再婚でもお祝いの観点から見てご祝儀や結婚祝いは相場金額を贈るのがマナー
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基本的にはお祝いの観点から見ると、結婚というものは2度目、3度目だとしてもおめでたいもので、お祝いするべきことです。そのため結婚のお祝いを包むべき状況であれば、一般的な結婚式で包むご祝儀や、新郎新婦に贈る結婚祝いは相場の金額を目安に準備して贈ることがマナーです。
ただ、お祝いを2度いただくのはと新郎新婦が配慮してお祝いを辞退するケースもありますし、結婚式の規模を縮小して行ったり、結婚式なしにして報告のみ行うケースも増えてきました。また新郎新婦の片方が再婚で片方が初婚である場合、両方とも再婚である場合など、状況によっては贈る側も迷うケースがあるでしょう。
贈る相手が初婚でパートナーが再婚である場合
贈る相手側が初婚、パートナーが再婚の場合は、初婚と同様に考えてもなんの問題もありません。ご祝儀や結婚祝いの一般的な相場の金額を包みましょう。
贈る相手が再婚である場合
贈る相手側が再婚の場合、自分の側の招待客や親族からはお祝いを辞退するケースもあります。そういった場合にはお祝いを辞退する旨を結婚報告の際や招待状で告知されることが多いため、その気持ちを汲んでお祝いを贈ることは控えましょう。何も言われない場合には、相場通りの金額でお祝いを贈ることが望ましいでしょう。
再婚で結婚式を行う新郎新婦へのご祝儀の金額相場や贈り方
再婚で結婚式を行う場合、すでに1度目の結婚式でお祝いを贈ったのに、2度目もご祝儀を同じ額を包むべきか迷うケースがあるでしょう。また、再婚の場合の結婚式は、一般的な披露宴とは違って控え目な形式を選ぶことも多いようです。結婚式の形式ごとに、再婚の結婚式の際のご祝儀を確認しておきましょう。
ご祝儀制結婚式の場合のご祝儀や結婚祝いの相場金額
再婚でも一般的な結婚式と同様の形式の招待状が届き招待された場合には、あくまで初婚と同様の対応が必要になります。
ご祝儀を包む場合の金額相場
新郎新婦から何も言われていなければ、一般的な相場と同様のご祝儀を包みます。新郎新婦との関係性の深さや年齢、立場によってご祝儀の相場わ変わりますので、相場にあったご祝儀を包んで贈りましょう。友人や同僚の立場であれば、相場の3万円より少ない2万円でもよいとする考え方もありますが、一般的には一般的な3万円を包んだ方がマナー的には無難です。
ご祝儀の立場による一般的な相場金額はこちらから確認してください。
再婚の結婚式でご祝儀を辞退することを事前に伝えられた場合
ただし再婚の場合、新郎新婦が遠慮してご祝儀を辞退するケースも少なくありません。そういった場合には、招待時の打診の際に伝えられていたり、招待状にお祝いやご祝儀を辞退する旨が明記されているケースがほとんどてです。
その際は相手の気持ちに配慮して、ご祝儀を包むのは辞めておきましょう。お祝い辞退でも、お祝いの気持ちを表したい場合には、相手が心苦しくならない金額である1万円以下の結婚祝いを品物で贈ることがおすすめです。
その際に結婚式には持参せず、結婚式の1週間前には新郎新婦に届くよう手配しましょう。
再婚の結婚式を欠席し結婚祝いを贈る場合の金額相場
再婚の結婚式に招待されたものの欠席する場合、新郎新婦よりご祝儀辞退などの連絡がなければ、基本的には一般的な結婚式に欠席する際のマナーと同じ認識でかまいません。
どのタイミングで結婚式出席を断ったかによって、結婚祝いで贈る金額は変わります。欠席の際の金額相場は以下の記事を参考にしてください。
