テーブルラウンドが人気の理由
テーブルラウンドは、結婚式の披露宴で新郎新婦が各テーブルを回りゲスト一人ひとりと言葉を交わすことのできる演出。直接感謝の気持ちを伝えたい、ゲストと近い距離感で結婚式を楽しみたいカップルに人気です。
新郎新婦と近くで会話ができる、シャッターチャンスが増えるなど、ゲストに喜ばれる要素がたくさんあることも人気の理由。また、テーブルラウンドには時間が必要となるため余興を入れない歓談メインの披露宴となり、ゆっくりと会話や料理を楽しむことができるのも喜んでもらえそうですね。
テーブルラウンドといえば、以前は新郎新婦が各テーブルにキャンドルを灯して回るキャンドルサービスが主流でしたが、最近では写真映えする演出やゲスト参加型のもの、中には古くから伝わる結婚式の伝統儀式「水合わせの儀」を兼ねたテーブルラウンドもあり、二人らしくアレンジしたオリジナルの演出が多くみられるようになりました。
「水合わせの儀」とは?
新郎新婦それぞれの家で汲んできた水を一つの盃に合わせて飲む、日本伝統の結婚式の儀式。新郎新婦それぞれ異なる環境で育った二人がひとつに合わさり、幸せに暮らしていけるようにとの願いが込められています。神前式や和風人前式で行われることの多い演出です。
タイプ別、テーブルラウンド演出10選!
最近人気のテーブルラウンド演出には、ゲストと楽しむタイプ、ゲスト参加型タイプ、新郎新婦直々のおもてなしタイプが挙げられます。それぞれどのような演出方法があるのか、代表的なものをご紹介します。
ゲストとの時間を楽しめるテーブルラウンド
フォトラウンド
ゲストと写真を撮って回るフォトラウンドは、来てくれたゲスト全員と写真を撮れて思い出に残せる大人気のテーブルラウンド演出です。ただ写真を撮るだけでなく、フォトプロップスを使ってオシャレでポップな演出をしたり、ポーズカードを取り入れてゲーム感覚をプラスするなど楽しみ方もさまざま。各テーブルに座るゲストの年代や雰囲気も考えながら、二人らしいアイテムを用意して楽しみましょう!
バルーンスパーク
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大きなバルーンを割ると、中からたくさんの小さなバルーンが飛び出すバルーンスパーク。各テーブルに用意されたバルーンを新郎新婦が割って回るバルーンスパークは、風船の割れる音やバルーンの動きに盛り上がるのはもちろん、写真映えも間違いナシ!一緒に撮影するシャッターチャンスも増えるため、ゲストも嬉しいテーブルラウンド演出のひとつです。会場はカラフルなバルーンが舞う華やかで可愛らしい雰囲気へと代わり、お色直し後のカラードレス姿も一段と映えそうですね。
ミニ樽鏡開き
各テーブルに用意したミニ樽を鏡開きしながら回る、和婚ならではのテーブルラウンド演出。鏡開きの中身は日本酒が定番ですが、お酒を飲まないゲストの多いテーブルにはソフトドリンク、子供がいるテーブルにはお菓子を詰めるなどオリジナリティをプラスすると、サプライズ感もあってより盛り上がりそう。お色直しが和装なら、会場の雰囲気を和風に変える再入場の演出としてもおススメです。
ゲスト参加型で盛り上がる!ものづくりラウンド
果実酒づくり
「水合わせの儀」も兼ねる演出として人気の果実酒づくりは、各テーブルを回りながら角砂糖やフルーツを瓶に入れてもらい、最後に新郎新婦がお酒を注いで完成。熟してからゲストを新居に招き一緒に味わうのも楽しそうですね。披露宴当日に振る舞いたいのであれば、お酒をサイダーに変えてフルーツポンチづくりのアイデアも。お酒を飲まないゲストが多かったり、子どもが出席している場合は喜ばれそうです。
ケーキ入刀ラウンド
各テーブルに用意した小さなウェディングケーキに、ケーキ入刀しながらラウンドするケーキ入刀ラウンド。新郎新婦がお色直しで席を外している時間を使ってゲストにケーキをデコレーションしてもらえば、各テーブルごとに現れるオリジナリティが話のネタとなりより盛り上がりそう。披露宴の演出に参加できる楽しさも、ゲストの満足度を上げてくれそうですね。
ボトルメッセージづくり
新郎新婦やゲスト自身に向けてメッセージを書いてもらい、瓶に詰めていくボトルメッセージづくり。最後に新郎新婦がメッセージを書いて完成!10年後に開封パーティを開催する、ゲストそれぞれが書いたメッセージをお届けするなど仮でも設定をしておくと、ゲストも楽しく参加してくれそうですね。未来が楽しみになる演出です。
サンドセレモニー
ゲストや新郎新婦がさまざまな色の砂を一杯ずつ容器に入れサンドアートを完成させるサンドセレモニーは人前式などでも人気ですが、テーブルラウンドの演出として取り入れてもオシャレ!「水合わせの儀」を兼ねる演出でもあり、一人ひとりのゲストと言葉を交わしながら作り上げていけるので、より思い出深いものになりそうです。
