結婚祝いのお返し(内祝い)を贈る時期。ベストなタイミングはいつ?こんな時はいつまでに贈ったらいい?様々な場面を解説

結婚祝いを頂いたら、お返し(結婚内祝い)は必ず1ヶ月以内に贈るのが目安とされています。通常は結婚式結婚式に出席しない方から挙式直前に結婚祝いは頂きますが、入籍したあとや披露宴に招待する方から頂いた場合、また結婚式なしのナシ婚の場合など、さまざまなイレギュラーなケースも想定されます。結婚内祝いを贈る際の適切な時期や、さまざまな場面でのベストなタイミング、準備に関して贈り漏れを防ぐためのポイントについて、詳しく解説します。

この記事のINDEX

    結婚祝いを頂いてから、お返し(結婚内祝い)を贈るまでの流れとタイミング

    結婚祝いを頂いてから、お返し(結婚内祝い)を贈るまでの流れとタイミング

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    まずは、結婚のお祝いをいただいてから、お返し(結婚内祝い)を贈るまでの基本的な流れと、贈る際のタイミングをご紹介します。

    1.結婚祝いを頂いたら、必ずすぐにお礼をする

    結婚祝いを受け取ったら、まずはお礼の連絡をすることが大切。直接会えない場合が多いので、電話するのが感謝の言葉を直接伝えられるのでおすすめの方法です。
    連絡方法に迷うかもしれませんが、メールは相手によっては失礼と思われてしまう恐れがあります。年配の方や目上の方には電話をかける、友人にはメールやLINEなどで連絡をするなど、相手に合わせて使い分けてください。
    できればどの相手も、電話や対面で直接お礼を伝えると感謝の気持ちが伝わります。

    頻繁に会う相手(会社の同僚や上司など)

    直接、お礼を伝えるのがおすすめ。在宅勤務で会うのが遅くなるなら電話でも構いません。業務時間外に連絡しましょう。

    遠方の相手(親戚関係や旧友)

    電話もしくは直筆のお礼状を送りましょう。
    特に、親族から頂いた結婚祝いのお礼とお返しに関しては、両親に相談するのが間違えず確実な方法です。親族間の結婚祝いに関しては、親が受け取り、親からお礼を伝える習慣のある家や地域もあるため、必ず確認を。

    親しい友人・同僚・趣味の仲間

    有志一同や連盟で頂くなど人数が多ければ、LINEで伝えても問題はありません。もちろん電話でも構いません。

    2.その場にあった結婚内祝いの選び方を選択する

    お祝いをご祝儀ではなく品物で頂いた場合、まずはお祝いの品の金額をインターネットで調べて金額を確認します。
    人からいただいたものの金額を調べることは失礼なのでは?と思う方もいるかもしれませんが、内祝いの予算を決めるために必要なことです。
    お祝いの金額がわかったら、その半額程度~3分の1の金額で、内祝いを選びます。

    イレギュラーな予算ケースは内祝いの贈り方事例の確認を

    祖父母など身近な身内や上司から「お返しは不要」と高額のお祝いをいただく方もいらっしゃるでしょう。そのようなときは、相場通りに内祝いをする必要はありません。少額でも夫婦で相談してお礼の品を贈ると良いでしょう。
    大勢から連名で頂いたときには、一人あたりの金額を算出し、それぞれに内祝いを贈ると丁寧です。

    挙式後の内祝い準備のスケジュールは事前に確認を

    結婚式後に内祝いを贈る場合には、挙式前におおむね方針を決めておくと早めに手配できます。
    例えば新婚旅行にすぐ行かれる方は、旅行先で内祝いを購入するケースも多いため、内祝いを贈る人と予算のリストアップを事前にしておきましょう。ただし、通常のお土産としてではなく結婚内祝いの品として、相応しい品物を選ぶようにしましょう。
    結婚式に招待したものの、欠席などで出席できなかった方へは、結婚式の引き出物を贈るのも一つの方法です。

    3.直接手渡し、または郵送配送で結婚内祝いを贈る

    挙式後またはお祝いを頂いてから、必ず1カ月以内には結婚内祝いを手配し、贈り終えます。配送の場合も1ヵ月以内に届くよう手配をしましょう。

    手渡しか、郵送配送か

    結婚内祝いは直接の手渡しでも、郵送や配送でもどちらでもOKです。贈るタイミングや時期を遅れることのないよう手段を選びます。
    郵送する際は、手渡しできない代わりに、お礼状やメッセージカードを必ず同封します。同封できなかった場合は送り状という形で、お礼状が内祝いより事前に届くよう手配しましょう。

    結婚内祝いには結びきりの水引の熨斗紙をかける

    結婚内祝いのようなフォーマルな贈り物にはのし紙をかけるのが一般的です。
    紅白の「結びきり」の水引とのしが印刷されたのし紙を選びます。
    のし紙の表書きは「内祝」、のし下には、結婚後の姓か夫婦の連名を記載します。
    のし紙は、商品にのしをかけてから包装紙で包む「内のし」と、商品を包装紙で包んだ上からのしをかける「外のし」がありますが、内祝いでは控えめな印象の「内のし」がおすすめです。内祝いは本来「お礼」ではなく、「おめでたいことや喜びをお裾分けする」という意味があるためです。

    通常、結婚式を行う場合の結婚祝いのお返し(けっここん内祝い)はいつまでに贈る?

