結婚式二次会、会費以外でご祝儀は必要?二次会会費の渡し方マナーの基本
通常、結婚式の二次会は会費制で行なわれます。
この「会費」には「お祝い金」の意味も含まれているため、二次会参加の際に別途ご祝儀を準備する必要はありません。
なお、二次会の会費は男性が7,300円、女性はから6,400円が相場です。
データ出展:ゼクシィ 結婚トレンド調査2019調べ
結婚式二次会出席には会費以外のご祝儀は必要なし
結婚式に続いて二次会に出席する場合は、披露宴で渡したご祝儀とは別に、二次会の会費を払います。
いっぽう、結婚式に参加せず二次会から合流したときは、二次会の会費だけを払いましょう。式に出席しなかったからといって、会費とは別のご祝儀を包む必要はありません。
二次会の会費制は実費負担のみで出席者が参加しやすいよう新郎新婦の配慮
「二次会の会費とは別にお祝いを渡したい」という気持ちになるかもしれませんが、招待に快く応じ、会費の支払いと二次会への参加だけでも新郎新婦に対する祝福の意は十分に伝わります。 そもそも二次会が会費制を採用している理由は、新郎新婦の「気軽に参加してほしい」という想いによるもの。
会費とは別にご祝儀を渡せば、新郎新婦側にお返しを考える必要が生じたり、申し訳ないという気持ちにさせてしまったりと、不要な気遣いをさせてしまう結果になりかねません。
結婚式二次会で会費以外にご祝儀を包むケースとは?ご祝儀の金額相場と考え方
結婚式二次会で、会費以外のご祝儀を絶対に渡してはいけないということはありません。さまざまな事情や理由から、どうしても会費とは別にお祝いを渡したいときには、下記のような金額相場、マナー、渡し方で渡してください。
結婚式二次会から参加でもご祝儀や結婚祝いが必要、渡す理由やケースとは
そもそも結婚式に出席し、続けて二次会にも参加する場合にはお祝いとしてご祝儀を渡しているため、ご祝儀を渡す必要はありませんが、二次会のみ出席で「結婚祝い」としてご祝儀を渡したい理由として、次のケースが考えられます。
【結婚式二次会のみの参加でご祝儀を渡す理由があるケース】
・自分の結婚式に出席してもらいご祝儀を相場で包んでいただいた
・今後自分の結婚式に出席してもらう予定がある
・非常に仲が良い、関係性が深いため会費以外に結婚祝いを渡したい
自分の結婚式に出席してもらった、今後出席してもらう予定がある場合の金額相場
自分の結婚式には新郎新婦にゲストとして出席してもらったものの、結婚式二次会しか招待されていない、または事情があって二次会のみの出席などの場合があります。
そういった場合には、結婚祝いとしてご祝儀の相場は1万円~2万円を包んで渡す考え方が一般的です。
結婚式に招待されていたが二次会からしか出席できないかった場合の金額相場
結婚式に招待されていたものの、事情があって二次会からしか出席できなった場合には、新郎新婦との関係性に応じてご祝儀を渡す場合もあります。友人や同僚などの関係性の場合は、上記の自分の結婚式に出席してくれているか否かで判断してかまいません。
仲が良い、仕事や組織で関係性が深いため会費以外に結婚祝いを渡したい場合の金額相場
血縁である、特に仲の良い友人である、仕事や組織の関係で関わりの深い関係性である…など、さまざまな理由で「会費以外にも別でお祝いをしたい」と考える人もいるでしょう。
そういった場合は、ご祝儀ではなく新郎新婦を恐縮させない程度の金額の品物(1万円以下。一般的には3000円~5000円程度のお返しに悩まない金額が相場)を贈ると良いでしょう。
なお、プレゼントには、新郎新婦が新居ですぐ使えるような日用雑貨やアイテムがおすすめです。
【結婚祝いとして1万円以下で購入可能な品物人気アイデア】
・コーヒーメーカー
・空気清浄機
・ホーロー鍋や圧力鍋
・人気ブランドの食器
・夫婦橋や夫婦椀 など
結婚式二次会に出席する際のご祝儀や結婚祝いの品物の渡し方、送り方
結婚式二次会で会費以外にご祝儀や結婚祝いのプレゼントを用意して渡す際、二次会当日に受付に持参し、渡すことはマナー的には良くないこととされています。また、二次会の最中に新郎新婦に直接手渡しするのも避けたほうがよいマナーです。
結婚式二次会でのご祝儀や結婚祝いプレゼントは受付で出さないのがマナー
