『小値賀島DIYウェディング』1日のプログラムを大公開!
©樋口 晶子
『小値賀島DIYウェディング』では、小値賀島の美しいロケーションをめぐるフォトツアーを午前中に行い、島で最も美しいビーチに潮が満ちてくる15:30までに、披露パーティを終えるよう、プログラムのタイムスケジュールが組まれました。
『小値賀島DIYウェディング』プログラム
時間 | スケジュール | 詳細 |
---|---|---|
10:00~11:00 | フォトツアー | 姫の松原&長崎鼻で各30分ずつ撮影 (※レポート3参照) |
11:45~12:00 | 新郎新婦が挙式会場に向け出発 | 笛吹本通り「餅まき」パレード |
12:00~12:30 | ゲスト到着 | ウェルカムドリンクでおもてなし |
12:30~13:00 | 挙式&撮影 | ・挙式は人前式 ・新婦からお母さまへ手作りネックレス贈呈 (※レポート1参照) ・挙式後にビーチで記念撮影 |
13:00~13:15 | ゲスト迎賓 | ・ゲスト席に案内 ・司会より今日の料理の説明あり |
13:15~13:30 | 新郎新婦入場&乾杯 | ・ウェルカムスピーチ ・乾杯 |
13:45~ | 塩釜開き | ・ケーキ入刀の代わりに塩釜開き ・料理長肝いりの黒アワビの塩釜 (※レポート2参照) |
14:00~ | 新郎新婦生演奏&歓談 | 新郎新婦がオーボエとクラリネットのセッションでゲストをおもてなし |
14:45~ | 記念品贈呈 | 新郎新婦より各ゲストに記念品を贈呈 (※レポート1参照) |
15:00~ | 新婦手紙朗読 | 花嫁の手紙 |
15:15 | 新郎新婦退場 | 潮が満ちる前に撤収作業 |
フォトツアー後のお色直し
©樋口 晶子
小値賀島の美しい景色が満喫できるフォトツアー(※レポート3参照)からいったん古民家ステイ「鮑集」に戻り、挙式用にヘアメイクチェンジとお色直しを行いました。
いよいよ小値賀島の島民たちが、半年がかりで準備してきた挙式本番を控え、邦彦さんと佳奈も少し緊張した表情です。
©樋口 晶子
【風習の『餅まき』パレード】小値賀島全島民が二人を祝福。
結婚式前日に、邦彦さんと佳奈さんの結婚式のお祝いの『もち撒き』が笛吹本通りで行われることが、全島の広報塔からアナウンスされていました。そのため、小値賀島のほとんどの島民たちが二人を祝福するために集まり、今か今かと待っていました。
©樋口 晶子
『餅まき』は小値賀島民が大盛り上がりの祝賀行事
小値賀島での『餅まき』は、新築や結婚式など祝賀の際に行われる風習行事。紅白のお餅を投げることで、厄払いや「幸せは分かち合う」という神事の意味があります。
小値賀の人たちが、とても盛り上がるイベントです。
最近は島での新築や結婚式が少なくなり、久しぶりの餅まきということで、みんなとても楽しみにしていたそうです。
©樋口 晶子
ペーパーフラワーでデコレーションした軽トラックの荷台に乗って、邦彦さんと佳奈さんが登場すると、大歓声が上がりました。
「結婚おめでとう!」
「こっちに投げてー!!」
©樋口 晶子
大人も子どももお年寄りも、ひとつでもお餅を多く拾おうと、トラックの二人に向かって笑顔で手を振ります。
©樋口 晶子
こんなに大勢の島民が集まってくれるとは思わなかった邦彦さんと佳奈さんは、この温かい出迎えにとても驚き、心から喜んでくれました。
挙式会場までの道中さえもフォト撮影
笛吹本通りを抜け、挙式会場である柿の浜ビーチに行くまでの間にも、小値賀島らしい景色の中で記念のフォト撮影を行いました。
島民たちの温かい祝福のおかげか、緊張感もすっかり抜け、とても生き生きした表情で挙式会場に向かって進みます。
©樋口 晶子
【ウェルカムスペース】おもてなしは温かい手作りアイテムで
挙式と披露パーティの会場となる柿の浜ビーチでは、浅尾家・西川家の両家族、総勢9名のゲストが会場に到着。
お揃いのコサージュを胸にさし、挙式に向けての準備を行いながら二人の到着を待っていました。
©落合 由夏
新郎新婦の手作りアイテムでお出迎え
新郎新婦は結婚式前にさまざまな準備があり、お祝いのために駆け付けてくれたゲストを会場で一番にお出迎えすることができません。
そこで、二人に由来のあるアイテムを飾ってゲストを温かくおもてなしする場所がウェルカムスペースです。これから始まる結婚式の期待感を高めてもらうために、ウェルカムドリンクをふるまいます。
©樋口 晶子
今回は小値賀島のキッチンカー『flour jams(フラワージャムズ)』のオーナー藤田耕司さんが、ウェルカムドリンクを提供してくれました。
黄色いキッチンカーのすぐわきには、二人が手作りしたアイテムが並べられ、両家族のゲストの方々がとても優しい笑顔で話に花を咲かせています。
