招待状・席次表とは
招待状:挙式披露宴に招待するためのゲストへ送る案内状のこと
席次表:ゲストの名前が記載された披露宴会場の座席表のこと
招待状の段取り
ステップ1 招待するゲストをリストアップ
夫婦として、新たな人生の門出の日に立ち会う人たちだからこそ、本当に大切な人を招きたいもの。お互いに招待したいゲストを書き出す。
ステップ2 招待状の文面決め・宛名書き
文面決めにおいて、「新郎新婦」が差出人、「親」が差出人の2つのパターンがある。
10代~20代前半以上のカップルは「新郎新婦」を差出人として招待状を作成するのが一般的。宛名は誤字脱字がないようにしっかりチェック。
ステップ3 切手を貼って発送
招待状には、返信用ハガキや式場への地図などの必要な内容物を同封する。切手は“慶事用“のものを貼る。
招待状の基本の文面
新郎新婦が差出人の場合
時候の挨拶の後に、「この度わたしたち二人は結婚式を挙げることになりました」と結婚式をする旨の報告を。最後にふたりの連名を記す。
親が差出人の場合
両家の親が結婚式を主催する場合に多いケース。差出人は親の名前で。「◯◯家の子どもが結婚式をすることになりました」という文面になる。
招待状に同封する内容物
挙式参列のお願い
披露宴だけでなく、挙式も参列してほしいゲストに送るカード。開始時間を明記して同封する。
式場へのアクセスマップ
最寄り駅から式場までの地図、駐車場案内のカード。駅の出入り口・送迎バスの時刻表なども丁寧に記載しておくこと。
返信用ハガキ
出欠の確認するためのハガキ。返信先の住所は新郎側のゲストには新郎の自宅、新婦側のゲスト新婦の自宅。返信用ハガキにも切手を貼っておくことを忘れずに。
スピーチ・余興などのお願い
スピーチ、余興、挨拶などのお願いしたい人に送るカード。招待状を送る前に口頭で依頼して相手から承諾を得た上で、改めてお願いと具体的な依頼内容を添えてカードを同封。
招待状に関して知っておくべきポイント
3ヶ月前までに招待状を送る
急な結婚式のお知らせはゲストも困ってしまうもの。ゲストが予定を調整しやすいように“3ヶ月前“までには招待状を送るようにすること。
手渡しできるゲストには直接渡す
本来、招待状は郵送せずに本人たちから直接渡すのが望ましい。会社の上司や会う機会が多い友人などには、なるべく時間をつくって手渡しをすると喜ばれる。
招待状に関するQ&A
Q. お子様がいるゲストには、お子様も招いた方がいい?
A. 子どもを預けることが難しいゲストもいるので、出来るだけ子どもも一緒に招いた方が良い。その場合は招待状に子どもの名前も添えておくこと。結婚式当日のお子様メニューの用意を忘れずに。
Q. 家族(親・兄弟)にも招待状を送る?
A. 同居している場合は送らなくて大丈夫ですが、所帯が別の場合は親・兄弟に招待状を送る。兄弟のうち既婚者がいる場合は夫婦連名で1通を送りましょう。
席次決めの段取り
ゲストをグループ分け
親族・仕事関係者・友人など、ゲストをグループ分け。式場からもらったテーブル配置表を使って席次決めをする。
ゲストの肩書を確認
席次表に記す、ゲスト一人一人の肩書のリストを作成。
席次決めができたら親に確認
席次にも親族間の決まり事がある場合も。席次表の注文をする前に、必ず両家の親に確認しておくと良いでしょう。
席次決め
円(丸)テーブルの場合
Point.1 テーブルの中でも番号が若い方が上座。役職が上のゲストから順番に上座に配置する。
Point.2 両家のゲスト数が異なる場合、親族・家族の席で上手く調整を。
Point.3 高齢のゲストがいる場合は、なるべく出入り口に近い席に。サポートしてくれるゲストを隣か近くの席に配置する。
Point.4 友人席では、基本的に仲の良い人同士が隣の席になるようにする。
Point.5 1人で出席するゲストは、話しやすいゲストの隣に配置。事前に紹介しておきましょう。
長テーブルの場合
円(丸)テーブルと基本的に同様。主賓や目上の方は新郎新婦が座るメインテーブル(高砂)に近い席、家族・親族は末席、友人はそれぞれのテーブルに配置します。
席次の肩書
親族
親の兄、姉、配偶者:伯父/伯母
親の弟、妹、配偶者:叔父/叔母
新郎新婦より年上のいとこ:従兄/従姉
新郎新婦より年下のいとこ:従弟/従妹
兄弟姉妹の配偶者:義兄/義姉/義弟/義妹
兄弟姉妹の子ども:甥/姪
遠い縁者:親戚
仕事関係者
上司:勤務先名+役職
※役職がない上司の場合は「新郎(新婦)上司」と明記。
先輩:会社先輩
同僚:同僚
後輩:同僚(又は会社後輩)
退職した方:元上司/元会社先輩等
複数の肩書ある方:ふたりと関係が一番近いもの(又は最上級の肩書)
友人
全般:友人
先輩や後輩:先輩/後輩
習い事、部活、サークル仲間:友人
※肩書の前に団体名を付けてもOK!
その他ゲスト
上司、先輩、同僚、後輩などの配偶者:◯◯様令夫人/◯◯様御夫君
友人などの子ども:◯◯様お子様(又は御令息/御令嬢)
近隣の方:父母知人(又は知人)
恩師:恩師
※高校や大学などを入れてもOK!
肩書を一工夫アレンジしてみる?
席次表の肩書はゲストの名前+新郎新婦との関係を記すのが定番。今では肩書以外に、ゲスト一人一人の簡単な紹介コメントを添えるようにするカップルも多い。
結婚式で初めて会う方がほとんどだからこそ、お互いよく知らないゲスト同士でも会話が弾むきっかけにもなるので、ぜひ試してみては。
席次に関する知っておくべきポイント
会費制ウェディングの場合は席次が異なる
北海道をはじめ、近年人気を集める「会費制ウェディング」は通常の席次と違い、上座・下座が逆になる場合がある。
人事異動後の肩書に注意
人事異動で肩書が変わったゲストがいる場合、新しい肩書にすること。記載の際は要チェック!
席次決めに関するQ&A
Q. あまり仲が良くない人同士はどんな席次にしたらいい?
A. 違うテーブル席にする。難しい場合は出来るだけ離れた席に配置すると良いでしょう。
Q. グループの人数が多くて1卓に収まらない場合はどうする?
A. 例えば10人だとすると、仲間はずれ感がないように半々に分けて、他と相席に配置するのがベスト。事前にその旨を伝えておきましょう。
Q. 親に下座でなく上座に座らせてもいい?
A. 親はゲストをもてなす立場。なので、基本的には下座にするのが常識。どうしてもメインテーブル(高砂)付近にしたい場合は、理由を司会者からゲストに伝えてもらうなど、他の方にも理解してもらって披露宴を楽しみましょう。
Q. 席次の肩書は省いてもいい?
A. 肩書をつけるのが一般的ですが、堅苦しくないカジュアルなパーティの場合は省いてもOK。
まとめ
式当日、誰もがリラックスして楽しむ方法の一つでもあります。不快な思いをさせてしまわないように、上手に賢く配慮できるように心がけていきましょう!