結婚式の前撮り・後撮りとは?意味の違いやメリット・費用まとめ

結婚式の前後で写真を撮ることを「前撮り」「後撮り」といいます。結婚式の最中とは違った写真が撮れるため、前撮りや後撮りを希望する新郎新婦も少なくありません。 せっかく前撮り・後撮りをするなら、人気のロケーションや撮影写真の活用方法などを知り、前撮り・後撮りを存分に楽しんでほしいという思いから、前撮り・後撮りを詳しくご紹介していきます。

この記事のINDEX

    結婚式の前撮り・後撮りとは?

    和装のカップル

    naka – stock.adobe.com

    前撮りとは、結婚式を挙げる前にウェディングフォトを撮影することをいいます。結婚式で着用する衣裳と同じものを着て写真を残す人もいれば、まったく雰囲気の異なる衣裳で写真を残す人もいて、思い思いに写真を撮ることができます。
     
    撮影場所も、チャペルや神殿、街中や日本庭園、フォトスタジオなど、様々な場所を選べます。
    また、結婚式の後にウェディングフォトを撮ることを後撮りといい、前撮りと後撮りを合わせて別撮りと呼ぶこともあります。
     
    データをもとに、先輩カップルの前撮り・後撮りの傾向を見ていきましょう。

    前撮り・後撮りの時期

    前撮り・後撮りなどの別撮りをした人は全体の62.6%。実施時期は披露宴の9.8週間前が平均となっています。
    撮影時期の内訳は次の通りです。

    披露宴の21週間以上前7.6%
    披露宴の20週間前3.9%
    披露宴の18週間前1.2%
    披露宴の16週間前7.6%
    披露宴の14週間前1.2%
    披露宴の12週間前10.0%
    披露宴の10週間前7.0%
    披露宴の8週間前15.2%
    披露宴の6週間前7.9%
    披露宴の4週間前18.2%
    披露宴の2週間前11.5%
    披露宴の2週間後0.4%
    披露宴の4週間後0.6%
    披露宴の5週間以上後1.1%

    データ出展:ゼクシィ 結婚トレンド調査2019調べ

    ご覧の通り、ほとんどの人が前撮りを行っており、結婚式の1ヵ月前が最も人気。結婚式の内容やゲスト数が大方決まり、準備が落ち着いたタイミングでの前撮りが多いということではないでしょうか。
     
    ちなみに、ロケーション撮影の実施時期平均は10.8週間前となっています。

    前撮りの衣裳は和装が人気

    前撮り・後撮りでは、和装を着用する人が多く見受けられます。

    色打掛58.6%
    白無垢34.0%
    ウェディングドレス49.3%
    カラードレス36.3%
    黒引き振袖0.3%
    その他2.0%

    データ出展:ゼクシィ 結婚トレンド調査2019調べ

    「結婚式当日はウェディングドレスを着るので、前撮り・後撮りは和装にしよう」などと考える人が多いのではないでしょうか。
     
    もちろん、結婚式当日と同じ衣裳を着る人や、ウェディングドレスと色打掛を着るなど複数の衣裳で前撮り・後撮りをする人もいます。予算や着たい衣裳に合わせて選んでください。

    前撮り・後撮りをした主な理由

    先輩カップルが前撮り・後撮りをした理由には次のようなものがありました。

    • 結婚式当日と違う衣裳が着られる
    • 和装で写真を撮りたかった
    • 挙式、披露宴・披露パーティ以外で撮りたいシーンがあった
    • ゆっくり時間をかけて撮影したかった
    • 撮影自体が楽しそうだった
    • メイクリハーサルにもなるから
    • ウェディングアイテムに使用するため
    • 別撮りのサービスがあった
    • 親のすすめ
    • 海外挙式または国内リゾートでの挙式だったため
    • お酒を飲んだ赤い顔じゃない写真を残したかった

    さまざまな理由がありますが、美しい姿で思い思いの写真を残せる前撮り・後撮りは、多くのカップルの支持を得ているようですね。

    前撮り・後撮りに人気の撮影場所と費用相場

    和室

    Route16 – stock.adobe.com

    結婚式とは別の日程で行う前撮り・後撮りは、撮影場所も結婚式場とは限りません。また、撮影場所によって前撮り・後撮りの費用は変わります。
     
    前撮り・後撮りに人気の撮影場所や場所別の撮影費用について見てみましょう。

    撮影スタジオ

    最も手ごろな価格で気軽に撮影できるのがスタジオでの前撮り・後撮りです。平日ならば1万円以下で撮影することも可能で、結婚式をしない人が記念に撮影だけしたいという場合にも人気。
     
