結婚式の父親の服装。一般的な正礼装からモーニングを着ない場合のカジュアルな結婚式、沖縄やハワイの結婚式の服装まで解説。

一般的な結婚式の父親の服装といえば正礼装であるモーニングコートや黒紋付羽織袴でしたが、近年では家族のみ親族のみの少人数結婚式や、会食スタイルのカジュアルな結婚式、沖縄やハワイでのリゾートでの結婚式など、ウェディングスタイルも多様化しており、一概に「モーニングなどの正礼装で」とは言えない状況になってきました。さまざまなシチュエーションにあわせ、結婚式での父親の服装マナーについて、わかりやすく画像付きで解説します。

この記事のINDEX

    一般的な結婚式で父親の服装は「正礼装」。父親が着用する正礼装の種類は?

    一般的な結婚式で父親の服装は「正礼装」。父親が着用する正礼装の種類

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    一般的な結婚式で、父親の服装は「正礼装」から選ばれます。結婚式で父親が服装を選ぶ際に、特に注意したいポイントは2つあります。

    新郎新婦の両家族・親族の間で服装の格(ドレスコード)を揃える

    両家の家族・親族の服装について大切なのは、「格(※ドレスコード表を参考)」を揃えること。
    現在の結婚式の服装は、フォーマルシーンや新郎新婦との関係性の深さに合わせ格の高低が決められています。関係性が深い間柄ほど、より格が高い服装を選ぶのが一般的です。
    結婚式の主役である新郎新婦と、その父親母親は、結婚式に参加する人たちのなかで、最も格の高い服装を選ぶのが一般的です。

    一般的な結婚式での家族・親族のドレスコード&着用する関係性

    ドレスコードとは服装規定のこと。欧米ではシーンや場所に合わせた服装規定を差しますが、日本でのドレスコードは周囲に対する配慮や気遣いの意味まで含まれています。
    また、ドレスコードには格の上下があります。結婚式では主役である新郎新婦との関係性の深さや年齢に応じて、服装の格を選ぶマナーです。
    一般的なフォーマルなスタイルに則った結婚式では、新郎新婦の親族、家族の服装は
    「フォーマル(正礼装)」「セミフォーマル(準礼装)」「インフォーマル(略礼装)」の格から服装を選びます。
    新郎新婦との続柄、新郎新婦より年上か年下かなどの判断基準で、服装の格式は変わってきます。

    ドレスコードドレスコードの意味着用する関係性
    「フォーマル」
    (正礼装)
    ・最も格式が高い服装。
    ・結婚式では新郎新婦に最も近い血縁の親族のみ着用。
    ・昼と夜で時間帯に応じた服装が必要。
    父親・母親
    兄弟・姉妹
    祖父・祖母
    「セミフォーマル」
    (準礼装)
    結婚式にお呼ばれしたゲストの一般的な服装
    ・フォーマルの次に格式の高いドレスコード。
    ・パーティーシーン(日本では結婚式)の一般的な服装。
    ・フォーマル同様、昼と夜のパターンがあるので注意。
    兄弟・姉妹
    祖父・祖母
    おじ・おば
    いとこ
    主賓
    結婚式に招待された一般ゲスト
    「インフォーマル」
    (略礼装)
    招待状に「平服で」とドレスコード指定があった場合の、セミフォーマルより少し格下の服装
    ・インフォーマルとは「略式の」という意味合いがあり、気軽なパーティーなどに出席する際の服装。
    ・正礼装とカジュアルの中間といったイメージで、日頃のスーツやドレスより少しドレッシーな服装。
    結婚式に招待された一般ゲスト
    カジュアルな結婚式や結婚パーティの場合は家族・親族が着用する場合もある

