同僚や友人から結婚祝いを頂いたらお返し(内祝い)はどうする?
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会社の同僚、友人などから連名で結婚祝いを頂いた場合には、一般的な結婚祝いのお返しマナー同様に、全員に対しお返し(結婚内祝いとも)を贈るのがマナーです。
連名でもお返しの時期は通常の内祝いと同じ。一般的にはお祝いをいただいてから、遅くても1ヶ月以内にお返しを贈ります。
ベストなお返しを贈るタイミングは2〜3週間後に。早すぎる内祝いもマナー違反
結婚内祝いを送るベストなタイミングは結婚式を挙げてから2週間〜1カ月以内がベストな時期です。郵送なら届く曜日も考慮して準備しましょう。あまりにも早すぎる、または遅すぎるタイミングは失礼にあたるので避けましょう。
結婚式を行わない場合には、頂いてから1ヵ月以内を目安にしてお返しします。
遅くなるのはマナー的にあまりよくありません。万が一贈るのが一ヵ月を過ぎてしまった場合には、お礼が遅れたことを詫びる一文をお礼状に添えて、お返しに同封しましょう。
会社や団体から結婚祝いを連名で頂いた場合に確認する点
会社によっては結婚祝いを贈る制度があります。会社の福利厚生の一環として支給されるものなので、お返しをする必要はありません。
また、部署によっては冠婚葬祭時には連名で贈るものの、全員同じ条件なのでお返しは不要の取り決めなど、職場独自のルールがある場合もあります。
まずは、職場の前例やルールがどうなっているのかを相談できる人や先輩などに事前にそれとなく確認しておきましょう。
職場や友人から連名の結婚祝いのお返しの金額相場の考え方
結婚祝いのお返しの予算は、1/3から半額程度が金額相場の目安です。
連名で頂いた結婚祝いのお返しも、通常のマナーと変わらない相場で判断します。
結婚祝いのお返しは、頂いたお祝いの半額程度を、現金や金券ではなく品物で用意をすることが一般的なマナーです。
頂いた結婚祝いのおおよその金額を確認する
連名での結婚祝いは現金、または品物で頂くケースがあり、現金なら頂いた金額は明確ですが、品物の場合は値段がすぐには分からないため、直接送り主に金額を確認するのは避け、自分でインターネットなどで頂いた品物の相場を確認します。
品物の金額を独自に調べるのは、お返しの金額を割り出すのに必要なため失礼にはあたりません。
ひとり当たり予算は結婚祝いの金額を半額~1/3にして、さらに連名人数で割って算出
連名で頂いた場合、結婚内祝いの予算は全体相場をまず出し、さらに個別の相場も出しておくとまとめて贈るか、個別に送るかの判断基準となります。
・連名10人から1万円のお祝いをいただいた場合の1人当たりのお返し
10,000(円)÷10(人)÷2=500(円)
・連名5人から1万円のお祝いをいただいた場合の1人当たりのお返し
10,000(円)÷5(人)÷2=1,000(円)
お返し金額を判断する際は多すぎず、少なすぎず
贈った結婚祝いより明らかに安い品物である場合、受け取った側は「お祝いを喜んでもらえなかったのでは」「何か失礼があったのでは」と心配させてしまうことも考えられるため、一般的な相場の金額の品物選びを配慮しましょう。
逆に頂いた結婚祝いの相場以上の品物を贈ると、相手を恐縮させてしまうことも考えられ、マナー的にもいいものではありません。
職場からの連名のお祝いは「気を使わせたくない」という気持ちから少額にするケースも多く、相場以上のお返しは逆に気をつかわせてしまうため、予算に注意しましょう。
誰にいただいたか連名メンバー全員の確認を
職場の同僚から連名でお祝いをいただいたら「誰にいただいたか」を漏れなく確認を!
確認もれで渡し忘れや個包装のお菓子が足りない事態があると関係性が悪化したり、相手を傷つけてしまう可能性があります。
会社からのお祝いは「ギフト事業部一同」や「有志一同」と記載するのが一般的。
組織図一覧などで人数を確実に把握し、部署全員にお返しをするのがマナーです。
連名の結婚祝いのお返しはまとめて贈る?個別に贈る?
