挨拶の切り出し方から帰宅後のお礼まで!結婚挨拶当日の流れを解説

両家の両親におふたりの結婚を認めてもらうための“結婚挨拶”は、できるだけ好印象を与えて成功させたいと思うのではないでしょうか。とはいえ、「当日はどんな流れで進めるの?」「どのタイミングで結婚挨拶を切り出せばいい?」「失礼にならないようマナーは守りたい」など、わからないことばかりで不安を感じている人もいるはず。そんな人のために、結婚挨拶当日の流れや大切なポイントを解説していきます。

この記事のINDEX

    滞在時間は2時間が目安!結婚挨拶当日の流れ

    玄関

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    結婚挨拶にかける時間は、2時間が目安です。いきなり結婚挨拶を切り出すのではなく、次のような流れで話を進めていきます。

    • 時間ぴったり~2分後くらいに到着
    • 玄関で挨拶
    • 客間へ通される
    • 手土産・自己紹介
    • 歓談
    • 結婚挨拶
    • 質問・歓談
    • おいとま
    • 帰宅・お礼

    それぞれのフェーズで、大切なポイントを解説していきましょう。

    時間ぴったり~2分後くらいに到着

    実家で結婚挨拶をする場合、結婚挨拶当日は約束の5分前には現地に到着し、約束の時間の2分前~2分後までにはチャイムを鳴らしましょう。
     
    実家では、大切なお客様としておふたりを迎えるため、約束の時間に合わせて準備をしている可能性が高いです。早めに伺うことで相手を急がせてしまう可能性もあるため気をつけてください。
     
    ただし、遅刻は厳禁です。一呼吸おき、気持ちを落ち着けてから伺えるように早めに家を出て、約束の時間まで待ってインターホンを鳴らします。
     
    レストランや料亭で結婚挨拶を行う場合は相手をお待たせしないよう早めに現地についてロビーで待つのがマナーです。

    玄関で挨拶

    玄関で迎え入れられたら、簡単な挨拶をします。明るくハキハキとした挨拶で、第一印象を与えてください。すでに相手の両親に面識がある場合も、けじめの場としてきちんとした挨拶を心がけましょう。
     
    「どうぞ」「あがってください」などと声をかけられたら靴を脱いでお邪魔します。両親を目の前にしたまま家に上がり、脱いだ靴はあがってから揃えます。
     
    玄関の扉を閉める際は後ろ手で閉めず、扉の方に体を向けて閉めてください。

    客間へ通される

    部屋に通されたら、入口近くの下座に着席します。上座をすすめられた場合はお礼をいいつつ下座を選ぶのがマナーですが、再び上座をすすめられるようであれば無理に断らず上座に着席してもOKです。
     
    ちなみに、下座がどこかわからない場合は次のように覚えておくのがおすすめです。

    基本

    入口の近くが下座、遠い方が上座

    和室の場合

    和室の座席上座下座

    出入り口から一番遠い席が上座。出入口から遠い、床の間の前が上座。

    ソファセットがある場合

    結婚挨拶の座席洋室の上座

    入口から一番遠い席が上座。長椅子が上座、一人掛けが下座。

    手土産・自己紹介

    両親がそろったら、座布団からおりて挨拶をします。ソファや椅子の場合は立って挨拶をしましょう。挨拶が済んだら、持参した手土産を渡します。
     
    手土産は袋に入れて持参しますが、渡す際は袋から出し、リボンや熨斗を相手に向けて渡してください。

    歓談

    手土産を渡し全員が着席したら、時間をいただいたことへのお礼を伝えて歓談に入ります。結婚挨拶の場では、自分たちだけではなく両親も緊張している可能性があります。いきなり本題の結婚挨拶ではなく、自己紹介や場を和ませる会話からスタートしましょう。
     
    お茶をすすめられたら遠慮せず、「ありがとうございます」「いただきます」などとお礼をいってから飲みます。湯のみを持つ場合は両手で、コーヒーの場合は片手でカップを持ちあげて飲みます。茶托やソーサーはテーブルに置いたままにしてください。

    結婚挨拶

    場が和み会話が途切れたときなど、頃合いを見て本題に入ります。緊張から長々と歓談を続けてしまうとタイミングを逃してしまう可能性があるので注意しましょう。
     
    結婚挨拶は、男性の家、女性の家、どちらの場合も男性から切り出すのがマナーです。「結婚を許していただく」という姿勢を忘れず、両親の目を見て誠実な態度で結婚の話を切り出してください。