    両家の服装の格を続柄に合わせそろえる

    服装の格選びが新郎側・新婦側で異なると、周囲のゲストから両家の足並みが揃っていないちくはぐに見られてしまい、良い印象になりません。和装・洋装に関わらず、両家の家族と親族の服装は、続柄によって格を合わせて決めるのが基本的な配慮になっています。
    (例:新郎側の父親はモーニング・新婦側の父親はブラック―ス…といった格差のある服装はNG)
    一般的には、両家家族と親族の服装の格があっていれば、和装と洋装はどちらを選んでも問題はありません
    (例:新郎側の母親は黒留袖・新婦側の母親はフォーマルなアンサンブルドレス…といった和洋装の違いのある服装はOK)

    新郎新婦が中心となり家族親族の服装の格・和装・洋装のバランスを整える

    結婚式の服装についての考え方は、地域性や親族の間で習慣やしきたりによって大きく違うケースがあります。また、格・和装洋装のバランスも考え方の違いで常識が大きく異なるケースがあります。

    和装・洋装のバランスは新郎側・新婦側の両家で調整を

    結婚式は両家家族と親族が一同に集まる場でもあります。家族や親族のなかには、服装の格だけでなく、両家の足並みを揃えるといった意味や、写真を撮ったときの統一感を気にして、和装と洋装の着用バランスが気になるといった声や、1人だけテイストの違う服装で浮いてしまわないかという不安を抱える場合もあります。
    (例:ほとんどの親族が和装のなか、ひとりだけ洋装…など)
    両家の服装の格を合わせれば基本的に和洋装どちらでも問題はないものの、両家親族の間に極端な差が生じないよう、調整が必要です。

    両家族・親族の服装の格と和洋装のバランスは新郎新婦と親が調整役に

    調整役の中心となるのは新郎新婦。両家の親族の調整役となるのはふたりの両親とすると、家族親族間の服装調整がスムーズです。
    新郎側・新婦側の親がそれぞれの親族の服装をヒアリングして新郎新婦に伝え、新郎新婦がすり合わせをおこない、それぞれの側で格や和洋装のバランスがあわないとジャッジした際にはまたそれぞれの親に調整してもらうよう伝えます。

    新郎新婦と服装の格を合わせる場合もある

    父親が和装正装する時は第一礼装が基本ではありますが、重要なのは新郎新婦の服装に合わせることです。例えば新郎新婦が略礼装を選んだ場合に、父親が第一礼装ではなりません。
    また、新郎新婦が第一礼装の場合に、父親が略礼装の色紋付を着用するのもマナーとしてはあまりよくありません。
    事前に新郎新婦と打ち合わせをし、格を合わせるようにしましょう。

    【男性・女性別】ドレスコードに対応する結婚式の服装早見表

    ドレスコード男性の服装女性の服装
    「フォーマル」
    (正礼装)
    最も格式が高い服装
    <洋装>
    昼:モーニングコート
    夜:燕尾服、タキシード
    <和装>
    黒紋付羽織袴
    <洋装>
    昼:アフタヌーンドレス
    夜:イブニングドレス
    <和装>
    振袖(未婚女性のみ)
    黒留袖(既婚女性のみ)
    色留袖
    「セミフォーマル」
    (準礼装)
    結婚式にお呼ばれしたゲストの一般的な服装
    <洋装>
    昼:ディレクターズスーツ、ブラックスーツ
    夜:ブラックスーツ
    <和装>
    色紋付羽織袴
    <洋装>
    昼:セミアフタヌーンドレス
    夜:カクテルドレス
    スーツ
    (ワンピースタイプ)
    <和装>
    訪問着、色無地、小紋(江戸小紋)
    「インフォーマル」
    (略礼装)
    招待状に「平服で」とドレスコード指定があった場合の、セミフォーマルより少し格下の服装
    <洋装>
    ブラックスーツ
    ダークスーツ
    スリーピース
    <和装>
    お召一つ紋付
    外出着
    (無地紬の長着と羽織)
    <洋装>
    ドレス
    ワンピース
    スーツ
    (ワンピース、スカート)
    パンツドレス
    <和装>
    無紋の訪問着、無紋の付け下げ
    「スマートエレガンス」
    カジュアルエレガンスと比較し、よりドレッシーでフォーマル寄りの服装
    「スマートエレガンス」
    カジュアルエレガンスと比較し、よりドレッシーでフォーマル寄りの服装
    <洋装>
    フォーマル寄りのパーティドレス・ワンピース
    スーツ
    ツーピースやセットアップ
    <和装>
    小紋、紬
    「スマートカジュアル(男性)」
    「カジュアルエレガンス(女性)」
    スマートエレガンスと比較し、カジュアルよりのキレイ目な服装
    <洋装>
    ジャケパンスタイル
    <和装>
    外出着
    (無地紬の長着と羽織)
    <洋装>
    ドレッシーなワンピース、
    スーツ
    きれい目のコーディネート
    <和装>
    カジュアル小紋
    無地の木綿 など

