卒花らいおんさん(当時30代)の『結婚式準備で義理母の姪っ子愛が暴走!』体験
卒花らいおんさんに聞きました。「大切な義母の意見は尊重したい…だが、しかしっ!!」
結婚式準備もたけなわとなり、自分達である程度結婚式の準備と構想が固まってきた頃、突然義実家の母より夫へ電話が。
その内容は、義実家が私たちの結婚式の演出に協力したいというものでした。
夫の実家には、姫と呼ばれ超可愛がられている義妹の娘、要するに『姪っ子ちゃん』がいます。
義母の立てた演出計画は、すべてが『姫☆オンステージ』だったのです。
<義母からの提案プラン>
・挙式では花嫁入場から退場まで、全ての曲5~6曲を旦那の姪っ子が歌う。
・なお演奏は昔少しピアノをかじっていた程度の旦那妹。(会場にパイプオルガンがあるが弾けないので使わない)
・披露宴も、opの入場曲は姪っ子ちゃんがしんみりとバラード独唱予定。
・なお、披露宴の余興も姪っ子ちゃんのソロダンス。
花嫁の私からすると、姪っ子ちゃんは挙式当日初めて会う他人。フラワーガールやリングボーイ程度の手伝いならまだしも、大事な場を子どもに任せて失敗した場合に責められないのも辛い。
というか…主役はだれ?姪っ子のお遊戯会がメイン?
私の理想は思いっきり華やかでワイワイ楽しめる披露宴。ところが義母の選曲は私がまったく知らないバラード曲ばかり。
「姪っ子ちゃんオンステージは流石に…家族だけのお祝いの会で披露したらどうか?」と夫が義母をたしなめ、フォローしてくれたのです。
ところが義実家から「卒花らいおんさんが嫌がっているの?」という流れ弾が被弾。
「いさまら言われても、もうこっちは練習してるんだから!」と逆切れされる始末。
練習を始めるならまず一言こちらに相談があって決定してからというのが、大人の正しいマナーなのではないのでしょうか…。この時点で、とってもモヤモヤしました。
しかし今後の関係を考えると「そうです。嫌です!」と、きっぱり言えませんでした。
祝ってくれる気持ちは有難いし、結婚前に義家族とモメるのも良くない、と気持ちを切り替え、義母との話し合いで内容を少し変えるのを承諾してもらい、結婚式の演出や余興に参加してもらったのです。
<すり合わせ後の妥協プラン>
・挙式で姪っ子ちゃんによる数曲披露と義妹の演奏(会場の立派なパイプオルガンは使わず)
・披露宴余興で姪っ子ちゃんのソロのジャズダンスをしてもらう
(ちなみに私の希望は一切聞かれず、全て知らない曲)
そして結婚式当日。私の不安は見事に的中。
義妹の演奏は音を派手に外し、姪っ子はステージで緊張してしまい、全く声が出せず、動きもぎこちなく微妙。新郎側の親戚だけが、内輪でとても盛り上がっている状態で余興は終了しました。
今でも結婚式を思い出すたびに「あの時、義家族とケンカしても計画を食い止めるべきだったのか…」と、後悔でモヤモヤしてしまいます。
【結婚式準備に関わる両家の親の豆知識1】結婚式準備に両家の親はどの程度関与する?
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ひと昔前は「結婚式は新郎新婦の社会的なお披露目の場」「家と家とのつながりを固める」といった価値観が重視され、両家の親は「結婚式費用は親が負担するが、結婚式の内容にも口をだす」のが一般的でした。
しかし現在では「新郎新婦ふたりが親、家族、親しい人、招待した人に今までの感謝を伝える場」に結婚式の認識が変わりつつあり、準備や内容は自由にふたりの考えや方針に任せる親がほとんどのようです。
ただし、これは地域性や両家の考え方によるところも大きく、未だに結婚式にゲスト大人数招待し、盛大におこなう地域(東北・九州・北陸など)では、結婚式への親の意見や関与が強い地域もあるのです。
結婚式準備で親の関与やアドバイスがあった場面は?
