結婚が決まったら押さえておきたい、入籍準備に必要な項目と入籍までの流れ

結婚が決まったらスムーズに進めていきたい入籍の準備。婚姻届を提出するだけ…と思っていても、戸籍法に定められた届出となるため、手続きのために必要な書類や提出方法など細かな注意点があります。希望の日にちに入籍するためにも、しっかり事前準備をしておきたいですよね。 入籍をダンドリよく進めるために、事前にふたりで決めておきたいことや手続きに必要な項目について、プロポーズから入籍までの流れと併せて解説します。

この記事のINDEX

    結婚が決まってから入籍までの一般的な流れ

    入籍の準備

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    結婚することが決まってから入籍までの間には、両家を交えたイベントやふたりで決めることがたくさんあります。スムーズに進めるために、まずは入籍までの一般的な流れを確認しましょう。

    1. お互いの親へ結婚の報告

    プロポーズでお互いの意思を確認したら、まず最初にお互いの親へ結婚の報告をしましょう。挨拶を行う順番としては先に女性の実家へ、次に男性の実家へ行くのが一般的です。

    2. 結納・両家顔合わせの食事会

    お互いの親から結婚の承諾を得たら、両家の顔合わせを行います。結納スタイルか食事会スタイルかはお互いの親の意見も聞きながら決めるとスムーズです。

    3. 結婚式の会場&日取りを決める

    結婚式を挙げるなら、希望の時期に予約が取れるよう早めに会場探しを始めましょう。結婚式の8ヶ月~5ヶ月前までに会場や日取りを決められると、結婚式準備を余裕をもって進められます。

    4. 結婚指輪購入

    ふたりお揃いで身に着ける結婚指輪だからこそ、デザインや素材にこだわりたいカップルも多いもの。じっくり探したい、オーダーメイドで作りたいなど時間がかかりそうな場合は、結婚式に間に合うよう早めに準備を進めましょう。

    5. 結婚式準備スタート

    結婚式の日取りが決まったら、まずは衣裳の試着予約からスタート。結婚式の本格的な準備が始まるのは、式の3ヶ月前からが一般的です。それまでに結婚式のイメージやおもてなしスタイルを決めておくと、会場との打ち合わせがスムーズに進みます。

    6. 新居探し&引っ越し

    新居へ引っ越すタイミングはカップルによってさまざまですが、入籍と引っ越しを同じ時期に行えば手続きを効率的に短期間で済ますことができます。早めに新居探しを始め、ふたりにとってベストなタイミングで引っ越せるよう準備を進めましょう。

    7. 入籍。晴れて夫婦に!

    婚姻届を提出し、晴れて夫婦に。入籍のタイミングもカップルによってさまざまですが、ほとんどのカップルが結婚式よりも前に入籍をしています。ふたりにとって思い出に残る入籍日となるよう、早いうちから日取りを決めておけると気持ち的にも安心できそうですね。

    入籍準備中に決めておきたい、婚姻届にまつわること

    入籍の準備

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    入籍の際に必要となる婚姻届。ふたりの希望の日に提出できるよう、もらい方や提出の仕方、証人について予め確認しておきましょう。

    婚姻届のもらい方

    市区町村の役所の戸籍を扱う窓口でもらうことができます。該当する窓口に申し出て受け取りましょう。書き損じに備えて、複数枚もらっておくと安心です。

    役所でもらう以外にも、最近ではキャラクターデザインやオシャレにデザインされた婚姻届がインターネットからダウンロードできたり、自分たちのオリジナル婚姻届を作成するカップルもいます。付録として婚姻届が付いている本も販売されているので、ふたりの好みに合うデザインの婚姻届を探してみるのも思い出に残りそうですね。

    結婚式準備com『オリジナル婚姻届け』がダウンロードできる!婚姻届の自作方法と注意点
    ミモザとグリーンリーフがプリントされたボタニカルなデザインのオリジナル婚姻届け

    いつ、誰が、どこで提出する?

    婚姻届提出直前まで、意外と決めていないのが提出する方法について。「いつ、誰が、どこで」をあらかじめ決めておけると、入籍に向けた準備も進めやすくなります。

    いつ提出する?

