結婚式のお車代・お礼・心付けのマナー。金額相場、封筒の種類と表書きの書き方、お札の包み方入れ方まで全マナーを完全解説

結婚式のお車代・お礼・心付けで確認したマナー…金額相場の考え方や包む封筒の選び方、表書きの書き方やお札の入れ方に至るまで完全解説。人生で非常にお世話になった方、遠方から時間をかけて駆け付けてくれた方、役割を担ってくれた方、協力してくれた方、会場スタッフ…とふたりのお祝いのために骨を折ってくれた方々への感謝の気持ちを伝えるためにマナーを守って丁寧に渡せるよう準備をおこないましょう。

この記事のINDEX

    結婚式のお車代、お礼、心付け。意味の違いや贈る相手について確認

    結婚式のお車代、お礼、心付け。意味の違いや贈る相手について確認。

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    結婚式のお車代、お礼、心付けとは、結婚式で役割を担ってくれた方、手伝いをしてくれた方、遠方から来てくれた方への感謝の気持ちを現金のお礼として、袋に包んで渡す習慣を意味します。
    結婚式でお世話になった、協力してくれた、遠方からわざわざ出席してくれたゲストには、感謝の気持ちを込めて「お車代」「お礼」を現金やプレゼントで用意します。また、自分たちのために尽くしてくれた会場スタッフに「心付け」を用意する場合もあります。

    結婚式のお車代の意味

    祝辞を述べてくれた双方の主賓と、乾杯の発声をしてくれたゲストには、「お礼」ではなく「お車代」という名目で、一定額を包んで渡す習慣があります。「お車代」とは交通費をこちらで支払うという意味で、実際にゲストの自宅から会場までの往復のハイヤーを用意する方法もあります。
    遠方から新幹線や飛行機などを使って駆け付けてくれたゲストにも「お車代」を渡すのが一般的です。現在では、交通費は必ずしも全額を渡す必要はなく、かかった費用の半額程度を目安にすることもあるようです。また、宿泊が必要な場合は交通費の代わりに宿泊代を用意することもあります。

    結婚式のお礼の相場

    結婚式で使われる「お礼」という言葉は、式中や準備の際に手伝いをしてくれた人に渡す返礼品やお金のことを指します。以下のような役割を引き受けてくれた人には、マナーとして何かしらの「お礼」を事前に用意しておきましょう。

    結婚式の心付けの相場

    心付けとは、感謝の気持ちを表す意味で贈る少額のお礼のことを指します。結婚式ではウェディングプランナーをはじめ、着付けやヘアメイク担当者、介添人などには非常にお世話になるため、感謝の気持ちとして心付けを用意することがあります。必ずしも渡さなければいけないというものではありませんが、結婚式前に渡すことがマナーだと考える場合や、ふたりの感謝の気持ちを形にする手段として、結婚式後にスタッフに渡す人も多いようです。

    結婚式のお車代の相場と贈る相手に合わせた金額の考え方の目安

    結婚式のお車代の相場と贈る相手に合わせた金額の考え方の目安

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    結婚式のお車代は2つの意味があり、贈る相手によって金額相場を判断する考え方が異なります。

    感謝の気持ちを伝えるお礼として「お車代」を贈る場合

    祝辞を述べてくれた双方の主賓と、乾杯の発声をしてくれたゲスト、また非常にお世話になっている恩師や上司といった方には、「お礼」ではなく「お車代」という名目で、一定額を包んで渡す習慣があります。「お車代」とは交通費をこちらで支払うという意味で、実際にゲストの自宅から会場までの往復のハイヤーを用意する方法もあります。
    お礼の意味を含んだ交通費なので、少し多めに包むのが一般的です。

    金額相場の判断基準は家からの往復交通費+お礼の気持ち

    金額は1万円以上が基本ですが、目上の人へは2、3万円ほど渡すことでより感謝の気持ちを伝えることができます。また、遠方のゲストに主賓や乾杯の挨拶をお願いする場合は、実費交通費が1万円以下であっても1万円以上をお車代として渡します。
    目安として、交通費は家からハイヤーでの送迎を考えると良いでしょう。