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職場や友人から連名で頂いた結婚祝いのお返し(結婚内祝い)について、実は「絶対にこうしたほうが良い」といった厳密なルールやマナーはありませんが、頂いた結婚祝いの金額や連名の人数を判断基準として、ある程度お返しの品物選びや予算のめぼしがつけられます。
ひとり一人に個別に贈るか、全員にまとめて贈るかは、予算に応じて判断する方法が一般的ですが、場合によってはイレギュラーなケースもあります。
結婚内祝いの1人当たりの金額相場で判断する
結婚内祝いをひとり一人に個別に贈るか、全員にまとめて贈るかひとつの目安は、上記で算出した連名メンバーの1人当たりの予算をもとに判断する方法です。
【連名の結婚祝いのお返し選びの判断例】
・1人当たりのお返し予算が5百円前後の場合は個包装になった菓子折りなどまとめて送って問題ない
・1人当たりのお返し予算が1000円を超えるなら一人ひとり個別にお返しを贈るのが望ましい
1人予算500円前後ならまとめて贈って問題なし
1人あたりのお返し予算が500円以下になると、品物の選択肢が限られますし、人数が多い場合には全員に配る時間やラッピング料、配送料も考えなければなりません。
そのため、ひとつの箱にまとまった個包装の焼き菓子詰め合わせやプチギフト詰め合わせを贈り、配る、または配ってもらう形で問題ありません。
注意点として、ひとつの箱に入っていても、個包装になっていて配りやすいギフトを選びましょう。
まとめて贈る場合のギフト例
・お菓子やスイーツの詰め合わせ
・職場全員が職場で飲めるお茶やコーヒーのセット
・個包装になったバスアイテムやアロマアイテム …など
1人1000円以上なら個別に個包装で贈るのが望ましい
1人あたりのお返し予算が1000円以上なら、選べる品物の範囲も広がり、またギフトセットで個包装になっている品物を選ぶのが難しい金額になるため、個別に個包装で送った方がよいでしょう。
個別に贈る場合のギフト例
・ギフト用ボックスに入ったハンカチやタオル
・バスアイテムやアロマなどリラックスグッズ
・ギフトボックスに入ったクッキーなど焼き菓子 …など
連名の結婚祝いのお返しの贈り方。「手渡しの場合」「配送郵送の場合」の注意点
結婚祝いをいただいたら、内祝いを手配する前にまずは電話やメール等で、お礼の連絡をすることが大切です。
実際に内祝いを贈る際には、自分や相手の都合に合わせ手渡しするか郵送や配送を手配するかの渡し方を決めましょう。
連名でお祝いが届いたらまずお礼を述べる
お祝いを頂いた場合はお返しの品物について考えるよりも前に、ひとまずお礼の言葉を伝えましょう。直接頂いた場合はもちろんその場で、配送などで受け取った場合も、先方へ早めに電話をするなどして、感謝の気持ちを伝えます。贈り主にいち早く「無事に届いた」と安心してもらうことも大事です。
早めに連絡するのが望ましいとはいえ、メールでの連絡は礼儀にかなったものではないと見る向きもあります。
連名の結婚祝いで直接手渡しではなく配送で受け取った場合は、配送を手配してくれた代表者の名前が送り主の住所に書かれているはずなので、その方にできれば電話で連絡しましょう。
親しい友人や同僚といったカジュアルな間柄の場合には、代表者にお礼を述べた後に、LINEなどのツールを利用したグループ一斉送信でお礼を伝えても問題はありません。
職場の場合は手渡しがおすすめ
職場の人へ内祝いを渡すときは、基本的には手渡しです。お祝いをいただいてからあまり日が経たないうちに贈りましょう。職場で日常的に会う間柄の場合が多いので、職場で渡しても構いません。面と向かってしっかり感謝の気持ちを伝えておきましょう。
職場に直接持参する場合はひとりひとりにお礼を言いながら渡すなど、感謝の気持ちが伝わるよう工夫して渡しましょう。
ただし、結婚を機に退職してしまった、長期休暇をとっているなどでベストなタイミングに結婚内祝いを渡せない場合は配送でも問題はありません。
親しい友人へのプチギフトなら食事会や新居お披露目で手渡しも
金額が少額でも親しい間柄の友人なら個別に渡すと気持ちが伝わるかも。
内祝いに送料は含めないため、送付先の多い友人へ少額の内祝いは郵送が難しいです。
たとえば出産内祝いなら赤ちゃんのお披露目も兼ねてホームパーティーを開き、帰り際にお土産としてちょっとしたお返しの品物を渡すのもいい方法です。
郵送で結婚内祝いを贈る際の注意点
内祝いを郵送するのはマナー違反になるのでは?と心配する方がいるかもしれませんが、手渡しする機会を作るのが難しい場合は、郵送でお渡しするのも失礼には当たりません。
相手や自分都合を考慮し宅配便や郵便で送るのも問題ない
現在では、インターネットなどの通信販売のギフト専門店で購入し、配送してもらう方も多くなっています。遠方に住んでいる方や職場への内祝いの場合では、手渡しよりも宅配便や郵送が良いでしょう。
また、職場の方の場合には渡した相手が持ち帰る際に荷物になることや、お祝いをいただいていない方に配慮したいという考え方もあります。
連名でもらった場合、友人であれば各個人一人ひとりに贈るならそれぞれの自宅に、部署単位でいただいた場合は会社の部署を宛名に送りましょう。
郵送や配送で結婚内祝いを贈る配送料はお返し金額に含まない
郵送や配送で結婚内祝いを贈る際、悩ましいのが配送料です。基本的には、配送料金は結婚内祝いの目安金額には含まれずに算出し、配送料は新郎新婦の負担になります。
連名で頂いた結婚祝いのお返しを個別に配送でお返しする場合、個別のお返しは少額ながら、配送料金のほうが金額が大きくなってしまったり、数が多すぎて負担がかかってしまう場合も。
できるだけ手渡しを選ぶか、または同じギフトをまとめて注文した場合は個別の配送料金が無料になるインターネットショップを選ぶなど、工夫する方法もあります。
郵送や配送の際にはお礼状を必ず添える
結婚祝いのお返しを贈る際は、お礼の言葉とともに、直接手渡しで贈るのが最も丁寧な方法とされています。その際には、特にお礼状を品物に添える必要はありません。
お礼状が必要になるのは、結婚内祝いを手渡しで贈れない場合です。郵送や配送する場合には、直接会ってお礼が伝えられないため、直筆でお礼と感謝のメッセージを書いて手紙を送るのです。もちろん、直接会って手渡す場合に手紙やメッセージカードを添えて贈るのはより気持ちが伝わる手段であるため、お礼状がなくても問題はありません。
内祝いを一括でまとめて贈る場合は、個別にメッセージカードを添えるのもおすすめです。
結婚祝いのお返し(結婚内祝い)に添える丁寧・堅苦しくないお礼状のメッセージの書き方や文例。マナー、出し方、出すタイミングまで詳しくチェック!
