入籍前か入籍後か…会社や上司、職場の人への結婚報告はいつがベスト?
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会社への結婚報告は入籍前・結婚式前が一般的です。なぜなら、従業員の結婚にともなって、会社には事務手続きなどが発生するからです。
入籍によって苗字が変われば社会保険などの氏名変更手続きを行わなければなりません。家族ができたことで扶養が発生すれば、その手続きも必要です。これらの手続きは会社が行います。また、家族ができたことで転勤や海外赴任など人事異動へ配慮してくれる会社も。
そのため、入籍または結婚式の直前や入籍後に報告して手続きを焦らせてしまうことがないよう、入籍・結婚式の3ヵ月前を目安に会社に報告するようにしてください。
会社や職場への結婚報告の時期やタイミングは入籍前の1~3ヵ月前が妥当
結婚式準備や新婚旅行のために休暇が欲しい場合の周囲の調整や、新居への転居や姓名が変わる会社手続きなども含め、会社側や周囲の人たちの準備なども含めると、入籍3ヵ月前が妥当です。入籍のみで特別なイベントはおこなわない場合は、入籍日の1ヵ月前の報告でも問題はありません。
結婚式なしの場合の会社や職場への結婚報告。注意点は?
最近はコロナ禍の影響もあり、ナシ婚が多いようです。その他にも、通常の結婚式は行わず写真のみ撮影するフォトウェディングや、大人数のゲストを招待せず家族、親戚、身内のみの食事会とシンプルな挙式のみの結婚式を選択するカップルも増えています。
そういった場合、周囲の大多数の人たちには、二人が結婚したことを報告する機会がないため、自分たちからきちんと報告しないと二人が結婚したことを分かってもらえません。何か特別な事情がある場合を除いて、必ず周囲に結婚報告を行うことがマナーです。
ゲストを大勢招待するような結婚式を行わない場合や、入籍のみの場合、親しい人たちや仕事関係の人たちへの結婚報告は、入籍前の3ヵ月前を目安に行いましょう。特に会社への報告は、結婚を記念するイベントとして二人きりの挙式や新婚旅行、フォトウェディングなどを計画しており、休暇が欲しい場合の周囲の調整や、新居への転居や姓名が変わる会社手続きなども含め、会社側や周囲の人たちの準備なども含めると、入籍3ヵ月前が妥当です。入籍のみで特に休暇など必要としない場合は、1ヵ月前でも問題はありません。
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会社、職場の上司、同僚へ結婚報告をする際の順番と注意するポイント
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会社へ結婚報告をする際は、報告する相手や順番、報告のタイミング、内容などに気をつけましょう。それぞれ詳しく解説します。
結婚報告は直属の上司から!順番を間違えないこと
会社への結婚報告は、まず初めに直属の上司にします。結婚が決まった嬉しさから、仲のよい同僚や先輩などへすぐに報告したくなるものですが、報告の順番を間違えず、他人から上司の耳に入るのは避けるようにしましょう。
一般的な結婚報告の順番は、次のとおりです。
1.直属の上司
2.直属の上司の上役
3.同僚
ただし、上司の上役への報告は、直属の上司が行うケースも。また、同僚への報告は、先輩から個別に報告していく場合と、朝礼などで一斉に行う場合があります。直属の上司へ結婚報告をする際に、結婚を報告する範囲やタイミング、報告方法を確認するとよいでしょう。
「結婚します」だけじゃない!結婚報告で伝えること
直属の上司へ結婚報告は、「結婚が決まりました」と伝えるだけでは不十分です。報告を受けた方は、「仕事は続けるのか・結婚式はするのか・休暇はいつとるのか」など、さまざまな疑問を抱えることになりますので、次の内容もあわせて伝えるようにしてください。
- 結婚が決まったこと、いつごろ入籍するのか
- 仕事は続けるのか、辞めるのか、時短勤務など働き方を変えるのか
- 結婚式の有無と結婚式への招待の有無
- 結婚にともなう休暇を取得するか、いつ取得するのか
- 苗字は変更するのか、妊娠しているかなど知っておいてほしいこと
伝えることが意外とありますので、できれば事前にアポイントを取って時間を用意してもらい、相手が忙しくなさそうなタイミングで結婚報告を行いましょう。
どうやって切り出す?上司への結婚報告の仕方
結婚報告のために上司へアポイントを取る際は、「お話したいことがあるので、後ほどお時間いただけますか?」と直接声をかけます。上司が忙しそうで声をかけづらいなら、手が空いた時に声をかけてもらえるよう、メールでアポイントを取っておくのもよいでしょう。
上司に時間がもらえたら、会議室などへ移動して落ち着いた場所で結婚報告をしてください。
「結婚が決まったので、ご相談したいことがあるのですがお時間いただけますか?」など、同僚がいるオフィスでいきなり切り出すのはマナー違反となります。
会社、職場の上司、同僚へ結婚報告する際に確認すること