結婚式欠席や不参加なら結婚祝いはどうする?お祝いのプレゼントや品物を送る場合のマナーや金額相場
会費制結婚式の場合のご祝儀や結婚祝いの相場金額
再婚で結婚式を行う場合、招待ゲストへの金銭的負担を減らしてアットホームなパーティを行いたいという主旨で「会費制結婚式」を選択するケースも多いようです。
会費制結婚式とは、ゲストからお祝いは頂かずに自身の飲食代のみ負担してもらうというもの。そのため、招待状には会費金額が明記されています。
再婚の会費制結婚式では会費のみ支払う。ご祝儀は必要ない
会費制結婚式の主旨はゲストに負担をかけない、お祝い辞退という意味があるため、準備は会費のみで、会費以外にご祝儀を包む必要はありません。
再婚の会費制結婚式を欠席する場合
基本的にはお祝い不要の結婚式であるため、一般的な結婚式のようにご祝儀や結婚祝いを贈る必要はありません。ただし、お祝いの気持ちを贈りたい場合や、式の日程の直前の欠席報告(10日~1週間前)などの場合は、会費相当から1万円以下の結婚祝いを贈ったほうが良いでしょう。
再婚の会費制結婚式では結婚祝いは配送する
親族や特に親しい間柄の友人で、会費以外にもお祝いの気持ちを贈りたい場合には、別途ご祝儀や結婚祝いを贈ることもありますが、その際は結婚式当日には持参することは避けましょう。結婚式1週間前まで、または結婚式後1カ月以内には届くよう手配します。
家族や親族、親しい身内のみの挙式や会食を行う場合の対応
再婚の新郎新婦が海外挙式や親しい親族や身内のみでの食事会を行う場合は、ほんとうに身内のみでのイベントを行うために、挙式の報告のみで自身が招待されていないことも多いでしょう。招待されていない場合の考え方をまとめました。
親族の場合
親族であれば、例え招待されていなくても一般的な結婚式と同様のご祝儀金額を結婚祝いとして包んで贈ることが多いようです。ただ金額に関しては、親族間のルールや家族間での考え方によっても変わってくるため、親戚づきあいのルールをその家で一番よく分かっている人に確認したほうが良いでしょう。
友人や会社の同僚、上司などの立場の場合
海外挙式や食事会に招待されていないのであれば、特にご祝儀や結婚祝いを贈る必要はありません。本人から結婚報告があった際には、関係性の深さや付き合いを考慮して、お祝いのメッセージを送ったり、1万円以内のお祝いの品物などを結婚祝いとして贈りましょう。
友人関係や会社関係であれば、グループや組織内で連名でお金を集めて贈ることも多いようです。
再婚で結婚式なし「ナシ婚」を行う新郎新婦へのご祝儀や結婚祝いの金額相場や贈り方
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再婚で結婚式をしない選択をした新郎新婦には、ご祝儀や結婚祝いの金額や品物選びをどのように判断して贈ったら良いのでしょうか。
結婚式なし「ナシ婚」とは
再婚の場合、ゲストを大勢招待するような結婚式は行わない、結婚式なしの「ナシ婚」を選択するケースも多いようです。ただし、結婚式は行わないものの、次のような形式の結婚イベントは行う場合もあります。
・写真だけのフォトウェディング
・挙式なしの親しい家族や身内のみの食事会
・両家家族のみの家族旅行 など
家族や親戚が再婚で結婚式なしの場合の結婚祝いやご祝儀の金額相場
基本的には親族であるなしに関係なく、相手が再婚の場合でもご祝儀やお祝い金として包む金額は再婚でも初婚の場合と同様に、一般的な目安とされている金額を包むことがマナーとされています。
