両家顔合わせ食事会の服装とは
顔合わせは婚約した新郎新婦の両家両親と家族がも一緒に食事をして親睦を深め、婚約をお祝いする場です。
そのため、服装は両家族が同じような格の服装であったほうが、初対面から気兼ねすることなく話がスムーズに進みます。どちらかが一方的にフォーマルだったりカジュアルだったりすると、片方の家族が居心地の悪い思いをする恐れもあるでしょう。
顔合わせ食事会では自分の服装のコーディネートだけを考えればいいのではありません。注意点としては、以下の三つがあげられます。
両家の格を合わせる
顔合わせ食事会の服装については、事前に新郎新婦が仲介役となり、両家両親や兄弟などの同行者がどのような服装にするのか、事前に格(ドレスコード)を合わせる配慮が大切です。
例えば顔合わせ食事会で両家が顔を合わせたとき、片方の家は比較的ラフな服装で一方の家はスーツやワンピースで整えていた、というような状況では。両家の間に気まずい空気が流れてしまうことが考えられます。
服装のとらえ方はその人・その家庭によって大きく違っている場合があり、ドレスコードの認識も非常にあいまいなため、新郎新婦が仕切って、格式の足並みを揃えたほうがいいでしょう。
会場の格に合わせる
顔合わせ食事会の服装を考える基準として、顔合わせの会場となる場所に服装を合わせる必要があります。
現在の顔合わせ食事会の多くは両家の自宅以外の外食であることが特徴で、料亭やホテルのレストランなどの個室を利用しているようです。
その際に、選んだ会場の格式に服装も合わせる必要があるでしょう。
男性、女性の一般的な食事会の服装
一般的に「食事会」と言われる服装のドレスコードに合わせることも大切です。
男性
ドレスコードとしてはインフォーマルからスマートカジュアルの服装が一般的です。
そのため、男性はスーツ、またはジャケットの着用がのぞましいでしょう。
女性
ドレスコードとしてはインフォーマルかせスマートエレガンスの服装が一般的です。
そのため、女性はワンピーススタイルやツーピースなどが一般的です。新婦はパンツスタイルは避けたほうが無難ですが、母親世代ではパンツスタイルも多くなっています。
顔合わせ食事会での一般的な女性の服装
新婦(本人)の服装
洋装ワンピースやツーピース(スカート)が一般的
女性の場合はワンピースまたはツーピーススタイルが一般的です。
スカートの丈はひざ丈かひざ下丈が清楚に見える丈で、あまりタイト過ぎない、シルエットがなだらかなデザインが好ましい印象です。
顔合わせ食事会はおめでたい席なので、ワンピースの色を少し明るい色にすることがおすすめです。
和装
和装では
振袖・訪問着(ほうもんぎ)・色無地紋付(いろむじもんつき)・色留袖(いろとめそで)などが選ばれます。
ただし、服装の中でもっとも格が高い振袖を選ぶ際には、相手の家族に事前に伝える、会場との格を合わせる必要があるために注意が必要です。
母親の服装
洋装
落ち着いた色の上品なワンピースやスーツが一般的です。
パンツスタイルもOKですが、できるだけ女性らしいおしゃれが感じられる、フォーマルさが出るデザインのものがいいでしょう。
和装
訪問着(ほうもんぎ)・色無地紋付(いろむじもんつき)・色留袖(いろとめそで)などが適しています。できれば、新婦よりも華やかにならぬよう、色使いなどに配慮をしましょう。
姉妹の服装
結婚する新郎新婦に合わせた格式(ワンピース、ツーピースなど)の服装で、かつ本人より華やかさを控えたコーディネートがおすすめです。
学生であれば、制服でもかまいません。
女性の服装の注意点
女性の服装を選ぶ際には、以下の点に注意してください。
- 清潔感ある服装
- ノースリーブや肩、胸元の露出は避ける
- 素足ではなく必ずストッキングを着用
- デニムはNG
- ブーツ、スニーカー、サンダルはNG
顔合わせ食事会での一般的な男性の服装
新郎(本人)と父親の服装
洋装
黒・濃紺・チャコールグレイといった、濃い色のダークスーツが一般的です。
あまり派手過ぎないネクタイを合わせましょう。
シャツは白や薄い色のシャツを合わせることが一般的。シャツやスーツのしわには気をつけておきましょう。男性が意外に忘れがちなのが足元に気を配ること。当日に慌てないように顔合わせの服装に合わせる靴を前もって磨いておくことも忘れずにしておきましょう。
和装
男性が顔合わせ食事会の際に和装を選ぶケースはあまり見られませんが、男性が和装をする場合は、紋付き羽織袴、または無地紬(つむぎ)に縫い紋の羽織が選ばれます。
紋付き羽織袴は男性の最上級の正装であるため、女性側の振袖同様、両家の服装の格と、会場の格を合わせる必要があります。
兄弟の服装
兄弟の服装もスーツが一般的です。また、学生の場合は制服の着用でも問題ありません。
男性の服装の注意点
男性の服装を選ぶ際には、以下の点に注意してください。
- 清潔感ある服装
- カジュアル指定でもジャケット着用が好ましい
- 素足ではなく必ず靴下の着用を
- デニムはNG
- ブーツ、スニーカー、サンダルNG
カジュアルな顔合わせ食事会の服装の注意点
最近では、あまり堅苦しくない雰囲気で、両家の親睦を深めるための「カジュアルな顔合わせ食事会」などが増えています。
「服装もあまり堅苦しくしたくない」といったニーズが、両親世代から言われることも多いようです。
そういった場合の服装の目安は男性は「スマートカジュアル」、女性は「スマートエレガンス」あたりが一般的ですが、もっとくだけた服装にする顔合わせもあるようです。
この場合も、新郎新婦が仲介役となり、どの程度のカジュアルさが望ましいのか両家の服装の格を合わせるようにしましょう。
ただし、いくらカジュアルといっても食事会の会場の格には、しっかり服装を合わせることは必要です。
まとめ
顔合わせ食事会が和やかに進むためには、両家の格を合わせる配慮がとても重要です。
お二人が仲介役となり、両家の両親に会場の格式や雰囲気を伝え、服装の格が釣り合うよう、どのような服装がいいかしっかりと伝え相談しましょう。