顔合わせ食事会のお店は、予約前に下調べとリサーチが必須
両家の参加者の食の好みやアレルギーの有無をチェック
両親はじめ両家から顔合わせに参加する人たちの食の好き嫌い、アレルギーの有無などを調べておきましょう。顔合わせの席では和食が人気のようですが、最近では洋食を好む両親も増えているようです。
両家の最寄駅とアクセスアクセスを確認
お店の場所の選び方には、いくつかの考え方があります。できるだけ両家の両親に負担をかけないように、、両家の親の意見を聞いてみてすり合わせましょう。また両家の実家が離れており遠方の場合は、交通費や宿泊の手配なども視野に入れる必要があります。
両家の中間地点
両家の負担が平等になるよう、中間地点でアクセスのいい場所を選びます。
どちらかの実家寄りの場所
女性が男性の籍に入る、またはその逆の場合は、籍に入ってもらう側の家が、相手の実家近くまでおもむく、という選択をするケースも多くみられます。
結婚式の会場となる場所
結婚式の予定で検討している会場がある、まは予約済みの場合は、両家で下見を兼ねて、顔合わせの場として提案することも多いでしょう。
観光地
どちらかの実家の近くに有名な観光地がある場合は観光もかねてそちらの場所を選ぶこともあるようです。
顔合わせ食事会の理想の時期、日取り、時間帯を確認
時期
両家に結婚の挨拶をおこなってから、3ヵ月以内におこなうのが望ましいでしょう。結婚式の日程が決まっている場合は、挙式の5~7ヵ月前に顔合わせを行うとスムーズです。日取りは六曜の吉日を選ぶのが一般的。結婚式の日取りがまだ決まっていない場合には、挙式の6ヵ月前が顔合わせを行う目安です。
日取り
日取りでは、一般的に吉日と言われている「大安」「先勝」などの「六曜」に基づいた日が選ばれます。
最近は、スケジュール重視で「仏滅」「赤口」を気にしないカップルも増えています。会場側が「仏滅」の食事会プランの値引きを行っていることもあって、以前ほど重視する傾向は少なくなっているようです。料亭やホテルでは吉日は予約が殺到することも多いため、「土日であれば特に気にしない」という人も増加しています。
しかし年長者や地域によっては、現在も「六曜」は重視している人も多いため、両家両親の意見を十分に取り入れて、顔合わせの日取りを決めるようにしましょう。
時間帯
顔合わせの時間帯は、多くの場合はお昼開始が望ましいとされてます。昼食をとりながらゆっくり親睦を深めることができることがメリットです。食事会の時間は2時間~3時間程度と考え、開始時は11時~12時の間に待ち合わせをしておくと昼食に丁度よい時間帯になります。
夜行う場合は、翌日の予定を確認した上で、あまり遅くならないよう配慮しましょう。
顔合わせ食事会の参加者を確認
結婚する二人と両家両親
一般的には顔合わせ食事会は、両家両親と結婚する二人の6名で行うことが多いです。その他に家族が顔合わせに参加する意向がある場合は、相手の家族に知らせ、その兄弟や祖父母も招待し、足並みを揃える配慮が必要です。
兄弟姉妹、義理の兄弟、祖父母
一緒に育ってきた兄弟姉妹、祖父母が同席する場合もあります。顔合わせに、家族の誰が、どこまで参加するかは地方によっての考え方や家族によっても大きく異なるため、事前に両家家族の意向を結婚する二人が汲み取ってすり合わせましょう。
お店は誰が決めるかを確認
お店選びは顔合わせ食事会の主催者が行います。参加するそれぞれの意見・要望を集約してまとめるための窓口にもなります。現在では、結婚する二人が中心となり、お店選びも二人で相談して、家族の意向を聞いて調整し決めるケースが多いです。主催が決まらないと、両家の調整ができずにスムーズに進まないため、誰が主催なのかをはっきり決ましょう。
結婚する二人で決める
両家の両親の意見を組みやすく、調整もそれぞれがそれぞれの家の意見をくみ取れるためスムーズです。
男性側の父親が決める
男性側の父親が主催となって、お店選びをするケースも多いようです。男性側に限らず、どちらかの父親が馴染みの料亭(お店)を利用したいなどのケースもあります。
新婦が1人で
忙しい新郎に代わって、店のリサーチや選考など新婦が1人で行うこともあるでしょう。そういった場合は、できるだけ新郎は自分の両親の意見をとりまとめて伝えるよう、新婦に協力していきましょう。
