結婚式なしの「ナシ婚」カップルに結婚祝いを贈る場合とは
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最近は結婚式を行わない、または結婚式という形式をとらない結婚イベントを行うカップルが急増しています。結婚のお祝いやご祝儀は、どのように考えて送れば良いのでしょうか。
結婚式なしの「ナシ婚」とは
結婚式をしない結婚形態を差す「ナシ婚」とは、一般的な認識であるゲストを招待しての挙式や披露宴を行わないことです。このナシ婚を選ぶカップルが、21世紀になり増加しています。
ただしナシ婚の定義は広く、結婚式らしいことを一切しないカップルもいますが、それ以外にも結婚式らしいイベントを行うカップルも多くいます。フォトウェディングや両家家族のみを招待しての挙式や食事会、親しい身内だけ招待しての海外挙式のみ行うなど、その範囲はさまざまです。
基本的には、通常認識されれている結婚式のようなスタイルの結婚式や披露宴を行わず、親しい間柄の親族や友達を招待してのお祝い事の予定がないようであれば結婚式なしの「ナシ婚」と判断していいでしょう。
結婚式なし「ナシ婚」でも結婚祝いを贈る関係性とは
新郎新婦が「結婚式なし」を選択した場合、ナシ婚の理由はさまざまですが、結婚がおめでたいことには変わりません。二人と親しい間柄の場合は結婚祝いを送ってお祝いの気持ちを伝えましょう。家族や親族以外であれば、本人から直接結婚報告を聞いた上で、または確実な情報を得たうえで贈るのが望ましいでしょう。
ただし、結婚式をしていないのに、遠い間柄やそこまで親密ではない間柄で高額の結婚祝いを送ってしまうと、二人も恐縮してしまうでしょう。
結婚祝いを送ったほうがよい間柄としては次のような関係性が挙げられます。
・家族、親戚
兄弟姉妹、いとこ、甥、姪など
・仕事関係
部下、同僚、親密な取引先など
・友人
親密な友人、学生時代の友人、自分の結婚式に招待した友人など
結婚式なしの新郎新婦に贈る結婚祝いはご祝儀(現金)かプレゼントか
結婚祝いとして贈るものをご祝儀(現金)にするか、プレゼント(品物)にするかは、どのように判断したら良いのでしょうか。
親族、親戚、親しい友人など親密な関係性はご祝儀(現金)を
家族や親戚など親族の場合は、結婚祝いとして贈る場合ば現金をご祝儀として包み贈ることがほとんどです。
友人関係などの間柄の場合は、結婚祝いを現金で贈るのはプレゼントと違って味気ないのでは…と迷う人も多いでしょう。結婚の際は何かと物入りであるため、現在では現金をご祝儀として包んで贈った方が喜ばれることが多いようです。また、お祝いをもらった側が結婚祝いのお返しを考える際にも金額が明確なため、悩まずに済むでしょう。
現金で贈る場合は、1万円、2万円、3万円、5万円など、きりの良い縁起の良い金額に配慮して贈りましょう。
付け足しや関係性が浅い場合は5000~10000円以下のプレゼント(品物)を
あまり高額なお祝いや現金では相手が恐縮してしまうことが予想される場合などには、結婚祝いは品物で選んだほうが良いでしょう。品物でもお祝いの気持ちが伝わるので充分ですし、失礼ではありません。結婚祝いにプレゼントを選ぶケースとしては、次のような場合が考えられます。
・現金のご祝儀が少ない金額でプレゼントを付け足したい場合
・ご祝儀とプレゼント両方あげたい場合
・会社関係や浅い間柄の友人、知人関係である場合
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結婚式なしの家族や親戚に結婚祝いやご祝儀を贈る金額相場や注意点
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送る相手が結婚式なし、または諸事情で結婚式に招待されていない、自分が出席しない場合であっても、家族や親戚の間柄であれば、ご祝儀を相場の全額送る考え方が多いでしょう。
送る相手が結婚式なし、または諸事情で結婚式に招待されていない、出席しない場合であっても、親族はご祝儀を送るのが基本です。