    質問・歓談

    「結納や顔合わせは?」「入籍はいつ頃?」「仕事は続ける?」「結婚式はしてほしい」など、両親もいろいろと聞きたいことや要望があると思います。結婚挨拶後は、無事に結婚を承諾してもらえたからといってすぐに帰らず、しばらく歓談を続けましょう。
     
    時間によってはお酒をすすめられる可能性もありますが、飲みすぎて失敗することがないよう気をつけてください。

    おいとま

    結婚を許してもらうことができ、ホッとした楽しい時間であっても、2時間を目安においとまします。会話が途切れたタイミングで、お礼をいって腰を上げましょう。
     
    夕食に誘われた場合は無理に断らなくても大丈夫。ただし、遅くならないよう20時頃までにはおいとましましょう。後片付けの手伝いを申出るなど、食べたものをそのままにしないよう心がけてください。

    帰宅・お礼

    帰宅した後は、無事に帰宅した報告とお礼の連絡をその日のうちに入れます。遠方などで遅い時間に帰宅した場合の電話連絡は控えましょう。
     
    2、3日中に直筆のお礼の手紙を出すとより丁寧です。

    結婚挨拶の切り出し方は?どんな言葉を選ぶ?

    考えるカップル

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    おふたりの結婚を許してもらうための結婚挨拶は、どのように切り出せばよいのでしょうか。男性の実家、女性の実家、それぞれの結婚挨拶例文をご紹介します。

    男性の実家で結婚挨拶をする場合

    結婚挨拶は、女性の実家から伺うのが一般的。そのため、男性の実家では、女性の実家ですでに承諾をもらっていることを伝えつつ、結婚挨拶を切り出します。

    男性の結婚挨拶の言葉

    本日は、改めて結婚の挨拶にあがりました。
    私たちは、結婚をして2人で幸せな家庭を築いていきたいと思っています。
    先日、彼女のご両親のもとへもご挨拶に伺い、結婚の承諾をいただいております。
    どうか、私たちの結婚を認めていただけないでしょうか。
    よろしくお願いいたします。

    女性の結婚挨拶の言葉

    先日、○○さんが私の両親へ結婚挨拶をしてくださり、両親は○○さんと私の結婚を喜んでくれております。
    未熟な私ではありますが、○○さんとともにあたたかい家庭を築いていきたいと思っております。
    どうぞよろしくお願いいたします。

    「彼女のご両親に結婚を許してもらったので結婚します」「結婚が決まりました」など、すでに決まったこととして報告するのではなく、結婚を許してもらえるようお願いしましょう。

    女性の実家で結婚挨拶をする場合

    結婚挨拶といえば、「○○さんを僕にください!」という言葉を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、「大切な娘を物のように扱われた」とネガティブな印象を抱かれる可能性があります。結婚挨拶の言葉は慎重に選びましょう。

    男性の結婚挨拶の言葉

    お忙しいところお時間をいただきありがとうございます。先日、○○さんにプロポーズをし、承諾いただきました。そのため、本日は○○さんとの結婚をお許しいただきたいと思い、ご挨拶に伺いました。
     
    まだまだ未熟な点のある私ですが、○○さんとともに明るく幸せな家庭を築いていきたいと考えております。どうか、私たちの結婚をお許しいただけないでしょうか。

    女性の結婚挨拶の言葉

    ○○さんと力を合わせて、2人で幸せな家庭を築いていきたいと思っています。どうか、結婚を許していただけますようお願いいたします。

    結婚挨拶は、「○○さんと結婚したい」「2人の結婚を許してほしい」というポイントをおさえられていればOKです。

    結婚挨拶以外にも!タイミング別の会話・言葉例

    夫婦

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    結婚挨拶の流れを見ると、結婚を切り出すタイミング以外にも、挨拶をしたり会話をしたりする場面があることがわかります。
     
    結婚挨拶当日は、どのタイミングでも相手に失礼がないよう心がけたいもの。それぞれのタイミングごとの挨拶や会話の例文をご紹介しますので参考にしてください。

    玄関での挨拶

    第一印象を決める玄関での挨拶は、初対面か面識があるかで次のように変わります。

    初対面の場合

    初めまして○○と申します。本日はお忙しい中、お時間を作っていただきありがとうございます。

    面識がある場合

    ご無沙汰しています、○○です。今日はお時間を作っていただきありがとうございます。

    どちらの場合も簡単な挨拶にとどめましょう。

    客間へ通されたとき

    客間へ通された際は、まず、時間をつくってもらったことへの感謝と名前を改めて述べましょう。

    本日は、お時間を作っていただきましてありがとうございます。
    ○○さんとおつきあいさせていただいております○○と申します。
    どうぞよろしくお願いいたします。

