ラスティックウェディングとは?
海外で人気のラスティックウェディングですが、最近では日本のウェディングシーンでも注目を集めています。では具体的にどのようなウェディングスタイルなのかご存じでしょうか?
「ラスティック」とは直訳すると「素朴な」「田舎風の」という意味。ラスティックウェディングとは文字通り、素朴でナチュラルな結婚式のことをいいます。豪華で華やかな結婚式とは対照的に、飾りっけのない温もりのある雰囲気がラスティックウェディングの最大の魅力。
季節の花々や草木、自然の中から生まれる香りやせせらぎの音を楽しむエコな結婚式には、従来の挙式や披露宴などの堅苦しさがなく、新郎新婦もゲストも、みんながリラックスしながら自然な表情で心からその時間を楽しむことができます。
日本でおこなうラスティックウェディング
日本ではまだ始まったばかりの新しいウェディングスタイルだからこそ「こうでなければ」といった決まった形式は存在しません。二人が思う「ラスティック」のイメージで作り上げていければOK。ハンドメイドアイテムを飾ったりカジュアルダウンした衣裳でコーディネートしたりと、準備段階から思い出に残る二人らしいラスティックウェディングを叶えましょう。
ラスティックウェディングはどんなことをするの?
ラスティックウェディングを叶えるには、具体的にどのような準備をすすめればよいのでしょうか。会場の選び方や演出方法についてみていきましょう。
会場は屋外でも屋内でもOK!
会場は挙式やパーティのイメージを大きく左右するため、ラスティックウェディングの会場も自然の雰囲気を楽しめる場所を選びたいものですよね。海外では農場や大きな納屋を自分たちのスタイルにデコレーションしたラスティックウェディングが人気ですが、国内ではどのような場所を選ぶとラスティックな雰囲気をより楽しめるのでしょうか。
ラスティックウェディングを存分に満喫するのであれば、挙式からパーティまでを森の中や海辺などの屋外で行える会場を選ぶとよいでしょう。ただ、必ずしも屋外で行う必要はなく、屋内でも会場装飾を工夫することでラスティックな雰囲気を演出したり、ガーデン付きの会場なら屋内で挙式後、ガーデンパーティでラスティックウェディングを楽しむこともできます。結婚式を挙げる時期の気候なども考えながら会場を決めていけるとよいでしょう。
ナチュラルな装飾でラスティック感を演出
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自然そのままの姿を活かし、必要以上に人の手を加えないナチュラルな雰囲気がラスティックウェディングをする上で最高の会場コーディネイト。そこに、二人らしさを演出する装飾をプラスするとよいでしょう。
木や草花などの自然素材のアイテムに加え、ヴィンテージ感のあるものやハンドメイドのものを取り入れるとラスティックウェディングらしさをより演出することができます。木を使用するときは真新しい木材よりも古材やエイジング加工されたものを使用すると、ラスティックな雰囲気をグッと深めてくれそうです。
会場のポイントとしてガーランドを使用したり、丸みのある瓶に草花を飾ると可愛らしく柔らかな印象を演出することができます。ビーチや平原のように木々が密集していない屋外であれば、テントを活用してみるのもよいでしょう。プライベート感もあり、主役の二人もゲストもみんながリラックスしたウェディングパーティを楽しめそうですね。
祭壇や高砂に華やかさをプラスしたいときは飾る草花にボリューム感を出してメリハリをつけましょう。オーガンジーなどエアリーな素材のカーテンをたっぷりとたゆませたて草花と合わせて飾れば、ナチュラルな中に主役の存在感を演出できます。祭壇やバージンロードの入口に草花やカーテンで作ったウェディングアーチを飾っても、ラスティックウェディングらしい素敵な会場になりそうですね。
屋内でラスティックらしさを演出する方法
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挙式も挙式後のパーティも屋内で行う場合は、会場にたっぷりのグリーンを飾ってラスティックウェディングを演出しましょう。
グリーン以外の装飾も屋外の場合と変わりなく、自然でナチュラルな、リラックスできる雰囲気で統一しましょう。季節の草花をテーブルコーディネートに使用するのはもちろん、アンティーク感のある瓶やランプシェード、エイジング加工された木材、コットンレースなどを使ったハンドメイドアイテムで会場をコーディネートすると、アットホーム感も上がり二人だけが演出できるラスティックウェディングとなるでしょう。
