冬の結婚式の女性の服装マナーを徹底解説。ドレス、パンツスタイル、羽織り、コート、靴は冬用フォーマルで揃えよう

寒い冬の結婚式、どのような服装で行くべきか、悩む女性も多いでしょう。春夏秋用の薄手のドレスで出席して大丈夫なのか、行き帰りの靴はストッキングとパンプスでは寒いのでは、とさまざまな疑問が出てくるでしょう。冬は年間通しても結婚式が少ないシーズンのため、今まで用意のあった服装では冬の結婚式には適していない場合もあります。どのような服装がいいか、マナーとコーディネートを知っておきましょう。

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結婚式の冬の服装マナーは春、夏、秋と基本的には変わらない

結婚式の冬の服装マナーとドレスコード

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冬の結婚式と言っても、結婚式に着ていく服装とマナーは、通常の結婚式と変わりありません。結婚式の格式、会場の格式、結婚式での自分の立場に合わせて、服装を合わせる必要があるでしょう。

【女性ゲストの結婚式でのドレスコード一覧】

ドレスコード 適した服装 結婚式で着用するシーンと人
フォーマル
(正礼装)
最も格式が高い服装
<洋装>
昼:アフタヌーンドレス
夜:イブニングドレス
<和装>
黒留袖、色留袖、
振袖(未婚女性のみ)
一般的な結婚式
新郎新婦の
母親、姉妹、祖母
セミフォーマル
(準礼装)
結婚式にお呼ばれしたゲストの一般的な服装
<洋装>
昼:セミアフタヌーンドレス
夜:カクテルドレス
フォーマルスーツ(ワンピース)
フォーマルなパンツドレス
<和装>
訪問着、色無地、小紋(江戸小紋)
一般的な結婚式
新郎新婦の親族(おば、いとこ)
結婚式に招待された一般ゲスト
インフォーマル
(略礼装)
「平服で」と指定があった場合の、セミフォーマルより少し格下の服装
<洋装>
ドレス
ワンピース
スーツ
(ワンピース、スカート、パンツ)
パンツドレス
<和装>
無紋の訪問着、無紋の付け下げ、
小紋
カジュアルな結婚式
結婚式二次会
レストランウェディング
ガーデンウェディング
会費制結婚式 など
結婚式に招待された一般ゲスト
スマートエレガンス カジュアルエレガンスと比較し、
よりドレッシーでフォーマル寄りの服装
<洋装>
フォーマル寄りのワンピース
スーツ
ツーピースやセットアップ
<和装>
小紋、紬
よりカジュアルな結婚式
結婚式二次会 など
結婚式に招待された一般ゲスト
カジュアルエレガンス スマートエレガンスと比較し、
カジュアルよりのキレイ目な服装。
<洋装>
ドレッシーなワンピース
スーツ
ジャケットとスカートのスタイル
<和装>
無地の木綿 など
カジュアルドレスコード指定があった場合の結婚式
リゾートウェディング
結婚式二次会 など
結婚式に招待された一般ゲスト

冬の結婚式で女性のお呼ばれドレスやパンツスタイルのコーディネートマナー

冬の結婚式で女性のお呼ばれドレスやパンツスタイルのコーディネートマナー

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冬のお呼ばれドレスやパンツスタイルは、冬らしい素材とカラーの「冬用のフォーマルウェア」を選ぶ必要があります。春、夏、秋用で既に持っているという人も、冬場に着て寒く見えてしまうようなドレスやパンツスタイルであれば、冬用のものを改めて用意しましょう。

冬の結婚式の服装はノースリーブドレスに羽織り?長袖ドレスを一枚で?画像で見るお呼ばれコーデ例

冬らしい色と素材のドレスを選ぶ

冬用ドレスは濃く、重厚感のあるカラーが特徴です。また、マカロンカラーやパステルなどの明るいカラーでも、暖色系を増した温かみが強い色になっています。季節感のあるカラーを選びましょう。
シフォン素材、オーガンジーは寒々しい印象なので、一部使いなどデザインで使っている場合には問題ありませんが、ドレスの生地は、サテンやナイロン、ポリエステルでも冬用の厚手の素材を使っているものを選びましょう。
また、冬の定番フォーマル素材としてはベロア、ツイード、ジャガードがあります。厚手で保温力もあり、見た目も起毛感があり華やかです。

露出は避ける。他人から見て寒く見えない服装を選ぶ

結婚式の基本的なマナーです。ノースリーブもちろん避けるべきですが、冬は特に寒く見えてしまうため、首回りや背中、胸元の露出は少ないものを選ぶ配慮を。また、半袖でも袖丈が五分丈より短いものは、寒く見えてしまうため、できれば羽織ものを羽織って出席する配慮があるといいでしょう。

