結婚式で新郎も手紙を読むケースが増加。花嫁の手紙ならぬ「新郎の手紙」とは
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結婚式の定番の感動演出である「花嫁の手紙」の新郎バージョンです。
ただし、結婚式披露宴のプログラムや進行で花嫁の手紙を予想している親族やゲストは多いものの、新郎からの手紙を予想している方はほとんどいないでしょう。
そのため、新郎から手紙を読む演出は、読む相手とゲストにサプライズ的な要素のある演出としても効果的なのです。
結婚式での新郎からの手紙は誰に読む?
・新郎から花嫁へ
・新郎から自分側の親や家族へ
・新郎から新婦側の親や家族へ
・新郎からお世話になった大切な人へ
新郎の手紙を読む相手は、「結婚式」という人生の節目の場であるため、「今までお世話になった人たちへの感謝の気持ち」「これからの人生で大切にしたい人へり決意や気持ち」が伝わる相手が良いでしょう。
多くの場合は、人生の伴侶である花嫁か、または今まで一緒に暮らしてきた両親や家族へ向けての手紙が一般的です。
結婚式で新郎の手紙を読むタイミング
新郎が手紙を読んで渡すタイミングとしては、「誰に向けて読んで渡すか」で読むタイミングが変わってくるでしょう。
【新郎が結婚式で手紙を読むタイミング】
新郎から両親への手紙は「花嫁の手紙の後」
新郎から新婦への手紙は、「花嫁の手紙の前」にサプライズで
新郎から両親への手紙は「花嫁の手紙の後」
「花嫁の手紙」は、結婚式のクライマックスです。新婦の手紙の前にすると、新婦の手紙はないのだろうかと思うゲストもいるかもしれません。はり式の主役は新婦なので、花嫁が注目され、読みやすいシチュエーションをつくるためにも、新郎の手紙は「花嫁の手紙の後」にしたほうがいいでしょう。
新婦の手紙でゲストのみんなが感動して良い雰囲気になっているタイミングで、新郎の手紙という演出もあるとさらに感動が倍増します。
新郎から新婦への手紙は、「花嫁の手紙の前」にサプライズで
新婦へあてた手紙は、「花嫁の手紙の前」が朗読のタイミングです。クライマックスである花嫁の手紙に向けて、雰囲気をぐっと盛り上げていくことができるでしょう。
新婦にあてた手紙はサプライズ演出で読むケースがほとんです。そのため、どのタイミングで新郎の手紙を読むかは、披露パーティのプログラムに合わせて司会によって盛り上げてもらい、指示を出してもらえるようにひそかに段取りする必要があります。
担当のウェディングプランナーに花嫁には内緒で事前に相談しておけば、司会者にも話を通してくれ、当日手紙を読みやすいタイミングづくりをしてくれます。
サプライズの演出をもう少し加えたいなら、手紙を読む間に親や新婦との思い出いっぱいの写真をスクリーンに映し出すのもおすすめです。手紙と映像の相乗効果で、感動がさらに高まるでしょう。
ただし、式場との事前の打ち合わせが欠かせません。どのタイミングでサプライズ演出をするか、新婦にばれないように打ち合わせをしておいてください。
新郎の手紙は、「新婦の手紙の後」が最適なタイミングです。新婦の手紙の前にすると、新婦の手紙はないのだろうかと思うゲストもいるかもしれません。やはり式の主役は新婦なので、新婦の手紙を先にする方が良いでしょう。そして、新婦の手紙でゲストのみんなが感動して良い雰囲気になっているタイミングで、新郎の手紙という演出もあるとさらに盛り上がります。
結婚式の新郎の手紙で自然に感動を呼ぶために大切なポイント
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新郎の手紙を書きだす前に、決めておくべき大切なことが2つあります。
誰に向けての新郎の手紙なのかをはっきりさせる
新婦に、両親二人に、家族全員に、義両親に、ゲストに…まずは手紙の中で、どの人に、どの範囲まで手紙で伝えるのかを決めましょう。
・伝える範囲を絞りすぎると私的なものになりすぎる
・伝える範囲を広げすぎると文章が長く儀礼的になりすぎる
という恐れがあります。
本当に伝えたい人と範囲を、最初にはっきりさせると内容がぶれません。
自分らしい言葉と「ありがとう」の感謝の気持ちを優先する
マナーや配慮は後付けで構いません。まずはどんな「ありがとう」を伝えたいのか、そしてなるべく相手の心にダイレクトに伝わるよう、いつもの自分らしい言葉を心がけましょう。
新郎の手紙を読む最適な長さと文字数
思いのたけをすべて伝えたくなりますが、手紙を聞いている人に心地よく印象に残るような手紙を意識するとその分、自分の思いが相手に伝わりやすくなります。
「人の話を飽きずに聞いていられる長さ」は、5分までと言われています。6分前後では、どんなに感動的な内容でも飽きられてしまう可能性があることを考慮に入れて、手紙をしたためましょう。また、時間の長さによって聞き手が受ける印象が変わってきます。新郎の手紙の前後には花嫁の手紙も控えているため、新郎の手紙は短めで切り上げるのがおすすめです。また、てがみを読む際は文章を追いがちで後半が早口になってしまうため、事前に何度か読み方のリハーサルが必要です。焦らず話すスピード・声の抑揚・要所に感情を込めるなどポイントで練習しましょう。
短めの長さと手紙の文字数
時間は1~2分、文字数は300~500字が目安です。