また、緑やシックなフラワーカラー、木目などのナチュラルカラーでまとめればラスティックではあるけれど、少し寂しい気がすることも。そんなときは、アクセントカラーとしてゴールドやブラックなどをプラスして、大人の落ち着いた特別感を印象づけましょう。
ラスティックウェディングに映える新郎新婦コーディネート
自然体の美しさが際立つウェディングドレス
自然の中で挙げるウェディングでは、ドレスも素朴で花嫁の自然体の美しさを引き出してくれる、シンプルなデザインがマッチします。ふんわりと空気を含むエアリーで柔らかな生地やコットンレースなど、自然にとけ込む素材感のウェディングドレスはラスティック感をさらにアップしてくれます。
スタイルもボリュームを抑えた、すとんとしたスレンダードレスやエンパイアドレスがおすすめ。ナチュラルな印象を与えてくれるだけでなく、動きやすく小回りのききやすいドレスならゲストとより近い距離でパーティを楽しむことができるでしょう。
ドレスの装飾や合わせるアクセサリーも、華美なものではなくシンプルだけど個性を感じられるようなデザインのものを選びましょう。ふわりとまとめたヘアスタイルに会場に飾る草花を使えば、ラスティックウェディングらしいトータルコーディネートができそうですね。
カジュアルダウンもOK!新郎衣装もラスティックに
光沢のあるタキシードにピカピカに磨かれた革靴…カチッとした新郎の姿は素敵ではあるけれど、ラスティックウェディングには少々ミスマッチ。ナチュラルで柔らかな雰囲気を纏う新婦の隣に立つなら、新郎も同じようにナチュラルな衣裳でコーディネートしましょう。
マット素材のジャケットに柄の入ったシャツを合わせたり、ネクタイではなく蝶ネクタイを選ぶとカジュアル感がプラスされナチュラルなおしゃれ感もアップ。季節によっては上質素材の半ズボンもよさそう。新婦とおそろいで足元をスニーカーやサンダルで外してみるなどカジュアルダウンしたコーディネートも、ラスティックウェディングならOK!「こうあるべき」という形式がないからこそ、二人らしいこだわりのコーディネートを楽しみましょう。
ラスティック調のブーケで世界観を統一
自然を活かしたラスティックウェディングでは、花嫁を飾るブーケも全体の世界観を統一させる大切なカギのひとつ。会場の装飾に合わせて仕上げれば、自然体ながらもこだわり抜いた二人の想いを感じられるウェディングとなります。ラスティックウェディングに選びたいブーケの色や形についてみていきましょう。
大人可愛いニュアンスカラーをポイントに
自然のグリーンやアンティーク調の装飾でコーディネートしたラスティックウェディングには、カラフルで豪華なブーケよりも温もりを感じるニュアンスカラーやグリーンをベースにした落ち着いた色合いののブーケが似合います。
ウェディングブーケによく使われる華やかな花ではなく、季節の草木や野花をベースにシックなニュアンスカラーの花を合わせたブーケは、大人の落ち着いた可愛らしさを印象づけてくれます。ドライフラワーやハーブ、木の実をプラスしてもラスティックなオシャレ感を演出できそうですね。
ウェディングシーンでは見かけることの少ない多肉植物などを使ったアレンジに挑戦しやすいのもラスティックウェディングならでは。会場やテーブルを飾る草花ともコーディネートしながら、自然な二人の姿を印象的に見せてくれるブーケを合わせましょう。
クラッチ型で魅せる飾らないオシャレ感
野花やドライフラワーなどで作るブーケをさらにナチュラルに魅せるなら、摘んだ花をキュッとまとめたようなクラッチ型がおすすめ。手を加えすぎずに作られたクラッチブーケが魅せるラフな印象はラスティックウェディングにぴったりです。
長めに残した茎をあえて見せ、ゴールドやブラックのリボンで束ねると落ち着いた雰囲気に仕上げることができます。ウェディングドレスに合わせてオーガンジーなどの透け感のあるリボンで飾ると、柔らかく温もりを感じるコーディネートになりそうですね。
まとめ
ゲストと楽しむ温もりあふれるラスティックウェディングを
自然を活かした会場と二人のナチュラルな着こなしで叶えるラスティックウェディングは、豪華で華やかなウェディングとは対照的なアットホームな雰囲気に。みんながリラックスできるよう装飾した会場ではゲストと近い距離で特別な一日を過ごすことができます。家族や親しい友人など身近の大切な人たちを招き、温もりあふれる空間で二人らしいおもてなしをしすれば、みんなの心に残る印象的な結婚式となりそうですね。