結婚式の前撮りとは
結婚式の前または後に、結婚式衣装を着て2人で記念撮影をすることを「前撮り・後撮り」と言います。一方で結婚式をせずに写真撮影のみ行う場合は「フォトウェディング」といい、結婚式の形のひとつとして区別しています。
前撮りをすることで、結婚式以上にポーズやロケーションにこだわり撮影でき、結婚式当日とは違う衣装が楽しめます。結婚式を行ったカップルのうち前撮り・後撮りもした新郎新婦は、なんと64.3%。もはや結婚式の定番イベントと言えるでしょう。
データ出展:ゼクシィ 結婚トレンド調査2020調べ
スタジオ撮影
スタジオ撮影はフォトスタジオ内にある、テーマごとに装飾された個室(スタジオ)内での撮影です。全天候・全季節に対応でき、機材移動もないため、基本的にロケーション撮影より安い費用で済みます。
ロケーション撮影
スタジオと違って季節感や解放感ある景色を楽しめるロケーション撮影は、撮りたいシーンやカット・ポーズにこだわる新郎新婦が多くなり、スタジオ撮影よりカット数が上がる傾向です。最近では旅行を兼ねて観光地・景勝地・古都で前撮りを計画し、現地のスタジオに依頼する新郎新婦がも増加しています。
結婚式前撮りの費用相場と平均料金の金額
スタジオ撮影の費用相場
平均費用 15.9万円
平均カット数 135.6カット
新婦の平均衣装数 2.1枚
屋内に設営されたスタジオでの撮影は、交通費や移動時間もかからず、撮影時間や天候を気にせず撮影できるため、リーズナブルな傾向です。特に衣装の着替えやヘアメイクチェンジが容易なため、限られた撮影時間でも衣装変えを楽しめるメリットがあります。
ロケーション撮影の費用相場
平均費用 17.8万円
平均カット数 209.8カット
新婦の平均衣装数 1.8枚
スタジオ外で行うロケーション撮影では、撮影地まで移動する交通費や機材運搬費などが加算され、撮影時間もかかることから費用は上がる傾向です。また、衣装を変えるためには一度スタジオに戻って着替えやヘアメイクチェンジを行う手間もかかるため、衣装の平均着用数は半数の新婦か1着のみで撮影を済ませています。
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結婚式前撮りの依頼先別の費用相場
どんな形態の業者に依頼するかによって、前撮りの費用相場は変わってきます。結婚式会場やホテルなどが容易している前撮りプランを利用すると、挙式会場や庭園を貸切っての撮影になるため相場も上昇しますが、その分本格的な結婚式らしいフォト撮影を満喫できます。 フォトスタジオ業者やフリーカメラマンに依頼しての撮影は比較的リーズナブルに済みますが、業者によって料金形態や扱っているレンタル衣装が大きく異なるため、比較検討することが大切です。
結婚式の前撮りの依頼先業者
結婚式会場の専属または提携業者
結婚式を行う人気の会場では、平日を利用して前撮りプランを用意している会場が多くあります。会場内でのスタジオ撮影、本物のチャペル内を貸切っての撮影、ガーデンやテラスなどでの撮影が可能です。
外部の写真屋・カメラマン
フォト撮影専門業者が運営しているスタジオで前撮りを依頼することができます。多くの業者がスタジオ撮影、ロケーション撮影ともにプランを用意しており、費用を比較的リーズナブルであることが多いでしょう。
外部の衣裳店、または衣裳店の紹介・提携先
着物やドレスの販売店やレンタル店などが、フォト撮影まで行うサービスを用意している業者も増加しています。通常ではレンタルでも高価で手が出ない衣装やラグジュアリーブランドなどの用意もあるため、衣装に特にこだわりたい人にはおすすめです。
スタジオ撮影の依頼業者別費用相場
・結婚式会場の専属または提携業者 18.0万円
・外部の写真屋・カメラマン 11.1万円
・外部の衣裳店、または衣裳店の紹介・提携先 9.7万円
※数字は首都圏の平均金額
ロケーション撮影の依頼業者別費用相場
・結婚式会場の専属または提携業者 19.3万円
・外部の写真屋・カメラマン 15.2 万円
・外部の衣裳店、または衣裳店の紹介・提携先 11.5万円
※数字は首都圏の平均金額
結婚式の前撮り費用の内訳
peach100 – stock.adobe.com
前撮りに基本的に必要な費用
基本料金(撮影料金)
カメラマンの撮影料金です。撮影時間の長さで料金が変わります。
衣装料金
フォトスタジオが用意、または提携している衣装店から和装・洋装をレンタルする料金です。一般的には結婚式にかかる料金よりも格安でレンタルできます。何着衣装を着るかでも相場が変わってきます。
小物アイテム料金
衣装に付属する小物・アクセサリーのレンタル料金です。ブーケブートニアや髪飾り・ベールなどを含みます。和装は小物が多いため、小物料金が高くつく傾向です。レンタル以外で自分で小物を持ち込むことも可能です。
