家族のみ、親族のみの少人数の結婚式とは?費用は?コロナ禍で注目される魅力やメリットと、盛り上げるためのポイントを解説

「結婚式を華やかにおこなうのではなく、大切な家族と過ごす時間にしたい」と考えているカップルに「家族のみ、親族のみの少人数でのアットホームな結婚式」が注目を集めています。コロナ禍を通じて結婚式の原点に立ち戻り「なぜ結婚式を挙げるのか?」と本質を見直す機会が増加しているからです。両家の家族やずっと成長を見守ってくれた親族、親しい人みんなと結婚式を大切に過ごし、新たな旅立ちに今後も続いていく絆を深め、幸せを感じることができる思い出になるでしょう。以前は挙式と会食のみのシンプルスタイルが主流だった少人数の結婚式のスタイルも、ゲスト全員で思い切り楽しめるさまざまなウェディングスタイルのアイデアが。この記事では、家族のみ、親族のみの結婚式の魅力やメリット、費用や成功のための盛り上がる演出ポイントなどを紹介します。

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家族のみ、親族のみの結婚式とは?コロナ禍で結婚式の原点回帰に注目が集まる

結婚パーティ

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コロナ禍を通じて、「幸せになることをふたりが選んだ決意を、今まで縁のある大切な人たちと共に共有する場」という結婚式の原点に立ち戻る考え方や価値観を重視する人が増えています。結婚式はふたりの晴れ姿を大勢の人に見てもらう場ではなく、結婚への決意と、自分たちの大切な人との絆を確かめあう場であるという考え方です。
今まで育ててくれた両家の親や祖父母、一緒に過ごしてきた兄弟姉妹、ずっと成長を見守ってくれた親族や身近な人…彼らは結婚したこれからも生涯変わらずお世話に為ることでしょう。そんな本当に大切な家族のみ、親族のみ、身内のみの少人数をゲストとして招待するスタイルの結婚式を選ぶ場合の、具体的なウェディングスタイルについて解説します。

家族のみ、親族のみの結婚式はどこまで招待する?ゲスト数は4名~30名が目安

家族のみ、親族のみ、身内のみの少人数でおこなう結婚式のゲスト数は、どこまで呼ぶかの招待範囲によって、ゲスト数が変わってきます。
通常、家族のみ、親族のみ、身内のみのを招待する場合、ゲスト数は30名以下の少人数結婚式を指すことが多いでしょう。

【家族のみ、親族のみ、身内のみの結婚式のゲストの招待範囲の目安】
・ゲスト数4名以下…両家の親のみ
・ゲスト数10名以下…両家親、兄弟姉妹、祖父母など一緒に暮らしている家族のみ
・ゲスト数10~20名…両家家族と特に付き合いのある親族のみ
・ゲスト数20~30名…両家家族、親族、親しく付き合いのある友人知人など身内のみ

親族のみ、家族のみの少人数でおこなう結婚式の割合は増加している

毎年おこなわれている「ゼクシィ結婚式トレンド調査」によると、例えば首都圏の結婚式の招待ゲスト数は、2014年度は30人以下の結婚式はわずか10%にとどまっていたものの、2020年度には16%と1.5倍以上も増加しています。
コロナ禍を経て、3密を避け感染防止や安全に結婚式を開催するうえでも、家族のみや親族のみの少人数ゲストを招待しての結婚式が増加していく傾向は、ますます拡大すると考えられています。

家族のみ、親族のみの結婚式の魅力とは?メリットは費用面と大切な人と絆を深めること

家族のみ、親族のみの結婚式が、一般的な結婚式に比べ魅力的と感じられるのは、結婚式をゆったりとたのしむことができる幾つかのメリットがあるからです。

結婚式の費用をを抑えることができる

招待するゲストは家族や親族のみで人数が少ないことから、費用を安く抑えることができます。例えば、たくさんのゲストを招待するなら、広い会場を予約しなくてはなり会場使用料も高くなります。また、食事や飲み物、引き出物も人数分用意する必要があり、それだけでも数10万~数100万かかります。大人数を招待するとその分ご祝儀をいただける数も増えますが、全体的な費用は大きな額になります。家族のみであれば人数が少ない分、費用も少なくなります。