    必要なものが一式そろったスタジオ撮影プランなら、撮影当日に衣裳を選んで撮影まですることも可能です。

    基本プラン
    平日8,800円
    土日祝日18,800円
    プランに含まれるもの新郎衣裳1点
    新婦衣裳2点
    小物一式
    着付け
    ヘアメイク
    データ量六切台紙1冊(撮影は100カット以上)
    全カットプラン
    平日68,800円
    土日祝日78,800円
    プランに含まれるもの新郎衣裳1点
    新婦衣裳2点
    小物一式
    着付け
    ヘアメイク
    データ量全データ(撮影は100カット以上)
    アルバム6ページ

    参考:ワタベウェディング

    受け取れるデータの量やアルバムの種類、選ぶ衣裳によって費用が変わる場合もあります。

    チャペル

    結婚式らしい写真を撮影できるのがチャペルでの前撮り・後撮りです。挙式中の臨場感あふれるシーンを再現しつつ、落ち着いて時間をかけながら撮影することが可能。
     
    指先やトレーンなど、細部にまでこだわった写真が残せるでしょう。

    チャペルフォトプラン
    平日78,800円~
    土日祝日88,800円~
    プランに含まれるもの撮影に必要なもの一式
    データ量全データ

    参考:ワタベウェディング

    チャペルでの撮影の場合、使用料金がプラスされるためスタジオ撮影よりも費用がかかるのが一般的。とはいえ、結婚式を挙げる予定の結婚式場が前撮りプランとして会場使用料なしで撮影させてくれる場合もあります。
    また、リゾート地のチャペルを使用しての撮影もOKです。

    リゾートチャペルフォトプラン
    平日29,800円~
    土日祝日59,800円~
    プランに含まれるもの撮影に必要なもの一式
    データ量詳しくはこちら

    参考:ワタベウェディング

    国内リゾート

    沖縄や北海道、軽井沢など、国内のリゾート地での前撮り・後撮りも人気です。青い空、白い砂浜、透明感あふれる海、おとぎ話の世界のような森の中、一面のラベンダ畑など、雄大な大自然を背景に美しいウェディングフォトが撮影できます。

    沖縄本島 喜瀬ビーチフォトプラン
    平日19,800円
    土日祝日39,800円
    プランに含まれるもの現地レンタル衣裳(ドレス&タキシード)
    ブーケ&ブートニア(造花)
    ヘアメイク(新婦)
    撮影
    アテンドスタッフ
    データ量台紙付写真1枚

    参考:ワタベウェディング

    チャペル&札幌羊ヶ丘展望台ロケーションフォトプラン
    平日128,000円
    土日祝日148,000円
    プランに含まれるもの現地レンタルドレス(上限80,000円)
    現地レンタルタキシード(上限20,000円)
    基本小物レンタル
    ブーケ&ブートニア(造花)
    ヘアメイク(新婦のみ・スタッフ同行)
    撮影料
    データ量納品約100枚(撮影画像約100枚を収録したデータディスク付)

    参考:ワタベウェディング

    上記のほか、現地までの交通費や宿泊費などがかかります。

    そのほかのエリアでの前撮り・後撮りについて知りたい人は、こちらをご覧ください。

    海外リゾート

    「たくさんのゲストを招待したいから結婚式は地元で。でも海外リゾートでので結婚式にもあこがれる」という人などは、海外リゾートでの前撮り・後撮りもおすすめです。ハネムーンをかねていくのも良いでしょう。
     
    海外リゾートウェディング同様に、ウェディングフォト撮影もハワイが人気。人とは違った写真を撮りたい人には、ベトナム・ダナンや、アメリカなどはいかがでしょうか。

    ビーチフォトプラン(ハワイ・ワイキキ周辺 ビーチ)
    基本料金128,000円
    撮影期間2020年1月~6月
    プランに含まれるもの現地レンタルドレス(上限US$800)
    基本小物レンタル
    現地レンタルタキシード(上限US$200)
    ヘアメイク(新婦)
    造花ブーケ&ブートニア
    撮影料
    ホノルル店~撮影場所~宿泊ホテルまでの送迎(車種・台数指定なし)
    アテンドスタッフ
    データ量納品約50枚(撮影画像約50枚を収録したデータディスク付)

    参考:ワタベウェディング

    世界遺産ホイアンフォトプラン
    基本料金108,000円
    撮影期間2020年3月~6月
    プランに含まれるもの現地レンタルドレス(上限VND16,000,000)
    現地レンタルタキシード(上限VND4,000,000)
    基本小物レンタル
    ヘアメイク(新婦)
    造花ブーケ&ブートニア
    撮影料
    通訳兼介添
    宿泊ホテル~サロン~撮影場所~宿泊ホテルまでの送迎ミネラルウォーター
    データ量納品約60枚(撮影画像約60枚を収録したデータディスク付き)

    参考:ワタベウェディング

    ※掲載されている内容は2020年3月時点に確認したものです。実際のプランや料金は公式HPかお電話でご確認ください。

    前撮り・後撮りに人気のロケーションとは?

