冬の結婚顔合わせの女性(新婦、母親、姉妹、祖母)の服装のコーデとマナーを解説。コートや寒さ対策は?

結婚顔合わせ食事会を冬におこなう場合、女性はどのような服装やコーディネートを選ぶべきか、防寒対策や羽織もの、コートのマナーについて、詳しく紹介します。冬の冷えが気になる足元や靴、妊婦さんや高齢の祖母も、フォーマル用のドレスやスカートを着用すべき?タイツはだめ?といった、冬の服装ならではの疑問や悩みについても解説。服装の悩みを解決し、両家の絆が深まりスムーズなコミュニケーションがとれる顔合わせ食事会を実現させましょう。

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結婚の両家顔合わせ食事会の基本的な女性の服装と選び方3つのポイント

結婚の両家顔合わせ食事会の基本的な女性の服装と選び方3つのポイント

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冬に行う顔合わせ食事会の服装やマナーは、通常の季節(春・夏・秋)と何ら変わりはありません。
顔合わせが行われる食事会の場所に合わせての服装選びが一般的で、一般的な顔合わせ食事会であれば、ホテルや料亭といったフォーマルな場に合わせ、女性の服装はフォーマルなドレススタイルや食事会向けのきれい目のワンピース、またはかっちりとしたスーツやセットアップスタイルが多く選ばれます。
一般的な結婚の顔合わせ食事会で、服装を選ぶ際の3つのポイントを確認しておきましょう。

【顔合わせ食事会の服装で両家家族が注意する3つのポイント】
・両家の服装の格を合わせる
・服装の格やテイストは食事会をおこなう場所に合わせる
・同席する他の家族は新郎新婦以上に華やかな装いにならないよう配慮する

一般的な顔合わせ食事会の服装選びのマナーやコーディネートについて詳しくはこちらをご覧ください。

顔合わせ食事会に出席する家族の基本的な服装を紹介。新郎新婦、父親母親、同席する兄弟姉妹や祖父母など親族の服装も紹介

両家の服装の格を合わせる

顔合わせ食事会の服装については、両家がどのような服装にするのか、事前に格(ドレスコード)を合わせる配慮が大切です。
そのため、事前に結婚する当人(息子・娘)がどのような服装でいくのか、相手の両親がどのような服装を考えているのかを、当人に連絡して確認する必要があります。
例えば顔合わせ食事会で両家が顔を合わせたとき、片方の家は比較的ラフな服装で一方の家はスーツやワンピースで整えていた…というような状況では、両家の間に気まずい空気が流れてしまうケースもあるのです。
服装のとらえ方はその人・その家庭によって大きく違っている場合があり、ドレスコードの認識も非常にあいまいなため、新郎新婦が仕切って、格式の足並みを揃えたほうがいいでしょう。
また、服装の格があっていれば、洋装と和装のどちらを選んでも問題はありません。

服装の格やテイストは食事会をおこなう場所に合わせる

顔合わせ食事会の服装を考える基準として、顔合わせの会場となる場所に服装を合わせる必要があります。
例えば、新婦が未婚の第一礼装である振袖を希望するなら、食事会をおこなう会場がカジュアルなレストランなら、服装で浮いてしまうことも。服装にあうそれなりの格式ある会場を選ぶ必要があるでしょう。
現在の顔合わせ食事会の多くは両家の自宅以外の外食であることが特徴で、料亭やホテルのレストランなどの個室を利用しています。その際に、選んだ会場の格式やテイストに服装も合わせる必要があるでしょう。

同席する他の家族は新郎新婦以上に華やかな装いにならないよう配慮する

顔合わせ食事会では、結婚する二人のお祝いの席でもあります。両家の親や同席する兄弟姉妹は、結婚する二人よりも格上の服装や、華やかな服装は避けましょう。
男性サイドの一般的な服装はスーツがほとんどのため、ネクタイの色柄に気を付ける程度で問題はあまり生じませんが、女性サイドの服装は和装・洋装と幅広い選択肢があります。両家の母親や同席する姉妹は、新婦より派手な服装や華やかな装いにならないよう注意してください。

冬の結婚顔合わせ食事会の基本的な女性の服装と選び方

結婚に伴う両家顔合わせ食事会の女性の服装は、主に会場にあわせて選ばれます。
一般的に会場に選ばれるのはホテル、料亭、レストラン、顔合わせ食事会会場といったフォーマルな場の個室です。
それに伴い、女性の服装で多く選ばれるのは洋装てあればドレス・スーツ、和装であれば振袖(新婦のみ)・色留袖・訪問着です。