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上司へ結婚報告する際、結婚に関する手続きをスムーズにできるよう次の2点を確認するようにしましょう。
同僚への結婚報告はいつごろ誰がするか
上司への結婚報告が済んだからといって、すぐに同僚に報告してよいわけではありません。
「おめでたいことだから、自由に報告して」といってくれる会社もありますが、結婚にともなって長期休暇をとったり退職したり、業務の調整が必要になる場合は、上司が同僚へ結婚を伝えるケースも考えられます。
同僚への結婚報告はいつ頃どのようにしたらいいのか上司に相談してください。また、上司の上役や役員、社長への結婚報告も必要なのか、自分で報告するのかなども確認するとよいでしょう。
入籍後はどのような手続きが必要なのか
上司への結婚報告と一緒に、入籍後の手続きについても確認しておくと後々の手続きがスムーズです。
扶養手当や家族手当、住宅手当など福利厚生に関する手続き、社会保険の氏名変更など公的書類の手続き、結婚休暇や退職の申請など、入籍にともなって何らかの手続きが必要になるケースが多いです。職場結婚の場合、会社によってはどちらか一方の異動や配置転換が行われる可能性もあります。入籍後の手続きについても、上司に確認するようにしましょう。特に姓名が変わる女性側の会社関連の手続きは申請が多くなる傾向ですので、漏れがないよう確認しておきましょう
【結婚報告後に必要な会社や職場関連の結婚に伴う手続き例】
・身上変更申請書
・住所変更届
・通勤手当区間変更届
・住宅手当/住宅補助
・給与振込み口座の名義変更
・慶弔申請
・名刺の申請
・休暇届 …など
会社や職場の上司への結婚報告後の結婚に伴う会社関連の手続きについて詳しくはこちらをご覧ください。
【結婚に伴う会社関連の手続き一覧】仕事を継続、転職、退職する際に必要な手続き
会社の関係者や職場の上司への結婚報告の仕方例
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会社の関係者や職場の上司への結婚報告はどのような言葉ですればいいのでしょうか。
会社の関係者や職場の上司への結婚報告は基本は口頭でおこなう。結婚報告の例文と構成
会社の関係者や職場の上司への結婚報告は基本は口頭でおこないます。その際の基本的な例文を紹介します。
1. お時間をとっていただきありがとうございます。
2. 私事ではありますが、このたび結婚することになりました。
3. 結婚式は来年の春ごろを予定していまして、詳細が決まりましたら改めてご報告させてください。
4. 仕事は続けさせていただきたいと思っております。
5. 今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
結婚式の日時が決まっていて、招待する予定の場合は「3」の部分を「○月○日、○○で挙式予定でして、ぜひご出席いただきたいと思っております」に変え、改めて招待状を渡しましょう。結婚式はするが、招待しない場合は、「式は身内のみで行う予定です」と伝えます。
結婚にともなって退職する場合は、「4」「5」の部分を次のように変えます。
4. 今後の仕事についてですが、相手の仕事の関係もあり退職する考えでおります。
仕事の状況をふまえつつ退職時期をご相談させていただきたいので、改めてお時間いただけますでしょうか。
5. ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
これ以外にも、上司から質問があった場合は、ひとつずつ丁寧に応えるようにしましょう。
会社の関係者や職場の上司への結婚報告がメールで結婚報告でも問題ないパターンとは?
直属の上司や仕事柄関係性の深い同僚たちには直接会って口頭で結婚報告をするのが基本ですが、次のような場合はメール送信でも可です。
【会社関係者や職場の上司への結婚報告がメールでも問題ないケース例】
・結婚報告をする人数が多い
・距離的に離れた部署にいる人に報告したい
・組織が大きいため手続き等の問い合わせを関係部署に問い合わせたい
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まとめ
会社への結婚報告は入籍前におこなうのが一般的なマナー
結婚はプライベートなことだと思う方もいるかもしれませんが、「従業員の結婚は会社にかかわること」と考えている会社も少なくありません。社会保険や福利厚生など、さまざまな手続きが発生する場合がありますので、結婚が決まったら入籍前に会社に報告するようにしましょう。会社への結婚報告は直属の上司をとおして行い、上役や同僚への報告のタイミング、報告方法などは上司に相談をして決めてください。
結婚後にかかわることでもあるため、マナーを守って会社への結婚報告を行いましょう。
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