名古屋の結婚にまつわる風習とは
名古屋では「結納が豪華でガラス張りのトラックで嫁入りする」「引き出物には名前を入れる」といった風習をよく聞きますよね。これらの風習は現在も行われているのでしょうか?
結納がとにかく豪華というイメージ
結納が豪華なイメージのある名古屋ですが、現在はそれぞれのカップルの形に合った方法がとられます。伝統的な結納を行うカップルもいれば、結納自体を行わないカップルもいます。
伝統的な結納は女性の家で行ないますが、最近はレストランなどを利用する人も増えています。
「ゼクシィ結婚トレンド調査 2018」の東海地方のデータによると、愛知県での結納金の金額は100~150万円未満が59.1%、50~100万円未満が31.8%となっており、特に高額というわけではありません。
結納品の品数は、3品目、5品目、7品目が全て22.7%となっていて、東海地方で結婚式をおこなう方々の多くが結納品を豪華にしているわけでもないようです。
ガラス張りのトラックで嫁入りする?
昔は結納金のお返しに、女性側は結納金の3倍の金額の家具を用意して、周囲の人にお披露目する習慣がありました。婚礼家具を購入したお店が、ガラス張りのトラックで新居まで運搬してくれたことから名古屋の風習として根付きました。しかし、現在ではガラス張りのトラックはほとんど見かけることはありません。
引き出物にはカップルの名前を入れる?
名古屋では、熨斗に新郎新婦おふたりの名前が書かれた引き出物をゲストに渡します。名披露目(なびろめ)や名披露(なびろう)と呼ばれており、おふたりの名前を披露する意味合いがあります。
しかし、こちらも伝統を継承する家柄でなければ多くは通常と同じにしているようです。
名古屋の結婚式費用の一例はコレ
「結婚式にはお金を掛けている」というイメージのある名古屋ですが、実際の結婚式の相場はいくらくらいなのでしょうか。
名古屋の結婚式場の相場をチェック
名古屋の結婚式場「ホテルメルパルク名古屋」を例に、結婚式の費用の一例を紹介します。プランや時期にもよりますが、大体6名で34万円程度、40名で140万円程度です。
引き出物のグレードをアップしたり、お色直しの回数を増やすなど、オプションを付ければ費用は増えていきますが、そこまで高価過ぎるというわけではありません。
※掲載されている内容は2019年9月時点に確認したものです。実際のプランは各式場公式HPかお電話でご確認ください。
名古屋だからといって費用がかかり過ぎるわけではない
2018年の挙式、披露宴・披露パーティ総額の東海地方の平均額は357万円と出ていますが、全国の平均は357.5万円なので、全国平均と比べてもほぼ変わらない結果になります。
「挙式、披露宴・披露パーティの演出を決定する際に心がけたこと」も「アットホームなムードになること」63.4%、「自分らしさを表現できること」59.8%が上位を占めており、全国平均と変わりません。
名古屋だからといって費用をかけた結婚式にするというよりも「自分たちらしくアットホームな結婚式にしたい」と考えている人が多いようです。
データ出展:ゼクシィ 結婚トレンド調査2018調べ
名古屋ならではの結婚式にするコツ
せっかく名古屋で結婚式を挙げるなら、名古屋らしい結婚式にしたいですよね。ここでは名古屋らしさを取り入れるためのちょっとしたポイントを紹介します。
料理に名古屋名物を取り入れる
名古屋の名物料理といえば「ひつまぶし」や「きしめん」です。これらの名物料理をコースの一部に取り入れれば、名古屋らしさを演出することができます。
地元愛が詰まった料理は、名古屋出身の親族、友人を特別な気持ちにさせてくれることでしょう。また、遠方からのゲストにとっても、結婚式で名古屋名物を食べられるのは、特別感があり嬉しいものです。
菓子まきで会場を盛り上げよう
菓子まきとは、もともとは新婦の家の屋根からお菓子をまくイベントです。結婚式の日に近所の人へ挨拶をするという意味でしたが、現在は家の屋根からお菓子をまくのではなく、余興のひとつとして披露宴で行われることが多いです。
特に、子どものゲストが多い結婚式なら会場が盛り上がること間違いありません。名古屋の伝統的な風習と、余興をミックスさせたイベントは楽しい時間になるでしょう。
愛知県で菓子まきを行ったカップルは東海地方で結婚式をおこなった総数の0.9%となっています。全国でも菓子まきを行ったカップルは0.2%と大変少ないので、菓子まきを行なえばゲストに「めずらしい!」「楽しい!」と感じてもらえるでしょう。
データ出展:ゼクシィ 結婚トレンド調査2018調べ
豪華な会場を選ぶのもアリ
「名古屋といえば派手婚!できるだけ豪華にしたい!」という人は、できるだけ多くのホテルや式場を下見して、予算中でもっとも豪華な会場を選ぶのがおすすめです。
お色直しの回数や演出で派手さを出そうとするとどうしても費用が膨れてしまいます。「きらびやかなシャンデリアがある」「会場が広く装飾も美しい」など、もともとの会場そのものが存在感抜群なら特に追加費用をかけなくても豪華に見えます。
まとめ
名古屋の風習を取り入れつつも自分たちらしい結婚式を
派手なイメージのある名古屋ですが、全国平均と比べても結婚式の費用が突出して高いわけではありません。派手な結納、トラックでの嫁入りの風習なども過去にはありましたが、現在はそれぞれのカップルに合わせた方法がとられています。名古屋らしさを演出したいときは、料理に名古屋名物を加えたり、余興で菓子まきを行なうなど、上手に名古屋の風習を取り入れて自分たちらしい結婚式にすれば良いでしょう。名古屋出身のゲストも、遠方のゲストも楽しんでくれますよ。