顔合わせ食事会で人気の会場
両家の両親が、結婚を前に初めて対面する場のため、両家が親しくなるために、全員が気兼ねなく歓談できる居心地よい会場の選び方が重要です。どんな場所が人気なのでしょうか。
顔合わせで選ばれるお店
ホテル内の料亭・レストラン
心地よい上質なサービスと、安定したホスピタリティで、両親世代にも配慮が行き届いて安心して選べるのがホテル内の料亭やレストランです。「結納・顔合わせプラン」を用意していることも多いので、こういった場が初めての利用でも安心してお願いできるでしょう。時期によっては特典サービスも用意していることが多いので、さまざまなプランを比較して検討してみましょう。
料亭
本格的な日本料理である懐石・会席料理・創作和食などが、ゆっくりと楽しめるお店です。基本的には個室中心の高級店なので、落ち着いた環境でゆっくり話すことができ、両親世代の食の好みも合わせやすいため、顔合わせの会場として選ばれているお店です。
レストラン
フレンチ・イタリアン・中華・創作和食など、色々なジャンルから食の好みに合わせて料理を選び、食事を楽しむことができます。有名レストランや著名なシェフがいる三ツ星レストランなど、顔合わせで思い出になるような美味しい料理を堪能しながら、和やかに歓談できます。最近は堅苦しくないカジュアルな顔合わせの会場としての利用も増えているようです。
結婚式場
結婚式場に併設されたレストラン・料亭・少人数用宴会場内で、顔合わせを行うことが可能です。結婚式を予定している場合の下見を兼ねて、または結納と合わせてフォーマルな顔合わせ食事会を行いたい人におすすめです。結納プランや顔合わせプランを利用できます。
割烹など
割烹も料亭と同じく、本格的な日本料理や懐石・会席料理を頂くことができるお店です。料亭よりもカジュアルで、カウンターやテーブル席があり、料金もよりリーズナブル。個室がある割烹も多いので、顔合わせをカジュアルに行いたい場合などに選ばれます。
女性側の実家、男性側の実家
どちらの実家に両家が集まる、という選択も多くみられます。結婚する相手側の実家を見ておきたい、両家の仲をもっとラフに親密にしたい…などさまざまな意図があります。結納の名残から「女性に男性側の籍に入ってもらうから」という意味で、女性側の実家に男性側の家族が訪問することが現在も多いです。
顔合わせ食事会のお店の選び方と予約する際の注意点
iStoc / MilaDrumeva
お店の食事代の値段の相場
顔合わせ食事会でかかる平均費用は、全国平均で5.9万円でした。
顔合わせは両家両親と新郎新婦の計6人で行われることが多いので、1人1万円前後が相場になります。会話に支障をきたさないよう、コース料理での利用がほとんどです。
一方でカジュアルな食事会の価格帯は1人あたり5000円~と、非常に幅があります。
顔合わせ食事会で選ばれるコースの金額目安をご紹介します。
- 一般的な顔合わせ食事会の相場:8000~13000円程度
- フォーマル寄りな食事会の相場:10000~20000円程度
- カジュアル寄りな食事会の相場:4000~10000円程度
お店の探し方
顔合わせ食事会の日取り・場所・食事のジャンル、値段の目安がついたら、会場となるお店探しを始めましょう。問い合わせをする際には、結婚の顔合わせ食事会で使用することを必ず伝えておきましょう。
「顔合わせ食事会プラン」があるお店を情報検索サイトから探す
料亭・レストラン・ホテル・専門式場などでは、顔合わせ食事会プランを用意しており、WEBで検索できます。地域情報サイトやグルメ情報サイトでは、サイトごとで特典を用意していることも。いくつかのサイトの特典を比較してみるのもいいでしょう。
グルメ口コミサイトから探す
料理の味・お店の雰囲気を口コミサイトで参考にして、気になるお店を見つけたら、そちらが顔合わせ食事会に対応してくれるかどうか、直接電話で問い合わせてみることも可能です。
自分で下見して探す
