結婚式スピーチの定番「3つの袋」とは?話し方とスピーチ例文

結婚式で「3つの袋」のスピーチを聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか。「3つの袋」のエピソードには結婚生活での教訓が含まれていて、結婚式のスピーチで定番になるだけの理由があります。そんな「3つの袋」の内容の意味を知り、実際にスピーチで披露できるような例文をご紹介します。定番の袋エピソードでは物足りない方のためにアレンジした3つの袋スピーチも合わせてごらんください。

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    3つの袋とは

    赤い小物

    Evgeniia – stock.adobe.com

    3つの袋とは「堪忍袋」、「巾着袋(給料袋)」、「お袋」のことです。結婚生活に関わることだけではなく、日常における縁起物を指します。「3つの袋を大切にすれば結婚生活がうまくいく」という夫婦生活の教訓をうまくまとめた内容はスピーチの定番です。

    3つの袋の意味

    会話するカップル

    polkadot – stock.adobe.com

    ここからは「堪忍袋」「巾着袋(給料袋)」「お袋」、それぞれの意味を詳しくご紹介します。

    「堪忍袋」の意味

    「堪忍袋」は夫婦円満の秘訣、つまり、「我慢する気持ち」です。「少しのことで怒っていては一緒に生活できませんよ」という先人の教えといえるでしょう。
     
    喧嘩ばかりしていては家庭の雰囲気もよくなりません。また、感情的な喧嘩は離婚のリスクにもつながります。夫婦間のトラブルが発生しても落ち着いて対処をすれば、感情的な離婚も避けられるはずです。なお、「3つの袋」は堪忍袋からスピーチをはじめます。

    「巾着袋(給料袋)」の意味

    円満な夫婦生活を送るためにはお金も大切です。お金以外にも夫婦円満の秘訣はあるという声もありますが、不要なトラブルを防ぐためには巾着袋が欠かせません。
     
    長い結婚生活では、計画的なお金の管理も重要です。巾着袋には「中長期的な貯蓄」の意味も含まれます。円満な家庭を築くためには、子育てやマイホームの購入に向けた資金計画も重要です。
     
    また、どちらかがお金を自由に使えると、浪費の原因にもなります。このような「巾着袋を引き締めて家庭の崩壊を防ぎましょう」という教訓が、結婚式のスピーチに適しているのです。

    「お袋」の意味

    「お袋」は、「自分たちだけでなく、親とも末永く仲良くしてトラブルを予防しよう」という、先人からのアドバイスといえます。長い夫婦生活では嫁姑問題もトラブルの原因になります。それが離婚の原因になることもあり得るでしょう。
     
    また、出産や引っ越しなどで親のサポートが必要になるケースも少なくありません。親との良好な関係は、相続や介護など、老後のトラブル防止もなるはずです。

    「3つの袋」を使ったスピーチの例文

    実際に「3つの袋」を使ったスピーチの例文をみてみます。なお、スピーチの流れは下記が一般的ですが、3つの袋は「はなむけの言葉」で使うといいでしょう。

    1. 1.自己紹介
    2. 2.祝福の言葉
    3. 3.エピソード
    4. 4.結婚後の新郎新婦への思い
    5. 5.はなむけの言葉
    6. 6.結びの言葉

    スピーチの例文

    「私事でございますが、結婚生活15年目を迎えました。そこで、家庭を持つ先輩として、夫婦円満のアドバイスをさせていただきます。結婚生活を送るうえで忘れてはいけない大切な3つの袋があります。
     
    ひとつは堪忍袋です。長い結婚生活、喧嘩ばかりしていてはストレスが溜まってしまいます。夫婦がそれぞれ思いやりをもって、ときには我慢することも必要です。
     
    ふたつめは巾着袋です。円滑な夫婦生活のためには、お金が必要です。長い目で見たお金の管理も忘れてはいけません。
     
    最後は、お袋です。これまで育ててもらったご両親への感謝の気持ちを忘れず、末永くお付き合いしていくことが大切です。結婚生活では、この3つの袋を大切にしてください」

    3つの袋のアレンジ

    「3つの袋」をアレンジしたスピーチもいくつかあります。ここでは、人生の教訓を取り込んだ「3つの坂」と、スローガンのように使われる「3つの木」をご紹介します。

    3つの坂

    夫婦生活におけるトラブルを「坂」にたとえたスピーチです。そのまま使える例文をご紹介します。
     
    「人生には3つの坂があります。下り坂、上り坂、そして、まさかです。長い夫婦生活では予想外の事態も起こり得ます。いつ、何が起こってもいいように、夫婦で乗り越えていってください」

    3つの木

    3つの木には定番がありません。なお、「木」となっていますが、一般的には「気」で終わる3つの言葉にかけて使われます。
     
    具体的には「結婚生活では倒さないといけない3つの木があります。それは、弱気、病気、浮気です」というパターンや、「円満な夫婦生活には、元気、やる気、呑気が必要です」などのパターンがあります。

    まとめ

    「3つの袋」はアレンジ次第で使い方が広がる

    長い結婚生活には欠かせない教訓が含まれている「3つの袋」。結婚式のスピーチでは定番ですが、新しい門出を祝い、幸せな結婚人生を祈る気持ちと合わせて使えば、新郎新婦にも喜んでもらえるでしょう。
     
    「3つの袋」の内容をアレンジしたスピーチもあるので、状況に応じて使い分けることもできます。また、伝えたいことを自分なりにまとめたいときに「3つの袋」を活用すれば、わかりやすいスピーチになるはずです。

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    結婚式準備.com編集部

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