結婚式で使う花の種類《ラベンダー》の特徴・花言葉とは?

鮮やかな色合いと良い香りがして、花畑としても有名な『ラベンダー』。小さな花々が集まって咲く姿はとても愛らしく、ナチュラルで温かな雰囲気のラベンダーをウェディングブーケや会場装花に取り入れませんか?今回はラベンダーの特徴や花言葉を詳しく解説します。

この記事のINDEX

    ラベンダーってどんな花

    ラベンダー

    ラベンダーは、紫色や青色などの鮮やかな色合いで小さな花々が集まって咲く花です。とても香りがよく、普段からハーブやガーデニングとして人気があります。ラベンダーと言ったら、フランスのプロヴァンスや北海道の富良野が有名で、可憐な花姿と優雅な香りを楽しめるラベンダー畑は素敵ですよね。
     
    またイングランドの王であったチャールズ2世もプロポーズの際にラベンダーを贈るなど、イギリスではラベンダーのことを「愛のハーブ」と言われることも。
     
    そんなロマンティックなラベンダーには「優雅」「幸せがくる」「許しあう愛」などのウェディングにピッタリな花言葉もあり、結婚式に取り入れる新郎新婦も多く、人気のある花の1つです。

    ラベンダーの由来

    香り高いことから「ハーブの女王」とも呼ばれ、古代ローマ時代から身体に良い薬草として用いられていました。学名の「Lavandula(ラバンジュラ)」は、ラテン語の洗うを意味する「lavare」が語源であり、ローマの人々が入浴する際にラベンダーをお湯のなかに入れていたことに由来しています。

    ラベンダーの花言葉

    花言葉

    【花言葉】
    「優美」
    「幸せがくる」
    「許しあう愛」
    「あなたを待っています」
    「優雅」
    「期待」
    「繊細」
    「清潔」
    「沈黙」
    「疑惑」

    花言葉の由来

    花言葉の「清潔」は、ラベンダーの由来と同じく、入浴や洗濯時に使用していたことにちなんでいます。
    「沈黙」は精神を安定させる効果、「疑惑」は強い香りを放つことから付けられています。

    ラベンダーの基本情報

    基本情報

    ラベンダーの基本情報

    科・属:シソ科・ラベンデュラ(ラヴァンドラ)属
    別名:コモンラベンダー
    原産地:地中海沿岸、アフリカ北部、 西アジア、アラビア半島、インド
    時期:5月~7月
    大きさ:20~130cm
    花色:白、緑、紫、ピンク

    ラベンダーの特徴

    ラベンダーは、主にカナリア諸島や地中海沿岸、インドにかけて約20種類が生息する植物です。有名なものとして、イングリッシュラベンダー、フレンチラベンダー、フリンジドラバンダー、ウーリーラベンダーなどの種類があります。
     
    春~夏が主な時期となっていて、花茎を伸ばしてその先端から小さな花を穂のようにたくさん付けるのが特徴です。花色は淡い紫、濃い紫、白、ピンクなどがあり、草姿や花は種類によって様々になります。 また、花を乾燥させたものはポプリになります。
     
    花壇で楽しめたり、花や茎、葉などに良い香りがあるので、ハーブとしてもよく用いられています。蒸留して得られたエッセンシャルオイルなどが、香料や香水の材料になっていて、 この香りの主成分は酢酸リナールやリナロールで、この2つが香りの成分の8割以上を占めています。
     
    いくつかの種からオイルが採取できますが、様々な種類の中でも、イングリッシュラベンダーが最も質が良いとされています。

    ラベンダーの種類

    ラヴァンドゥラ・グループ

    【イングリッシュ・ラベンダー】
    地中海が原産地で、ラベンダーと言えばこの種類を表します。
    多くの改良品種があり、コモンラベンダー、真正ラベンダーとも言われる最も代表的な種類です。
    代表的な品種にロイヤルパープル、ヒドコート、オカムラサキ、濃紫3号があります。
    富良野のラベンダー畑もイングリッシュラベンダーの系統が多いです。
     
