結婚式なし「ナシ婚」の結婚報告について。入籍のみの親、会社、友人、親戚への報告時期や報告はがき文例

大勢の人を呼ぶような結婚式をしない場合や、家族だけの挙式を行う場合、入籍のみの場合など「ナシ婚」を選択した場合、結婚報告はどのような順番で行ったら良いのでしょうか。また、結婚式なしや入籍のみの場合でも、結婚報告はがきを出すことはマナー的に必要です。結婚の新しい門出がスムーズであるよう、ナシ婚の場合の結婚報告について事前に確認しておきましょう。

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    結婚式なし「ナシ婚」の周囲への報告は入籍のみだからこそ必須

    結婚式なし入籍のみのナシ婚の結婚報告

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    一般的に認識されている、ゲストを大勢招待するような結婚式をしない、または本当に入籍のみ「ナシ婚」を選択した場合、通常とは異なり結婚したことを周囲に報告する機会がなかなか作れないため、自分たちで結婚報告を行う必要があります。

    入籍報告、結婚報告とは。意味の違い

    結婚報告と入籍報告は、どちらも結婚の報告をすることではありますが、入籍届を起点に出す前と後のタイミングで、使用の意味が変わります。

    結婚報告とは

    結婚報告とは「婚約をし結婚をすることが決まった」という事前の報告をすることを指します。入籍・結婚式をしたという報告のことを結婚報告と呼ぶ場合もあり間違いではありませんが、入籍した後(婚姻届を提出し法的な婚姻関係を受理された後)の報告は基本的には「入籍報告」という場合が多いです。結婚報告は結婚前に行う報告のため、自分の身近で親密な関係性の人に行う場合が多いです。

    入籍報告とは

    入籍報告とは、入籍をした後、または結婚式を終えた後に行う報告のことです。
    無事に入籍をすませ、または結婚式を挙げた後の報告として、二人が夫婦になったという内容の「結婚報告はがき」を送ったり、SNS等で報告する際のことを言います。また、結婚祝いを頂いた人にお返しを持って出向く場合などのことを差す場合もあります。
    入籍報告は入籍後に行うため、知人の間柄や、結婚したことであまり気を遣わせたくない間柄の人にはがきやSNSなどを利用してさらりと行うことが多いです。

    結婚式なし、入籍のみの「ナシ婚」でも結婚と入籍の報告を周囲に行うことが大切

    最近では、ナシ婚とは入籍のみだけでなく、通常の結婚式は行わず写真のみのフォトウェディングや新婚旅行で済ませたり、大人数のゲストは招待せず家族、親戚、身内のみの食事会やシンプルな挙式のみの結婚式を選択するカップルが増えてきました。
    そういった場合、周囲の大多数の人たちには、二人が結婚したことを報告する機会がないため、自分たちからきちんと報告しないと二人が結婚したことが分かってもらえません。
    結婚報告がない場合に生じるデメリットは、いずれも二人の今後の社会生活の損害が大きいものです。
    何か特別な事情がある場合を除いて、必ず周囲に結婚報告を行うことがマナーです。

    【結婚報告がない場合に考えられる問題】
    ・夫婦だと認識されないことで経済面や制度面で問題が生じる場合がある
    ・社会的に「けじめがない」と思われる場合がある
    ・仕事関係で支障をきたす場合がある
    ・友人関係、親戚関係で相手が不快に感じる場合がある

    結婚の意思が固まったら誰よりまず親に結婚報告と結婚挨拶を行う

    結婚する意思が固まったら、まずは誰よりも先に自分の親へ結婚報告を行います。そこで、二人で改めて結婚の挨拶をしたいことを告げましょう。
    先に女性側の実家に結婚の挨拶に行き、次に男性側の実家に行って、それぞれの親に結婚を許しをもらいます。
    お互いの親に結婚を認めてもらい、婚約が両家で確実なものとなってから、会社の上司、同僚、友人、親戚に結婚報告を行いましょう。