会場の格式に合わせた顔合わせ食事会の服装の格例

顔合わせ食事会の会場 ドレスコード 顔合わせ食事会の女性の服装
レストランや料亭
ホテルの少人数会場
…など
フォーマル
セミフォーマル
インフォーマル
洋装:ドレス・スーツ
和装:振袖(新婦のみ)・色留袖・訪問着
割烹やビストロ
新郎新婦どちらかの自宅
…など
インフォーマル
スマートエレガンス
きれい目ワンピース・スーツ
きれい目パンツスタイル
カジュアルなレストラン
自宅でアットホームな雰囲気の会食
バーベキュー
両家家族で旅行
…など
スマートカジュアル
カジュアル
きれい目の普段着
TPOにあわせたカジュアルな服装

冬の顔合わせでも一般的なフォーマルな服装が選ばれる

冬とはいえ、現代では会場に選ばれる場所は、通常しっかりと暖房が効いています。そのため、行き帰りの防寒対策はしっかりとりつつも、服装は食事会向きの「フォーマル」「セミフォーマル」「インフォーマル」のドレスコードから選ばれます。

ドレス、スーツ、着物の生地や仕立ては冬用のものを選ぶ

一般的に、フォーマルなドレスやスーツは「通年もの」と言われ、春と秋は共通して着用できるよう作られたアイテムが多く流通していますが、冬の食事会では通年用のアイテムは避け、冬用の生地やデザインの仕立てのアイテムを選びましょう。
具体的には、生地が冬向きの厚手でしっかりしているもの、春夏に比べ冬向きの温かい色合いや濃い色合いのもの、デザインが冬向きで露出が少なく寒そうに見えないもの、です。

ドレス

冬用ドレスは濃く、重厚感のあるカラーが特徴です。また、マカロンカラーやパステルなどの明るいカラーでも、暖色系を増した温かみが強い色になっています。季節感のあるカラーを選びましょう。
シフォン素材、オーガンジーは寒々しい印象なので、一部使いなどデザインで使っている場合には問題ありませんが、ドレスの生地は、サテンやナイロン、ポリエステルでも冬用の厚手の素材を使っているものを選びましょう。
また、冬の定番フォーマル素材としてはベロア、ツイード、ジャガードがあります。厚手で保温力もあり、見た目も起毛感があり華やかです。

和装、着物

和装の場合は季節に応じて色や柄がありますので、季節や月、おめでたい場に相応しい色柄を選ぶ必要があります。

冬らしい色と素材のドレスを選ぶ

冬用ドレスは濃く、重厚感のあるカラーが特徴です。また、マカロンカラーやパステルなどの明るいカラーでも、暖色系を増した温かみが強い色になっています。季節感のあるカラーを選びましょう。
シフォン素材、オーガンジーは寒々しい印象なので、一部使いなどデザインで使っている場合には問題ありませんが、ドレスの生地は、サテンやナイロン、ポリエステルでも冬用の厚手の素材を使っているものを選びましょう。
また、冬の定番フォーマル素材としてはベロア、ツイード、ジャガードがあります。厚手で保温力もあり、見た目も起毛感があり華やかです。

露出は避ける。他人から見て寒く見えない服装を選ぶ

冬の服装の基本的なマナーです。ノースリーブもちろん避けるべきですが、冬は特に寒く見えてしまうため、首回りや背中、胸元の露出は少ないものを選ぶ配慮を。また、半袖でも袖丈が五分丈より短いものは、寒く見えてしまうため、できれば羽織ものを羽織って出席する配慮があるといいでしょう。

新婦以外はパンツスタイルもOK

冷えが気になる冬には、顔合わせ食事会の服装でパンツスタイルを選びたいと考える女性も多いでしょう。
一般的には女性のフォーマルスタイルやおめでたい席で、パンツスタイルはドレスコード的にドレスやスカートに比べ格下と考えられているため、主役である新婦は避けたほうが良い服装です。ただし、冷えで体調を崩す恐れがある祖母や母親は、パンツスタイルを選んでも問題はありません。

冬の顔合わせ食事会に適した羽織ものと注意したい羽織もののマナー

羽織ものは、冬らしい季節感のある、フォーマルな素材でできたものであることが大切です。
冬のレストランやホテルといった顔合わせの会場は暖房が効いており、室内は温かくなっているため、防寒に対してはそこまで注意しなくても大丈夫ですが、周囲から見て寒そうに見えてしまう「夏向き」の薄手の素材やシースルーの素材は、配慮が足りていない印象になってしまうので避けたいところです。
また、いくら暖房が効いているといっても女性は室内を寒いと感じる人も多いため、自分がパーティを快適に過ごせる防寒対策のうえでも羽織ものが必要になります。