今回、邦彦さんと佳奈さんが忙しい仕事の合間を縫って作ったアイテムは…。
ウェルカムボード
©樋口 晶子
シックなレタリングのウェルカムボードのすぐそばには、オーケストラ部で知り合った二人をイメージさせる楽譜がコーディネートされています。
リングピロー
©樋口 晶子
マライカの六角ケースにモスやドライフラワーを詰め込んで作った、ナチュラルなリングピローは佳奈さんの手作りです。
リングを刺すアンティークゴールドの金具はシャビーなドライフラワーのアクセントになっています。
ゲストのドレスコードは『ブルー』で一体感
©樋口 晶子
会場の白い砂浜ビーチと青空にひときわ映える、ゲスト全員「ブルー」のお呼ばれコーディネート。ドレスコード指定によるもので、統一感たっぷりです。
列席用の長椅子に座り、新郎新婦の入場を待つゲストの方々の眼の前には、真っ青な海がアーチの向こうにどこまでも広がっています。
【人前式】柿の浜ビーチで行うアットホームな挙式
©樋口 晶子
島民に温かく見守られ新郎新婦入場
今回の挙式会場設営を手伝ってくれた島民たちに見守られ、まず新郎の邦彦さんが入場しました。温かな拍手が響き渡ります。
次に、お父さまのエスコートで佳奈さんが入場しました。
©樋口 晶子
ベールダウンセレモニーでお母さまにサプライズギフト場
他家に嫁ぐ娘に、母親が最後にできるお仕度の「手助け」がベールダウン。
バージンロードの入口で、佳奈さんのお母さまがそっとベールをおろします。
©樋口 晶子
ここで、素敵なサプライズがありました。
佳奈さんは今までの感謝の気持ちを伝えたいと、お母さまにサプライズプレゼントを用意していたのです。
©樋口 晶子
プレゼントは手作りのネックレス。
それまでアクセサリー作りをしたことがなかった佳奈さんですが、事前に浅草橋の『パーツクラブ』のワークショップに参加して、お母さまに似合いそうなビーズを使ったネックレスを制作しました。(※レポート1参照)
©樋口 晶子
プランナーの横田さんが絶妙のタイミングでネックレスを佳奈さんに運びます。
驚くお母さまに、ネックレスをつけてあげる佳奈さん。
お母さまの笑顔がとても素敵で、感動的なベールダウンセレモニーになりました。
©樋口 晶子
人前式とは?家族と島民が二人の結婚の証人に
人前式とは、神様に二人の結婚の許可を頂く神前式と違い、参列したゲストに証人となってもらい、二人の結婚を認めてもらう挙式スタイルのこと。
挙式会場はチャペルや神社など神殿ではないビーチです。そこで二人は参列者全員と小値賀島の島民に、結婚の証人になってもらうことにしました。
©樋口 晶子
手作りの結婚証明書にサインをする二人。その後、ゲスト代表の立会人として二人のお父さまがサインをされました。
白木の署名台は、小値賀島の流木を使って島の人たちが手作りしたものです。
©樋口 晶子
二人の結婚が宣言されたことを、ゲスト全員がフラワーシャワーで祝福します。
こうして絶好の快晴のなか、挙式は無事に終了しました。
【ナチュラルウェディング】豊かな自然に囲まれた披露パーティ
©樋口 晶子
砂浜に書いた『WEDDING♡』白いテントのパーティ会場
ビーチから入り江の奥に設営されたテントに場所を移して、挙式後の披露パーティが始まりました。椅子は島民からの借り物、食事テーブルは島民たちの手作りです。
©樋口 晶子
グリーンが溢れるテーブルコーディネート
自然豊かなロケーションに囲まれたテーブルには、たくさんの緑と優しいパステルカラーの花々に彩られています。
小値賀島の花屋『ききょうや』を営む藤田ハツヨさんが二人の希望を叶えるために、福岡まで赴きトレンドのウェディング装花を勉強して、テーブルコーディネートを準備してくれました。
©落合 由夏
新郎新婦のセッションを余興として披露
お互いの家族だけがゲスト。余興らしい余興はありませんが、ゲストに楽しんでもらおうと、邦彦さんと佳奈さんのセッション演奏が行われました。
二人の出会いは大学時代のオーケストラサークル。しかし社会人になってからはほとんど演奏する機会がなく、この日の披露のために忙しい毎日のなか時間を作って、二人で練習してきたのです。
©樋口 晶子
二人で初めての共同作業はおめでたい黒鮑の「塩釜開き」
披露パーティの一大イベント&シャッターチャンスといえば、ウェディングケーキ入刀。しかしここは小値賀島。ケーキよりも贅沢に、小値賀の海の幸を祝宴の演出として取り入れることにしました。
©樋口 晶子
そこで、今回の披露宴のための献立を開発した古民家レストラン『敬承 藤松』料理長・遠山善徳さんは、二人のために特別な「塩釜」を用意しました。
塩釜開きとは?
