顔合わせ食事会の手土産とは。手土産マナーと相場や選び方

両家顔合わせ食事会で、手土産を用意する際に知っておきたい渡し方や、のしのマナーなどをまとめました。特に気になる渡し方やいつ渡すかのタイミングは、食事会の席を和やかにスムーズに進行するために、知っておいたほうがいいでしょう。また、甘いものが苦手という人のために甘いお菓子以外の手土産のアイデアなど、手土産を用意するために知っておきたい知識はここですべておさえておきましょう。

この記事のINDEX

    結婚の両家顔合わせ食事会の手土産とは

    両家顔合わせ食事会の手土産

    手土産とは

    手土産とは、相手の自宅や会社などへ訪問させていたただく事への感謝の気持ちを込めて、訪問先に渡す進物のことです。

    顔合わせの手土産とは

    少し前までは、結納の際には新郎側の家族が新婦側の自宅を訪問し、自宅での結納後の流れで食事会が行われることが多かったため、手土産は必ず持参していました。
    しかし現代では、結納は省略されることが多くなり、レストランや料亭など自宅以外で顔合わせを行うケースが多くなったため、手土産が必要か必要ないか迷うケースが増えているようです。

    顔合わせ食事会の手土産は必要か必要ないか

    顔合わせ食事会の手土産
    顔合わせ食事会の手土産の用意が必要か、必要ないかは、食事会の場所や両家の考え方によって変わってきます。

    会場がどちらかの自宅の場合

    顔合わせ食事会の会場が新郎新婦どちらかの実家である場合、訪問する側の家族が用意する必要があります。初めて自宅を訪問する際には、手土産を用意するという考え方がマナーとしてあるので、必ず持参しましょう。

    会場がホテルや料亭など外食の場合

    手土産を用意するかしないかは、両家の足並みを揃える必要があります。片方の家族が用意しているのに片方の家族は用意がなかった、という場面があると、食事会にきまづい空気が流れる可能性もあるでしょう。
    そういった流れを防ぐためにも、新郎新婦はそれぞれの家族の仲介役となって、事前に手土産が必要か必要ないかを取りまとめるようにしまょう。

    顔わせ食事会の手土産の「熨斗(のし)」

    両家顔合わせ食事会の手土産

    のしはどちらでもよい

    顔合わせ食事会の手土産に、のしをつけてもつけなくても、マナー上は失礼にはあたりません。ただし、場が結納寄りのフォーマルな席であればのしをつけたほうがいい場合もありますので、会場の格式や顔合わせのフォーマル度、両家両親の考え方などを確認して、のしの有無を決めましょう。

    のしをつける場合は「紅白結びきり」の水引を

    顔合わせの手土産にのしをつける場合は、結婚が決まっている前提のため「紅白むすびきり」ののしを選びましょう。水引は一般的には10本のものを使用します。

    のし表書きの書き方は「ご挨拶」と「家の苗字」

    お祝い事での表書きは濃い色の墨を使って毛筆ではっきり書きます。
    自分で書く字や毛筆に自信がない場合は、店舗で購入した際にのしをかけてもらうようお願いし、一緒に表書きも依頼しましょう。百貨店等での購入であれば、カスタマーサービスカウンターなどでも依頼できます。
    表書きは毛筆書体で印刷したものでも、特に問題はありません。
    表書きを書く際には、「ご挨拶」または「寿」と書くケースがあります。
    はじめてお会いする場合、既に結婚のお許しを頂いている場合と場合によって顔合わせ手土産にお付けする熨斗の表書きが異なります。

    顔合わせ食事会の手土産の相場とおすすめの選び方

    手土産の一般的な相場:3000~5000円

    上記は一般的な手土産の金額相場と考えられている平均値です。両家の両親が初対面であった場合は、あまり高価な手土産は相手の家族に気をつかわせてしまうことも考えられます。また、もらった側がお返しを考える必要があるのではと、逆に手間をかけさせてしまうことも。
    また、初対面の方に手土産を送る際の上限は7000~8000円ぐらいが良い、という意見もあるので、金額相場は範囲で収めることが妥当です。

    顔合わせ食事会の手土産のおすすめの選び方

    手土産を用意する際に、ここは絶対に押さえておくべきというおすすめの選び方のがあります。手土産をどのような考え方で用意したのか、用意した人の気遣いが伝わると、受け取った側にとても喜んでもらえるでしょう。

    消え物が人気

    長く形が残るような食器や置物などは、保管などで相手の手を煩わせてしまうことも考えられます。喜ばれる手土産はできるだけ短い期間で消費できる「消えもの」がよいと考えられています。

    贈る側の家族の人数、好みをリサーチ

    必ず手土産を贈る相手の家族の好みや家族の人数、できれば体調面などで懸念がないかなどをリサーチして、配慮して選びましょう。いろいろ考えて用意した手土産が、相手の好みや体質にあっていないようなミスは避けたいものです。
    手土産に選ばれる一番人気はお菓子などの食品です。最低限贈り先の家庭の食の好みやアレルギーなどについては、リサーチしておきましょう。

    同居者の人数にも注意を

    実家にご両親だけでなく、兄弟や祖父母と同居している、またはすぐ近所に別世帯で住んでいる、といった場合があります。できるだけ同居人全員で食べられる数が入っているものを用意しましょう。