冬の顔合わせ食事会の服装に適している羽織もの

羽織ものは、フォーマルな場にあったドレスなどの服装にあう素材やデザインであることが重要です。

ジャケット

顔合わせ食事会の服装に合わせる羽織もとしては、最もフォーマル度が高く、落ち着いて上品に見えるコーディネートになります。また、寒い冬の気温では、最も温かく保温性に優れている羽織ものといえるため、防寒の意味でも適していると言えるでしょう。カジュアルジャケットやビジネスで合わせるジャケットではなく、女性向きのフォーマル用に仕立てられたジャケットを用意しましょう。
フォーマル用ジャケットは、ドレスに合わせるためのコンパクトで丈が短いものや、パンツスタイルに合わせる丈の長いものまで、さまざまなタイプが用意されています。
できれば、メインの服装に合わせて、丈の長さのあったジャケットを選びましょう。

ドレスやフォーマルな服装にあわせるジャケットの種類

テーラードジャケット
フォーマルな場ならどんな場面でも対応しやすい形のジャケットです。あまりかっちりしたものはメンズライクに見えるため、コンパクトで女性らしいシルエットのものや、優しいくびれのあるものを選びましょう。
ノーカラージャケット
襟がない首回りがすっきりしたジャケット。カーディガンとの中間のような、柔らかいタイプのノーカラージャケットもあります。
ステンカラージャケット
定番の襟元ですが、素材、形、襟の大きさなどに注意して選ばないと普段着と変わらない印象になってしまうため、フォーマル用に作られたもので、ネックレスやコサージュをつけるなど、できるだけフォーマルを意識したコーディネートを心がけましょう。

ボレロ

ボレロはカーディガンと形状は似ていますが、丈がウエストより短くて、前を閉めるボタンなどがない前あきになっているものです。一番上の部分だけ閉まるようになっている、ボレロとカーディガンの中間のようなデザインのものもあります。
前が閉まらず短めに作られているため、ウェストが強調されて女性らしいシルエットを生かした、華やかなコーディネートになります。

冬の顔合わせ食事会の服装で注意したい羽織もの

フォーマルな会場でおこなう顔合わせ食事会では、カジュアルに見える羽織ものや食事をする際の動きでズレ落ちてしまうもの、食事の際に毛足やほこりが舞ってしまうような素材の羽織は、注意して選ぶか、避けたほうが無難です。

カーディガン

カーディガンはニットやベルベッドで作られたジャケットの一種です。丈の長さはさまざまですが、基本的には前身ごろがボタンやジッパー、ホックなどで閉まるようになっています。多くはニット、または毛糸で編まれたものが一般的ですが、フォーマル用カーディガンでは織り生地を使ったものや、ベルベッド素材で作られたものがあります。
前が閉められ、しっかりと肩を覆った印象になり、上品で落ち着いたコーディネートができます。
ベルベッドやツイード素材のカーディガンは問題ありませんが、ニット素材のカーディガンは、行き帰りのコートの下に防寒用として羽織るまでにとどめ、会場での着用は避けておきましょう。

ストール、ショール

顔合わせ食事会は歓談しながらの食事がメインになるため、食事の際にズレやすいストールやショールといった羽織ものは避けたほうが無難です。また、毛足の長いファー素材のストールや、カジュアルに見えてるニット素材のショールなどは、食事会のマナーや衛生面で不快に思われる場合もあるため、避けたほうが無難です。食事会前の行き帰りにマフラーとして装うのは問題はありません

冬の顔合わせ食事会で避けたほうが良い羽織もの

あらたまって食事をする場なのを配慮して、カジュアルに見える素材の羽織りや、毛足の長い素材の羽織りは避けましょう。

ファーや毛皮付きの羽織ものは避ける

冬の定番素材である毛皮やファー使いですが、殺生が縁起が良くないとされている顔合わせ食事会の場では、避けたほうが良いとされる素材のひとつです。現在ではフェイクファーや、ファー付きのストール、ボレロなどが多く販売されており、そこまで気にする人も少なくなってはきましたが、カジュアルパーティの顔合わせ食事会以外では、着用は避けたほうが無難です。
また着用してる場合でも、食事をする場での着用は毛が飛ぶことを気にするゲストもいるため、できれば食事の時間は脱ぐなどの配慮を。