    飛び跳ねるカップル

    naka – stock.adobe.com

    リゾートウェディングならハワイやグアム、沖縄や北海道など、挙式のイメージが付きやすいですが、前撮り・後撮りの場合はどんなところが人気なのでしょうか。
     
    国内リゾート・海外リゾートそれぞれどのようなところで撮影ができるのかご紹介します。

    国内リゾート

    国内リゾートの場合、ビーチなら沖縄、雄大な大自然を求めるなら北海道が定番です。しかし、和装で雰囲気ある写真を撮りたい人には京都も人気。
     
    国内リゾートなら、海外よりも気軽に行けて、日本語が通じるため手配も楽などのメリットがあります。

    海外リゾート

    海外では、以下の場所での前撮り・後撮りが可能です。

    • ハワイ(オアフ島・ハワイ島 ビーチなど)
    • グアム
    • パラオ
    • サイパン
    • バリ
    • ベトナム
    • タヒチ
    • オーストラリア
    • アメリカ
    • ヨーロッパ

    グアムなら2泊3日の短期間で撮影も観光も楽しめますが、ヨーロッパなら余裕をもって1週間ほど時間をとるのがおすすめ。仕事の状況や予算も考慮しながら撮影場所を選ぶと良いでしょう。

    前撮り・後撮りのメリット・デメリット

    メリットデメリット

    takasu – stock.adobe.com

    こだわりの写真が残せる前撮り・後撮りですが、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。前撮り、後撮りそれぞれでまとめてみましょう。

    前撮りのメリット

    前撮りのメリットとして、次のようなものが挙げられます。

    • 挙式スタイルにこだわらず、いろいろな衣裳を着ることができる
    • 結婚式場以外でウェディングフォトが撮れる
    • 年配ゲストの目を気にせず、ショート丈のウェディングドレスなども選べる
    • ペットと一緒、DIYアイテムをふんだんに使うなど、結婚式では取れない写真も撮れる
    • 撮影した写真を結婚式当日のアイテムに活用できる
    • 結婚式当日のヘアメイクリハーサルにもなる
    • ドレスの着こなし方などを結婚式前に学べる
    • 結婚式を控えた初々しさが感じられる

    など、前撮りにはたくさんのメリットがあります。

    前撮りのデメリット

    前撮りのデメリットには、次のようなものがあります。

    • 結婚式以外に費用がかかる
    • ロケーション撮影の場合、天候によって思い通りの写真が撮れない可能性がある
    • 結婚式の準備と時期が重なって忙しい

    結婚式費用の支払いは、前払いが一般的です。そのため、前撮りに費用がかかることで結婚式の予算を削らなければならない可能性もあります。
     
    前撮り写真をウェディングアイテムに使用しようと考えている人の場合、天候によってイメージ通りの写真が取れなければその後の計画も変更しなければならないこともあるでしょう。

    後撮りのメリット

    結婚式後に行う後撮りには、次のようなメリットが挙げられます。

    • 結婚式後にゆっくり準備ができる
    • ご祝儀を後撮り費用に充てることができる
    • マリッジブルーを抜け、コンディションを整えてから撮影ができる
    • 結婚式で残せなかった写真も撮れる
    • シーズンを選んで写真が撮れる

    涙でメイクが崩れていた、お酒が入って赤い顔しか映っていなかった、こんな写真が撮りたかったなど、結婚式の後悔を解消した写真が撮れるのが後撮りのいいところ。結婚式までに撮影しなければならない前撮りと違い、撮影準備に時間をかけられます。
     
    また、結婚式の5週間以上後など、後撮りの時期は自分たちで選べます。そのため、春にウェディングドレスを着て結婚式をしたので後撮りは秋に和装でするなど、シーズンを選ぶことも可能。
     
    前撮りよりもさらに自由度が高いといえるかもしれません。

    後撮りのデメリット

    後撮りのデメリットは次の通りです。

    • ウェディングアイテムに写真を使用できない
    • 結婚式後時間が経つと面倒に感じてしまう可能性もある

    など、多くはありませんが、後撮りにはデメリットもあります。

    前撮り・後撮りのメリット・デメリットを比較したうえで、いつ撮影をするかを選んでください。

    前撮り・後撮り写真の活用方法

    ウェルカムスペース

    Takeru – stock.adobe.com

    「前撮り写真を使ってウェディングアイテムが作れる」というメリットを挙げたように、前撮り・後撮り写真は記念に残しておくだけでなく、何かに活用することもできます。主な活用方法をご紹介します。