    結婚式に参列する新郎新婦の父親の服装は正礼装(フォーマル)

    新郎・新婦の父親に相応しい服装は正礼装です。
    どちらの両親も重要な立場にあり、親族の中心としてゲストの前に出る場面は他の親族に比べ各段に多いため、両家両親の格、和装洋装のバランスをわせることが最も重視されます。
    特に父親は親族代表として挨拶など人前に立つ機会が多いため、服装の格合わせに注意を。

    結婚式の父親の服装

    <洋装>
    昼の結婚式や披露宴:モーニングコート服
    夜の結婚式や披露宴:燕尾服、タキシード
    <和装>
    黒羽二重五つ紋付

    洋装

    モーニングコートは、男性の昼間の正礼装です。格式の高い結婚式や披露宴でモーニングコートを着用するのは、新郎、主賓、新郎新婦の父です。
    燕尾服は、夜の最も高級な正礼装です。上着の背丈が短く、背の裾が長く2つに割れて、ツバメの尾のような形をしています。「テールコート」とも呼ばれ、前ボタンはかけずに着用するのが基本です。タキシードも夜の正礼装です。イギリスでは「ディナージャケット」、フランスでは「スモーキングジャケット」と呼ばれています。
    ちなみに「ホワイトタイ」のドレスコード指定がある場合は燕尾服を、「ブラックタイ」の指定がある場合はタキシードを着用します。

    和装

    父親の和装は、紋付羽織袴で最も格が高い黒羽二重五つ紋付を着用します。正装の条件である「紋付羽織袴」の中でも最も格式が高く、冠婚葬祭や叙勲などのシーンで着用できる男性の和装です。紋はその名の通り最高格の5つで、背中の中心と両胸、両後ろ袖に入れられます。

    結婚式の父親の洋装の正礼装の種類と着こなし。合わせる靴・シャツ・ネクタイは?

    結婚式の父親の洋装の正礼装の種類と着こなしについて、その由来やコーディネートについて詳しく解説します。

    昼の結婚式の父親の正礼装…モーニングコート

    モーニング(morning)という名前の通り、朝から昼間にかけての正礼装です。
    それまでの正礼装のフロックコートを、19世紀頃に乗馬の時に前裾が邪魔になると、カットされ、背中も大きく開けたといわれています。(カット・アウェイ・フロックコート)
    当時の貴族は、ひとの家に訪問する時は、午前中が良いという習慣があったためにこのコートで訪問していたので「モーニングコート」と呼ばれていたことが所以です。
    ウェストから流れるような曲線的なラインを描いたコートと、縦縞のパンツが特徴で、スマートで紳士的な印象となります。
    日本で結婚式に参列される父親のほとんどはモーニング・コートを着用しており、最もベーシックでフォーマルな装いです。

    スタイリング

    モーニングコートは黒が基調の上着で、ベストは共地またはオフホワイト、縞のコール地のスラックスを着用します。スラックスの裾口は必ずシングルで後ろが下がっているモーニングカットです。
    ベストはシングル又はダブルで、ベストを上着と共地の場合は、ホワイトの意味を込めて、取り外しのできるコード付の「白衿」をつけます。

