結婚挨拶の靴の選び方・脱ぎ方・足元のマナー【男性編・女性編】

結婚挨拶では、きちんとした印象を与えられるように服装や身だしなみに気をつける必要があります。意外と見落としがちなのは足元のマナーです。そこで今回は、結婚挨拶にふさわしい靴選びのポイントを男性編・女性編に分けて詳しくご紹介します。正しくマナーを守れるように玄関での靴の脱ぎ方も合わせて解説するので、ぜひ参考にしてください。

この記事のINDEX

【男性編】結婚挨拶にふさわしい靴選びのポイント

結婚挨拶の靴

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まずは、男性の結婚挨拶にふさわしい靴の選び方をご紹介します。注意点などにも気をつけて選びましょう。

男性におすすめの靴は「革靴」

男性が結婚挨拶のときに履くおすすめの靴は「革靴」になります。男性の場合、結婚挨拶の服装は基本的にスーツを着用するため、スーツに合う革靴を選ぶのが一般的です。色合いは多様なスーツのデザインに合わせやすい黒や茶色の革靴を選ぶと良いでしょう。
 
身につけるのがスーツではなくカジュアルな服装で革靴が合わないなら、革製のローファーでも良いです。ローファーは靴紐がない分、革靴よりもカジュアルな服装に合わせやすいアイテムになります。

男性の靴選びの注意点

靴選びで注意したいのは、カジュアル過ぎるアイテムです。スニーカーやサンダルは結婚挨拶にふさわしくないので靴選びの選択肢に含めないよう気をつけてください。
 
また、靴下も必ず着用してください。素足に革靴を履くファッションは存在しますが、結婚の了承を得るための大切な場面のため、必ず革製品の靴+靴下というスタイルで臨みましょう。

男性が靴を履く前に気をつけること

結婚挨拶の靴

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靴選びと合わせて男性が靴を履く前に気をつけるポイントを4つご紹介します。結婚挨拶の数日前に全てをチェックしておくのがおすすめです。

ポイント1:汚れ

結婚挨拶に伺う前に革靴を念入りにケアします。クリーナーやシューズクリームで磨きましょう。使い古して型崩れが起こっていないかも確認してください。

ポイント2:中敷

玄関で靴を脱いだとき、意外と中敷を見られることがあります。足裏に接する中敷は汚れやすいパーツなので掃除しましょう。汚れが落ちないなら交換してください。

ポイント3:靴下

靴下はふくらはぎの長さ(38〜50cm)まであるタイプを選びます。くるぶし丈は靴を脱いで座ったときに裾から肌が露出してしまうため、結婚挨拶の場面にふさわしくありません。
柄は無地で色は黒や濃紺を選ぶとスーツと合わせやすくなります。穴あきや毛玉にも注意が必要なため、なるべく新品を用意しておきましょう。

ポイント4:臭い

靴は足にかく汗がこもってしまうアイテムです。靴を脱いだときの汗の臭いがきになるなら、靴を履く前に消臭スプレーなどをかけておきます。

【女性編】結婚挨拶にふさわしい靴選びのポイント

結婚挨拶の靴

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次は、女性の結婚挨拶にふさわしい靴の選び方をご紹介します。男性よりも選べる幅は広いですが、注意点も多いため気をつけてください。

女性におすすめの靴は「パンプス」

女性が結婚挨拶のときに履くおすすめの靴は「パンプス」です。3~5cm程度の低めで細めのヒールを選んでください。色合いは服装に合わせて白やピンク、黒、ネイビーを選ぶと良いでしょう。
 
ストラップ付きやワンポイントありのパンプスを選んでもかまいません。夏場ならつま先が少し出るくらいのオープントゥのパンプスでも大丈夫です。
 
妊娠中に訪問するならヒールが1~3cmほどのローヒールやフラットシューズを選ぶと、安全性を保つことができます。

女性の靴選びの注意点

結婚挨拶の靴

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女性が結婚挨拶に履くときの靴を選ぶときには、いくつか注意しなければならないことがあります。

注意点1:ヒールの高さと太さ

7~10cm程度の高さのあるヒールは威圧感を与えてしまいます。また、ヒールに太さがあると歩くときの安定性は上がりますが、結婚挨拶という場面では細身のタイプを選ぶのが無難です。

注意点2:派手なデザイン

色合いやデザインが派手なパンプスは避けてください。デザインありでもワンストラップやワンポイント程度に押さえましょう。

注意点3:靴の種類

相手の両親と何度か交流がありカジュアルな服装で訪問する場合でも、サンダルやミュール、スニーカーを選ぶのは良くありません。また、ブーツは脱ぐのに時間がかかって相手を待たせてしまうほか、脱ぐ姿も美しく見えにくいため避けてください。