伝えたい人・内容・言葉がしっかり決まっている場合や、「絶対にこれだけを伝えたい」というフレーズがある場合は、1~2分で完結にまとめる長さがおすすめです。
平均的な長さと手紙の文字数
3~4分、文字数は600~800字が目安です。
スピーチとしても基本の長さで、聞いている人が気持ちよく聞ける長さです。手紙の内容を三部構成に分けて組み立てられるため、エピソードを交え伝えたいことがより明確に表現できる余裕があります。
結婚式で読む新郎の手紙の構成と書く内容
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聞いている人に伝わりやすい、分かりやすい手紙にするために、手紙の内容を3つの構成で組み立てまとめる方法があります。スピーチでもこの方法がとられているため、自分が伝えたい気持ちとエピソードを幾つか書き出し、この構成に組み込んでいくと「新郎の手紙」の原型がひとまず完成します。
その後、他に付け加えたい内容やエピソードはないか、声に出して読んでみて、テンポを確認し、ブラッシュアップしてくといいでしょう。
3つの構成は次のような内容になります。
・書き出し
・本題&エピソード
・結び
書き出し
手紙の導入部分で最初の掴みで流れのテンポを決めるため、簡潔さとスムーズさが大切です。
前置きや挨拶
ゲストや家族への配慮や挨拶、誰へ向けての手紙なのかを明確に伝える部分です。
書き出し
なぜ手紙を書こうと思ったかや、どういった内容の手紙なのかを前もって書き出し簡潔に伝えるとこの後のエピソードが生きてきます。
本題とエピソード
内容の展開部分です。一番聞かせ所なので、ボリュームが大きくなります。ゲストが共感しやすく、新婦や家族がそのときの思い出がよみがえってくるようなエピソードを選びましょう。
内容としては、次のようなものを交えるのがおすすめです。
・花嫁や両親に感謝の気持ちの内容を具体的に伝える
・花嫁、両親や兄弟の家族ごとに心に残ったエピソードを伝える
結び
締めの部分です。新たな門出と未来につながる明るい内容がふさわしいのではないでしょうか。
・これからの未来に向けての決意
・聞いてくれたゲストへの感謝や義両親へのメッセージ
結婚式で読む新郎の手紙を書く際の4つの注意点
新郎の手紙を書く、読むにあたって「あの時こうしておけば…」と心残りがないよう、4つの注意点・事前準備をおすすめします。
新婦側の義両親とゲストへの配慮
新郎の手紙はそれまでの人生を支えてくれた花嫁や家族に向けて書くので、何が不正解ということはありません。ただ、この2つのどちらかを入れておくことで、今後の人間関係が明るくなり、ご両親にも社会的に成長した姿を見せることができます。
・ゲストへの断りの前置き
・義両親への心遣いやメッセージ
特に義両親へのメッセージは、うっかり入れ忘れ後々「何かお伝えすればよかった…」と後悔しないようにしましょう。
結婚式の3~4日前までには書き終えておく
結婚式の最終1週間前は本当に忙しくなるため、できれば1週間前には一度下書きができているとベター。一度書き終えて、日を開けてもう一度冷静に読み返すと、改善点がいろいろなことが見えてくるものです。前日に慌ただしく手紙を書いていたら、いろいろな思い出が脳裏を駆け巡り、一睡もできずに朝を迎えてしまうなんてことも。
便箋と封筒の選び方
最終的には花嫁や親に渡すものなので、プレゼントの意味を込めて自分が一番納得する封筒と便箋を選びましょう。
一番多く新郎に選ばれているのは、真っ白な封筒と便箋という意見も。まっさらな門出にふさわしい色です。
新郎の手紙を書く場所
できるだけ落ち着いて、静かな気持ちで書ける場所がおすすめです。思い出があふれる場所だと、書きたいことがありすぎてエピソードが絞り込めないという意見もあります。自分をフラットな気持ちで見返せる場所がおすすめです。
新郎の手紙を読む前にリハーサル準備と確認したいこと
本番前に必ず一度リハーサルと確認を
声に出して読んでみて、時間・声のトーン・テンポの確認を。特に、後半になると、どうしても早口になってしまう傾向があるようです。落ち着いたテンポでゆっくり話すことを心がけリハーサルしましょう。
BGMの選び方
自分の言葉がスムーズに伝わるよう、BGMの曲は歌物以外がおすすめです。新婦や家族との思い出の曲のインストゥルメンタルや、ムードが出るものを早めに探してピックアップしておきましょう。
読まずにプレゼントの選択肢も
手紙をプレゼントしたいものの、私的な思いの詰まった手紙をお祝いに集まってくれたゲストの方々の前で披露するのも…という考えの新郎もいるでしょう。そんな時は披露宴では読まずに花嫁に、または両親へのプレゼント贈呈の際にスマートに手渡すだけといった方法もあります。
まとめ
新郎の手紙は準備が大事。結婚式前に早めの準備開始を
結婚式で新郎の手紙を書くときは、結婚式の忙しい準備の中で、どうしても慌ただしくなってしまうと思います。しかし、今までの人生を支えてくれた最愛の新婦や、身近な家族に素直な思いを伝えられる場面は、長い人生の中でもそうそうある機会ではありません。素直な思いを悔いのないよう伝えられる素敵な時間にして、愛する人に最高の贈り物にするために、いくつかポイントを確認し、早めに準備しましょう。