冬の結婚式での羽織もののコーディネートマナー

冬の結婚式での羽織もののコーディネートマナー

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冬の結婚式のお呼ばれドレスやパンツスタイルなどに合わせたい羽織ものは、冬らしい季節感のある、フォーマルな素材でできたものであることが大切です。
冬の結婚式会場は暖房が効いており、室内は温かくなっているため、防寒に対してはそこまで注意しなくても大丈夫ですが、周囲から見て寒そうに見えてしまう「夏向き」の薄手の素材やシースルーの素材は配慮が足りていない印象になってしまうので避けたいところです。
また、いくら暖房が効いているといっても女性は室内を寒いと感じる人も多いため、自分がパーティを快適に過ごせる防寒対策のうえでも羽織ものが必要になります。

冬の結婚式の羽織もの。ドレスに合わせるジャケットやストールの素材やコーディネート

適した素材はカシミヤや上質なウールの織物、ベルベッド、レーヨン、シルクなど

冬の結婚式に適した羽織ものの代表的な素材としては、カシミヤやウール、シルクの織物が挙げられます。これらは保温力があり、光沢感のある素材であるため、フォーマル用ストールやショール、カーディガンにも使用されています。
また、冬の華やかな素材の定番であるベルベッド、光沢感があり滑らかなとろみのあるレーヨン、ポリエステルなどは、ジャケットやボレロなどで使用されています。
冬のジャケットやボレロの定番素材にツイードがありますが、カジュアルやデイリーで使用しているものは避けましょう。
ラメ糸入りのシャネルツイードやパステルカラーなど、フォーマル用の華やかなジャケットを選ぶようにしてください。

ファーや毛皮付きの羽織ものは避ける

冬の定番素材である毛皮やファー使いですが、殺生が縁起が良くないとされている結婚式の場では、避けたほうが良いとされる素材のひとつです。現在ではフェイクファーや、ファー付きのストール、ボレロなどが多く販売されており、そこまで気にする人も少なくなってはきましたが、カジュアルパーティの結婚式以外では、着用は避けたほうが無難です。
また着用してる場合でも、食事をする場での着用は毛が飛ぶことを気にするゲストもいるため、できれば食事の時間は脱ぐなどの配慮を。

透け感のあるもの、夏向きの清涼感のある羽織ものは避ける

パーティの華やかな羽織もののひとつに、総レースやオーガンジーなど、肌が透けて清涼感のある素材を使ったものがありますが、冬の結婚式での着用は周囲から見て寒すぎて見えてしまい、あまりいい印象を与えません。秋冬用として襟元や首元、裾回りなどに華やかに見えるデザインとして一部使いに使われているものを選びましょう。

ニットなど編み生地はカジュアルに見えるため避ける

ゲージ編みのニットや手編みの素材は、見た目はもこもこして冬らしく、温かみのある素材ですが、フォーマルな場ではカジュアルすぎる素材として、避けるべき素材になっています。現在ではラメ入りニットのボレロやストールなど、フォーマル用ニット素材の羽織ものもありますが、編み目のざっくりした、透けて見えるようなものは避けましょう。

冬の結婚式で女性の服装に合わせた靴や足元のコーディネートマナー

冬の結婚式で女性の服装に合わせた靴や足元

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結婚式のお呼ばれドレスや、パンツスタイルに合わせる女性の靴は、つま先が隠れてヒールのある「パンプス」が一般的です。しかし他のシーズン以上に、冬の結婚式で頭を悩ませるのが「寒さ」。特に女性は冷えに弱い体質の方が多いため、結婚式に参加する際にストッキングにパンプスという足元では非常に心もとなく感じるでしょう。冬の結婚式の靴や足元の防寒対策は、フォーマルのマナーに合わせて靴に貼るホッカイロを準備するなどの工夫が必要です。

結婚式のお呼ばれ前に必読!女性の靴や足元のマナー。冬にタイツやブーツはOK?

冬の結婚式の足元や靴

結婚式での女性の足元は、ヌードストッキング、または少しラメの入ったストッキング程度が一般的です。
冬の結婚式のドレスの足元は、寒いからといってタイツの着用はマナー違反です。黒のストッキングも喪服で着用するもののため、着用は避けてください。
冬の結婚式のドレスの足元はヒール付きのパンプス(つま先の隠れたもの)がマナーです。寒いからといってブーツやブーティなどの着用はフォーマルな席では避けましょう。防寒のために会場に入る前の行き帰りに着用し、クロークに荷物を預ける前に履き替えるなど工夫をすることは可能です。化粧室やゲストの着替え室の準備があるかなど、履き替えができる場所を事前に確認しておきましょう。

会場までの行き帰りは「履き替え」を

結婚式の会場内は暖房が効いているいるため、薄着でも安心ですが、問題は会場までの行き帰りの服装と足元です。特に真冬や雪の日の場合、ストッキングにパンプスで公共のみう通機関を使って向かうのは非常に苦痛に感じることもあるでしょう。
その場合は、会場でクロークに荷物を預ける前に「履き替え」「着替え」がおすすめです。