すでに1度お祝いを初婚の際に送っているので2度目だから送らなくていいわけではなく、お祝いの観点から考えると1度目も2度目も差がなく、お祝いはおめでたい事であるとされているからです。そのため、再婚の場合でも兄弟姉妹、甥、姪、いとこなど親族の関係性に基づいた目安のご祝儀金額を送ることが良いでしょう。
ただ、再婚した側から、初婚の際に既にご祝儀やお祝いを頂いているので辞退するというケースも多いようです。そのため、ご祝儀をすぐに送るようなことはせず、家族間や親族間のルールに詳しい人に一度確認をとったほうが良いでしょう。また、本人から「お祝いは辞退します」という連絡を頂いた際には、ご祝儀やお祝いは送らないようにします。
友人、部下、同僚が再婚で結婚式なしの場合の結婚祝いやご祝儀の金額相場
再婚で式なしを選んだ新郎新婦の場合は、周囲に配慮しているなどさまざまなケースが考えられます。ただおめでたいことに変わりはないため、親しい関係性であれば、結婚祝いを贈ることは問題ありません。贈る相手が初婚であれば、初婚の際のルールで考えて問題はないでしょう。贈る相手が再婚の場合は相手が恐縮してしまうことも考え、1万円程度にとどめた結婚祝いを送りましょう。
結婚式なしの新郎新婦に贈るご祝儀や結婚祝いの金額相場や贈り方について、詳しくは次の記事をご覧ください。
結婚式なし「ナシ婚」新郎新婦に贈る結婚祝いやご祝儀の金額相場や贈り方。親戚、友人、上司や同僚など関係性別にチェック
再婚の新郎新婦への結婚祝いの品物の選び方、贈り方、注意点
再婚の新郎新婦には、結婚祝いを贈る場合には現金のご祝儀ではなく、品物を選ぶケースも多くみられます。
再婚の新郎新婦に結婚祝いで品物を贈るケース
再婚の新郎新婦から結婚式なしの結婚報告を受けた場合や、結婚式に招待されたものの欠席する場合には、結婚祝いを品物で送ります。結婚祝いを品物で贈るケースとしては、次のようなケースが考えられます。
・結婚式に招待されたものの欠席する場合
・お祝いで包んだ金額がすくなく何か付け足したい場合
・お祝いを辞退されたが何かお祝いの気持ちを贈りたい場合
・結婚報告を受け結婚式なしの新郎新婦にお祝いの気持ちを贈りたい場合
再婚の新郎新婦への結婚祝いの品物の相場金額
状況にもよりますが、結婚祝いを品物で贈る場合の金額目安は相手を恐縮させない金額であること、相手がお返しに困らない金額である配慮に基づき、1万円以下であることが良いでしょう。お返し不要の場合には、5000円から3000円程度の品物もおすすめです。
再婚の新郎新婦への結婚祝いの品物の選び方
結婚祝いの品物を選ぶ際には次のような点に配慮して選びましょう。
品物選びは縁起に配慮して選ぶ
日本の結婚式では、名前や用途から慶事の贈り物として縁起が良くないとされる品物があります。新郎新婦が特に欲しいとの望んでいる場合をのぞいて、できるだけそういった品物は避けた方が良いでしょう。
結婚祝いで避けた方が良い品物例
・刃物
・日本茶
・ハンカチ
・ガラスなどの割れ者
・目上や年上の場合は靴下や商品券 など
子どもがいる場合は家族で使えるものを
結婚祝いで贈るギフトカタログや人気の商品には、夫婦二人で使うことを想定した品物が多いのですが、再婚の新郎新婦に子どもがいることも多いため、そういった場合には子どもの年齢も考慮して、家族で使えるものを選ぶと良いでしょう。
まとめ
再婚の新郎新婦に結婚祝いやご祝儀を贈る場合は基本的にお祝いのマナーを守る
再婚の新郎新婦に結婚祝いやご祝儀を贈る場合は、既に一度お祝いを送っていると考えることもあるでしょうが、まずはお祝いの観点に立って、ご祝儀や結婚祝いの用意を考えることが大切です。二人が改めて人生を出発できるよう、自身のお祝いの気持ちをしっかり伝えてあげましょう。