結婚御祝』『寿』『お祝』を書き、自分の氏名を必ず記入しましょう。
結婚祝いを贈る際ののし(熨斗)のかけ方について、詳しくはこちらをご覧ください。
結婚祝いの贈り物へ「のし(熨斗)」のかけ方、水引の種類の選び方、表書きの書き方。贈り物マナーを分かりやすい画像で紹介
結婚祝いをプレゼント(品物)で贈る際には必ず手紙かメッセージカードを添える
ご祝儀を郵送するのと同様に、結婚祝いを配送で贈る場合、なんの言葉もなしに突然ご祝儀だけを贈ったら新郎新婦はこれはどのような贈り物なのか、とびっくりしてしまうでしょうし、非常に礼儀を欠いた行為になります。また、結婚祝いを贈ったことやお祝いの言葉をメールやライン等カジュアルな通信手段で事前に連絡することは、結婚祝いではあまり良くないマナーとされています。必ず手書きの手紙またはメッセージカードを添えましょう。プレゼントと一緒に送るか、またはご祝儀が届くより先に手紙が届くように手配しましょう。
結婚祝いを贈る際に縁起上タブーとされる避けた方がよい品物
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結婚祝いでは、品物の名前のもつ語呂や由来などの縁起上、避けた方がよい品物や、贈る際に気をつけた方がよいとされる品物があります。ただし、現在ではそれほど気にされなくなっていたり、逆に結婚に対して良い意味合いをもつと解釈されるようになっている品物も増えています。事前に確認した上、贈る相手が縁起を気にするような人がどうかを判断した上で贈り物を選びましょう。
・不吉な数字を連想させるセット商品(4、6、9など)
・刃物、(包丁、ナイフ、はさみ)
・割れ物(陶器、ガラス器、手鏡、鏡台)
・ハンカチ
・日本茶(緑茶)
・消えもの(消耗品)
・花(生花、プリザーブドフラワーなど)
結婚祝いを贈る相手によっては失礼にあたる配慮したほうが良い品物
新郎新婦との関係性や、受け取った側の考え方や捉え方によっては、せっかくのお祝いの贈り物が「失礼」と受け取られてしまうケースがあります。以下の贈り物に関しては、意味合いがマイナスに捉えられてしまう可能性もあるため、十分に配慮して贈りましょう。
ベビー用品
昔は気の早い贈り物としてほほえましいと見る向きもありましたが、現在では「結婚=子ども」と考える夫婦ばかりではなく、非常にナイーヴな面を孕んでいるため、避けるべきお祝いです。また、マタニティ婚の場合も出産前のお祝いには避けた方が良いでしょう。お子さまと一緒のファミリーウェディングなどの場合には、問題はありません。
アクセサリー、装身具、衣類、靴
特に異性の知人に贈り物をする際には、絶対に避けた方がよい品物です。身に着けるものは特にその人のことを思って選ぶ贈り物であり、特別な意味合いを感じさせるため、相手のパートナーにあらぬ疑念を感じさせる恐れがあり、贈り物として良いものとは言えないでしょう。また、贈る相手の好みがしっかり分かっていないと、不要の贈り物になってしまうことも考えらます。贈る場合には同性同士、または連名で贈るのがよく、できればペアで贈る配慮があると良いでしょう。
商品券、ギフト券
金券などの贈り物は、自分より年上の人や目上の人には避けたほうが良いとされる贈り物です。そのため、上司や先輩などに結婚祝いとして贈る場合は避けた方が良いとされています。ただ、現在では何でも好きなのが自由に選べるとして、もらって嬉しい結婚祝いのアンケート結果などではご祝儀(現金)と共に常にトップに位置しており、あまりそういったこと気にしない方であれば、贈っても問題はないでしょう。
カタログギフト
さまざまな商品を選べるために失敗が少ないとされるカタログギフトは、もともとは引き出物や結婚内祝いのための便利な贈り物として開発された商品であり、合理的な贈り物ではあるものの、年上や目上の人に贈るには「そっけない」「味気ない」「あまり考えていない」と捉えられてしまう場合もあります。贈る際には必ず手紙やメッセージカードを同封する、または事前に送り、できるだけお祝いの想いを丁寧に伝える配慮が必要な贈り物です。
まとめ
結婚祝いをはご祝儀(現金)とプレゼント(品物)どちらもお祝いの気持ちを込めて選ぼう
結婚祝いを贈る際には、贈る相手である新郎新婦と自分の関係性と間柄をしっかり見極めた上で、お祝いの相場金額から予算を決めて、結婚に自分がどのように関わるかの立ち位置を決めた上でご祝儀(現金)を贈るか、プレゼント(品物)を贈るか、両方贈るかの判断をしましょう。結婚祝いで現金を贈っても品物を贈っても、新郎新婦にお祝いの気持ちがきちんと伝われば、それは特別な贈り物です。