    シャツ&ネクタイ

    シャツの色は必ず白無地で、ウイングカラーかレギュラーカラーです。カフスはダブルまたはコンバーチブル。
    ネクタイは白黒の縞柄かシルバーグレーの結び下げ、またはアスコットタイ(ウイングカラーに限る)になります。

    黒のキッドまたはカーフの、オックスフォード(短靴)薄底でコバの出ていない紐結びタイプの、ドレッシーなプレーントゥのスリッポンが一般的です。

    小物&アクセサリー

    ポケットチーフは絹か綿でスリーピークにします。
    手袋は白かグレーの絹、またはスエードを手にします。
    靴下は黒地で素材は絹か綿またはナイロン、サスペンダーは黒、カフス真珠や白蝶貝などの白い石です。ネクタイにはタイタックをつけます。その他の宝飾品はつけてはいけません。

    夜の結婚式の父親の正礼装…燕尾服(テールコート)

    コートの後ろ姿が燕(ツバメ)の尻尾(テール)のようだから燕尾服(テールコート)と呼ばれてます。夜の最高級の礼装でノーベル賞受賞者のドレスコードでもあります。
    クラシックな装いとして格式高く、最近は特別な機会でもないとなかなかお目にかかる機会はなくなっており、実際は、夜の結婚式だとしても、燕尾服を選ぶ父親は非常に稀です。
    実は日本ではナイトウェディングの場合でも、、モーニングコートを選ぶ父親が圧倒的に多くなっています。

    スタイリング

    衿はピークドラペルで夜の光で顔を引き立てる拝絹地つき。
    ベストは、衿付きの白ピケのシングルかダブル。時には共地のベストもあります。
    スラックスは、上着と共地で側章が2本入ります。ベルトは締まりせんので、白色のサスペンダーを使います。

    シャツ&ネクタイ

    シャツは白無地で、衿は必ずウイングカラー、カフスはダブル、前立てはスタッドボタン止めになっています。
    ネクタイは白ピケの蝶ネクタイです。テールコートのドレコードはホワイトタイで、
    インナーはすべて白で統一します。また、スラックスにベルト(ループ)はついていないため、サスペンダーは白色を付けます。

    黒エナメルのプレーントウのパンプスが一般的です。

    小物&アクセサリー

    ポケットチーフはシルクか綿で、折り方はスリーピークorクラシュッドスタイル。
    手袋は白orグレーで、素材はシルク、綿、スエード。
    靴下は黒地のシルクです。

    夜の結婚式の父親の正礼装…タキシード

    厳格には、タキシードは夜の準礼装にあたりますが、現代では燕尾服が一般的に着られることが少ないため、タキシードを実質的な夜の正礼装として着用することができます。ただ、他の招待客とかぶることも多く、新郎新婦やご両家と話し合いの上、着用するか決めるのがベターです。
    燕尾服の裾を切り、ジャケット風に仕立てられています。タキシードはアメリカでの言い方になり、ディナージャケットがヨーロッパでの言い方です。
    ジャケットの丈がモーニング・コートや燕尾服に比べて短く、カジュアルな小物アイテムを合わせたりとコーディネートを楽しむことができる服装です。

    スタイリング

    上着は、シングル一つの拝み釦orダブルブレストで、衿はショールカラーorピークドラペルに拝絹をつけます。
    ショールカラーはアメリカに、ピークドラペルはヨーロッパで多く着られています。
    黒色で統一したコーディネートで、シングルの時はカマーバンドorカマーベストを着けます。礼服は基本的にベルト(ループ)は付けません。サスペンダーは黒色を使います。

    シャツ&ネクタイ

    シャツの色は白で、ウイングカラーかレギュラーカラー、前身頃はプリーツ、フリル、レースなどのドレスシャツの、比翼仕立てやスタッドで前立てを留めます。カフスはダブル。
    黒の蝶ネクタイ(ドレスコードのブラックタイ)を選びましょう。間違っても、ホワィトタイを締めないでください。ホワイトタイはウェイターです。