    入籍日はこれからのふたりにとって大切な記念日となる日。クリスマスやバレンタインデーなど季節のイベントに合わせたり、どちらかの誕生日や付き合い始めた日、プロポーズの日などふたりにとって特別な日に合わせれば、毎年くる入籍記念日を忘れることなくお祝いできそう。早く入籍したいのにイベント日が先の場合は、大安や友引など日柄の良い日を選ぶカップルも多いようです。

    誰が提出する?

    ふたりで一緒に提出に行くのが一般的。ですが、都合によってはどちらかが行けない場合もありますよね。提出自体は一人でも、代理人による届出でも可能。郵送での提出もできます。とはいえ、その日になって急遽一人で提出に…となってしまうのは寂しいもの。お互いの都合を考えながらどのように提出するか、事前に話し合っておきましょう。

    どこで提出する?

    婚姻届は、ふたりどちらかの結婚前の本籍地、新居へ転居後の新本籍地、ふたりの所在地のいずれかの役所に提出をします。「ふたりの所在地」には日本国内の一時的な滞在地も含まれるため、国内の旅行先の役所でも提出することが可能。ふたりの記念の地や国内新婚旅行先などで提出すればより思い出として残りそうですね。

    証人は誰にお願いする?

    婚姻届には20歳以上の証人2名の署名押印が必要です。20歳以上であれば親、兄弟姉妹、友人、恩師や上司など誰でもOK。多くのカップルはお互いの親に証人をお願いする場合が多いようですが、ふたりを繋いでくれた友人や目標としている先輩夫婦、お世話になった上司にお願いするケースも。思いの深い人にお願いできれば、より素敵な入籍の思い出となるはずです。

    入籍準備で揃えておく、手続きに必要なもの

    入籍の準備

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    入籍の手続きをするときには、婚姻届以外にも必要な書類と持っていくべきものがあります。スムーズに受理してもらえるよう、しっかり準備をしておきましょう。

    婚姻届け

    ふたりが法的にも正式な夫婦となるために必要な書類。内容に不備があると受理されず、希望の日に入籍できないことも。そうならないためにも、記入欄一つひとつを確認しながら、丁寧に記入しましょう。

    記載例:夫の氏を称する場合/法務省、妻の氏を称する場合/法務省
    ※(4)婚姻後の夫婦の氏・新しい本籍の箇所でそれぞれにチェックを入れる。

    画像でわかりやすく解説!婚姻届の書き方とポイント

    ふたりの戸籍全部事項証明書(謄本)

    本籍地に婚姻届を提出する場合は必要ありませんが、本籍地以外の役所に届ける場合は必要となる書類。彼の本籍地に提出する場合は彼女の戸籍全部事項証明書(謄本)を、彼女の本籍地に提出する場合は彼の戸籍全部事項証明書(謄本)を、ふたりとも本籍地と異なる場合はふたりの戸籍全部事項証明書(謄本)を用意します。

    戸籍全部事項証明書(謄本)は本籍地の役所に受け取りに行くか、郵送で受け取ることも可能。代理人に受け取りをお願いすることもできますが、委任状が必要となります。郵送で受け取る場合は2週間ほど時間がかかるため、余裕をもって手配しましょう。

    市区町村によってはコンビニで戸籍全部事項証明書(謄本)を発行することも可能です。遠方に住んでいて取りに行く時間がないときなど、利用するために必要な諸条件をクリアできていれば活用できると便利です。

    参照:コンビニエンスストア等における証明書等の自動交付(コンビニ交付)/地方公共団体情報システム機構

    ふたりの旧姓の印鑑

    婚姻届の記載内容に不備があり役所の窓口で訂正するとき、訂正印として旧姓の印鑑を使用します。ゴム印やスタンプ印は訂正印として認められないため、認印や実印を持参しましょう。

    なお、証人欄の記載内容に不備があった場合、証人ふたりの捨印を証人欄の欄外右側に押してもらっておくと、証人ふたりがその場にいなくても訂正の対応をすることができます。