相手が友人や会社の同僚であれば、結婚祝いの相場金額から披露宴の飲食費用を引いた額を渡しますが、親族の場合は、結婚式で包む相場の金額を、そのまま渡すケースが多くなっています。
家族間、親族間での取り決めやルールがある場合にはそれに従う
家族間や親族間では、冠婚葬祭で包むお金に取り決めやルールがあることが多くあります。そのため、立場によって金額を決めているケースもあるようです。
家族間や親族間の結婚のお祝いやご祝儀の取り決めには、つぎのようなルール例が見られます。自分の家族や親族にはどのようなルールがあるのか、必ず確認しておきましょう。
【家族間、親族間のお祝いに関する取り決め例】
・親族の立場によって送る金額目安が決まっている
・結婚祝いのお返しの手間を省くために最初から相場の半額を渡す
・兄弟姉妹の間ではご祝儀は送らない …など
結婚式なしの親族に送るご祝儀や結婚祝いの金額相場の目安
一般的な結婚式で親族間が送るご祝儀の金額目安について、どの程度かを確認しておきましょう。一般的には年齢が高くなるほど包む金額が上がっていく傾向です。
新郎新婦との関係 | 最多回答額 | 平均額 |
---|---|---|
兄弟姉妹 | 50,000円 | 61,850円 |
叔父・叔母 | 100,000円 | 75,973円 |
従兄弟・従姉妹 | 30,000円 | 37,771円 |
その他の親戚 | 30,000円 | 45,286円 |
データ出展:H24/一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会アンケート結果
結婚式なしの友人知人に結婚祝いやご祝儀を贈る金額相場や注意点
一般的に、結婚式なしのナシ婚の新郎新婦に結婚祝いとしてご祝儀やプレゼントを送る場合は、通常の結婚式で包むご祝儀相場より少し控え目の金額にして送ったほうがよいとされています。また、自分の結婚式を踏まえてお祝いの金額の目安を決めると、考えの基準が分かりやすいので考え方の参考にしてください。
自分の結婚で既に友人から御祝儀をいただいている場合の金額相場
2万円~3万円
自分が既に結婚しており、その際にご祝儀を頂いている場合には、自分が頂いたご祝儀と同額のご祝儀、またはプレゼントを送るのが良いとされています。相手が恐縮してしまうと考えた場合には、ご祝儀に含まれる本来結婚式での飲食代や引き出物代を抜いて、1万円~2万円程度にして贈ると良いでしょう。
自分も結婚を控えていて友人を結婚式に招待する予定の場合の金額相場
2万円~3万円
友人がゲストとしてご祝儀を包んでくれることが分かっているため、結婚式に出席する場合と同程度のご祝儀を送ったほうが良いでしょう。相手が恐縮してしまうと考えた場合には、ご祝儀に含まれる本来結婚式での飲食代や引き出物代を抜いて、1万円~2万円程度にして贈ると良いでしょう。
自分が未婚で結婚の予定も未定、または自分もナシ婚の場合の金額相場
5000円~1万円程度
高額のご祝儀を用意すると友人にも気を使わせてしまうため、控え目な金額のご祝儀またはプレゼントを送ります。通常は1万円程度が金額相場で、きりのよい1万円をご祝儀として包むか、1万円以下の金額であれば品物のプレゼントのほうが良いでしょう。
結婚祝いのお返しで手間をかけさせてしまうと考えた場合には、お返し不要の一文を添えた手紙やメールを送るか、相手に気を遣わせない5000円以下の贈り物にする配慮を。
結婚式なしの会社の部下や同僚に結婚祝いやご祝儀を贈る金額相場や注意点
会社の同僚や部下、親しい取引先などの間柄の場合は、まずは組織として送るか個人として送るかの立場を決めてからお祝いの金額相場を考えましょう。
自分が結婚した際のことを考え金額相場を決める
会社や取引先など仕事での関係性の場合でも、まずは前章の友人関係と同様「自分の結婚式にどのようであったか」を考えた上で金額相場を決めると良いでしょう。
部署や組織で連名として贈ることも多い
多くは新郎新婦に気を使わせないよう、会社の有志一同として少額のお金を集め、プレゼントを送るケースが多いようです。ただし、もし自分が既に結婚式をしていて、その際にご祝儀を貰っている場合には連名を抜け、友人の際の考え方をもとにご祝儀を包むようにしましょう。