透け感のあるもの、夏向きの清涼感のある羽織ものは避ける

パーティの華やかな羽織もののひとつに、総レースやオーガンジーなど、肌が透けて清涼感のある素材を使ったものがありますが、冬の顔合わせ食事会での着用は周囲から見て寒すぎて見えてしまい、あまりいい印象を与えません。秋冬用として襟元や首元、裾回りなどに華やかに見えるデザインとして一部使いに使われているものを選びましょう。

ニットなど編み生地はカジュアルに見えるため避ける

ゲージ編みのニットや手編みの素材は、見た目はもこもこして冬らしく、温かみのある素材ですが、フォーマルな場ではカジュアルすぎる素材として、避けるべき素材になっています。現在ではラメ入りニットのボレロやストールなど、フォーマル用ニット素材の羽織ものもありますが、編み目のざっくりした、透けて見えるようなものは避けましょう。

冬の顔合わせ食事会での女性の靴・タイツ・足元マナー

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顔合わせ食事会の一般的な女性の服装であるドレスや、パンツスタイルに合わせる靴は、つま先が隠れてヒールのある「パンプス」が一般的です。しかし他のシーズン以上に、冬の顔合わせ食事会で頭を悩ませるのが「寒さ」。特に女性は冷えに弱い体質の方が多いため、顔合わせ食事会に参加する際にストッキングにパンプスという足元では非常に心もとなく感じるでしょう。冬の顔合わせ食事会の靴や足元の防寒対策は、フォーマルのマナーに合わせて靴に貼るホッカイロを準備するなどの工夫が必要です。

冬の顔合わせ食事会の足元や靴

顔合わせ食事会での女性の足元は、ヌードストッキング、または少しラメの入ったストッキング程度が一般的です。
冬の顔合わせ食事会女性の足元は、寒いからといってタイツの着用はマナー違反です。黒のストッキングも喪服で着用するもののため、着用は避けてください。
靴はヒール付きのパンプス(つま先の隠れたもの)がマナーです。寒いからといってブーツやブーティなどの着用はフォーマルな席では避けましょう。防寒のために会場に入る前の行き帰りに着用し、クロークに荷物を預ける前に履き替えるなど工夫をすることは可能です。化粧室や着替え室の準備があるかなど、履き替えができる場所を事前に確認しておきましょう。

会場までの行き帰りは「履き替え」を

顔合わせ食事会の会場内は暖房が効いているいるため、薄着でも安心ですが、問題は会場までの行き帰りの服装と足元です。特に真冬や雪の日の場合、ストッキングにパンプスで公共のみう通機関を使って向かうのは非常に苦痛に感じることもあるでしょう。
その場合は、会場でクロークに荷物を預ける前に「履き替え」「着替え」がおすすめです。

会場までの行き帰りだけであればブーツやタイツも着用可能

顔合わせ食事会の会場内でブーツやタイツを着用していなければ、マナー上は特に問題はありません。行き帰りの足元は、しっかり防寒して行ってもOKです。
履き替えのストッキングと靴をサブバックやキャリーバックにいれて持参し、会場に着いたらフォーマル用に着替えと履き替えをしましょう。

着替え、履き替えは夫の家族に会う前に済ませる

夫側の家族と待ち合わせ等で合流する前に、クロークに荷物とコートを預けます。そのため、会場に到着したらすぐに化粧室やゲスト用着替え室で、ストッキングとパンプスに履き替えを行いましょう。ロビーや待合室で靴を履き替えるのは他の人から丸見えなので、避けるべき行為です。
履き替えたものを手荷物にまとめて、化粧直しをして身だしなみをしっかり整えてから待ち合わせ場所に向かうとスマートです。

会場の着替え可能な化粧室、着替え室設備を確認

できれば事前に会場側に、着替え可能な化粧室やゲスト用の着替え室があるかどうかの確認をとっておきましょう。ホテルや顔合わせ食事会場で行う顔合わせ食事会では、多くの場合はゲスト用の着替え室が用意されていることが多いのですが、レストランや料亭等の場合は化粧室しかない、また化粧室の数が少ないこともあります。そういった場合は、最寄りの駅ビルなど商業施設の化粧室をトイレを利用するなど、対策が必要な場合もあるでしょう。