    【スパイクラベンダー】
    葉が灰緑色をしていて幅が広く、ヒロハラベンダーとも呼ばれています。
    地中海沿岸、ポルトガル、ユーゴスラビアなどが原産地で、ラベンダーの中では耐暑性があります。
     
    【ウーリーラベンダー】
    全体が白い綿毛に覆われ、花は濃い紫をしていて、耐寒性があるのが特徴です。
    スペイン南部、山岳地帯の乾燥地に生息しています。
     
    【ラバンディン】
    香りが強く、耐暑性に優れ、オイル成分も多く含む種類で、イングリッシュラベンダーとスパイクラベンダーを合わせた改良品種になります。
    代表的な品種にグロッソ、シール、スーパー、プロヴァンスなどがあります。
     
    【イングリッシュウーリー】
    イングリッシュラベンダーとウーリーラベンダーを合わせた品種です。
    多湿に強い性質をもっています。
    代表的な品種にソーヤーズが知られています。

    ストエカス・グループ

    【フレンチラベンダー】
    草丈60cmほどの、穂のてっぺんに紫色の苞葉を出します。
    亜種のペダンクラータは草丈が高く、苞葉も大きくなっていきます。
    品種に白い花を咲かせるフレンチラベンダーもあります。
     
    【ウィリデス】
    耐寒性が弱いですが、 フレンチ・ラベンダーの花姿をそのままに、色を黄白色にしたような花姿をしています。

    デンタータ・グループ

    葉のフチに細かいギザギザが入っていて、主なものに、デンタータ、変種であるカンディカンスがあります。
    カナリア諸島、アフリカ北部、スペインに生息しています。

    プテロストエカス・グループ

    四季咲き性の性質を持つものが多く、耐寒性は弱く、葉は細かく切れ込みがあるのが特徴。
    代表的な種にピナータ、ムルティフィダなどがあります。

    ラベンダーの育て方

    【置き場所】
    日当たりのよい場所の置き、日光が不足すると花付きが悪くなっていまいます。
    梅雨~夏は高温多湿を避けるため、風通しのよい場所で育てます。ウーリー系は多湿に弱いので注意が必要です。
    暑さに弱い反面、寒さには強いため、0℃以上あれば冬は越せます。
    耐寒性の最も優れるイングリッシュ系は-15℃ぐらいまで耐えることができます。
     
    【水やり・肥料】
    乾燥気味の土を好むので、水やりは土の表面が乾いてから行いましょう。
    肥料は植える際は土に混ぜれば、年1回、9月頃に追肥を与える程度で問題ありません。
    肥料を全く与えないと、株の体力が充分付かず、花が咲き揃わないことがあるので注意が必要です。
     
    【病害虫】
    風通しの悪い環境で出やすい病気のウドンコ病にかかりやすくなります。葉や茎が白い粉に覆われ、生育に支障が出ます。
    風通しのよい環境で育て、発生したら早めに殺菌剤を散布します。
    アブラムシも付くことがあり、茎葉やつぼみについて吸汁する害虫なので、見つけ次第駆除しまししょう。

    ラスティック&ナチュラルな雰囲気にピッタリ!

    ラスティック

    鮮やかな色をもつラベンダーは、花嫁のウェディングドレスによく映えます。クラシカルやゴージャスな雰囲気の結婚式にも合いますが、緑・森・ガーデン・牧場などの自然の中で挙げる結婚式が特にオススメ!ハーブ系の植物がナチュラルな雰囲気とよく似合い、選ばれることが多いです。
     
    ブーケ、ウェディングケーキ装花、会場装花などに取り入れて、ラベンダーの良い香りと鮮やかな色で会場の雰囲気が優雅になり、ハッピー感が増します。

    まとめ

    「ハーブの女王」と言われているラベンダーは、鮮やかな花色と小さな花が集まって咲いて、とても愛らしい花です。花言葉もとても素敵で、ナチュラルやラスティックな雰囲気の結婚式にぴったり。可憐なラベンダーで、素敵な結婚式を挙げましょう!

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    結婚式準備.com編集部

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