結婚式の費用をご祝儀でまかなうことはできる?差し引きゼロに収めるには

結婚式の費用をご祝儀で差し引きし、自己負担ゼロにするには、どのような方法があり、どの程度の規模の結婚式をあげることができるのか考えてみましょう。具体的な費用についての考え方と、ご祝儀でまかなえる結婚式費用の範囲についてまとめました。結婚式を自己負担ゼロにする前に、ゲストのために配慮する点についても地優位する必要があるでしょう。

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結婚式費用からご祝儀を差し引いた金額が「自己負担」

結婚式のご祝儀

真也 平尾 – stock.adobe.com

結婚式費用の「自己負担」は、ゲストからいただいたご祝儀との差し引きで考えます。
新郎新婦二人が、会場側に実際に支払いをした金額のことです。

結婚式費用の一部はご祝儀と親からの援助でまかなわれる

結婚式の費用の多くは、ゲストがお祝いとして包むご祝儀や結婚お祝い金で賄われています。また両家の親や親族から援助が出る場合もあり、その残りの金額を新郎新婦が支払うのです。

結婚式費用のうち、ご祝儀でまかなえる割合の平均は60%

自己負担のはっきりした額がいくらになるかというのは結婚式前にはわかりませんが、ゲスト数からのご祝儀の見込み額や親族からの援助額を事前に予測することで、自己負担をおおよそ予測することができます。
それぞれの費用の全国的な平均は次のような金額になり、結婚式費用の約40%を新郎新婦が負担していると考えられます。

結婚費用(結婚式だけでなく二次会・新生活、新婚旅行の費用含む):平均466.6万円
 
結婚式費用(挙式費用・披露宴費用):平均357.5万円
ゲストからのご祝儀:平均232.8万円
両家の親からの援助・親族からの援助:平均174.5万円
 
新郎新婦の自己負担:平均142.8万円

データ出展:ゼクシィ 結婚トレンド調査2020調べ

結婚式費用には両家の両親から援助がある場合も

ご祝儀以外にも、結婚のために両家の両親から費用の援助がある場合があります。
両家の親や親族から、顔合わせ・結婚式・新婚旅行・新生活をスタートさせるまでを含む『結婚費用』に両家の親族から何かしらの援助があったと答えるカップルの割合は70.7%でした。

結婚式の費用について詳しく計算したい方はこちら

ご祝儀を差し引きして考える!結婚式の費用計算について

結婚式費用でのご祝儀の内訳

結婚式費用でのご祝儀の内訳

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ご祝儀の使い道の内訳

ゲストからいただくご祝儀の使い道は、次のような内訳になっているのが一般的な考え方です。

ご祝儀(相場3万円)=「料理・飲物・引出物(約2万円)」+「お祝いの気持ち」

ゲストにかかる飲食代、ギフト代の費用は、基本的にご祝儀でまかなうことができます。
それ以上に、ゲストはお祝いの気持ちで多めにご祝儀を包んでくれています。
では、なぜご祝儀だけですべてをまかなうことはできないのでしょうか。

ご祝儀だけでは結婚式費用はまかなえない

ご祝儀でお祝いとして飲食代より多く包んでいるのに赤字になってしまう理由として、新郎新婦がお祝いに参列してくれたゲストへのおもてなしの気持ちから、ゲストにかかる部分の費用をランクアップしてあげていることが多いためです。
ちなみに、全国平均でいくとゲストの飲食代の1人当たりの平均は19,400円、引き出物やギフトの平均金額は約7,000円のため、ご祝儀でゲスト1人当たりの費用をまかなっている形となります。
また、差し引きで自己負担分の赤字になってしまう理由として、結婚式に不可欠な次の費用が大きくかかっていることが考えられます。

ご祝儀ではまかなえない費用例
・挙式費用
・新郎新婦の衣装費用
・装花装飾費用
・演出や余興の費用
・会場使用料

データ出展:ゼクシィ 結婚トレンド調査2020調べ

結婚式費用を自己負担なし、ご祝儀だけでまかなうには

結婚式費用を自己負担なし、ご祝儀だけでまかなうには

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結婚式費用をできるだけご祝儀だけでまかなうには、次のような方法が考えられます。

