ベールガール・ベールボーイとは
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挙式が始まり、いよいよ花嫁の入場。そんな大切なシーンに、長いウェディングベールの裾を持ち、一緒にバージンロードを歩く子供たちのことを「ベールガール・ベールボーイ」といいます。又、ウェディングベールではなく、ドレスのトレーンの裾を持つ子供たちのことを「トレーンベアラー」とも呼ぶことも。“ベアラー“は“持つ“という意味。ウェディングベールよりもトレーンの方が長い場合は「トレーンベアラー」をお願いすることになります。
ベールガール・ベールボーイの由来とは
トレーンベアラーの起源は、中世のイングランドといわれています。(※諸説あります)その昔、ベールの長さは“家柄“を表し、ベールが長いほど“格式高い家柄“という意味がありました。
結婚式当日、貴族に仕えていた子どもたちが、花嫁の長いベールの裾を持つアシスタントとして務めたのが始まりと言われています。
ベールガール・ベールボーイの魅力
会場が和やかになる
花嫁が入場しウェディングドレス姿に見惚れていると、後ろで子どもたちが花嫁をお手伝い。長いトレーンを持ちながら頑張っている姿に心が癒されておもわず笑顔になりますね。
家族みんなの思い出に残る
たいていは、親せきの子どもや身近な親族の中からこの演出をお願いすることが多いと思います。昔から知っている子どもにお願いすることで、新郎新婦はもちろん、その役を務めた子ども達本人、その親、その祖父母など関わる人全員の記憶に残り、家族の良い思い出になります。結婚式もアットホームでほほえましい雰囲気になるのもよいですね。
ベールガール・ベールボーイの人数・年齢
人数:1人もしくは2~3人の複数人
年齢:3才以上が好ましい
ベールガール・ベールボーイは花嫁と子供たちと歩調を揃えて歩かなければならないので、3才未満の子どもはまだ難しいかもしれません。
親族の子ども・新郎新婦の子どもが務めるケースが多いです。親族に子どもがいなければ友人の子どもに、どちらもいる場合は親族を優先にお願いすると良いでしょう。
3才未満の子どもをお願いするときの注意点
3才よりも下の子どもだと、緊張して途中で泣き出してしまったり、興奮して床で滑ってはしゃいでしまったり、進行が止まるなどアクシデントも起こりやすくなってしまう。ですが3才以上の子どもが他にもいる場合、小さい子どもはベールやトレーンは持たずにベールガール・ベールボーイの後について一緒に歩く演出もできる。お姉さん・お兄さんたちの後を追いかけるように歩く姿だがとても微笑ましいもの。
何かあった時のために、お父さんやお母さんがすぐにフォローできるように見守っていましょう。
ベールガール・ベールボーイのファッション
日本では子どもの親に用意してもらうことが多いようです。複数の子どもにお願いするときは同じ衣装で揃えてもらい、結婚式のテーマが決まっている場合はあらかじめ「こんな衣裳にしてほしい」と伝えておくと良いでしょう。ちなみに欧米では、結婚式に参加してもらう子どもたちは新郎新婦の衣装と合わせて用意することがほとんどです。
ベールガール
衣装:白や淡い色のドレスやワンピース
花嫁の色と被らないように白いドレスはマナー違反とされていますが、ベールガールなどの子どもゲストの場合は白いドレスでも問題ありません。白い衣装を避けてほしい場合は、派手すぎない淡い色合いのパステルカラーのドレスを指定しましょう。チャペルの雰囲気に合わせて、落ち着きのあるブラウンやネイビーのドレスを選んでも素敵です。事前に「どんな衣裳を着用するか」聞いてみると安心ですが、服装の費用の負担をしない場合、無理強いはさせてはいけません。
飾り:花冠やリストブーケ(花の腕輪)
花嫁が持つウェディングブーケと同じお花を使ったキッズ用の花冠やリストブーケを用意すると統一感が出て雰囲気がよくなります。複数の女の子をお願いするときは、お揃いのドレス・ワンピース・花飾りを身につけておしゃれしてもらいましょう。
ベールボーイ
衣装:ブラックやグレーのスーツ・タキシード
飾り:ブートニア・花のコサージュ
花嫁が持つウェディングブーケと同じお花や色を使ったキッズ用のブートニア・コサージュをつけると統一感があっておすすめです。
ベールガール・ベールボーイをする際にチェックしておくべきポイント
ポイント1 場所
せっかくベールガール・ベールボーイにベールを持ってもらうなら、長い時間見てもらいたいもの。挙式演出のメインとして考えているならチャペルのバージンロードが比較的長いところを選ぶと良いでしょう。また、チャペルが広く、たくさんのゲストが参列できるチャペルもおすすめです。ゲスト席に立ってみて、こどもたちが見える位置なのか事前に確認しておきましょう。少人数しか入らないような、あまり広くないところはベールガール・ベールボーイの演出はあまり向かないのでご注意を。
ポイント2 ベール・トレーンの長さ
ベールガール・ベールボーイをお願いしたい花嫁はロングの「ウェディングベール」を、トレーンベアラーをお願いしたい花嫁は「トレーン」が長めのウエディングドレスを選びましょう。短すぎると距離が近すぎてあまり見栄えがよくない場合があります。
ベールガール・ベールボーイへのお礼
絵本・おもちゃ・お菓子の詰め合わせ・図書カードなど、子どもの年齢に合わせたプレゼントを贈るのがおすすめ。誰かの子どもにお願いしたときは、事前に親御さんに子どもの好みのものを聞いておくと良いでしょう。
相場:1000~3000円
渡し方:子どもが座るゲストテーブルにプレゼントを置く
この時、ありがとうと感謝の気持ちを綴ったメッセージカードを添えておくと、親からも喜ばれます。
まだ他にもある!子どもが登場する人気演出
ベールガール・ベールボーイの他にも、子どもたちが大役を務める演出があります。子どもたちも参加してもらう結婚式は、ほっこりと幸せ溢れて一体感が生まれます。
フラワーガール(フラワーボーイ)
花嫁が入場する前に、子どもがバージンロードに花びらをまきながら登場する「フラワーガール(フラワーボーイ)」。
リングボーイ(リングガール)
新郎新婦が入場する前後に、子どもがリングピローを持って登場し、祭壇まで運ぶ「リングボーイ(リングガール)」。本番は緊張してまっすぐ歩いてくれないこともあるので、お母さんやお父さんのサポートをお願いしましょう。
まとめ
かわいい子どもにお手伝いを頼んでゲストと楽しい結婚式の思いでを残そう!
伝統的にいうとウェディングベールを持つのは女の子が多く、ドレスの裾を持つトレーンベアラーは男の子が多かったようですが、近年は男女問わず大役を任せているので、気にすることはありません。
ベールガール・ベールボーイたちが無事に役目を終えたら、挙式時か披露宴でMCから子供たちを紹介してもらい、ゲストたちからたくさんの拍手を送ってもらうようにしましょう。「やってよかった!」「喜んでくれてよかった!」と安心してくれるはずです。
ベールガール・ベールボーイの演出を可愛い子どもたちにお願いして、皆が笑顔になる素敵な結婚式を挙げましょう!
※この記事ではInstagramに投稿されている素敵なウェディングの写真を掲載させていただいています。掲載について問題がありました場合はこちらからご連絡ください。