    黒エナメルのプレーントウのパンプスかスリッポンで合わせましょう。

    小物&アクセサリー

    ポケットチーフは、シルクか綿で、形はクラッシュドorパッフドスタイルにします。
    手袋は白かグレーで、素材はシルク、綿、スエードから選びましょう。
    靴下は、黒地で、シルクやナイロン素材です。

    昼・夜の結婚式共にOKな和の正礼装…五つ紋の黒紋付羽織袴

    紋付袴とは、紋が入った羽織と長着(足首まで裾のある丈の長い着物)を着て袴を履くスタイルであり、男性が着る和服です。
    紋付袴は礼装・正装とされているため、結婚式や披露宴で着ていける着物です。

    紋付袴には格式がある

    羽織はスーツに例えるとジャケットにあたり、礼装として必需品になるのでセットで考えると良いでしょう。夏場であっても着ていた方が良いものです。
    格の違いにより種類がありますが、基本的に礼装としては、紋が付いていなければなりません。
    紋付袴には「格」があり、男性和装において、年齢に関係なく「五つ紋の黒紋付羽織袴」は「第一礼装」で最上格の着物姿としています。
    特徴は黒羽二重で染め抜きの五つ紋が付く羽織と長着に、仙台平の袴をつけたものです。
    黒の長着と羽織、縞模様の袴を履くスタイルです。紋は背中・両袖の後ろ・両胸元の5ヶ所につき、背中はご先祖、両腕は父親と母親、両袖には兄弟、親戚縁者の意味があると言われ、とても縁起の良い意味があります。
    この五つ紋が入ることによって、まるで先祖に見守られている風格を表しています。

    略礼装としての色紋付

    第一礼装以外の略礼装として「色紋付」があります。
    五つ紋付袴に比べると格は下がり「色紋付」は黒以外の長着と羽織、袴を履いたスタイルのことです。
    紋の数は三つ紋や一つ紋などがあり、三つ紋は背中と両袖の後ろ、一つ紋は背中についています。
    紋の数が下がるほど格も下がるとされ、略礼装としては羽織に紋が一つ以上ついていれば、
    長着に紋がなくても大丈夫とされています。 このように紋付袴を結婚式・披露宴で着る際には格式に注意する必要があるでしょう。

    父親は結婚式でブラックスーツ(準礼装)を着てもよい?着る場合は?

    都と親でも「礼服(ブラックスーツ)で出席できるのか?」と考える方も多いでしょう。
    昼夜を問わないブラックスーツは準礼装ですが、一般的な準礼装よりは「やや格下」の装いです。

    カジュアルウェディング、少人数結婚式ならOKの場合もある

    結婚式がレストランウェディングといったカジュアルなものだったり、家族のみの少人数ウェディング、ゲストの方に「平服でお越しください」と指定する結婚式の場合、新郎新婦の父親がブラックスーツを着用する事もあります。
    ただし、両親の装いは新郎新婦に格をあわせる事も重要です。新郎新婦の装いが略式でなければ、父親の服装もそれに準ずる装いにします。

    格式を両家で揃える

    父親の服装については、その格式を両家であわせる事が重要です。
    どちらかがモーニングコート(正礼装)で、もう一方がブラックスーツ(準礼装)など、異なる格式となるのは避けるべきマナーです。
    両家とも正礼装に統一するのが一般的です。カジュアルウェディングの場合は、新郎新婦の装いも含め両家で相談すると良いでしょう。

    沖縄やハワイなどリゾートウェディングの場合の父親の服装

    沖縄やハワイなどリゾートウェディングの場合の父親の服装

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    沖縄の結婚式(リゾートウェディング)のドレスコードは会場や挙式スタイルに合わせる
    沖縄をはじめ、リゾート地での結婚式は、その地域の伝統的な挙式会場や結婚式に特化したチャペル、ビーチやガーデンなど、さまざまなウェディングスタイルで行われます。
    まずは招かれた結婚式がどのような挙式スタイルなのか、どんな場所で行うのかを確認したうえで、その会場の雰囲気にあったドレスコードと服装を選びましょう。
    沖縄での結婚式の服装のマナーは比較的ゆるやかで、ドレスコードは新郎新婦の意向で決まります。
    そのため、新郎新婦はゲストに招待を打診する際、挙式会場や服装についての説明をするような心づかいが必要です。