    通常、結婚式を行う場合の結婚祝いのお返し(けっここん内祝い)はいつまでに贈る?

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    結婚式に招待しない方から結婚祝いを抱いたら、必ずお返しをするのがマナー。お返し(結婚内祝い)はいつまでに贈れば失礼にならないのでしょうか。
    招待予定でない人からのお祝いなら、1ヵ月以内を目安に内祝いを贈るのが目安です。贈る時期は必ず確認しておきしょう。
    また、結婚式や披露宴に招待予定の人が、慌てて結婚祝いを贈るのを防ぐためには、結婚報告をする際に、できれば結婚式に招待したとを伝えておきましょう。

    結婚内祝いはお祝いを頂いてから1ヵ月以内が目安

    結婚内祝いは、お祝いを頂いてから1ヵ月以内に贈るのが基本マナー。
    通常、お祝いは結婚式の前後に頂くことが多いため、結婚式を挙げる場合は挙式後1カ月以内を目安に贈ります。
    挙式後にいただいたり、結婚式をしなかったりのケースでは、頂いたタイミングから1カ月以内を目安に内祝いを手配します。内祝いを贈るのが遅くなってしまうのは失礼になるので、注意しましょう。

    1日でも早くお返しするのが大原則!だが早すぎるお返しも考えもの

    「内祝いは結婚式から1ヵ月後までに」という目安はあるものの、結婚内祝いは 『なるべく早くお返しする』のが原則です。
    お返しがお礼が遅くなりすぎると相手を不安にさせてしまうため、感謝の気持ちを1日でも早く伝えられるよう事前に準備しておきましょう。
    かといって、結婚内祝いの時期は早すぎても失礼に当たるといわれています。
    あまりに早いと「お祝いを待っていた」かのような印象を受けてしまう恐れもあるため、できれば1週間後以降~2週間以内に送るのがベターです。

    結婚祝いを挙式よりだいぶ早い時期に頂いた場合

    一般的に、結婚祝いは結婚式の1ヵ月前~1週間前くらいに贈られます。ですが、結婚報告が挙式よりだいぶ前だった場合など、それよりも早い段階で頂くケースもあります。
    結婚報告から挙式予定が半年~1年先であるなど、長期間あいてしまう場合は、「挙式はだいぶ先になります」と先に伝えておく配慮があると、結婚祝いを贈る側も先走って贈ってしまったり、贈る時期を迷わないで済みます。

    婚姻届の提出から挙式まで期間が空いている場合は事前に伝える

    婚姻届を提出した後にお祝いを頂くケースでは、そのタイミングでお返しをすると良いでしょう。挙式後に贈っても大丈夫ですが、あらかじめ遅くなる旨を伝えてきましょう。内祝いを贈り忘れることのないように注意してください。

    入籍時に結婚祝いをいただいた場合のお返しは「結婚式後」でもよい

    結婚式の前に入籍をする場合、このタイミングで結婚祝いをいただくこともあります。この場合、結婚内祝いは結婚式後に贈れば問題ありません。
    しかし入籍と結婚式の間が、半年や1年以上などかなり離れてしまうケースもあるでしょう。結婚式に招待する予定の方から頂いた場合は「結婚式は遅くに予定していること」「正式なお礼は遅くなること」などを、事前に相手に伝えておくとより丁寧です。

    招待しない方の場合は送り忘れが心配なら早めにお返ししても問題ない

    結婚式に招待しない人であれば、挙式後にこだわらず内祝いを贈ったほうが無難なので、挙式前に結婚内祝いをお返ししても問題はありません。
    もし、挙式後に他に頂いた方とお返しの時期の足並みを揃えたい場合は、電話やお礼状で感謝の気持ちと挙式後にお返しを贈ることを伝え、式の後にお返しをお贈りしましょう。

    結婚式をしない場合、または家族婚を予定の内祝い時期

    お祝いをいただいて1ヵ月以内がお返しの目安時期なのは変わりありません。
    結婚式をしないナシ婚のケースはもちろん、家族のみ親族のみの少人数結婚式で、ほとんどの方を招待しない場合も増えています。
    結婚式に招待しない方から頂いたお返しは頂いて1週間後~1ヵ月以内に、すぐお返しするのが贈り忘れずスムーズです。

    披露宴に招待する人からお祝いをいただいた場合

    披露宴に招待予定の人から結婚式前にお祝いをいただくこともあります。
    その場合、頂いた金額によって以下のような対応をとりましょう。

    ・お祝いの金額がご祝儀と同等の現金で頂いた場合は、ご祝儀は辞退する旨を伝え、結婚式当日に引き出物でお返しをする。
    ・一般的なご祝儀相場以下の品物で頂いた場合は、挙式より前に内祝いを贈っても問題ない。