冬の顔合わせ食事会で女性の服装にあわせるコート

冬の顔合わせ食事会で女性の服装にあわせるコート

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女性の顔合わせ食事会の服装はドレスやワンピースが一般的です。そのため、ドレスを着ていれば行き帰りのコートは関係ないかというと、そんなことはありません。
顔合わせ食事会の会場は一般的にフォーマルな場であるため、着用するコートに関しても、会場のフォーマル度(どんな場所か)と、他に招待されているゲストの年齢層・立場などを確認し、配慮をもったスタイリングを心がけることがマナーとされています。

フォーマルなレディースコートのデザイン

装飾が少なめで、トラッドな襟元のデザインのきれい目なコートがフォーマルに適しています。ドレス、ワンピースに合わせた際に、ちぐはぐな印象にならないものを心がけて選んでください。レディース用コートでトラッドな襟元が作りやすいコートは、次のようなコートになっています。

・チェスターコート
・ステンカラーコート
・ノーカラーコート
・スタンドドカラーコート
・トレンチコート

フォーマルなレディースコートの冬の色

一般的なマナーとしては、コートは色が濃い方がフォーマルで上品とみなされています。
そのため、コートカラーでは黒が最もフォーマルです。例えば親族や主賓としての参列の場合、礼服(ブラックスーツ)に合わせるコートは黒のコートを選びます。
女性の場合は冬用の青など明るいカラーや女性らしいマカロンカラーやパステルのコートを選ぶことは問題ありません。が、カジュアルに見えてしまうカーキやキャメルのような色は、できるだけ避けたほうがいいでしょう。

フォーマルなレディースコートの冬の素材

ウール・カシミヤ・アンゴラ・アルパカ・メルトン・ベルベット

仕立ての良さやフォーマル感がしっかりと分かる生地を選びましょう。
選ぶポイントとしては起毛感が少なく、毛足が短く揃えられ、なめらかで微光沢感のある表面の生地や素材がいいでしょう。
ベルベット素材のコートは高級感、フォーマル感があり、フォーマルコートの定番素材ではありますが、毛足が長い生地のため、冬は特に静電気で毛羽だちやほこりが目立つこもあり、手入れには特に注意が必要です。ウールでもポリエステル・ナイロン混のものは寒い時期は静電気が起きてほこりが非常に目立ちます。
色の濃いフォーマルコートはどうしてもほこりが目立つため、着用前にはブラッシングなどで必ず手入れしてから着用してください。

顔合わせには避けた方がよいコートのデザイン

・ピーコート
・ダッフルコート
・モッズコート
・ダウンジャケット、ダウンコート
・スポーツ・アウトドア系コート
・ライダース・ミリタリー系コート

明らかにカジュアルテイスト全開のコートは、いくら防寒のために会場まで着て行くだけとはいえ、場の雰囲気を考えて避けたほうが無難です。簡単なイメージを伝えると、デニム・スニーカー・ブーツに合わせたほうがしっくりくるイメージのものはフォーマルな席では避けたほうがいいでしょう。
また、カジュアルな顔合わせ食事会の場合でも、アウトドアや旅行といったテーマがある場合を除き、カジュアルなコートは避けたほうが無難です。

冬の顔合わせ食事会でマタニティ新婦の服装と注意点

冬の顔合わせの新婦の服装はフォーマルなドレスやワンピース、振袖や色留袖が一般的ですが、新婦が妊娠中での顔合わせ食事会の場合、お腹、腰、足元が冷えないよう、またお腹周りが締め付けられない、体調と健康に十分注意して服装を選ぶ必要があります。

おめでたであることは両家家族に事前に伝えておく

おめでたであることは、顔合わせ食事会に出席する両家家族に、事前に伝えておきましょう。その際に、妊娠中であるため、体調に気遣った服装を選ぶことも伝えておくとスムーズです。

お腹にしめつけのないマタニティ向けの冬用フォーマルドレスが一般的

マタニティ中の顔合わせ食事会では、お腹にしめつけのないマタニティ向けのフォーマルドレスを選ぶのが一般的です。
月齢がまだ早く、体型にさほど変化がない時期でも、ウェストにしめつけがないもの、露出を控えたデザインを選びましょう。
特にスカート丈には要注意で、お腹が大きくなると、着丈があがってしまう場合もあります。防寒の意味もふくめて、スカート丈は膝下やミモレ丈など、長めの選択をおすすめします。

体調や冷え込み具合によってはパンツスタイルを選んでも問題ない

冷えが気になる場合や体調が心配な場合は、マタニティ向けのパンツドレスやパンツスタイルを選んでも問題はありません。
できるだけきれい目で、女性らしい華やかさがあるデザインを選びましょう。