    上座をすすめられた際は、

    本日はご挨拶に伺いましたので…

    と述べつつ下座を選び、「どうぞ」とすすめられてから着席するとスマートです。

    手土産を渡すとき

    手土産を渡す際は、「つまらないものですが…」という謙遜ではなく、次のように伝えます。

    • ○○さんから、お好きだと伺いましたので…
    • 私の地元で大人気の銘菓です。ぜひ召し上がっていただきたくてお持ちしました。
    • 最近テレビや雑誌に取り上げられている人気のお菓子なのですが、美味しかったので…

    「喜んでほしいと思って選びました」という気持ちが伝わるような言葉を添えて手土産を渡しましょう。

    自己紹介

    ここまでで何度か自分の名前を述べていますので、自己紹介といっても、自分から経歴を述べる必要はありません。自分の両親に相手の情報を先に伝えておくようにし、両親からの質問を受けて話をしていくようにしましょう。

    • 趣味は?
    • お勤め先は?
    • 地元は?
    • ご両親の仕事は?
    • 兄弟は?

    などがよく聞かれる質問です。これらに答えられるよう準備しておくようにしてください。

    おいとまの切り出し方

    おいとまを切り出す際は、次のように述べます。

    もうこんな時間なんですね、すっかり長居してしまいました。
    本日はお時間をいただき本当にありがとうございました。
    今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

    自分の家で相手がおいとまを切り出しにくそうにしている場合は、

    • そろそろおいとまを…
    • 明日もあるのでそろそろ…

    などと、自分から切り出すと良いかもしれません。

    帰宅後のお礼

    結婚挨拶が済み、帰宅をしたタイミングでは次のように連絡を入れます。

    ○○です。
    先ほどはありがとうございました。
    無事に帰宅いたしました。

    「またいらっしゃいね」など、両親からかけてもらえた言葉に対応しつつ、長電話にならないよう気をつけて電話を切りましょう。

    結婚挨拶で気をつけたいマナー

    家族

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    ここでご紹介した例文をすべて覚えて結婚挨拶に臨むのは難しいかもしれません。迷ったときの参考になるよう、結婚挨拶の基本的なマナーも解説しておきましょう。

    結婚挨拶は女性の実家→男性の実家の順番が基本

    「嫁をもらう」「男性の家に嫁ぐ」という昔ながらの考え方から、女性の家で結婚の許しを得てから男性の家へ結婚挨拶に行くというのが基本の流れとなっています。
     
    「男性の家→女性の家」の順では、「マナーがなっていない」といわれてしまう可能性もあるので注意してください。ただし、日程調整ができずに順番が逆になる場合もあります。その際は、両家両親に断りを入れ、男性の家から結婚挨拶に伺うようにしましょう。

    相手や両親の呼び方に気をつける

    結婚挨拶という改まった場では、相手のことを呼び捨てやニックネームで呼ぶのではなく、「○○さん」と名前に“さん”をつけて呼ぶようにします。
     
    結婚挨拶時に相手の両親を「おとうさん」「おかあさん」と呼ぶことで、「まだ結婚を許していない!」と不快にさせてしまう場合もあります。「○○さんのお父さま」「○○さんのお母さま」と呼びましょう。

    政治や宗教などの話題は避ける

    政治や宗教など、個人の主観によって考えが大きく異なるような話題は避けるのが無難です。そのほか、触れない方が良い話題などがあれば事前にお互い伝えておくようにしましょう。
     
    「いい天気ですね」「自然豊かでステキな場所ですね」「かわいいワンちゃんですね」など、結婚挨拶前は気軽な会話を心がけましょう。
     
    また、緊張を和らげようと、しゃべりすぎないように気をつけてください。

    「結婚を許してもらう」という姿勢でのぞむ

    おふたりの間で結婚の約束ができたからといって、結婚が決まったわけではありません。お互いの両親に結婚を許してもらって初めて、正式に結婚に向けて動き出すことができます。
     
    その最初の一歩となる結婚挨拶は、「結婚を許してもらう」「お願いする」という姿勢を忘れずに臨みましょう。

    結婚挨拶の服装マナー

    スーツを着た男性

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    結婚挨拶に臨む際、服装にもマナーがあります。男性、女性、それぞれの服装マナーは次のとおりです。