    賞味期限に気をつける

    消えもので多く選ばれる「お菓子」や「食べ物」ですが、持参した日に贈られた側がすぐ食べられるとは限りません。できるだけ日持ちする(2週間ほどがベスト)焼き菓子や保存が効くものがおすすめです。冷蔵保存のものも冷蔵庫の場所をとるため、常温保存可能であると寄り気遣いがかんじられるでしょう。
    賞味期限が短いものを選んだ場合には、渡す際に必ず賞味期限について伝えておきましょう。

    個別包装

    食べ物を選んだ場合は個包装になっていて、調理の手間が少なくすぐに取り分けて食べられるものが面倒がありません。
    切り分けや簡単な調理が必要なものは、包丁・まな板が必要で手間がかかります。また、食べるためにお皿やスプーンが必要な手土産は先方に手間を取らせてしまうことも考えられるでしょう。

    縁起物

    顔合わせ食事会は婚約・そして結婚というお祝い事で両家が集まります。そのため、古来から縁起がいい由来のある昆布など、「縁起物」と呼ばれるもので作った手土産は、意図も伝わり安いため喜ばれる贈り物のひとつです。

    お菓子以外の手土産

    顔合わせの手土産にお菓子を選んでいる割合は一般的にとても多いのですが、実は送る側に甘いものがあまり好きではない、体調面で甘いものが食べられない、といった家族がいるケースも多いようです。そういった場合は、佃煮やせんべい、またはお菓子以外でドレッシングや調味料などといった、お菓子以外での消えものの手土産を視野に入れて考えましょう。

    サイズ感

    顔合わせ食事会は、外食できるお店の個室などを予約して行われることが多いようです。また、お酒が入ることも多いため、運転を避け公共の乗り物を利用して向かうことも考えられます。そのため、手土産を選ぶ際には持ち運びやすい大きさでかさばらず、持ち運びにあまり重たくないものを選ぶなど気遣いましょう。

    季節感

    季節に合わせた旬のものを手土産を選ぶのも、選んだ側のセンスや気遣いが伝わります。冬は暖かいお茶・真夏はさっぱりしたフルーツゼリーなど、その季節に合ったものだと、思いやりが伝わりやすいでしょう。果物などは賞味期限や重さ、大きさ、切り分ける手間などを考慮して選んでください。

    顔合わせ会場の近場で買うのは避ける

    顔合わせ会場の近場で購入した手土産は、贈る相手に買った場所や値段をすぐに知られてしまう可能性があります。「慌ててその場で選んだ感」が伝わると、せっかくの配慮もイメージダウンです。手土産は前日までには用意しましょう。

    顔合わせ食事会の手土産を渡すタイミング

    誰が渡すか

    基本的にはその家を代表して、父親かまたは母親が渡すのが一般的です。渡す相手としても、同じく家を代表する父親、または母親に渡しましょう。

    いつ渡すか

    お互いに会って、玄関先等で挨拶してすぐに…というのは唐突で無礼な印象になってしまうので控えましょう。個室に、または居間に通されてから。
    両家の挨拶がおわったあとの着席前が手土産を渡すタイミングです。または、食事会の終わりの挨拶後に席を立った時に手渡します。

    顔合わせ食事会の手土産の渡し方の流れ

    手土産を渡すタイミングはそこまで厳密なマナーは特にありません。
    ですが、渡す相手を慌てさせることがなく、きちんと落ち着いて改まった挨拶できる、余裕のあるタイミングを見計らう配慮が大切です。
    理想的な流れとして、次のような渡し方のタイミングかあります。

    自宅で渡す場合

    渡すのは席に着く前のタイミング

    玄関から部屋に通されてから、席に着く前にお渡しして、席に着くのがスムーズです。

    手土産は袋から出して渡す

    風呂敷に包まれている場合は風呂敷を解いて。この家の主人である父親に、包装紙の正面を向けて差し出します。

    手土産を渡すときに添える言葉

    「お好きだとお伺いしまして」「季節のものですが」など、何か一言そえて手土産を渡しましょう。

    外食先のレストランや料亭で渡す場合

    渡すのは個室に通されて席に着くタイミング

    手土産をお互い渡すのは、個室などに通されて、両家が揃って席に着くタイミングになります。または、食事会の終了後の席を立つ際に渡すタイミングもあります。

    袋から取り出して渡す

    お店の場合はいったん袋から取り出して手土産を渡し、その後に「どうぞお使いください」と言って袋を後から手渡します。ただし、お店の場合そのまま袋ごと渡したほうが自然とのとらえ方も現在は多いため、どちらでも自然な流れで手渡せるほうでいいでしょう。

    まとめ

    顔合わせ食事会は、結納の略式としてフォーマルに捉えるか、または両家族の親睦を深めるためのものとカジュアルに捉えるかで、手土産の用意についても考え方が変わってくるでしょう。手土産は相手への感謝や礼儀の心を伝えるもののため、用意についての考え方をしっかりと知っておけば、マナー面や選び方についての不安はきっと解消されるはずです。

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    この記事のライター

    結婚式準備.com編集部

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