二人の結婚を祝い幸せを願ってくれるゲストと共に作り上げたサンドアートは、世界に一つしかない大切な作品。式後新居に飾れば、いつでも結婚式の感動を思い返すことができそうですね。
新郎新婦自らお届け!サーブラウンド
ケーキサーブ
結婚式の披露宴後半に会場スタッフにより配られることの多いウェディングケーキを、新郎新婦が自らお届けするケーキサーブ。一人ひとりにケーキを手渡ししながら感謝の気持ちを伝えられる演出は幸せな雰囲気いっぱい!新郎新婦ともにエプロンを着けて回れば、写真映えする可愛い演出でより盛り上がりそう。
ウェディングケーキをお皿に盛るところから新郎新婦で行うと思った以上に時間がかかってしまったり、上手に盛り付けられず見た目がガッカリ…なんてことも。お皿に盛りつけられた状態で回れるとスムーズに進められそうです。
ビールサーブ
新郎がビールサーバーを背負い新婦とともに各テーブルを回る、お酒を飲むゲストが多い結婚式では大盛り上がりのテーブルラウンド演出。和装ならビールサーバーを日本酒や焼酎の一升瓶に変えて回ると雰囲気が出そう。両家の席にもお酒を注ぎながら挨拶ができると、距離感もより近くなりそうですね。
お酒を飲まないゲストにもサービスできるよう、新婦はおつまみやプチスイーツなどを一緒に配れると、ゲストみんなが喜んでくれるテーブルラウンドになりそうです。
お守りサーブ
結婚式を挙げた神社で人気のお守りをゲストに手渡しするテーブルラウンドは、神社での和婚ならではの演出。お守りなら、年齢性別問わずゲストみんなに喜んでもらえそうですね。
ゲーム要素も取り入れた和婚のテーブルラウンドなら、おみくじラウンドも人気。大吉を引いたゲストにはプレゼントを用意する、凶や大凶を引いてしまったゲストにはお守りや厄除けツアーを贈るなどフォロー体制を整え準備しておけば、サプライズ感もありより盛り上がりそうです。
テーブルラウンドをスムーズに進めるには?
ゲストも新郎新婦も楽しめるテーブルラウンドですが、どのタイミングで行うのがよいのか、気を付けるポイントなどはあるのでしょうか。テーブルラウンドをスムーズに、スマートに進めるためのコツをご紹介します。
どのタイミングに演出をいれる?
テーブルラウンドは、お色直しがある結婚式の場合はお色直し後の再入場のタイミングに合わせて行うカップルが多いようです。お色直し後の衣裳に合わせて会場の雰囲気を変える演出としても効果的です。
お色直し前のウェディングドレスや白無垢で思い出をたくさん残したい場合は、お色お直しの退場のタイミングに合わせて行っても素敵ですね。
お色直しをしない場合でも新郎新婦が一度中座するタイミングを作ると、新郎新婦もゲストも休憩する時間ができて一息つけそうですね。衣裳が変わらなくてもヘアスタイルをアップからダウンに変えたり、ブーケ&ブートニアなど二人を飾る花のタイプを変える、2wayドレスでアレンジするなどすれば印象を変えることができ、再入場のテーブルラウンドも盛り上がりそうです。
飲食系のサーブラウンドなら、披露宴全体のプログラムや料理の進みに合わせてもよいでしょう。ビールサーブのテーブルラウンド演出なら乾杯の挨拶の後、ケーキサーブならケーキ入刀や料理の終盤でもよさそうですね。
時間配分に気をつける
テーブルラウンドの演出で一番気を付けいたいのが、時間配分。ゲスト一人ひとりと言葉を交わせることがテーブルラウンドの魅力ですが、それぞれのテーブルで時間をかけすぎるとラウンド終盤に時間が足りなくなってしまうことも。ゲスト数が多ければその分時間が必要となることも考え、一つのテーブルにかける時間をしっかりと計画立てておきましょう。
とはいえ、ゲストと過ごす時間はあっという間に過ぎてしまうもの。自分たちだけで時間管理ができるか不安な場合は、テーブルラウンドの写真撮影は会場などのプロのカメラマンに任せる、プランナーさんなど会場スタッフに一緒に回ってもらい時間管理をお願いするなど決めておくとスムーズです。
また、回ったテーブルのゲストが席を外してしまっていることのないよう開始前に司会から予めアナウンスしてもらったり、新郎新婦が動きやすいよう会場スタッフに協力してもらえるよう、打ち合わせの際に相談しておくとよいでしょう。
まとめ
テーブルランドはアレンジ自在!二人らしさにこだわって
結婚式でゲスト一人ひとりと言葉を交わすことができるテーブルラウンドは、ゲストとの時間を大切にしたいと考える二人にはぴったりの人気演出のひとつです。
時間的な制限はありますが、内容もアレンジの仕方も自由自在。二人が結婚式の思い出として残したいもの、ゲストと共有したいことなどを考えながら、人気の演出を参考に二人らしいテーブルランドを実現しましょう!