兄弟姉妹・甥姪(おい・めい)・いとこの結婚祝い、相場はどう考える?
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兄弟や姉妹、いとこの結婚が決まったら、幼いころから一緒に過ごしてきたからこそ、特別なお祝いのプレゼントを贈りたいもの。赤ちゃんのころからの成長を見守ってきた姪や甥の結婚が決まったときも、思い出に残る結婚祝いでお祝いしたいと考える方も多いでしょう。
そこで気になるのが、結婚祝いの相場。結婚披露宴に出席するのなら、ご祝儀金額と合わせてプレゼントの金額を考えるのが一般的です。では、入籍のみやナシ婚、結婚披露宴に出席しない場合は、どの程度の相場観でプレゼントを考えればよいのでしょうか。それぞれのケースでの結婚祝い相場の考え方を解説していきます。
結婚祝いはご祝儀金額と合わせて考える
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結婚祝いの相場は、ご祝儀金額と合わせて考えるのが一般的です。まずは兄弟姉妹・甥姪・いとこへのご祝儀金額相場を見ていきましょう。
兄弟姉妹・甥姪・いとこへの一般的なご祝儀金額相場
20代 | 30代 | 40代 | ||||
最多解答 | 平均額 | 最多解答 | 平均額 | 最多解答 | 平均額 | |
兄弟姉妹 | 50,000円 | 37,857円 | 50,000円 | 60,132円 | 50,000円 | 70,294円 |
甥姪(おいめい) | 50,000円 | 57,500円 | 50,000円 | 27,500円 | 50,000円 | 62,432円 |
いとこ | 30,000円 | 34,441円 | 30,000円 | 36,017円 | 50,000円 | 42,596円 |
データ出展:祝儀(結婚祝い)等に関するアンケート調査(平成29年度)集計結果/一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会
兄弟姉妹・甥姪・いとこへのご祝儀金額は、3万円~5万円と考えている方がほとんどのようです。ただし、自身の年齢と相手との関係性によって金額は変動するもの。例えば自身が20代でいとこと疎遠の場合は「ご祝儀1万円と結婚祝いのプチギフトを贈る」、逆に、自身が40代で姪の成長を目の当たりにしてきたのであれば「思い入れの大きさと合わせて10万円包む」というケースもあるようです。
結婚披露宴に出席するときの結婚祝いの相場観
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ご祝儀と結婚祝いの考え方
結婚披露宴に出席する場合はご祝儀を包むため、結婚祝いのプレゼント金額は次のルールで考えるのが一般的です。
「ご祝儀」+「結婚祝いのプレゼント」=「プレゼントを贈らなかったときのご祝儀の金額」
例えば、兄弟の結婚披露宴に出席するときは「ご祝儀は3万円、プレゼントは2万円」という形で分けて考えます。いとこへのご祝儀は3万円で結婚祝いも贈りたい、というときは、ご祝儀金額2万円では偶数のためNG、1万円では披露宴参列者としては少ないため、ご祝儀金額は減らさず結婚祝いを5千円~1万円程度で考えてみるとよいでしょう。
結婚披露宴に夫婦で招待されたときは
親族であれば、結婚披露宴に夫婦や子どもも含めた家族で招待されるケースも多々あります。夫婦で出席するときは、ご祝儀は奇数の5万円か7万円、末広がりの8万円、キリのよい10万円が一般的。結婚祝いのプレゼントを贈るときは「ご祝儀は5万円、プレゼントは2万円」というふうに考えるとよいでしょう。
相場の3万円×2人分で6万円としたい場合は「ご祝儀は5万円、プレゼントは10万円」とすれば、ご祝儀も偶数にならず相場に合わせた金額でお祝いを贈ることができます。
結婚披露宴出席ナシでも親族のご祝儀相場は変わらない
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最近では入籍のみで結婚式を挙げない「ナシ婚」を選ぶカップルも増えています。ふたりだけでフォトウェディングや海外挙式を楽しむケースも少なくありません。
結婚披露宴に出席しない場合、友人や同僚であればご祝儀の相場金額から披露宴の食事代を差し引いた金額でご祝儀やプレゼントを用意するのが一般的。ですが、兄弟姉妹・甥姪・いとこなどの親族の場合、結婚披露宴に出席するときと同額をご祝儀として用意するのが通例となっています。
結婚祝いのプレゼントを贈りたいときも、結婚披露宴に出席するときと同様に、兄弟姉妹なら「ご祝儀は3万円、プレゼントは2万円」などのように考えるとよいでしょう。このとき、既婚者だからといって結婚披露宴と同じく総額で7万円、8万円などと考える必要はありませんが、総額が3万円や5万円では少ないように感じるのなら、「ご祝儀の相場金額 + 結婚祝いのプレゼント1万円~2万円程度」で選んでみるのもよいでしょう。
親族間のルールと相手の負担を考えて贈る
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金額を決める前に親族ルールの確認を
ご祝儀の金額には、地域性やしきたりなどにより、親族間でルールがあるものです。親族間で通例となってる相場があるのなら、一般的な相場よりもそちらに合わせるのがベター。あらかじめ親などに確認しておくとよいでしょう。
兄弟姉妹やいとこが複数人いるのなら、トラブル回避のためにも、みんなが同じご祝儀金額となるよう話し合っておきましょう。このとき、「結婚祝いのプレゼントも贈りたい」「いくらくらいのものを贈る予定」という話も併せてできるとよいですね。
総額上限は「ご祝儀相場の倍」が目安
結婚祝いだからこそ良いものを贈り気持ちはありますが、高額すぎると相手の負担になってしまうことも。
ナシ婚カップルでもご祝儀や結婚祝いを受け取れば、内祝いとしてお返しを贈ります。結婚披露宴を挙げていれば料理や引き出物が「お返し」となりますが、高額な結婚祝いに対して追加で内祝いを贈るカップルもいます。
ご祝儀にプラスして高額な結婚祝いを贈ると、お返しも高額になってしまうもの。新婚のふたりに負担をかけないよう、プレゼントを含めた総額は一般的なご祝儀相場からかけ離れた金額にはならないよう注意しましょう。
まとめ
結婚祝いの相場はご祝儀相場と親族ルールで決める
身近だからこそ迷う兄弟姉妹・甥姪・いとこの結婚祝いの金額ですが、「結婚祝いを贈らない場合のご祝儀額」を目安に考えると、ちょうどよい金額を決めやすそうです。結婚披露宴に出席する場合は、ご祝儀金額が4万円や6万円などの偶数や避けるべき数字の9万円などにならないこと、1万円など少額にならないことに注意しましょう。
もう一つ大切なのが、親族ルール。親族の中で一人だけご祝儀金額と結婚祝いの総額が多かったり少なかったりすると、親族間のトラブルの元になりかねません。あらかじめ兄弟姉妹やいとこと話し合い、親に確認してご祝儀金額や結婚祝いを含めた総額を決めるようにしましょう。