会費以外のお祝いとして、ご祝儀やプレゼントを渡す場合には、二次会当日に受付に持参しない配慮が必要です。受付係に当日ご祝儀やプレゼントを持参してしまうと、次のようなトラブルが起こる恐れも考えられます。
【二次会でご祝儀やプレゼントを受付に持参する際に起こりがちなトラブル】
・受付係が混乱してしまい受付が長引いてしまう
・受付でのお金の集計が合わなくなってしまう
・新郎新婦の帰りの手荷物が増え負担をかけてしまう
ご祝儀や結婚祝いは結婚式二次会の1週間前までに手渡しや配送郵送で送るのがマナー
結婚式二次会当日はご祝儀は受付で渡すことは避け、別日に新郎新婦に直接渡すか、郵送や配送で送る手配をするのが望ましいでしょう。
贈る時期は、結婚式二次会の1週間前まで、または結婚式終了から一週間後までに新郎新婦に渡すことが望ましいとされています。
渡す日は大安などの縁起が良い日に渡したり届くよう手配できるといいのですが、結婚式前後は新郎新婦が非常に忙しいことが予想されるため、現在では二人の都合の良い日程を最優先にするのが良いでしょう。
ご祝儀を送る場合にはご祝儀袋にお金を入れて表書きを明記し、結婚式に持参するような状態で現金書留用の封筒に入れて送ります。突然何の前触れもなく現金書留を送るのは新郎新婦を驚かせてしまうため、お祝いの手紙やメッセージをしたためて同封し、送ったことをメールやラインなどでお知らせしましょう。
結婚祝いはいつ渡す?いつ送る?結婚祝いを贈る時期とタイミングで配慮する点や大切なマナー
結婚式二次会でもご祝儀や結婚祝いの表書きの書き方や包み方は結婚式のマナー通りに
結婚式二次会での出席のみでも、結婚祝いとしてご祝儀や品物を渡す、配送する場合には、結婚式の正式なマナーに沿ってご祝儀袋の表書きや、のし紙に包んで渡します。
ご祝儀袋の書き方や包み方、お札の入れ方はこちらを参考にしてください。
結婚祝いのご祝儀やプレゼントを郵送、配送する際の手順と送り方。手紙、宛名、梱包、のしのマナーは事前に確認
結婚祝いの品物ののし紙の選び方、包み方、配送する場合の手順などはこちらを参考にしてください。
結婚祝いのご祝儀やプレゼントを郵送、配送する際の手順と送り方。手紙、宛名、梱包、のしのマナーは事前に確認
結婚式二次会の会費の渡し方マナーについても詳しく確認しておこう
結婚式二次会の受付で、会費の渡し方のマナーについても、ここで詳しく確認しておきましょう。
会費はご祝儀袋に包まない。数えやすいよう財布から取り出し渡す
会費は直接財布からの支払います。ご祝儀袋に包んではいけません。また、一般の結婚式と違って袱紗(ふくさ)も必要ありません。受付係はその場で会費金額が正しいか数えチェックしますので、スムーズに数えられるようにする配慮が大切です。
お金を財布から直接取り出すことが不作法と感じ気が引ける場合は、無地の綺麗な封筒などを用意して会費を入れ、数えやすいよう封をせずに受付係に渡します。
お釣りが出ないよう会費ぴったりの金額で準備する配慮を
お釣りがでないよう会費ぴったりの金額を準備します。
結婚式では6,000円、8,000円というふうに、10,000円で支払った場合にお釣りが出るような金額指定が多いでしょう。中にはご祝儀の感覚で、端数をお祝いとして受け取って欲しいという方がいますが、後の会計が合わなくて、トラブルのもとになることもあるので辞めましょう。
新札以外のお札の用意
受付係がお札を数えづらい新札(ピン札)を避けてお札を用意します。
通常のお札で問題ありませんが、慌てて準備したらあまりにもしわくちゃで気が引けるようなことがないよう、少し綺麗なお札の用意があるといいですね。
まとめ
会費、ご祝儀、結婚祝いのマナーを覚えて二次会の受け付けをスムーズに
二次会の会費はお祝い金の意味も含まれているため、会費とは別にご祝儀を用意する必要はありません。しかし、どうしても渡したい場合には、別途お祝い金を包んだり、プレゼントを渡したりして、気持ちを伝えるのもひとつの方法です。なお、二次会の会費を渡すときには、お財布から直接渡しても問題はありません。今回の記事で解説した二次会のご祝儀や会費のマナーを覚えておけば、実際の受付でスマートな会費の支払いができるでしょう。