ウェディングベールにはどんな種類がある?意味や由来も紹介

ウェディングドレスに合わせるベールはキリスト教式などチャペルでおこなう挙式のマストアイテム。ウェディングベールにはどんな種類があって、どのベールを着ければいいか悩む花嫁は多いでしょう。ベールの種類を知ることは、理想的なウェディングベールを選ぶための第一歩。ウェディングドレス姿をよりエレガントで魅力的なものにしてくれるベールとはどんなものなのか、意味や由来なども紹介します。

この記事のINDEX

    結婚式で花嫁が身につけるウェディングベールとは?

    花嫁

    ウェディングベール(wedding veil)とは、おもにチュールレースなどシースルー素材で作られた、花嫁の顔や頭を覆う薄地の布。ヴェール(veil)とも発音され、キリスト教式などでおこなうチャペル挙式の必須アイテムです。

    ウェディングベールの由来や意味

    花嫁

    ウェディングドレス姿をよりエレガントで魅力的なものにしてくれるウェディングベール。ただ美しいだけでなく、意味があるものです。ウェディングベールの由来や意味とはどんなものなのでしょう。

    ウェディングベールの起源

    ウェディングベールの起源は、古代ギリシャ・ローマ時代にさかのぼります。始めは主にキリスト教の宗教上の儀式服として用いられていました。中世になって結婚式のときに花嫁が身に着けるものへと変わっていきます。
     
    実家の富みを示すため、赤や青のシルクやベルベットのドレスに豪華な刺繍などの装飾が施された白いベールを着けるようになってきたのです。

    悪魔や悪霊から身を守るフェイスアップベール

    古代ギリシャではウェディングベールは、悪魔や悪霊から花嫁を守る魔除けとして用いられていました。神聖なバージンロードを歩く花嫁が無事に新郎のもとにたどり着くまでのお守りだったとされています。

    ウェディングベールはふたりを隔てる壁

    最近では挙式前に控室やバージンロードの入口で、新婦の母親がウェディングベールをそっと下ろすベールダウンの演出が一般的になってきました。ベールダウンは、自分が育てた娘が一人前になる時、母親が娘に最後におこなう儀式と言われています。

    新郎が花嫁の顔を覆うウェディングベールを上げるベールアップは、おふたりを隔てる壁を取り払うという意味を持ちます。壁がなくなったことで、おふたりは晴れて夫婦となるのです。

    ウェディングベールの種類

    花嫁

    ウェディングベールにはさまざまな種類があります。理想的なウェディングベールを選ぶためにも、どんな種類があるのかを知っておきましょう。

    ウェディングベールの形の違い

    ウェディングベールには大きく分けて、フェイスアップベールとマリアベールという2種類の形があります。それぞれの特徴をご紹介します。

    フェイスアップベール

    フェイスアップベールとは、顔を覆い隠すデザインのもの。長方形または楕円形になったベールの途中を折り返して髪に着けます。内側にはコームが付いており、髪に固定できるようになっています。
     
    ベールダウンやベールアップなどの演出をするときは、フェイスアップベールがおすすめです。

    マリアベール

    マリアベール

    聖母マリアが身に着けていたことから、その名前がついたマリアベール。一枚布のベールを折り返さずに、そのまま頭にかぶります。非常にエレガントで美しいシルエットが魅力です。

    ウェディングベールの長さの違い

    ウェディングベールは長さもいろいろあり、主にロングベール、ミドルベール、ショートベールの3種類に分かれます。

    ロングベール

    ロングベール

    ロングベールは裾を引きずるくらいの長さのもの。ヨーロッパ各国のロイヤルウェディングなどで花嫁が身に着けることで知られています。エレガントなシルエットで荘厳な雰囲気の挙式におすすめです。

    ミドルベール

    ミディアムベール

    ミドルベールはミディアムベールとも呼ばれ、ウエストからお尻のあたりまでの長さ。使いやすく、どんなウェディングドレスとも相性が良い人気のタイプです。ウエスト部分に華やかな装飾やリボンがあるドレスの場合、ベールの長さとちょうど重なってベールの魅力が引き立たなくなってしまうことがあるので注意しましょう。

    ショートベール

    ショートベール

    ショートベールは、二の腕が隠れるくらいの長さです。愛らしい印象で、お顔まわりがすっきりするため、華やかな髪飾りが似合います。

    ウェディングベールのデザインの違い

    ウェディングベールは、種類と長さのほかに、デザインの違いがあります。ウェディングドレスのデザインやお好みに合うデザインのベールを選びましょう。

    ジュリエットベール

    ジュリエットベールとは、頭の後ろ半分を覆うデザインです。シェイクスピアの有名な戯曲『ロミオとジュリエット』でジュリエットが髪に着けていたことから名づけられました。エレガントな印象があり、海外ではポピュラーなウェディングベールです。

    バルーンベール

    バルーンベールとは、風船のようにふんわりしたデザインのベールのこと。ボリューミーなチュールが清楚で愛らしい印象にしてくれます。存在感もあり人気のベールです。

    カッパベール

    カッパベールとは、手首を通して身に着けるタイプのベールです。頭から肩あたりにふんわりとベールがかかり、神秘的でエレガントなシルエットが特徴です。

    バードケージベール

    バードケージベールとは、お顔まわりをふんわりと覆うベールです。ショートベールの一種で、個性的でクラシカルなデザイン。カジュアルな挙式におすすめです。

    ウェディングベールは長さと付け方で印象が変わる!

    ウェディングベールは長さや付け方で全体の印象ががらりと変わります。ロングベール、ミドルベール、ショートベールそれぞれの長さのめやすを解説します。

    ウェディングベールの長さのめやす

    ロングベールはウェディングドレスの裾よりも長いのが特徴です。後頭部から2~3mを目安にして選ぶとバランス良くなります。ミドルベールは、ウェディングドレスのデザインによって長さを決めるのがおすすめです。ウエスト部分に装飾が施されたドレスの場合は、お尻までの長さを目安にするといいでしょう。
     
    ショートベールは、肩までの長さならカジュアルな印象になります。教会などの厳かな雰囲気の挙式では二の腕を覆うくらいの長さがベストです。

    ウェディングベールは購入?レンタル?それぞれのメリット・デメリット

    ウェディングベール

    ウェディングベールは、購入するかレンタルにするかで費用が異なります。それぞれのメリットをご紹介します。

    レンタルするメリット

    レンタルのメリットは式場のドレスと合わせたベールを用意してもらえること、ドレスやチャペルなど全体のバランスを見て似合うベールを選んでもらえること。最近は、挙式会場でもトレンドに合わせた豊富な種類のベールが用意されていることが多いため、理想のベールが見つかるでしょう。

    購入するメリット

    購入するメリットは、晴れの挙式の日に身に着けたベールを一生自分のものとして残しておけることです。また、理想のデザインがレンタル品では見つからなかった場合にも購入することが多いようです。

    まとめ

    歴史が古く神聖な意味を持つウェディングベールは、結婚式には欠かせないアイテムです。ウェディングドレスと合わせることで、さらに美しい花嫁姿になります。理想のウェディングベールを見つけて、素敵な結婚式を挙げてくださいね。

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    この記事のライター

    結婚式準備.com編集部

    結婚式準備.com編集部です。結婚式の準備で悩むプレ花嫁を応援する記事を書いていきます。

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