ゲスト一人ひとりとゆっくり話す時間を設けられる

「たくさんのゲストが招待された結婚式に参加したが、新郎新婦と話す時間はほとんどなかった」という経験を持つ人もいるでしょう。親族や家族のみの結婚式なら、人数が少ないので、一人ひとりとゆっくり話すことができます。招待する家族や親族は今までふたりの成長を見守ってきた人たち。今までお世話になった感謝と、今後の両家の親族同士の絆を深めるために、十分なコミュニケーションがとれるでしょう。

全員がリラックスしてアットホームな雰囲気で内輪受けの会話も盛り上がる

一般的な結婚式では新郎新婦も家族もホスト側のため、ゲストのおもてなしが主になり、結婚式がせわしない時間になってしまいます。しかし本当に親しい家族や親族のみの参加なので、歓談だけでも和気あいあいと過ごせます。「〇〇ちゃんは小さい頃、花嫁さんに憧れていたよね」「〇〇くんは、小学生のころからサッカーが好きで…」など、家族ならではの豊富な話題で盛り上がることができるでしょう。

両家の親睦が深められる

両家の両親、親族が集まる機会はなかなかありません。一般的には、ゲストがたくさん招待される披露宴では両家の親族同士がゆっくり話す機会は少ないです。
しかし、親族や家族のみの結婚式なら、それぞれの座席が近いので、両家の親睦が自然と深められます。

家族のみ、親族のみの結婚式はどんなスタイルがある?家族婚、会食婚、フォト婚、リゾ婚、二部制結婚式など

リゾート

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親族や家族のみの結婚式と聞くと、「会食(食事会)のみのウェディングスタイルかな?」と思う人もいるのではないでしょうか。実は、現在では家族婚や少人数ウェディングが見直され、さまざまなウェディングスタイルやプランのアイデアがあります。

挙式+会食(食事会)の会食ウェディング

挙式をして、そのあとにホテルやレストラン、料亭で会食(食事会)をおこなう方法です。挙式スタイルは教会(チャペル)式、神前式、人前式などから選びます。
両親や祖父母、親族は挙式に参列することで結婚式をしたという実感を持ち、親や親族に晴れ姿を見せることもでき、喜んでもらえるでしょう。会場はホテルや結婚式場、神社併設の結婚式会館や、神社や教会式の後にレストランに移動しての会食など、さまざまなスタイルや会場で計画可能です。

写真+会食(食事会)のフォトウェディング

挙式は二人だけで新婚旅行先などでおこなう予定なら、家族写真を親族や家族と撮り、そのあとに会食(食事会)する方法もあります。もし、会食(食事会)の会場の近くに、家族や親族全員で撮影できる写真館があるなら、そこで撮影してもらうと良いでしょう。通常のスタジオなら、一般的に10名程度の撮影参加は可能です。「人数が多くて写真館では断られた」という場合は、会食(食事会)会場に確認した上で、フォトグラファーを呼ぶ方法もあります。また、親族の中で写真が得意な人や、高性能のカメラを持っている人がいたら、その人にお願いして写真を撮ってもらうのもおすすめです。

ハワイや沖縄など、海外国内のリゾートウェディング

家族のみ、親族のみを結婚式に招待するなら、思いきって沖縄などの国内リゾートやハワイなどの海外リゾートで結婚式を挙げるのもおすすめです。
家族旅行と新婚旅行を兼ねてリゾートを訪れるのは新郎新婦にとっても、両家の親や兄弟姉妹などのゲストにとっても、一生の想い出になります。今までの感謝を込めて親孝行として旅行をプレゼントしたり、両家の親族の親睦を深めたりと、リゾートウェディングは絆を深めるための時間として、良いきっかけになります。

自宅結婚式

自宅をウェディング会場にしておこなう『自宅結婚式』には、現在では一般的なホテルや専門式場とは違うさまざまな魅力やメリットがあります。
例えば、家族や親族、友人などの大切なゲストはもちろん、今まで自分たちの成長を見守ってくれた、実家の周辺に住む近所の方々からも温かな祝福を受けることができること。
ふたりの人生を支えてきた場所、これからの新しい人生を紡ぐ場所で、これからも大切にしたい人たちと新たな時間と思い出を共有できること。
自然体のふたりのままで、ゲストもリラックスして、アットホームな特別な時間を過ごすことができるのです。

二部制結婚式(二部制ウェディング)