親の高い関心があった | 親からたくさんのアドバイスや要望があった | 親と一緒に足を運んで決めた | |
---|---|---|---|
婚約指輪(エンゲージリング) | 8.1% | 2.6% | 0.9% |
結婚指輪 | 9.0% | 2.7% | 0.8% |
挙式・披露宴の会場 | 24.9% | 8.0% | 5.9% |
挙式・披露宴の演出 | 10.2% | 4.4% | 0.7% |
披露宴の料理・飲物 | 17.6% | 9.4% | 4.6% |
新婦の衣裳 | 33.2% | 14.6% | 15.0% |
新郎の衣裳 | 13.9% | 4.8% | 3.8% |
ギフト(引出物など) | 13.4% | 13.1% | 1.1% |
写真の撮り方や内容 | 8.3% | 3.6% | 0.7% |
データ出展:ゼクシィ 結婚トレンド調査2020調べ(※数値は首都圏のアンケート結果平均値)
太字は特に関与が高かった項目
この結果を見てみると、招待ゲストのおもてなしに関わる「会場・料理・ギフト」に関しては、親として子どもが失礼のないおもてなしができるよう、アドバイスや提案をしたり現地に出向いて一緒に決める割合が高くなっています。
また花嫁衣装選びには、娘の晴れ姿のために相談にのってあげたい、アドバイスしてあげたいと望んでいる親が多いことが分かります。
結婚式や準備のなかで親はどんなことをすると喜んでくれる?
結婚式の準備から当日を通じて親がうれしそうにしていたこと
1位 結婚式当日、親にサプライズプレゼントしたこと…54.9%
2位 結婚式の衣装選びを一緒にしたこと…52.5%
3位 社会人として成長した姿を見てもらえたこと…42.3%
4位 準備を通じて互いにたくさんの思い出話をしたこと…35.6%
5位 親が抱いていた結婚式の夢を叶えてあげたこと…27.3%
データ出展:ゼクシィ 結婚トレンド調査2020調べ(※数値は全国のアンケート結果平均値)
結婚式はふたりの自主性に任せるのが近年の傾向とはいっても、やはり結婚式を通じて子どもからの相談や、結婚式準備に何かしらかかわれるのが両家の親にとって「嬉しいこと」であるのが分かります。
5位以内には入らなかったものの、親がうれしそうだった事案として「親の手作りの品を結婚式で使用した」「結婚式の演出に親も参加協力しておこなった」「結婚式の日程、ゲストの席次、引き出物、料理を一緒に決めた」などでも、結婚式に準備に関わることで喜んでくれる割合が高くなっているのです。
【結婚式準備に関わる両家の親の豆知識2】結婚式準備に両家の親から費用援助やご祝儀はもらえる?
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ふたりの預貯金だけで、結婚準備や結婚式準備にかかる費用すべてをまかなっているカップルの割合は、実はとても低いことをご存知でしょうか。
結婚準備や結婚式準備のため親からの費用援助
両家あわせた援助平均額 | 援助の「ある:なし」の割合 | |
---|---|---|
結婚準備費用の援助(結婚式あるなしに関わらずすべての援助を含む) | 192.4万円 | 78.6%:21.4% |
結婚式費用の援助 | 172.1万円 | 71.3%:25.7% |
結婚や結婚式のために、両家の親や親族からの援助があったカップルの割合は、全国平均で78.6%。こちらも地域差が大きいのですが、結婚式にあまりお金をかけない会費制結婚式が主流の北海道でも、親から結婚準備のための援助を受けた割合は73.1%と高い数字になっています。
現在の結婚準備や結婚式は、親や親族からの援助や費用負担によって成り立っている部分がとても大きいのです。
いくら結婚式の自由度が高くなっているとはいっても、援助を受けている場合は「結婚式は親に喜んでもらう場」「結婚式は親の希望を叶える場」であることも、配慮して計画する必要があるでしょう。
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