靴や足元、防寒に工夫を

会場のなかは温かいとはいっても、冬場は冷えが気になります。お尻や腰を冷やさない用、ドレスの中はシルエットに響かない保温力のある下着や腹巻き、背中に張るようのカイロの用意など、万全にしておきましょう。
靴はブーツは避け、ヒールのないフラットシューズか、ローヒールパンブスを選びます。
タイツは本来はマナー違反ですが、冷えがきになる場合は黒以外の、フォーマルドレスにあうタイツでも問題はありません。現在では、フォーマルな席でもマナー違反に見えない、ストッキングに見える冬用の肌色のタイツも商品として複数開発されています。
あくまで、体調を重視した保温対策を。

冬の顔合わせ食事会に参加する女性の立場別の服装コーデの注意点

冬の顔合わせ食事会に参加する女性の立場別の服装コーデの注意点

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顔合わせ食事会の女性の服装は、参加する立場によって、若干異なる場合があります。冬の顔合わせ食事会では、どのような点に配慮して服装を選べばよいかをまとめました。

冬の顔合わせ食事会で新婦の服装コーデの注意点

新婦の洋装は主役らしいパーティ用ドレスや、格式高い会場での食事会向きのきれい目のワンピースでの装いが一般的です。パンツスタイルは女性の服装としては格が低いと見る向きもあるため、フォーマルな顔合わせの席で新婦は着用を控えたほうが良いでしょう。
冬の顔合わせ食事会で特に気を付けたいのは、新婦のドレスやワンピースは色です。できるだけ季節感を考えた明るいカラーを選びましょう。冬用のドレスは色が暗く、渋く、重たくなりがちなので、冬らしく深い温かみのある明るい色や、冬のパーティ素材を使った明るい色など、できるだけ主役らしい冬の色を選ぶと良いでしょう。
ベージュ系は万能色ですが、肌色との兼ね合いに注意しましょう。また、柄物は柄の種類や人によってはカジュアルと捉えられることもあるので、無地をベースに考えましょう。

冬の顔合わせ食事会で母親、姉妹の服装コーデの注意点

結婚する二人の家族として参加する際に、特に気をつけたいマナーには、次のような点に注意しましょう。

・新婦よりも派手な服装は慎む
・婚約する本人ではないからと、緩んだ服装をしない
・会場に合わせたドレスコードを心がける

母親は特に、新婦より控え目な服装であることと、相手側の母親と服装の格を揃えることが大切です。
母親、姉妹ともにパンツスタイルを選ぶのは問題はありませんが、フォーマル用のパンツドレスやスーツスタイルを選ぶ場合は、コサージュやアクセサリーで女性らしく華やかなコーディネートを心がけるよう注意しましょう。

冬の顔合わせ食事会で祖母の服装コーデの注意点

冬は冷え込み、年配の方は挙式中に血行が悪くなったり、体調を崩されてしまう恐れがあります。会場内は暖房が効いていますが、お手洗いなど年配の方にとって寒さが気になるケースも多いでしょう。
防寒対策として、ヒートテックのような、薄手の機能性肌着がお勧めです。厚手のものはフォーマルな洋服の下では響いてしまい不向きです。冬場の下着で迷われたら、薄手の機能性肌着がお勧めです。
また、保温力の高い素材の膝かけも用意しましょう。毛足の長い素材ややウールなど礼服にほこりのつく素材は避け、誇りのつかない素材で選ぶのがおすすめです。会場に用意がある場合も多いため、事前に借りられるかどうかを確認しておきましょう。
足元は特に冷えるため、靴用のカイロを入れたり、見えない部分でレッグウォーマーを履いてもらうのも対策になるでしょう。

まとめ

冬の顔合わせ食事会の女性の服装は季節と立場にあわせたフォーマルなコーデを考えよう

冬の顔合わせ食事会の女性の服装のマナーやコーディネートの選び方は、基本的には通常の顔合わせ食事会の服装と変わりはありません。しかし、冬の防寒対策や、寒そうに見えない、季節感を重視した、冬用のフォーマルな服装を選ぶことが大切です。また、冷えが体調面に大きく影響を及ぼすマタニティ中の方や祖母といった立場の方は、フォーマルやデザインより、防寒を重視し、フォーマルな服装の中に防寒対策を取り入れる工夫をおこないましょう。

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結婚式準備.com編集部

結婚式準備.com編集部です。結婚式の準備で悩むプレ花嫁を応援する記事を書いていきます。

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