結納後にふるまう祝い膳とは?
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『祝い膳』は結納が終わったあとに、両家で囲んで、食事やお酒を交わすものです。
昔は、女性の家で女性側のみが仲人と会食をするというものでしたが、最近の正式結納では、女性宅や仲人宅に両家で集まって行うのが一般的です。
また結納などのお祝い事に、鯛、海老、赤飯などの縁起のよい料理が出されたりしていましたが、現在ではレストランや料亭に移動し、懐石料理、イタリアン、フレンチなどのカジュアルな料理を選ばれることが多くなっています。
場所ごとの料理の選び方
結納の祝い膳は場所ごとによって、料理の選び方が違ってきます。
自宅:お寿司の出前、仕出し料理、百貨店などで売られている有名料亭の祝い膳などを選ぶとよいでしょう。
ホテルや結婚式場:縁起のよい食材を使用した本格的な和食料理やフレンチのコース料理。
料亭やレストラン:年配の方にも好まれる懐石料理、カジュアルなイタリア料理、華やかなフランス料理がオススメです。
いずれの場でも、双方の好みに合った料理を選び、お酒を交わすコミュニケーションを大切にしましょう。
結納の祝い膳にかける費用
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結納の祝い膳にかける費用として、おおよそ1人当たり「1万円~2万円」というのが一般的です。
食事を含めた結納式の費用は17.9万円が全国平均となっていて、相場として10~15万円未満をかけている方が多いようです。
主に、結納後の『祝い膳』の費用は女性側が持つというのが一般的でしたが、現在は両家の負担を考え、半分ずつ支払うというケースが多くなってきています。
データ出展:ゼクシィ 結婚トレンド調査2018調べ
結納・お祝い事にタブーなもの
結納後の祝い膳などのお祝い事には使用してはいけないもの、タブーなものがあります。
食事の際に使う箸ですが、割り箸の使用はNGです。
これには割れるという意味合いがあり使用してはいけません。
『祝い箸』という箸がありますので、そちらを使いましょう。
また、食事の際に日本茶などが適しているかと思いますが、これもNG。
日本茶は弔事に使用されることが多いため、こういった慶事ごとにはタブーになっています。
そういったときには桜湯か昆布茶、もしくは紅茶やコーヒーを出すようにしましょう。
結納の祝い膳を決める前に確認しておくべきこと
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結納の祝い膳を決める前に、両家で食事で苦手なものやアレルギーがないかを確認する必要があります。
せっかくの祝宴なので、食べられないものがあるととても残念な気持ちになってしまいます。
そういったことが無いよう、苦手なもの、特にアレルギーは体に関わることですので、十分に考慮して料理を選びましょう。
また、交通手段を考えた会場選びも重要なポイントです。
「駅から近い会場」「駐車場の有無」「車で行くか、電車で行くか」などに関しても両家でしっかり話し合いをしてすりあわせておきましょう。
省略する際、仲人に用意するもの
仲人をたてた場合に、結納の祝い膳を省略する時は、『酒肴料』と呼ばれるお金を包んだものを渡しましょう。
お車代とは別に、両家であわせて仲人に感謝の気持ちをこめて渡します。結納セットに『酒肴料』が含まれている場合もあるので確認しておくことをおすすめします。
時間が無い場合は、後日あらためて席を設けるとよいでしょう。
まとめ
結納後に両家で囲んで食事を楽しむという、古くから伝わる『祝い膳』。
主な場所として女性宅や仲人宅、ホテル、式場、料亭、レストランなどで行います。
鯛や赤飯など縁起のよいものがあるといいですが、その場所や会場にふさわしいメニューを用意することがベストです。
その際、費用は1人あたり1万円~2万円ぐらいを目安に選びましょう。
そんな祝い膳には、割り箸を使用しないことや日本茶を出さないなどのマナーがあるので、そういった点にも注意しましょう。
また、祝い膳を省略をする場合は、必ず『酒肴料』を仲人の方に贈るようにしましょう。
さまざまなマナーに気をつけ、両家を考慮した素敵な『祝い膳』を用意してください。