着付け・ヘアメイク料金
新郎新婦の着付けやヘアメイクをして、整えてくれる料金です。
ロケーション撮影に必要な費用
アテンド料金
撮影に美容士が同行し、化粧直しやドレス・和装の裾を持つなど着なれない衣装での撮影を手助けしてくれる料金です。
撮影申請料
ロケーション撮影で許可が必要な場所は事前に申請を出す必要があり、その手数料がかかります。
出張料金・交通費
スタジオ外でロケーション撮影をする際の交通費・機材運搬費用です。
別途必要になるオプション費用
こちらの料金は撮影基本料金には含まれておらず、自分が予想していたよりも前撮り費用が上がったと感じる要因になる費用です。特に撮影データを買い取る料金やアルバムを作成する加工料金が高額で大きな割合を占めています。前撮りの費用についていくつか比較検討する際には、データの買い取り料金や、アルバム作成などどうするかまで含めて見積もるといいでしょう。
土日祝日料金・シーズン料金
料金提示されているのは通常シーズンの平日料金であることがほとんどで、土日祝日の撮影とハイシーズンには割り増し料金がかかります。
撮影データ料
撮影データを買い取る際の料金です。データを全て買い取るか、一部買い取るかで料金が大きく変わってきます。
指名料金
スタジオに専属するカメラマンで、特にお願いしたい人を指名する場合は指名料金が発生します。
加工料金
撮影したデータを記念に台紙・アルバムや、結婚式演出用にウエルカムボードやペーパーアイテムの加工を有料でお願いできます。
スピード仕上げ料金
データは撮影後、カメラマンが色補正や修正をくわえてから出来上がりますが、他の仕事も並行して行うため通常は1カ月ほどかかります。(人気カメラマンは2ヵ月以上ということも)。早めにデータが欲しい場合は、スピード仕上げをお願いするのですが、そのための料金がかかります。
前撮り費用が相場や見積りより値上がりするポイント
フォトウェディングの撮影はプラン料金に含まれていない、次のようなサービスを希望する場合には、別途料金が必要な場合がありますので、見積りの際に確認が必要です。
オプションサービス例
・アルバムやボードへの加工料金
・全データ買い取り料金
・土日祝日の撮影料金
・シーズン料金
・スピード仕上げ料金
撮影時間オーバー
ポーズに拘り過ぎるなどして撮影時間がオーバーしてしまった場合は、撮影延長料が追加で発生する場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
結婚式前撮りの衣装と費用相場
和装、洋装の費用相場
前撮り費用は和装、洋装のどちらを選ぶかによって変わってきます。
衣装のレンタル料金は多くの前撮りプランでは新郎新婦ともに1~2着は料金内に含まれていることが多いでしょう。
一般的には、和装衣装を選ぶ場合は洋装衣装と比較して、1~2万円ほど料金を高く組んでいる業者が多い傾向です。
前撮り費用が衣装で上がるポイント
衣装のランクをグレードアップ
衣装は生地やデザインによってグレード別に料金が変わることが多く、基本料金内の衣装は一番安価なグレードの衣装であることがほとんどです。
より高いグレードの衣装の着用を希望した場合、基本料金にプラスして別途費用を支払うため、当初より費用があがっていきます。
小物やアクセサリーをレンタル
前撮りで衣装につける小物は、基本プラン内に小物レンタル料まで含まれている場合と、別途レンタル費用が必要な場合があります。事前に確認しておきましょう。
衣装着用数を増やす
前撮りの撮影プランには、通常1~2着分の衣装レンタル費用まで含まれていることが多いのですが、着用枚数を増やしたい場合、追加衣装分の追加料金が必要になります。
前撮り費用を節約するには
フォトウェディングの費用を安くしたい、できるだけ格安の料金でおさめたい場合には、スタジオ撮影で洋装を着用することをおすすめします。
その他に、平日限定の撮影を選ぶ、オフシーズン、または特典期間中を選ぶ、予約が直近、または日取り限定プランを選ぶと比較的格安の費用で前撮りが叶います。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください!
フォトウェディングや前撮りの安いプランの選び方。格安料金プランの注意点は?費用節約とこだわりに妥協せず満足度を両立する方法とは?
まとめ
結婚式前撮りの費用相場は撮影状況や依頼業者に応じて異なる
結婚式前撮りの費用相場は、撮影を依頼する業者と、撮影する場所がスタジオかスタジオ以外かによって異なってきます。また、衣装や撮影にこだわりを反映すると、その希望に応じて追加料金が発生し、全体的な費用が値上がりする要因となります。
まずは、依頼したい業者に連絡をとり、スタジオ見学や見積りをとってもらうといいでしょう。