    万が一、ご祝儀+結婚祝いをいただいたら、引き出物+内祝いを贈るのがマナーです。
    披露宴に招待する予定の人への結婚報告では「披露宴に招待します」と伝えておくのがオススメです。

    結婚内祝いの時期が遅れた、贈り忘れてしまった場合の対応策

    結婚式の前後は、準備や新生活のスタートなどが重なりバタバタしがち。時間がない中で内祝いを用意するために、贈り漏れベストなタイミングを逃してしまうケースも考えられます。そのような時は冷静に、対応策にベストを尽くしましょう。

    お返しが遅れてしまった場合気づいた時点でお詫び状とともにすぐ贈る

    遅れていることに気がついた時点でできるだけ早くお贈りします。お詫びの言葉を書き添えたお礼状もお送りすると良いでしょう。お礼状はより誠意が伝わる手書きがおすすめです。また、お贈りする前に連絡を入れ、お詫びの言葉とお返しをお贈りしたことを伝えましょう。

    結婚内祝いの適切な時期をかなり過ぎてしまった場合の対応策

    万が一、お祝いをいただいてから、何カ月もお返しが遅れることや、贈り忘れていることに1年以上も経ってから気づくようなことがあった場合、相手との関係性にもよりますが、正直に忘れていたことを伝えるのも大切です。
    結婚内祝いという形ではなく、お中元やお歳暮など別の機会にややよい品を選んでお詫びするというのもひとつの手です。

    結婚内祝いで贈り忘れしない、失敗しないための準備方法や準備ポイント

    >結婚内祝いで贈り忘れしない、失敗しないための準備方法や準備ポイント

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    結婚式の前後は、準備や新生活のスタートなどが重なりバタバタしがち。時間がない中で内祝いを用意することを、大変に感じてしまう方も多いでしょう。
    ここでは、できるだけスムーズに準備を進め、贈り忘れや渡し漏れがないようにするために大切なポイントを紹介します。

    結婚式場を決めると同時に結婚内祝いの準備もスタート

    結婚式場を決めるのは、披露宴の半年から3ヵ月前くらい。この頃には引き出物選びが始まるので、結婚内祝いを引き出物と同じ品にする場合でも、そうでない場合でも、同時に準備を進めるとよいでしょう。
    最近は、相手の好みや家族構成などによって贈る品を分ける「贈り分け」が主流になっているため、個別にお返しを用意しようとすると意外と時間がかかるものです。結婚式場が決まってからは、あれやこれやとやらなければいけないことが山積みになりますから、余裕をもって準備をしておきたいものです。

    送付先リストを作成する

    結婚祝いをいただいた方のリストを作成しておくと、送り忘れなどのトラブルを防ぐことができます。できれば、結婚祝いを頂いた時にすぐリストに記入できるよう、事前にフォーマットを準備しておきましょう。

    結婚内祝いリストの内容
    ・頂いたお祝いの内容と金額
    ・頂いた日付
    ・相手の連絡先(住所・電話番号)
    ・内祝いに何を、いくらのものを贈るか

    人気ランキングや定番ギフトをチェック

    結婚内祝いは相手の好みに合わせ、好きなものやブランドなどをリサーチしておくと贈り物を選ぶ際にスムーズです。
    同時に、相手のほしい物がわからない方も必ず出て来るので、ネットショップなどの人気ランキングを参考にチェックしましょう。
    定番品は、みなに喜ばれる「お菓子やスィーツ」、日常生活で活躍する「タオル」、相手の方にお好きなものをお選びいただける「カタログギフト」、毎日の食卓で使える「食器類」などです。定番品でも性別や年齢にあわせてより喜ばれる精度をあげられるよう選ぶ工夫を。

    内祝いとして避けた方が良い品物を確認

    最近では、内祝いの品物の選択肢が広がり、また昔ほど縁起などを気にしない方が増え、品物選びのタブーは減少傾向です。
    しかし、縁を断ち切るといわれる刃物や、仏事で用いられる緑茶は縁起がよくないと比較的出回っている情報であるため、贈る際は注意が必要です。
    また、目上の人に対して、肌着や靴下など肌に直接身に着けるものや、現金はもちろん商品券も金額がダイレクトにわかってしまうため避けたほうがよいといわれている品物です。
    特に関係性に気を遣う方への贈り物は、タブーといわれている品物は避けて選べるよう事前にチェックを。

    まとめ

    結婚内祝いを贈る時期やタイミングは必ず結婚式であわただしくなる前にチェック&準備を

    結婚し、自分たちの家庭を持つと、今まで以上に社会人としての責任をより実感するものです。ふたりの門出で最初の仕事となる「結婚内祝い」の手配は、今後のお付き合いをスムーズにするためにもきちんと準備する必要があります。
    内祝いを贈るタイミングの目安と基本的な流れをしっかりと確認し、冠婚葬祭におけるマナーを守って二人の新たな門出を祝福してくださった方々へ感謝の気持ちが伝わるよう準備してくださいね。

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    この記事のライター

    結婚式準備.com編集部

    結婚式準備.com編集部です。結婚式の準備で悩むプレ花嫁を応援する記事を書いていきます。

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