ご祝儀を渡す正しいタイミング
ご祝儀の渡し方はもちろんですが、渡すタイミングを覚えておくことも重要です。
一般ゲストがご祝儀を渡すタイミング
一般のゲストは、当日の受付で渡すのが普通です。ただし、新郎新婦と親しい間柄で事前にご祝儀を渡す機会がある場合は、結婚式の前に直接新郎新婦に渡しても問題ありません。事前に渡したときには、受付にその旨を伝えましょう。
親族がご祝儀を渡すタイミング
親族は、結婚式の前に新郎新婦に手渡しするのが一般的です。兄弟姉妹や親しい間柄の友人なら、結婚式当日に受付で渡すよりも、事前に直接ご祝儀を手渡ししてお祝いを伝える方が喜んでくれるでしょう。
ただし、式が近づいてきてから渡すと慌ただしくなってしまうので、できれば1週間前ぐらいまでに渡しておくようにしてください。大安や友引など、縁起の良い日を選べば万全です。
受付担当がご祝儀を渡すタイミング
受付を担当する場合には、ご祝儀を渡し忘れてしまわないためにも、受付開始前に自分のご祝儀を出しておきましょう。
芳名帳(ほうめいちょう)への記入も済ませておくのが無難です。受付係が最初に芳名帳に記入しておけば、ゲストが記入するときのお手本にもなります。
ご祝儀の渡し方
ご祝儀の渡し方にもマナーがあります。間違った渡し方をしないためにも、正しい方法をマスターしておきましょう。
袱紗(ふくさ)からの渡し方
ご祝儀袋は「袱紗」と呼ばれる布に包んで持参します。ご祝儀袋は直前まで袱紗に包んでおき、渡すときに初めて取り出します。このとき、ご祝儀袋の向きを受付側が正面になるようにしてから、両手で渡してください。「心ばかりのお祝いです」などの言葉を添えれば完璧です。
なお、ご祝儀袋は袱紗の上に乗せたまま渡すのが正しいマナーですが、折りたたんだ袱紗を卓上などに置いて、ご祝儀袋を直接手渡しても問題はありません。
受付でご祝儀を渡す流れ
受付での簡単な流れは、下記のとおりです。
(1)挨拶をする
(2)ご祝儀を渡す
(3)芳名帳に記帳する
記帳とご祝儀を渡す順番が逆にならないように気をつけてください。実際に渡す段階になると緊張してしまうかもしれないので、事前に流れを確認しながら、何度か練習しておくといいかもしれません。
芳名帳(ほうめいちょう)の記入方法
芳名帳は出欠確認のほか、住所変更の有無をチェックするためにも必要なものです。芳名帳はそのまま新郎新婦にとって「記念の品」となるので、自筆で丁寧に記帳しましょう。
字に自信がないからといって代筆をしてもらうのはNGです。字が汚くても、心を込めて自分で書けば、祝福の気持ちは新郎新婦に伝わります。
焦らないために知っておきたいマナー3つ
突然の欠席や、芳名帳ではなくゲストカードだった場合の書き方など、予想外の事態にも対応できるマナーを3つご紹介します。
欠席する場合のご祝儀
結婚式の直前に欠席が決まった場合は、当日持参する予定だった金額を、そのままご祝儀として相手の家に持参するか現金書留で郵送しましょう。
招待状を貰う前に欠席を伝えた場合は、出席時の半分程度を送ります。招待状に欠席の返信をした場合は、式の1カ月前なら半額から三分の一、それ以降は出席時の金額をそのまま送るのが一般的です。
ご祝儀を郵送するときも、出席時と同様に表書きや中袋への記入を忘れないようにしましょう。
ゲストカードへの記入方法
最近では、芳名帳の代わりにゲストカードを使うスタイルも増えてきました。ゲストがあらかじめ名前やメッセージをカードに記入して受付に渡すので、受付時間の短縮に繋がるというメリットもあります。メッセージの書き方に決まりはないので、心を込めたお祝いの言葉を自由に書きましょう。
受付のタイミング
大切な結婚式場の場所がわからなくなって当日に慌ててしまうことのないよう、開宴15分前までには受付を済ませておくのがベストです。そのため、式場には最低でも30分前には着くようにしましょう。もちろん、遅刻は厳禁です。
まとめ
ご祝儀の正しい渡し方を知っていれば当日も安心!
お祝いの席で慌ててしまわないように、正しいマナーでスマートにご祝儀袋を渡したいものです。
今回の記事でご紹介したご祝儀袋の正しい渡し方や、突然欠席が決まったときのご祝儀の渡し方を覚えておけば、さまざまなケースにも柔軟に対応することができるようになります。