    結婚式なし「ナシ婚」で入籍のみの場合の会社、友人、親戚の結婚報告の順番

    結婚式なしナシ婚で入籍のみの場合の会社、友人、親戚の結婚報告

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    ゲストを大勢招待するような結婚式を行わない場合や、入籍のみの場合、親しい人たちや仕事関係の人たちへの結婚報告は、入籍前の3カ月前を目安に行いましょう。結婚を記念するイベントとして二人きりの挙式や新婚旅行、フォトウェディングなどを計画しており、休暇が欲しい場合の周囲の調整や、新居への転居や姓名が変わる会社手続きなども含め、会社側や周囲の人たちの準備なども含めると、入籍3カ月前が妥当です。入籍のみの場合は、1カ月前でも問題はありません。

    【1】仕事、会社での直属上司と上役に結婚報告する

    まずは直属の上司に結婚報告する

    結婚することが決まったら、できる限り早めに勤務先の直属上司への結婚報告も行いましょう。特に入籍に伴い名字が変わる場合や住所が変更になる人は、事務手続き上どのような手順を踏んだらいいか早めに確認をしておきましょう。また、結婚式を行わない、入籍のみなどの状況を簡潔に伝えておきましょう。

    直属上司への報告は仕事以外の時間に直接報告

    直属の上司へはやはり「直接、自分の口で」報告をする事がマナー。報告をするタイミングも大切で、上司が忙しそうな時は極力避けて、昼休みや仕事が始まる前等の、時間に余裕のあるタイミングを見計らって報告をしましょう。

    上司への結婚報告時に確認し伝えること

    上司への結婚報告時に、以下の今後の内容に関しては伝えられるようパートナーと相談して固めておきましょう。

    ・結婚後の仕事の継続又は転職退職
    ・結婚後の転居や住所変更に伴う異動希望
    ・結婚準備転居、新婚旅行に伴う長期休暇取得予定
    ・結婚式は行わない、入籍のみなどの報告

    上司の上役への報告は相談する

    上司(上役)や他の人にはどのように報告をすれば良いかは、上司に相談して指示を仰ぎましょう。

    【2】同じ部署の同僚に結婚報告する

    自分と同じ部署の同僚への結婚報告は、上司への報告が済んでから行うことが原則です。
    先に同僚に報告して万が一同僚から上司へ結婚予定や仕事に関する今後の展望などが伝わった場合「順番が違う」と思われることも大いにあり得ます。
    仲の良い同僚に個人的に先に結婚報告をした場合には、社内には上司に報告するまで黙っておいて欲しいと口止めしておく配慮を。

    【3】親戚には関係性に応じて結婚報告する

    親族の人へは、両家の両親への挨拶が済み、できれば両家顔合わせが終わって結婚することが確実になってからの報告がおすすめです。

    親族への結婚報告は親に確認をとる。

    結婚祝いのことでルールなどがある場合や親族との関係性の深さによっては、自分の親から伝えた方が良い場合もあるため、親族の結婚報告前に親と誰がいつどのように報告するか、確認をとることが必要です。

    関係性が親密な親族にはできれば本人が直接、または出向いて報告を

    頻繁に会うような関係性の深い親族には、自分から直接出向いて報告したり、パートナーと二人で結婚報告をするのも良いでしょう。また、遠方の場合は電話でも問題はありません。

    結婚式をしない、招待しない理由は簡潔につ耐える

    また、親族には結婚式を行わない、または家族だけで行うなど、招待しない理由を、簡単かつ明確に伝えたほうが良いでしょう。

    疎遠な親族の場合は結婚報告はがきのみでも問題はない

    最近は関係性が遠くなってしまっている、ほとんど会ったことがない親族の場合は、入籍後に結婚報告はがきのみの報告でも問題はありません。ただし、報告後に結婚祝いを贈って頂いた場合には、必ずお礼の電話とお返しとが必要です。

    【4】友人には親しい以外はグループでの一斉報告がおすすめ

    友人たちへの結婚報告は基本的には入籍前、入籍後のどちらでもかまいませんが、特に仲の良い友人などには、直接自分の口から伝えましょう。また、周囲にまだ結婚したことを伝えていない場合には、後で自分から報告するので言わないでほしいと口止めを忘れずに。
    同じグループ内の友人には、「誰に言った、言っていない」などの理由から友人がさみしい思いをしないよう、グループ一斉メールやラインなどで一斉報告するか、個別でもできるだけ同じタイミングで報告しましょう。一般的なゲストを招待するような結婚式を行わないことなどは、簡潔に伝えておきましょう。