    男性の服装マナー

    男性が結婚挨拶に臨む際は、次のポイントをおさえた服装を選びましょう。

    服装

    服装はスーツが基本です。だらしない印象にならないよう、事前にクリーニングに出し、着古したものは避けましょう。きちんと感を出したいならブラック、さわやかさが欲しいならネイビー、柔らかい印象を与えたいならグレーなど、色選びも慎重に行ってください。
     
    「気軽に来てください」といわれた場合もジャケットは着用するのがおすすめです。ジャケットにチノパンなど、きちんと感のある服装を心がけましょう。

    スニーカーなどは避け、スーツにあわせて革靴を選びます。靴はきれいに磨いておき、靴下にも気を配ります。

    ヘアスタイル・髭

    結婚挨拶前に散髪し、清潔感のある髪型で臨みましょう。無造作ヘアでも似合っていればOKですが、できればかっちりしたヘアスタイルがおすすめです。
     
    ひげは剃るのが基本です。どうしても剃れない場合はキレイに整えるようにしましょう。

    アクセサリー

    男性のアクセサリーにネガティブな印象を持つ親世代は少なくありません。オシャレであっても、結婚挨拶の場では控えましょう。

    女性の服装マナー

    女性が結婚挨拶に行く際は、「清潔感」「品の良さ」をポイントに服装を選びましょう。

    服装

    ひざ丈で袖のあるワンピースがおすすめ。露出の多いものや派手なものは控えましょう。パルテルカラーを選ぶと女性らしく柔らかい印象に、ネイビーやベージュなら上品な印象になります。
     
    スーツやパンツスタイルでもOKですが、ビジネスっぽくならないよう気をつけてください。

    ヒールのあるパンプスを選びましょう。ブーツやサンダルなどはカジュアルな印象になるため控えてください。素足は避け、ストッキングやタイツを着用します。

    ヘアスタイル

    長い髪はきちんとまとめるのが無難です。短い髪もしっかりセットし、清潔感を出しましょう。

    アクセサリー・香水

    高級ブランドのバッグ、派手なアクセサリー、香りの強い香水は避けましょう。さわやかで品のある印象で全体をまとめてください。

    結婚挨拶を成功させるために!事前に準備しておくこと

    カップル

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    結婚挨拶は、事前準備も大切です。当日困らないよう、次のポイントはおさえておきましょう。

    お互いの両親について情報を交換しておく

    両親の好みや人柄、避けるべき点など、お互いの両親について情報交換しておくことで準備がスムーズになります。
     
    事前情報が多ければ多いほど、どんな手土産を用意したらいいのか、どんな話題を考えておけばいいのかなどを考える際の参考になるだけでなく、当日の緊張を和らげることにもつながります。

    結婚式や入籍時期など質問されそうなことは事前に話し合っておく

    結納や結婚式の有無、入籍時期、結婚後の新居、仕事、子どものことなどは、おふたりだけでなく両家の両親にとっても気になること。結婚挨拶で質問されやすい部分でもあるため、結婚後のビジョンについておふたりで事前に話し合っておくようにしましょう。
     
    おふたりが結婚後の具体的なイメージを持っていることがわかれば、両親も安心して結婚を許してくれるはずです。

    手土産を準備する

    結婚挨拶に持参する手土産は、結婚挨拶当日ではなく事前に準備しておきましょう。相手の実家に行くまでの道すがらで用意しようとすると、適当な店が見つからない可能性があります。
     
    また、相手の実家近くで手土産を用意すると、「あの店のだ…」とバレてしまって気まずい思いをすることにもなりかねません。

    まとめ

    ポイントをおさえて結婚挨拶を成功させましょう!

    おふたりの結婚を許してもらうための結婚挨拶は、マナーを守り、重要なポイントをしっかりおさえて臨みましょう。ここで紹介した基本的な挨拶や結婚挨拶の切り出し方などをそのまま使用するのではなく、自分の言葉に置き換えてもOKです。
     
    両親は我が子の幸せを願うもの。「この人と結婚したい」「結婚して2人で幸せな家庭を築きたい」という真剣な気持ちが伝われば、きっと快く結婚を承諾してくれるでしょう。
     
    おふたりの幸せな未来を応援しています!

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    この記事のライター

    結婚式準備.com編集部

    結婚式準備.com編集部です。結婚式の準備で悩むプレ花嫁を応援する記事を書いていきます。

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