    記念のアルバム作成

    いちばんオーソドックスな活用方法が、記念アルバムの作成です。前撮り・後撮りのプランとして、プロの手でアルバムを制作してもらっても良いですし、データを受け取って自分たちでアルバムを作るのも良いでしょう。
     
    作ったアルバムは、結婚式当日のロビーでゲストに見てもらったり、結婚式に出席してもらえなかった友人への報告に使用したりすることができます。
     
    記念品として、両親や祖父母などへプレゼントするのもおすすめです。

    ウェルカムボード

    前撮り写真なら、ウェルカムボードとして使用することも可能です。お気に入りの一枚を引き伸ばして使用したり、複数の写真をボードにレイアウトしたり、思い思いにアレンジしてください。
     
    結婚式当日は、準備が忙しくて受付でゲストをお迎えできないので、前撮り写真を等身大パネルにして飾る新郎新婦もいるようです。
     
    結婚式当日は、前撮り写真を見ながら微笑むゲストの顔をフォトグラファーに押さえてもらいましょう。

    結婚式や二次会用のムービー

    こちらも主に前撮り写真の利用方法になりますが、結婚式や二次会で上映するムービー用の写真として使用する人も見受けられます。
     
    「気づけば二人で撮った写真が少なかった」「お披露目できるような写真がない」という場合は、ウェディングフォトとしてだけでなく、ムービー用の材料として前撮りを活用してみてはいかがでしょうか。

    年賀状などのハガキ

    結婚した年の翌年は、前撮り・後撮り写真をつかった年賀状を作成する人も少なくありません。結婚式に出席してもらえなかったゲストへの結婚報告ハガキとして使用するケースもあります。
     
    データを受け取ることができれば、メールでの結婚報告にも使えます。文字だけよりも華やかな結婚報告ができるでしょう。

    前撮り・後撮りを成功させるポイント

    指をさす女性

    maroke – stock.adobe.com

    メリットがたくさんあって魅力的な前撮り・後撮りですが、よりステキな写真にするためにはどうしたらよいのでしょうか。前撮り・後撮りを成功させるポイントを見てみましょう。

    撮影イメージを具体的にする

    残したい写真のイメージによって撮影場所が決まります。まずは、どんな写真が撮りたいのか、イメージを具体的にすることからスタートしましょう。
     
    どんなポーズ、背景、シチュエーションの写真を撮るのかなど、おふたりでよく話し合ってみてください。

    自分たちで準備が必要な小道具は早めに準備

    撮影に必要な基本的なものは前撮り・後撮りプランに含まれているケースが多いです。
     
    とはいえ、ブーケを造花ではなく生花にしたい、イメージしているヘアスタイルと使用したいヘアアクセサリがある、ベールは手作りしたい、撮影で本物のマリッジリングを使用したいなど、こだわりがある場合は、スタジオで用意してくれるもの、自分たちで用意するものなどを早めに確認して準備しましょう。
     
    特に、マリッジリングは注文から受取りまで1ヵ月以上かかる可能性も高いため注意してください。

    家族に見学&撮影に参加してもらう

    大々的な結婚式はしない、二人だけで海外リゾートウェディングをする、家族が花嫁姿を特に楽しみにしてくれているなど、状況に応じて家族に撮影に参加してもいましょう。写真を見せるだけよりも喜ばれます。
     
    家族にも写真に登場してもらえば、ステキな想い出が残せますよ。

    まとめ

    結婚式の前後でウェディングフォトを撮影することを前撮り・後撮りという

    結婚式の前にウェディングフォトをとることを前撮り、結婚式の後に撮ることを後撮りといいます。比較的自由度が高く、スタジオでの撮影はもちろん、チャペルや国内・海外リゾート地での撮影も可能。
     
    ウェルカムボードのようなウェディングアイテムを作ったり、結婚式で取れなかった写真を取り直したり、記念として写真を残すだけではない活用方法もあり、前撮りをする人は多く見受けられます。
     
    結婚式とはまた違った写真を撮りたいと思っているならば、ぜひ前撮り・後撮りを検討してみてください。

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    この記事のライター

    結婚式準備.com編集部

    結婚式準備.com編集部です。結婚式の準備で悩むプレ花嫁を応援する記事を書いていきます。

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