    【5】関係性が薄い疎遠な友人知人には入籍後のSNSでの報告や結婚報告はがきで

    最近ほとんど会っておらず疎遠になってしまった友人や、遠方に引越してからほとんとせ会う機会がなくなってしまった知人、付き合いがあまりない親戚などには、入籍してから3カ月以内に、SNSや結婚報告はがきで入籍したことをお知らせするさらっとした報告にとどめると良いでしょう。

    結婚式なし「ナシ婚」で入籍のみの結婚報告はがきの出し方マナー

    一般的な結婚式を行わず家族のみで済ませた場合や、入籍のみで済ませた場合でも、結婚報告のはがきを出して仕事関係者や友人や知人にお知らせするのがマナーです。また、一度結婚報告を行った人にも新住所の告知のために、結婚報告はがきを出すのがマナーです。

    結婚報告はがきは入籍より3カ月以内に出す

    結婚式なしの場合や入籍のみの「ナシ婚」の場合の結婚報告はがきは、入籍から3カ月以内に出すようにすると良いでしょう。結婚報告はがきを送るタイミングを逃した人は、暑中見舞い・寒中見舞い・年賀状など、季節の挨拶をするタイミングと合わせて送っても問題ありません。

    フォトウェディングや食事会の写真を利用しても良い

    結婚式をしなかった場合でも、フォトウェディングの際の記念写真や、二人の新婚旅行や家族での食事会での記念写真を結婚報告はがきに利用するケースは多いです。さらりと報告したい場合にはイラスト付きはがきや、画像なしの文字のみのデザインで送ることもできます。

    結婚式なし「ナシ婚」で入籍のみの結婚報告はがきの文例

    結婚式なしナシ婚で入籍のみの結婚報告はがきの文例

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    ゲストを多数招待な結婚式は行わず、家族のみの挙式を行った場合やフォトウェディングのみ行った場合、入籍のみ行った場合の結婚報告はがきに使える文例をまとめました。新住所の報告を兼ねる場合や、入籍報告が遅くなってしまったことをお詫びする文例など参考にしてくださいね。

    入籍のみの、結婚式なしを明記する場合の結婚報告はがきの文例

    拝啓 皆様には益々ご清栄のことと存じます
    このたび 私たちは入籍いたしました
    挙式披露宴は執り行わないため
    直接ご挨拶ができないことを 深くお詫び申し上げます
    まだまだ未熟な私たちですが これからも変わらぬお付き合いのほど
    よろしくお願い申し上げます 敬具

    入籍より少し間が空いてしまった際の結婚報告はがきの文例

    拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます
    ご報告が遅れましたが、私どもは◯月◯日に結婚し、新たな生活を始めました。
    結婚式披露宴は執り行わず 入籍のみといたしましたので
    お招きしてご披露できず 大変失礼いたしました
    未熟な二人ではございますが、今後とも温かくご指導くださいますようよろしくお願い申し上げます
    末筆ながら皆様のご健康とご活躍をお祈り申し上げます 敬具

    新居の報告も兼ねた結婚報告はがきの文例

    拝啓 皆様には益々ご清栄のことと存じます
    このたび私たちは入籍し 下記住所にて新生活を始めました
    お近くにお越しの際は どうぞお気軽にお立ち寄り下さい
    皆様へのご報告が遅くなりましたことを深くお詫び申し上げます
    これからも変わらぬお付き合いのほど よろしくお願い申し上げます 敬具

    結婚式ありなしを明記しない結婚報告の文例

    拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます
    私たちは◯月◯日に入籍いたしました
    新しい人生の第一歩を歩みだし
    お互い思いやることを忘れずに 温かい家庭を築いていきたいと思います
    これからもご指導ご鞭撻のほど どうぞ宜しくお願いします 敬具

    まとめ

    結婚式なし、入籍のみのナシ婚だからこそ結婚報告は丁寧に配慮を

    一般的な結婚式を行わない場合や、入籍のみだからこそ、結婚を報告する際には配慮が必要になる部分や場面があります。結婚は二人だけでなく、家と家、そして周囲の人々や社会的な見方も変わる節目のひとつであるため、結婚報告、入籍報告はマナーに沿って、大切な人からすみやかに行いましょう。

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    この記事のライター

    結婚式準備.com編集部

    結婚式準備.com編集部です。結婚式の準備で悩むプレ花嫁を応援する記事を書いていきます。

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