©落合 由夏
塩で魚介を包んだ丸い「塩釜」を、木槌で叩いてヒビをいれるセレモニー。丸い塩釜の形は「円満」、「開く」は「未来を切り開く」という、とても縁起の良い意味を持っており、和婚ではケーキカットの代わりによく行われる演出です。
塩釜の中身は鯛がほとんどですが、遠山料理長は、婚礼の席で古来から縁起の良い食べ物として知られている「黒アワビ」を使って塩釜にすることにしました。
©落合 由夏
小値賀島産の立派なアワビを海藻で巻いて贅沢に4ハイも使い、見た目にも迫力ある大きな塩釜に仕上げます。
開いたアワビは遠山料理長自ら切り分け美しく盛り付けし、新郎新婦とゲストにふるまわれました。
古民家レストラン『敬承 藤松』料理長 遠山善徳さんの料理
©落合 由夏
遠山料理長がこの日のために開発したメニューは、小値賀島で獲れた伊勢エビやアカハタを美しく盛り付けた「大盤姿盛り」や、会場で豪快にグリルする光景が食欲をそそる「長崎県和牛のトルネードステーキ」など、全9品。
小値賀産の食材を使った豪華な料理に舌鼓をうち、両家の歓談もはずみ、親睦も大いに深まっていきます。
家族ひとり一人に思いを込めた記念品贈呈と手紙の朗読
©樋口 晶子
邦彦さんと佳奈さんは、自分たちの結婚式を「お互いの家族のことをそれぞれによく知ってもらい、家族の絆を深める機会にしたい」と考えていました。
そこで、プランナーの横田さんからのアドバイスをきっかけに、ある準備をしていました。
家族ひとり一人にプレゼントを用意
©樋口 晶子
結婚式披露宴では定番の「記念品贈呈」のセレモニーがあります。通常は両親だけに記念品ギフトを用意しますが、二人はゲスト全員にプレゼントを用意していました。しかも同じものではなく「一人ひとりに合わせた、その人のためだけのプレゼント」を一つひとつ準備したのです。
プレゼントを通してお互いの家族を紹介
©樋口 晶子
プレゼントを一人ひとり手渡す際に、プレゼントを開いて披露してもらい、「家族がどんな人か、どうしてこのプレゼントを選んだか」ということを伝えて、ゲスト全員で分かち合います。
それぞれの家族がお互いを理解し、より親睦が深まっていく温かい空気に包まれていきました。
家族へ、そして小値賀島のひとたちへ、感謝の思いを手紙に
©樋口 晶子
パーティもいよいよクライマックス。
最後に、新婦の佳奈さんが「花嫁の手紙」を朗読し、邦彦さんからも家族や島のひとたちに感謝の言葉を伝えました。
それぞれの思いが詰まった結婚式のプログラムは、こうしてすべて終了しました。
小値賀島が結婚式でひとつになった日。そしてその後へ
©樋口 晶子
潮が満ちる前に速やかに撤収作業
披露宴はお開きになりましたが、満潮でビーチが波に沈んでしまう前に、ウェディング会場の撤収作業が行われました。
©落合 由夏
最後の最後まで、笑顔で作業を行う「チームおぢかウェディング」のボランティアスタッフ。
その姿を、新郎新婦や参列者も見守ります。
潮が満ち、ビーチが姿を隠すころ撤収作業は終了し、初めての『小値賀島DIYウェディング』は幕を閉じました。
©落合 由夏
『小値賀島DIYウェディング』次はあなたの番です
今回の邦彦さんと佳奈さんの『小値賀島DIYウェディング』は、モニターウェディングという位置づけでした。
邦彦さんや佳奈さんにとっては、小値賀島が一生の思い出となる記念の場所になりました。
そして、小値賀島の人たちにとっては
「小値賀島のすべてを使って、新郎新婦の思いをどうやって実現し、どんなおもてなしすることができるのか」
ということを、3カ月かけて学びを得る機会となりました。
©樋口 晶子
二人の結婚式から学んだ経験が活かされ、つぎの『小値賀島 DIY wedding』はさらに進化していくでしょう。
そう。このウェディングプランは、次のカップルに紡がれていきます。
もしかすると次は…
この記事をを読んでいる、どこかの幸せなカップルに、繋がっていくかもしれませんね。
【小値賀島 DIY weddingレポート・終】
このモニターウェディングプランへの問い合わせ先
『小値賀島DIYウェディング』については、「おぢかアイランドツーリズム」にお問い合わせください。
おぢかアイランドツーリズム・公式ホームページ
http://ojikajima.jp/
〒857-4701 長崎県北松浦郡小値賀町笛吹郷2791-13 小値賀港ターミナル内
TEL:0959-56-2646
9:00~18:00 年末年始を除き無休
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