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再婚で結婚式なしの新郎新婦に結婚祝いやご祝儀を贈る金額相場や注意点
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再婚で式なしのナシ婚の新郎新婦には、結婚祝いやご祝儀は贈った方が良いのでしょうか。またどのような点に配慮したらよいのでしょうか
家族や親戚が再婚で結婚式なしの場合の結婚祝いやご祝儀の金額相場
基本的には親族であるなしに関係なく、相手が再婚の場合でもご祝儀やお祝い金として包む金額は再婚でも初婚の場合と同様に、一般的な目安とされている金額を包むことがマナーとされています。
1度お祝いを初婚の際に送っているので2度目だから送らなくていいわけではなく、お祝いの観点から考えると1度目も2度目も差がなく、お祝いはおめでたい事であるとされているからです。そのため、再婚の場合でも兄弟姉妹、甥、姪、いとこなど親族の関係性に基づいた目安のご祝儀金額を送ることが良いでしょう。
再婚した側である場合、初婚の際に既にご祝儀やお祝いを頂いているので辞退するというケースも多いようです。そのため、ご祝儀をすぐに送るようなことはせず、家族間や親族間のルールに詳しい人に一度確認をとったほうが良いでしょう。また、本人から「お祝いは辞退します」という連絡を頂いた際には、ご祝儀やお祝いは送らないようにします。
友人、部下、同僚が再婚で結婚式なしの場合の結婚祝いやご祝儀の金額相場
再婚で式なしを選んだ新郎新婦の場合は、周囲に配慮しているなどさまざまなケースが考えられます。ただおめでたいことに変わりはないため、親しい関係性であれば、結婚祝いを贈ることは問題ありません。贈る相手が初婚であれば、初婚の際のルールで考えて問題はないでしょう。贈る相手が再婚の場合は相手が恐縮してしまうことも考え、1万円程度にとどめた結婚祝いを送りましょう。
結婚式なしのナシ婚カップルにご祝儀や結婚祝いを送る時期と送り方
結婚式をしない新郎氏新婦には、お祝いをいつ渡したらいいか疑問に思う人も多いでしょう。結婚祝いを送る場合には、直接手渡しで送ることが最も丁寧であるとされています。ただし、遠方などで直接出向くのが難しい場合には、郵送や配送でも問題はありません。
ご祝儀や結婚祝いを送る時期は結婚報告を受けてから1カ月以内
ご祝儀や結婚祝いを贈るタイミングは、本人から、または親族や家族から結婚報告を受けてから1カ月以内に送りましょう。本人から報告がない場合や確実な情報でないのに結婚祝いやご祝儀を送ってはいけません。
お祝いごとなので早めに送れば送るほど丁寧とされています。もし1カ月を過ぎてしまい遅れてしまった場合には、送り状に遅くなってしまったことをお詫びする一文を添えましょう。
ご祝儀や結婚祝いの渡し方、送り方
結婚報告を受けてから1カ月以内に新郎新婦と会う予定があれば、直接会ってお祝いを渡すのが一番丁寧な方法です。予定がない場合や遠方の場合には、もちろん配送でも問題はありません。
ご祝儀の場合は現金書留で送ります。現金のみを突然送るのではなく、書留の中にお祝いのメッセージを添えて贈るのがマナーです。また、プレゼントの品物は配送で送ります。
郵送、配送の日付や時間帯は、慶事の贈り物のため大安吉日など縁起が良い日の午前中に届くのが良いとされていますが、現在では共働きの夫婦も多いため、二人が受け取りやすい日程と時間帯の指定で問題はありません。
ご祝儀を現金書留で贈る場合の贈り方や、ご祝儀とプレゼントを一緒に贈りたい場合の贈り方については、次の記事に詳しくありますのでご覧ください。
ご祝儀を郵送する方法!金額・時期・現金書留・送り方を徹底解説
まとめ
結婚式なし「ナシ婚」新郎新婦に贈る結婚祝いの相場は関係性を確認した上で
結婚式をしないナシ婚のカップルは増加しているため、家族や親族、友人同士などの関係性で結婚祝いを迷うことも多いでしょう。自分が新郎新婦とどのような関係性なのかや立場をしっかり確認し、また自分の結婚の際にはどうだったのか踏まえたうえで、結婚祝いの金額や贈り方を決めていきましょう。