ゲストの飲食代、ギフト代をできるだけ抑える

一番簡単に費用が削れる方法ですが、ゲストの結婚式の印象はほぼ料理・飲み物・引き出物によって決まることが多いため、この部分を削ることはおすすめできません。
料理を専門に出すレストランウェディングにする、引き出物を持ち込みにするなど工夫して、料理のクオリティを落とさずにゲスト1人あたりにかかる費用を下げるアイデアがあります。

ご祝儀の見込み金額内でできる費用プランを相談する

ご祝儀でまかなえる結婚式プラン

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ゲストからいただくご祝儀を計算し、支払える費用金額の上限を決め、その費用内でパーティができるようプランナーやプロデュース会社に相談してみしましょう。結婚式のどのアイテムにお金をかけるか、優先するかを決め、プランナーにプランを組んでもらいましょう。また、割引特典の利用や、結婚式会場の使用が安い時期(真夏や真冬など)、見積もりからの値下げ交渉も視野に入れましょう。
自己負担ゼロを謳っているプランやサイトも多いですが、最初から安くするには料理・飲み物・衣装・会場の内容、結婚式を挙げる時期や時間帯など、それなりの理由がある場合が多いでしょう。簡単に決定はせず、しっかり内容を吟味して、招待ゲストに失礼がないか、確認してください。

関係性が深いゲスト中心の結婚式にする

下の表は、新郎新婦との関係ごとに祝儀の最多回答額と平均額をもとめたものです。表を見てわかるように、各関係ごとに見ても、兄弟姉妹、叔父叔母の関係に当たる場合を除き、3万円が最も多いようです。
逆にいえば、関係性が深い親族や上司などのゲストを招待すると、相場より高いご祝儀が期待できますが関係性が深い分、おもてなしには特に費用をかける必要もあります。

新郎新婦との関係 最多回答額 平均額
兄弟姉妹 5万円 54,676円
叔父・叔母 5万円:10万円 72,711円
従兄弟・従姉妹 3万円 39,434円
その他の親戚 3万円 57,268円
勤務先の上司 3万円 33,872円
勤務先の同僚 3万円 28,424円
勤務先の部下 3万円 28,925円
取引先関係 3万円 28,333
友人 3万円 29,598円

※最多回答額はアンケートで一番多く答えられた金額です。
※叔父・伯母の最多回答が5万円と10万円が同票でした。

データ出展:一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会

ゲスト以外の部分の費用を極限まで節約する

ゲストのおもてなしのための「料理・飲み物・引き出物(ギフト)」の費用を削ると、結婚式だけでなく二人そのものの印象が悪くなってしまう恐れもあります。
そのため、結婚式での二人の『こだわり』の部分である費用をできるだけ削るよう工夫することも大切です。

二人のこだわりの部分である結婚式費用例
・挙式費用
・新郎新婦の衣装費用
・装花装飾費用
・演出や余興の費用

費用をできるだけ節約する方法としては

・持ち込みができるようなら検討する
・手作りできるものがあれば手作りする
・費用が安い外部業者に依頼が可能であれば比較検討する

などが挙げられます。

結婚式費用の節約ポイントを大公開!後悔しない為の節約方法

挙式のみ、フォトウェディングのみなら費用負担も少なくなる

最近ではコロナ禍で人を大勢呼ぶ結婚式をおこなうのが状況的に難しいため、ふたりのみで挙式をおこなったり、フォトウェディングで写真のみ残す結婚式のカタチを選択しているカップルも増えています。費用も通常の結婚式よりだいぶ安くなるので、どんな方でも気軽におこなうことが可能になります。披露宴をおこなわないので、一般的な金額のご祝儀はいただけませんが、親や親族からのお祝い金、友人からのお祝い・ご祝儀(自分が結婚式に参列しお祝いを渡した場合など)をいただける可能性もあるため、自己負担金額は少なくなる傾向です。

まとめ

結婚式費用をご祝儀だけでまかなうにはゲストへの配慮を忘れずに

結婚式の費用をご祝儀でまかない、差し引きの自己負担ゼロで計画することは可能です。、ただ、あまりその部分にこだわりすぎると、ゲストにとって結婚式だけでなく二人の印象そのものが悪くなることもありえるでしょう。
お祝いに駆けつけてくれるゲストの方々の気持ちを配慮しながら、費用を節約する方法や項目を、プランナーに相談しながら選びましょう。現在では、さまざまな費用プランや節約アイデア、費用の支払い方法があります。ゲストへのおもてなしと節約を両立する方法が見えてくるでしょう。

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結婚式準備.com編集部

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