郵送や配送の送り状の名前の書き方
送り状の送り主は友人には夫婦連名、職場には所属している本人の名前で記載します。
結婚で名字が変わっている場合には、新姓の後に()かっこ表示で旧姓も記載しておくと、誰かわからないということがないので無難です。
贈り先と面識のある側の名前を必ず書きましょう。たとえば、妻側の職場に郵送するなら、送り主は妻だけの送り主で構いません。
連名の結婚祝いのお返しでの「のし」選び方や表書きの書き方と注意点
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結婚祝いのお返し(結婚内祝い)を贈る際には、贈り物の包装紙の外側または内側に熨斗(のし)紙をかけるのがマナーになっています。
連名で頂いた結婚祝いのお返しにも、のしをかけて贈るのがのぞましいでしょう。
お菓子の詰め合わせなどを一括で贈る場合はのしをかけられますが、個別にプチギフトなどを贈る場合は、ラッピングの形態や個包装の状況によってのしをかけられない場合もあるでしょう。そういった場合には、無理してかける必要はありません。
結婚祝いのお返し(結婚内祝い)は手渡しの場合も配送の場合も『内のし』がベター
のしには「内のし」「外のし」と2種類の掛け方があります。
のしを品物にかける場合には、包装紙の内側ののしをかける『内のし』と外側にかける『外のし』があります。
一般的には『外のし』は贈答品をお渡しする際に、表書きが贈り先にはっきりと見え、どような目的でギフトを贈ったかが明確に伝わるため、結婚・出産祝いなどは外のしが適切と言われています。
使い分けの基本の考え方として、「宅急便などで配送をするときは内のし」「持参するときは外のし」と覚えておくと分かりやすいでしょう。たくさんのお祝いが同時に届く人に贈り物をする場合や、並べて置かれる可能性がある場合は、誰からのものかがわかりやすい『外のし』が良いとされています。
しかし、頂いたお祝いのお返しである結婚内祝いの場合は『内のし』を選ぶのが一般的です。配送ではなく手渡しの場合も『内のし』を選ぶほうがベターです。
結婚内祝いの「のし紙」の種類と「表書き」の書き方
結婚内祝い | 水引の種類・書き方 |
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表書き | 内祝または結婚内祝 |
水引 | 紅白結び切り10本 |
名前の書き方 | 名字+名前の連名(入籍後) |
結婚祝いのお返しには、水引は紅白の「結び切り(10本)」のものを使用します。5本1組が主流で、それが夫婦2人分という意味があります。結婚は何度も繰り返すことが望ましくない慶事のため、一度結んでしまうとほどくのが難しい「結び切り」を選びます。表書きは「内祝」、名入れは結婚後の姓または夫婦連名で記載します。職場に送る場合は、誰が送ったか分かりやすいよう本人の名前も記入する書き方を選びましょう。
旧姓を記入したい場合はどうする?
結婚後も職場では旧姓で通すという方もいますが、結婚後、旧姓は「通称」の扱いになります。 のしには正式な本名である新姓を書くのが基本です。「配送で贈るので、誰からの贈り物なのか分からなくなるかもしれない」など、どうしても旧姓で贈りたい場合は受け取った人が分かりやすいよう工夫をして贈りましょう。
・のしには新姓を書き、配送伝票の依頼人の欄には旧姓を書く
・品物に添えるメッセージカードに旧姓を書き添える
まとめ
連名でもらった結婚祝いのお返しは「ひとりあたりの金額」から贈り方や品物選びを判断しよう
連名でいただいた結婚内祝いの品物選びや予算金額の判断には、送ってくれた品物の金額把握や人数の確認、1人あたりの金額を確認したうえで、どのように送るかを決定します。
1人あたりのお返し予算が500円前後か、1000円以上になるかで、まとめて贈るか個別に送るかの判断基準になるでしょう。
この記事で説明した「結婚内祝い」の予算金額、品物選び、贈る際ののしのかけ方や考え方、贈る際の注意点を参考に、感謝の気持ちが伝わるお返しを準備してくださいね。