    基本的には父親も一般的なお呼ばれの服装でOK

    リゾートウェディングの父親の服装は、一般的な結婚式のように正礼装の「紋付袴」「モーニングコート」である必要はありません。
    リゾートウェディングでも一般的な結婚式のお呼ばれで着るような服装を選んで間違いはありません。ただ、沖縄では冬の時期(12月~2月)を除き、平均気温は25℃を超えるため、夏用のスーツやジャケットなど、薄手の生地を選ぶなどの工夫が必要です。
    他の一般ゲストと同じように、かりゆしウェアやサマードレスなどの南国の雰囲気を楽しめる、気候にあった着心地のよい服装が人気です。
    ただし、片方の家の親が正装をして出席するのに、片方の家の親はリゾートフォーマルだった…というような事態がないよう、事前に新郎新婦が間を取り持って服装の格やテイストをそろえる配慮があったほうが良いでしょう。

    【沖縄リゾートウェディングでの男性ゲストの定番の服装】
    ・かりゆしウェア+スラックス(スラックスは白もOK)
    ・スーツ(明るめカラーもOK)
    ・ジャケパンスタイル(明るめカラーもOK)

    かりゆしウェア+スラックス

    かりゆしウェアの下に合わせるパンツは、基本的にはスラックスやきれい目のチノパンといったスマートカジュアルを意識したアイテムを選びましょう。パンツの色はかりゆしウェアやアロハシャツの色柄が映える白やベージュがおすすめです。
    SNSなどでかりゆしウェアにデニムパンツやハーフパンツをコーディネートして参列している画像をよく見ますが、デニムや丈の短いパンツを選びたい場合は、新郎新婦に確認したほうがよいでしょう。

    スーツやジャケパンスタイル

    スーツやジャケパンスタイルの場合、ジャケットはリゾートの気温にマッチした明るめのカラーがおすすめです。ジャケパンスタイルのボトムは白のスラックスを選んでも大丈夫です。
    一般的な結婚式の定番フォーマルウェアであるブラックスーツやダークスーツでも問題はありませんが、7月~9月の真夏の時期には暑苦しく見えてしまうため、夏用に仕立てられたフォーマルスーツを選ぶなど注意が必要です。

    服装に合わせる父親の靴

    チャペルでの挙式やホテル内での披露パーティがある場合には、通常の結婚式のマナーと同様にキレイ目の革靴、黒か茶のひも付きのストレートチップやプレーントゥが一般的です。
    ビーチやガーデンなど屋外で行う結婚式や、カジュアルドレスコードのウェディングでは、デッキシューズや、カジュアルなモカシン、異なる素材を組み合わせて作られたおしゃれなサドルシューズなどが人気です。
    またビーチウェディングの場合は砂で靴を痛めてしまうことも多いため、サンダルを選んだほうが良い場合も。会場がビーチや屋外など特殊な環境で靴に迷った場合は、新郎新婦にどんな靴がよいか、確認してもよいでしょう。

    まとめ

    結婚式で新郎新婦の父親の服装は正礼装。新郎新婦・妻・両家で服装の格を合わせよう

    一般的な結婚式の父親の服装といえば正礼装であるモーニングコートや黒紋付羽織袴でしたが、近年では家族のみ親族のみの少人数結婚式や、会食スタイルのカジュアルな結婚式、沖縄やハワイでのリゾートでの結婚式など、ウェディングスタイルも多様化しています。
    ただし、どんなに服装が変わっても、新郎新婦・妻・両家で服装の格を合わせるるのがマナーです。

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    結婚式準備.com編集部

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