既に検討している顔合わせのお店がある、前から気になっているお店がある、いくつか検討しているが決めかねる…といった場合は、二人で食事に行って、下見して確認するのもいいでしょう。料理の味だけでなく、スタッフの対応やサービスなど細かな部分も確認することができますよ。
お店の料理の決め方とチェックポイント
お店選びの目処がついたら、料理のコースをどのようにするのかを考えましょう。
料理の種類と決め方
iStoc / BrittaKokemor
和食、洋食、フレンチ
食べ慣れている和食を選ぶ人が多い傾向ですが、最近では洋食を好む両親も増えています。両親の意向を聞いて選びましょう。慶事なので午前中開始(11:00~)の昼、ランチ利用が一般的です。
コース料理のランクとボリューム
コース料理にはランクがあり、基本値段が高いほど食事のボリュームがあります。あまりボリュームが多いと、年配の方や女性は、食が細く食べきれないことも考えられます。両親の食事量をリサーチし、顔合わせ用のコースの量が多いようなら、コースを一品減らしてもらうか、量を少なくしてもらうよう相談しましょう。一品減らす代わりに値段を変えずにメインのグレードを上げるなど、相談に応じてくれることもあります。
参加者の好き嫌い、アレルギー
両家参加者の好き嫌いやアレルギーを事前にリ確認して、その食材は事前にはずしてもらうか、代替えができるかを聞いてみましょう。
顔合わせ食事会の予約の前の確認ポイント
お店の予約をする際に、お店で必ず確認しておきたいポイントをまとめました。
完全個室であること
落ち着いて会話を楽しむために、必ず個室を予約しましょう。個室表記でも、半個室が用意されている場合があります。レストランや少々カジュアル寄りのお店で予約をする場合は、予約時に「顔合わせ食事会での利用」と目的を必ず伝え、完全個室を用意してもらえるか確認をとりましょう。
椅子とテーブル席
料亭など純日本料理店では、畳の和室であることが多いです。長時間の正座はなかなか骨が折れるもの。現在は和室でもテーブルと椅子席を設ける料亭が増えているので、対応してもらえるか確認しましょう。
利用時間の確認
通常顔合わせ食事会の時間は、ゆっくり歓談が楽しめる2時間半~3時間が目安です。人気レストランなどのお店のランチタイムでは2時間制を取られているケースがあるため、顔合わせとして十分な時間が確保できるか確認を取りましょう。顔合わせプラン利用であれば、基本的に時間については、十分配慮されています。
バリアフリー対応の確認
参加者に体調面で心配な者がいる、祖父母が参加するなどの場合は、バリアフリーに対応しているかもチェックしましょう。
当日の送迎の確認
地方にある料亭・ホテル・専門式場は、最寄駅から距離があることも考えられます。顔合わせ食事会ではお酒が入ることも予想されますため、タクシー利用やお店サイドからサービスで送迎車を利用できるか確認を取りましょう公式HPで送迎の有無を確認し、利用できるか聞いてみましょう。
顔合わせプランの特典サービスの確認
顔合わせ食事会のプランに、WEBサイト上で特典がついている場合があります。特典を利用したいときは、ネット予約後にきちんと利用できるか、どのような内容なのか電話で確認を取りましょう。記念撮影や乾杯酒サービスの場合は、事前にどのように利用するか、申し伝えておきましょう。
乾杯のタイミング、記念撮影、配布物、支払いのタイミングなど
顔合わせ食事会をスムーズに行うために、乾杯のタイミングや記念撮影をお店の人にお願いする場合、事前にお店側に段取りを伝えておきましょう。また、しおり等をお店で渡す場合は、事前に席に配ってもらえるよう手配しておきます。支払いのタイミングや方法も、この際に確認しておきましょう。
まとめ
顔合わせのお店選びは両家に希望をヒアリングしてから
顔合わせ会場となるお店選びでは、まず誰が主催となり、仕切ってお店を決めるかを、顔合わせの主旨を決めて明確にしましょう。両家の意見を汲み取って下調べを行い、調整してすり合わせをして、日程、場所、お店、料理の内容を決めていきましょう。現在はどちらかの実家で顔合わせを行うカップルは10%に満たず、ほとんどはお店で行っています。どのようなお店を選ぶか、さまざまな配慮が必要です。両家の参加者全員が、和やかに親密になれるよう、店選びを配慮しましょう。