通常家族のみ、親族のみの結婚式は、身内のように特に親しい友人や知人以外は、通常の友達を招待することはありません。そこで挙式と披露パーティで招待ゲストの範囲を分けて、結婚式を2回おこなう「二部制結婚式」のウェディングスタイルを取り入れるあいであもあります。
一回目の結婚式は、家族のみ、親族のみの挙式と会食を少人数にアットホームに行います。二回目は時間帯や日取を変えて、友人や同僚などの関係性の大勢のゲストを招待してカジュアルで華やかな披露パーティをおこなう…といったものです。
ゲストの招待範囲と結婚式のスタイルをがらりと変えることで、それぞれのゲストの顔ぶれに合わせた、絆を深める結婚式の時間の使い方を計画できるメリットがあります。

家族のみ、親族のみの結婚式の費用相場は?結婚式のプラン依頼はどこに申し込みする?

家族のみ、親族のみの結婚式の費用相場は、少人数ウェディングが少数派だったために、今までの資料から調べてもなかなか具体的な数字が分かりづらいところがあります。
いま現在の費用相場は大体どのようなものか、また結婚式プランの申し込みや依頼はどのように考えたら良いか確認しておきましょう。

家族のみ、親族のみの結婚式の費用相場

家族のみ、親族のみの結婚式をおこなう費用相場は、招待範囲やゲスト数、どのようなウェディングスタイルを計画するかでも費用は大きく変わってきます。純粋に挙式とと会食、フォト撮影を楽しむシンプルな結婚式の場合、ゲスト数別の費用相場は次のようになっています。

【家族のみ、親族のみ、身内のみの一般的な結婚式の費用相場】
・家族や親族が参加する挙式のみの結婚式の費用相場…
・ゲスト数4名の家族のみの結婚式の費用相場…40万円〜50万円
・ゲスト数10名の家族のみの結婚式の費用相場…80万円~100万円
・ゲスト数10~20名の親族のみの結婚式の費用相場…100万円~140万円
・ゲスト数20~30名の身内のみの結婚式の費用相場…120万円~160万円

家族のみ、結婚式の結婚式プランはどこに依頼する?依頼先別の費用相場は?

家族のみ、親族のみの少人数でおこなう結婚式は、一般的な依頼先である専門家以上やホテル以外にも、さまざまな選択肢があります。依頼先によって結婚式のプラン内容や、費用相場は異なるため、ふたりの希望や予算に合わせて依頼先を検討しましょう。

ホテルや専門会場、レストランなどのの家族婚プランを利用する

現在、結婚式プランの取り扱いがあるほとんどの結婚式の専門会場、ホテル、レストランなどでは、家族婚や親族のみの少人数ウェディングプラン、フォトウェディングプランなどの取り扱いを初めており、予算やこだわりに合わせて比較検討しやすくなっています。
特に家族のみ親族のみの結婚式の場合、招待したいゲストの中には祖父母や小さい子どもを連れた親族などが考えられ、バリアフリーや授乳設備が整った会場での結婚式が安心と考えるカップルも多いでしょう。挙式と食事会がセットになっている会場なら、移動にも便利ですし、サービスも整っています。

ウェディングプロデュース会社に依頼する

挙式は神社や教会でおこない会食は食事の美味しいレストランを選んでおこなうなどオリジナルのウェディングプランを作りたい場合や、海外国外のリゾートウェディングを計画したい場合には、通常はウェディングプロデュース会社に、ふたりと招待ゲストとなる家族や親族の希望を反映したプラン作成を依頼します。
人気のあるリゾートウェディングなどはシンプルなアイテムがセットになった格安プランも数多く用意されているため、費用面をさらに抑えての結婚式準備が可能です。
ゲストのお車代(宿泊費や交通費)に関しては別途必要になる場合もあるため、どうかするかをふたりて話し合い対応を決める必要があるでしょう。

フリーランスのウェディングプランナーに依頼する

家族や親族と結婚式の時間をじっくり満喫するオリジナルウェディングや、宿泊も視野に入れたステイウェディング、自宅ウェディングなどの準備や計画は、フリーランスのウェディングプランナーにトータルプロデュースや部分的なお手伝いを依頼し、満足度の高い結婚式を計画するカップルも増加しています。フリープランナーへの依頼料とてプロデュース料金がかかりますが、基本的には結婚式費用の総額予算を伝えておけば、その範囲内でふたりの希望をヒアリングし取り入れた、オリジナルプランを作成し、準備も手配も丸投げなども依頼可能です。