    ふたりの本人確認書類

    婚姻届を提出するときは本人確認ができる書類の提示が必要となります。運転免許証や期限内のパスポート、マイナンバーカードなど、官公署が発行した顔写真付きの証明書を持参しましょう。

    健康保険証など顔写真が付いていない書類など官公署以外が発行した証明書を提示する場合は、その他の本人確認書類の提示が必要となったり、質問を受ける場合があります。窓口で慌てることがないよう、写真付きの証明書を事前に準備しておくと安心です。

    こんなときはどうする?婚姻届提出時の疑問

    入籍の準備、婚姻届提出時

    taka – stock.adobe.com

    入籍のタイミングはカップルそれぞれ違うため、婚姻届を提出するシチュエーションもさまざま。婚姻届の提出にまつわるよくある疑問に回答します!

    夜間や休日に提出するときは?

    多くの市区町村では夜間や休日でも提出できるよう、時間外窓口を設置している場合があります。婚姻届を提出する役所に時間外窓口があるか、必ず事前に確認しましょう。

    また、夜間や休日に受付はできても内容の確認は後日となるため預かりとなり、翌開庁日以降に内容確認を行い、不備なく受理されれば受付日が戸籍に記載される届出日(入籍日)となります。

    なお、夜間や休日に提出したときは、ふたりの婚姻を証明する公文書である婚姻届受理証明書の発行は後日となります。大型連休や入籍日として人気のバレンタインデー、七夕、クリスマスなどの特異日に提出したときは発行までに時間がかかる場合もあるので、会社での手続きや海外挙式に婚姻届受理証明書が必要な場合は間に合うように予定を組んでおきましょう。

    証人が同じ姓でも大丈夫?

    親や兄弟姉妹、親戚など、同じ姓の人ふたりに証人をお願いすることは可能。ただし、それぞれの印鑑は異なるものを押印してもらう必要があります。証人をお願いする際に、異なる印鑑を用意してもらえるよう伝えておきましょう。

    ミスや記入漏れがないか不安…

    婚姻届は公的書類であるため、住所や漢字表記など細かなルールが設けられています。慎重に記入しているつもりでも、住所の記載間違いや戸籍全部事項証明書(謄本)の内容と異なる漢字を書いている、漢数字を使用していないなど、意外と書き間違いは多いもの。

    提出時に窓口で訂正できればよいのですが、夜間や休日の提出や一人で提出に行く場合などは、すぐに訂正できず入籍希望日に受理されないことも。役所の戸籍を扱う窓口では婚姻届の事前確認をしてくれるので、記載内容に不安があるときは提出前に窓口に婚姻届を持参し内容の確認をお願いしましょう。

    海外挙式の場合、入籍のタイミングは?

    海外挙式では教会によって既婚、または独身でないと結婚式を挙げられないことも。

    法的効力のあるリーガルウェディングの教会では独身である必要があり、逆に既婚者が対象となるブレッシングウェディングの教会では、ふたりが既に夫婦であることが前提となります。それぞれ戸籍全部事項証明書(謄本)や婚姻届提出時に発行してもらえる婚姻届受理証明書で独身であること、既婚であることを証明するため、自分たちが挙げる教会がどちらかに該当しているか、手配会社に確認してから入籍準備を進めましょう。

    国際結婚の場合は役所や大使館などに確認を

    外国人の方が日本の方式で結婚し入籍をする場合は、その国の大使や公使、領事などが発行する婚姻要件具備証明書や出生証明書などが必要となりますが、国や市区町村によって必要書類は異なるため、提出する役所や大使館などに必ず事前に確認をしましょう。

    まとめ

    入籍が記念に残るよう、ふたりでしっかり準備しよう

    入籍はふたりにとっても、ふたりの家族にとっても人生に何度とないスペシャルなイベント。入籍日はふたりの結婚記念日となるため、季節のイベントやふたりにとって特別な日を入籍日にするカップルがほとんどです。希望の日に入籍しその日が素敵な記念日になるよう、結婚が決まってから入籍までのスケジュールを確認しながら、入籍手続きに必要な書類や提出方法をしっかり準備していきましょう。

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    結婚式準備.com編集部

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