注意点4:素足や靴下

他人の家に上がるときは、素足はマナーとして良くありません。女性の場合、結婚挨拶のときは靴下がふさわしくないため、必ずストッキングを着用してください。

女性が靴を履く前に気をつけること

結婚挨拶の靴

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靴選びと合わせて女性が靴を履く前に気をつけるポイントを5つご紹介します。当日慌てないためにも、結婚挨拶の数日前に準備を済ませましょう。

ポイント1:汚れ

挨拶に伺う前にパンプスを入念にケアします。明るい色は傷が目立つため、汚れのほかにも傷がついていないかチェックしてください。

ポイント2:中敷

パンプスは履き口が広めのため、脱ぐと中敷の状態が見えやすいです。汚れを落とすか、汚れの具合がひどく落ちないようなら中敷を交換してください。

ポイント3:レッグウェア

ベージュや黒のストッキングが基本です。ラメやストーン付きや網タイツなどファッション性の高いタイプは避けてください。
冬場はタイツでも良いですが、黒やネイビーなどシックで落ち着いた雰囲気のものを選びましょう。タイツの厚みは30デニールだと肌が程よく透けて足元が綺麗に見えます。ストッキングやタイツは穴あきや電線、毛玉に注意が必要なので新品を用意しておきましょう。

ポイント4:臭い

足は季節問わず汗をかきやすいパーツです。パンプスを脱ぐときの臭いがきになるなら、パンプスを履く前に消臭スプレーなどをかけて臭い対策を行ってください。

ポイント5:靴ずれ

結婚挨拶に合わせて新品を購入したら、何度か履いて自分の足になじませてください。おろしたての靴を当日いきなり履くと、靴ずれを起こしてしまう可能性があります。

玄関での靴の脱ぎ方マナー

結婚挨拶の靴

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結婚挨拶をはじめ、他人の家を訪問する場合は靴の脱ぎ方にもマナーが存在します。ここでは、玄関での挨拶から靴を脱いで上がるまでの流れを7つステップに分けてご紹介します。

(1)玄関に入ったら玄関ドアを閉めてから挨拶

玄関に入ったらきちんと玄関ドアに体を向けてから扉を閉めます。手だけを後ろに向けて玄関ドアを閉めるようなことはやめましょう。その後、体を相手の親に向けます。

(2)玄関で挨拶

男性も女性でも自分の親に紹介する側から、「こちら、お付合いしている〇〇さんです。」と、自分のパートナーを紹介します。
紹介された方は「初めまして、〇〇と申します。本日はお時間を作っていただきありがとうございます。」と挨拶をしましょう。

(3)体の向きを変えずそのまま靴を脱ぐ

相手の親から「どうぞ上がってください。」など許可が下りたら、「失礼します。」や「ありがとうございます。お邪魔いたします。」と答えて靴を脱ぎはじめます。
このとき、体の向きは変えず正面を向いたまま靴を脱ぎましょう。

(4)靴を並べるときは体を斜めにする

靴を脱いで玄関に上がったら、体の向きを玄関ドア側に変えます。このとき、お尻を相手の親に向けるのは良くありません。お尻を壁に向けるように体を斜めにして、膝をついてしゃがみます。

(5)脱いだ靴の先を玄関ドアに直して揃える

体を斜めにして膝をついたら、靴を並べます。靴の先は玄関ドア側に向けて揃えましょう。

(6)靴を玄関の下座に寄せる

揃えた靴は玄関の「下座」に寄せます。玄関の下座の位置をチェックする方法は靴箱の位置や使い方です。

靴箱を飾り棚として使用

靴箱の上に花や写真、オブジェが飾っている場合は靴箱側が「上座」になるため、その反対方向が「下座」になります。

靴箱の上に何もない

靴箱の上に何も飾っておらず、靴を収めるためだけに使用している場合は、靴箱側が「下座」になります。その反対方向が「上座」です。

靴箱がない

靴箱がない玄関は、玄関ドアから近い場所が「下座」になります。その反対方向が「上座」です。

(7)体の向きを戻して入室

靴を下座に揃えたら、体の向きを正面(親側)に戻してスリッパを履きます。その後案内に従って入室してください。

まとめ

結婚挨拶では足元まで注意!男女ともにふさわしい靴を選びましょう

相手の親に結婚挨拶に伺うときは、靴選びも大切です。基本的に男性は黒や茶色の革靴、女性は色合いに清潔感のあるパンプスを選んでください。靴選びの注意点や履く前に気をつけたいことを念頭に準備を進めましょう。
玄関での靴の脱ぎ方にも気をつけて、マナーを守った結婚挨拶を済ませてください。

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結婚式準備.com編集部

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