食事の基本マナー
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披露宴の食事は主賓が手をつけてから
披露宴では乾杯が終わってから食事をすることになります。司会者の案内があるので、それに従いましょう。ただし新郎新婦と両親は主賓が食事に手をつけるまで待ちます。主賓より先に食べ始めるのはマナー違反です。コース料理では同じテーブルの人全員に料理がゆきわたるまで手をつけないようにします。
ナプキンの使い方
オードブルが運ばれてきたら膝にかけます。二つ折りにして輪(折り目側)を手前にします。しかし主賓より先に手に取ってはいけません。口もとをぬぐうときはたたんだままで内側の部分を使って、汚れが見えないようにしましょう。
おしぼりの使い方
おしぼりで顔をぬぐのはマナー違反です。女性は化粧をしているから問題ないと思いますが、男性は気を付けましょう。
ドリンク
ドリンクをついでもらう時はグラスは置いたままにします。二杯目以降でいらない場合は、グラスの口に片手を軽くあてて断ります。
中座するとき
基本的に食事中に席を立つのはマナー違反です。やむを得ず席を立つときは、ナプキンを椅子の上に置きます。
退座するとき
ナプキンを軽くたたんでテーブルの上の左手に置きます。
喫煙
喫煙は喫煙スペースでするようにしましょう。その際もメイン料理が終わるまで席を立たないようにします。現在はテーブルで吸うことが許可されていることはありませんので絶対にやめましょう。二次会の場合は喫煙可能な会場もあるかもしれませんが、その場合は、周囲に必ず許可を求めるようにしましょう。
洋食の基本マナー
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食事途中のサイン
食事中に手を休めるときなどは、ナイフとフォークを皿の上にハの字に置きます。
食事終了のサイン
食事が済んだら、ナイフとフォークを斜めに揃えて置きます。
洋食のワンポイント
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パン…ひと口大にちぎっていただく。スープのあとに食べ始める。
スープ…手前から向こう側にすくう。口もとへ流し込むようにして音を立てない(英国式)。
魚料理…骨付きの場合、頭をフォークで押さえ中骨に沿って切り込みを入れて身を骨からはずしひと口大に切って食べる。片身が終わったら中骨の下にナイフを入れ骨を外し、骨は皿の向こう側に置く。裏返さずにいただくのがマナー。
肉料理…ひと口分ずつに切って食べる。最初に全部切らないようにする。
デザート…メロンはナイフを右から入れ皮と身を切り離し、左側からひと口ずつ切って食べる。
※皿を手で持ち上げてはいけない。
和食の基本マナー
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箸のNGマナー
寄せ箸…箸を使って器を引き寄せる行為
渡し箸…器の上に箸を置く行為
迷い箸…箸を持ったまま器から器へ迷ったように動かす行為
持ち箸…箸を持ったまま器を持つ行為
刺し箸…箸を料理に突き刺して食べる行為
ねぶり箸…食べる以外に箸をねぶったり噛んだりする行為
器の扱い方
蓋が開けにくいときは、左手で蓋を持ち、椀の横を軽く押すようにします。外した蓋は、右に置かれているものは右側に、左に置かれているものは左側に置きます。上向き(裏返した状態)で置きます。食後は元のように戻します。食べ終えた器を重ねてはいけません。
和食のワンポイント
お作り(刺身)…わさびは醤油に溶かず、直接刺身に少量をのせて食べる。味が淡白な白身魚から食べるようにする。
煮物…大きいものは、器の中でひと口大にしてから食べる。
焼き魚…魚を裏返さずにいただく。
香の物…ご飯の上にのせてたべない。
※姿勢よくたべる
※あまり食器に口を近づけない
※ナプキン代わりに懐紙を用意していく
中華料理の基本マナー
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中華料理は、洋食や和食に比べて堅苦しいマナーはありません。しかし次の点は気をつけるようにしましょう。
・中華料理が乗った回転台は、右回りに回す
・食器は手に持たず置いたまま食べる
・大皿から料理を取り分けるときは、添えられた取り箸を使う
・他の人が料理を取っているときは卓を回してはいけない
・取ったものは残さない
・回転卓にひっかかるようなところにグラスや箸を置かない
結婚式の食事は残してもよい?
結婚式の食事はコースで出ることが大半で食べきれない可能性もあります。「お腹いっぱいだけど食べれない分は残してもいいの?」と疑問に思う人もいるでしょう。結論から言えば、食事は残しても大丈夫です。カトラリーを右に揃えて置いて「食事は終わり」という合図をするか、スタッフに声をかけて食器を下げてもらいましょう。
まとめ
人の迷惑にならずに静かに丁寧に食べれば基本は問題なし!
食事のマナーは婚礼料理の種類によっても大きく異なります。自分たちの婚礼料理に合わせたマナーを最低限身につけておく必要があります。テーブルマナーは結婚式以外でも必要なマナーになってくるので、ぜひ一度基本だけでも学んでみてはいかがでしょうか。