会場までの行き帰りだけであればブーツやタイツも着用可能

結婚式の会場内でブーツやタイツを着用していなければ、マナー上は特に問題はありません。行き帰りの足元は、しっかり防寒して行ってもOKです。
履き替えのストッキングと靴をサブバックやキャリーバックにいれて持参し、会場に着いたらフォーマル用に着替えと履き替えをしましょう。

着替え、履き替えは受付前に済ませる

結婚式会場では受付をする前に、クロークに荷物とコートを預けます。そのため、会場に到着したら受付をする前に化粧室やゲスト用着替え室で、ストッキングとパンプスに履き替えを行いましょう。ロビーや待合室で靴を履き替えるのは他のゲストから丸見えなので、避けるべき行為です。
履き替えたものを手荷物にまとめて、化粧直しをして身だしなみをしっかり整えてから受付に向かうとスマートです。

会場の着替え可能な化粧室、着替え室設備を確認

できれば事前に会場側に、着替え可能な化粧室やゲスト用の着替え室があるかどうかの確認をとっておきましょう。ホテルや結婚式場で行う結婚式では、多くの場合はゲスト用の着替え室が用意されていることが多いのですが、レストランウェディング等の場合は化粧室しかない、また化粧室の数が少ないこともあります。そういった場合は、最寄りの駅ビルなど商業施設の化粧室をトイレを利用するなど、対策が必要な場合もあるでしょう。

冬の結婚式で行き帰りに着用する女性用コートのコーディネートマナー

冬の結婚式の女性のコートマナー

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女性の結婚式の服装はドレスやワンピースが一般的です。そのため、ドレスを着ていれば行き帰りのコートは関係ないかというと、そんなことはありません。
結婚式の会場は一般的にフォーマルな場であるため、着用するコートに関しても、会場のフォーマル度(どんな場所か)と、他に招待されているゲストの年齢層・立場などを確認し、配慮をもったスタイリングを心がけることがマナーとされています。

結婚式や二次会、冬のレディースコートのお呼ばれマナー。冬のコートの下のコーデは?

フォーマルなレディースコートのデザイン

装飾が少なめで、トラッドな襟元のデザインのきれい目なコートがフォーマルに適しています。ドレス、ワンピースに合わせた際に、ちぐはぐな印象にならないものを心がけて選んでください。レディース用コートでトラッドな襟元が作りやすいコートは、次のようなコートになっています。

・チェスターコート
・ステンカラーコート
・ノーカラーコート
・スタンドドカラーコート
・トレンチコート

フォーマルなレディースコートの冬の色

一般的なマナーとしては、コートは色が濃い方がフォーマルで上品とみなされています。
そのため、コートカラーでは黒が最もフォーマルです。例えば親族や主賓としての参列の場合、礼服(ブラックスーツ)に合わせるコートは黒のコートを選びます。
女性の場合は冬用の青など明るいカラーや女性らしいマカロンカラーやパステルのコートを選ぶことは問題ありません。が、カジュアルに見えてしまうカーキやキャメル、また花嫁の色と言われているホワイトやオフホワイトのような色は、できるだけ避けたほうがいいでしょう。

フォーマルなレディースコートの冬の素材

ウール・カシミヤ・アンゴラ・アルパカ・メルトン・ベルベット
仕立ての良さやフォーマル感がしっかりと分かる生地を選びましょう。
選ぶポイントとしては起毛感が少なく、毛足が短く揃えられ、なめらかで微光沢感のある表面の生地や素材がいいでしょう。
ベルベット素材のコートは高級感、フォーマル感があり、フォーマルコートの定番素材ではありますが、毛足が長い生地のため、冬は特に静電気で毛羽だちやほこりが目立つこもあり、手入れには特に注意が必要です。ウールでもポリエステル・ナイロン混のものは寒い時期は静電気が起きてほこりが非常に目立ちます。
色の濃いフォーマルコートはどうしてもほこりが目立つため、着用前にはブラッシングなどで必ず手入れしてから着用してください。

避けるべきコートのデザイン

・ピーコート
・ダッフルコート
・モッズコート
・ダウンジャケット、ダウンコート
・スポーツ・アウトドア系コート
・ライダース・ミリタリー系コート

明らかにカジュアルテイスト全開のコートは、いくら防寒のために会場まで着て行くだけとはいえ、場の雰囲気を考えて避けたほうが無難です。簡単なイメージを伝えると、デニム・スニーカー・ブーツに合わせたほうがしっくりくるイメージのものはフォーマルな席では避けたほうがいいでしょう。

まとめ

結婚式の冬の女性のお呼ばれの服装は「冬用」のフォーマルコーデで

結婚式での女性ゲストの服装マナーは、春夏秋冬一年を通して変わることはありませんが、冬は周囲の人に寒く見えず、冬の季節に適した「冬用」のフォーマルな服装でコーディネートすることが大切です。女性の場合は寒さ対策など、男性に比べ準備が必要な部分もありますが、前もって準備しておけば大丈夫。お祝いのパーティを冬用の暖かい服装で楽しみましょう。

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この記事のライター

結婚式準備.com編集部

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