家族のみ、親族のみの結婚式は盛り上がらない?少人数結婚式の演出やプログラムの流れ

両親

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家族のみ、親族のみの結婚式では、単なる食事会や飲み会になってしまい、結婚式として盛りあがらいなのでは…と心配する人も多いようです。家族のみ、親族のみの結婚式の流れはどのようなプログラムになっているのでしょうか。また、「思い出に残る結婚式の時間」を作るには、どのような点に注意して演出を考えれば良いのでしょうか。

家族のみ、親族のみの結婚式の流れやプログラムは歓談と会食が中心

家族のみ、親族のみの少人数の結婚式では、挙式以外の食事会では、プログラムや流れの中に通常の結婚式のような「これは絶対上司にお願いしなければ」というようなスピーチやイベントは基本的にはありません。しかし、料理と歓談を楽しむだけでは、ただの親族の集まりや単なる飲み会・食事会になってしまう恐れも。
結婚式のお楽しみとなる披露宴らしいイベントや流れをいくつか取り入れてるのもおすすめです。挙式は15分~30分、会食の開催時間はだいたい2時間~2時間半くらいが目安です。

【親族のみ10〜20人のゲストでの挙式と食事会のプログラム例】

時間 プログラム
11:00〜 挙式 記念撮影
12:00〜 新郎新婦の入場
新郎新婦の結婚の挨拶
祝辞、乾杯の発声
(両家から1名ずつなど)
ケーキカット
12:15〜 食事、歓談をしながら新郎新婦が親族を紹介
13:30〜 新郎新婦から親への花束贈呈
13:45〜 記念撮影
14:00〜 新郎新婦からゲストへ感謝の挨拶
14:15〜 お開き&お見送り

家族のみ、親族のみの結婚式を盛り上げ成功させる演出や準備のポイント

家族のみ、親族のみの結婚式を盛り上げ成功に導くポイントを紹介します。演出面では一般的な結婚式でよく見られる余興やゲームはあまり取り入れるケースは少なく、歓談が弾む、またはゆったりと特別な時間を過ごせるような演出がおすすめです。

事前に両家に相談しておく

今でこそ家族や親族のみの結婚式は珍しくはありませんが、親世代の中には「えっ?呼ぶ人は親族だけ?大勢のゲストを招待して華やかに結婚式をした方がいいのでは?」と思う人もいます。あらかじめ両家の両親に相談して、意向を確認しましょう。

美味しい食事を提供できる場所を選ぶ

家族婚は料理を楽しむ時間でもあり、美味しい食事は必須です。
老舗の料亭や、評判の良いレストラン、有名シェフがいるホテルといった場所を選びましょう。下見のときに、候補のレストランやホテルで実際に食事をして、味を比較するのもおすすめです。

家族のみ親族のみだからこそ盛り上がる演出を工夫する

家族や親族のみの結婚式でも、親族ならではの演出があれば盛り上がります。アットホームな結婚式ならではの演出がおすすめです。例えば、ゲスト全員にスピーチをしてもらったり、新郎新婦からゲストに直接手紙や引き出物を手渡ししたりするのも良いでしょう。フォトサービスも、テーブルごとに撮影するのではなく、一人ひとりと撮影することもできます。会話や話題作りのために、親族全員の思い出の写真を集めたフォトブックを作成したり、ムービーを流すなどの演出を入れても良いでしょう。
また、例えば親族のみなので、司会は、親族の中でも、人前でしゃべるのが得意な人にお願いするのもおすすめです。もちろん司会をプロに依頼する方法もあります。プロに頼むと、式が締まってきちんとした食事会になるので、挙式の要素を強くしたいならプロにおまかせした方が良いでしょう。

まとめ

家族のみ、親族のみの少人数の結婚式の魅力を活かして最高の想い出をつくろう

親族や家族のみを招待した結婚式は、招待したゲストに感謝を伝え、新たな人生の始まりに絆を深めあうことができる、アットホームな時間になります。また、歓談の時間も多くなるので、両家の親睦が自然に深まるような演出を考え用意するのも良いでしょう。近年では 海外や国内リゾートウェディングや、自宅結婚式などさまざまな新しい結婚式のスタイルやアイデアがありますが、計画する際は両家に「家族のみの結婚式でも良いか」「このようなスタイルの結婚式でもよいか」という点を確認しておきましょう。

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この記事のライター

結婚式準備.com編集部

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