結婚式当日のゲストのマナー・受付編
結婚式の会場に到着したら、まずは受付です。なれない場にとまどわないように、受付時のマナーを知っておきましょう。順を追ってご紹介していきます。
まずは受付
会場に着いたら、早めに受付を済ませておきましょう。まずは受付の担当の方に「本日はおめでとうございます」とお祝いの言葉を述べるのを忘れずに。担当者が新郎側または新婦側のゲストかを聞いてくれることもありますが、自分から「新婦の友人の〇〇です」と名乗ると、スムーズです。
ご祝儀を渡す
続いてご祝儀を渡します。ご祝儀袋はあらかじめ袱紗(ふくさ)に包んで持っていきましょう。袱紗の色はお祝いに適した暖色系がベストです。袱紗を外すのは、ご祝儀を渡す直前。外した袱紗をたたんで、その上にご祝儀袋を乗せるとスマートです。大人のたしなみとして覚えておきましょう。
ご祝儀袋を受付の人に渡す時は、表書きが相手に読める向きにします。一言、「心ばかりのお祝いです」などそえると、より丁寧な印象になります。もし当日までにお祝いを新郎新婦に渡している場合は、その旨を伝えましょう。
芳名帳(ほうめいちょう)に記帳
ご祝儀の次は、受付に用意されている芳名帳に名前と住所を記入します。芳名帳はゲストの出欠状況や住所の確認などの役割を持っていますが、新郎新婦の記念にもなる大切なものです。字を書くことが苦手でも、他の人に代筆を頼んだりせず、自分の字で丁寧に書きましょう。
夫婦や家族連れで出席している場合は、まず代表者がフルネームを記入して、各個人が連名で名前を書きます。小さなお子さんの場合は、両親が代筆してあげてもいいでしょう。
近年は芳名帳という形にとらわれず、カード式や寄せ書き式という場合もあります。どちらにしても、新郎新婦の一生の宝物になるものです。心をこめて記入しましょう。
挨拶
受付後、結婚式が始まるまでにロビーや控室で、新郎新婦の両親や親族に会うこともあります。その時はすすんでお祝いの言葉を述べるようにしましょう。
結婚式当日のゲストのマナー・披露宴編
受付が終わってほっと一息ついたところで、いよいよ披露宴が始まります。会場入りする前に荷物を預けたり、トイレに行ったりと用は済ませておきましょう。
着席
結婚式場の係の人の案内で会場に入って、着席します。着席する時は左側から座ります。係の人が椅子を引いてくれる場合もありますので、スマートな動作を心がけたいですね。
手持ちのバッグなどの荷物はテーブルの上や床に置いたりせず、背中と椅子の背もたれの間に置きます。
披露宴中
披露宴が始まるまでは、同じ席の人たちと軽く談笑するのもいいでしょう。初対面の人と隣合わせになったとしても、これも何かの縁です。自分から声をかけたり、自己紹介したりと会話のきっかけを作るのも大人のマナーといえます。
新郎新婦の入場の時は、盛大な拍手でおふたりを迎えましょう。披露宴が始まると、まず祝辞です。少々退屈に感じることもあり得ます。でもマナーとして、どんな祝辞にもきちんと耳を傾ける姿勢を忘れずにいましょう。
その他、余興やケーキ入刀など盛り上がる場面では、積極的に拍手をしたり、写真撮影をしたりするのがベストです。新郎新婦が各席をまわるキャンドルサービスの時には「おめでとう」「〇〇ちゃん、きれい!」など声をかけるといいですね。
披露宴終了後
新郎新婦が退場して、披露宴が終わったら、席を立ちます。この時、席に用意されている自分の席札や食事のお品書きは、持ち帰るようにしましょう。また、同じテーブルの人たちに挨拶して退席するといいですね。
会場出口では新郎新婦と両親がお見送りをしてくれます。この時もお祝いの言葉と「とてもいい披露宴だった」「お幸せに」などをそえるようにします。ただ他のゲストも大勢いますので、あまり長く話し込まないように注意しましょう。
結婚式当日のゲストの失敗マナー
気をつけてはいても、慣れない結婚式では失敗してしまうこともしばしば。そこでやってしまいがちな失敗例をご紹介します。
服装のマナー
初めての結婚式でまず悩むのが服装ではないでしょうか。一般的に男性はビジネススーツ以外のスーツが望ましいです。かといって新郎より目立つスーツやシャツ、カジュアルすぎる服装はNGです。また黒いネクタイは縁起が悪いとされていますので、着用しないようにしましょう。
女性は清楚なワンピースやセットアップなどがベスト。露出の高いドレスは避けた方が無難です。注意したいのがドレスの色。新婦のウェディングドレスが白ですので、白い服や髪飾りは避けましょう。その他、黒いストッキングや毛皮製品などもマナー違反になりますので、覚えておくといいですね。
遅刻は絶対NG!
どんな集まりや式典にも共通することですが、遅刻は絶対にNGです。交通渋滞や道に迷うなど、どんなトラブルがあるか分かりません。遅刻することのないように、時間に余裕を持って家を出て、早めに結婚式場に到着しておくようにしましょう。
どうしても時間に遅れそうな時は、結婚式場または同じくゲストとして出席する友人に一報を入れます。新郎新婦は当日は非常に忙しく、電話をチェックする余裕がありません。間違っても新郎新婦に連絡しないようにしましょう。
間違えがちなのが、挙式と披露宴の時間を勘違いすること。招待状をもらった時、挙式に出席してほしい場合は披露宴より早い時間が書かれています。披露宴の時間に結婚式場に到着したら、挙式はもう終わっていたということのないように注意しましょう。
食事中のマナー
一般的に披露宴の食事は、西洋料理のフルコースです。最低限のテーブルマナーをあらかじめ習得しておきましょう。また同じテーブルの人たちと食べる速さを合わせるということも大切です。周りの状況を見ながら食事を楽しみましょう。
披露宴の後半にある両親への花束贈呈などの大切な場面では、食事の手を止めて静かに見守りましょう。
お酒の飲みすぎに注意!
宴席でありがちなのがお酒の飲みすぎです。結婚式では学生時代の友人と久々に再会して、盛り上がることもあるでしょう。テンションが上がって飲みすぎてしまっては、マナー違反につながる可能性もあります。それでは新郎新婦に恥をかかせることになってしまいます。
どんなに楽しい席でもお酒はほどほどに。お酒に弱い人はソフトドリンクにとどめておきましょう。
まとめ
マナーを身に着けて結婚式を楽しもう!
結婚式のゲストとしてのマナーをいくつかご紹介してきましたが、どれも基本的なこと。難しく考える必要はありません。マナーを身に着けて、新郎新婦の晴れの舞台を心から祝福してあげましょう!