    「お車代」としてゲストの家にハイヤー送迎を依頼する

    実際にお車代として、ゲストの出発と帰宅にあわせ、ゲストの家にハイヤー送迎を依頼するケースもあります。
    その際には、別途お礼として1~2万円を包んで渡しましょう。

    ゲストの交通費や宿泊費として「お車代」を贈る場合

    お車代本来の意味は、ゲストの交通費や宿泊費に充ててもらうお金です。遠方から新幹線や飛行機などを使って駆け付けてくれたゲストには「お車代」を渡すのが一般的です。
    遠方から結婚式へ参列するゲストは、交通費や宿泊費など、ご祝儀以外にもお金がかかるため、少しでも出席への負担を減らすよう、お車代を包むのです。

    お車代をゲストに出す際の「遠方」の決め方

    どこからが遠方になるのか、考え方はさまざまですが、主に5つの考え方があります。
    現在では「交通費と宿泊費の合計が2万円以上」「新幹線や飛行機の利用が必要」「結婚式出席に宿泊を伴う距離」が主な目安になっています。

    【結婚式ゲストにお車代を出す目安】
    ・交通費と宿泊費の合計が2万円以上
    ・新幹線や飛行機の利用が必要
    ・結婚式出席に宿泊を伴う距離
    ・高速道路の利用がある
    ・交通費が往復で5,000円以上

    お車代の相場の算出方法の考え方

    現在では、交通費は必ずしも全額を渡す必要はなく、かかった費用の半額程度を目安にすることもあるようです。また、宿泊が必要な場合は交通費の代わりに宿泊代を用意することもあります。

    【遠方から結婚式に参列するゲストへのお車代の金額の考え方】
    ・交通宿泊費を全額、または半額負担する
    ・交通費のみ全額負担する
    ・宿泊費のみ全額負担する
    ・距離に関係なく宿泊交通費を一律の金額負担する

    遠方から結婚式へ参列するゲストへのお車代は「現金」でご祝儀袋に入れて手渡すか、または新郎新婦サイドが事前に「手配」してチケットや宿泊施設を予約手配して郵送またはインターネットで送る2つのパターンがあります。
    どのようにお車代を負担するか招待打診前に決定し、招待打診の際にゲストに伝えられるとスムーズです。

    お車代として現金を手渡す場合

    ゲスト側が交通宿泊を自己手配して来訪する場合、どんな交通手段を使うかや宿泊を伴うかを確認したうえで、適切な金額を自分たちで調べて相場を判断し、お車代を現金で渡します。

    新郎新婦側で交通宿泊を手配する場合

    移動手段や出発日時などの希望をゲストに聞いて、新郎新婦が交通チケットや宿泊の手配を済ませておく方法もあります。飛行機や新幹線の予約や支払いを事前に済ませ、ゲストにチケットを郵送、または電子チケットでメールやLineで事前に送ります。
    全額負担を考えている場合は、早割や結婚式特典などを利用し安い金額でお車代負担を選べるためおすすめですし、ゲストの負担をさらに軽減できます。

    お車代が予想されるご祝儀の金額より多い場合

    ゲストから頂くご祝儀は、関係性や年齢に応じて目安金額が決まっているため、ある程度予測がつくでしょう。ただし、頂くご祝儀の予想金額よりお車代として考えられる金額が高くなってしまう場合には注意が必要です。沖縄やハワイでのリゾートウェディングでは、よく新郎新婦が悩む問題でもあります。
    直接現金で渡す場合は相手を恐縮させないためにも少なくするのが一般的です。ただし、これは気持ちの問題なので、多めに出してももちろん問題はありません。
    またお車代の金額が大きくなるのが予想される際、相手を恐縮させないようにするには、以下の3つの考え方もあります。

    ・旅行費用を自己負担してもらう代わりにご祝儀を辞退する
    ・交通費、または宿泊代のどちらかを負担する
    ・お車代の金額が分からないように飛行機や新幹線のチケットや宿泊先を新郎新婦が用意し郵送またはメールで送る

    お車代の金額について詳しくはこちら

    結婚式のお車代・お礼の相場と金額マナーを徹底解説。遠方ゲスト、主賓、挨拶、司会や受付、海外…立場やケースごとに紹介

    結婚式のお礼の相場と贈る相手の役割に合わせた金額目安

    結婚式のお礼の相場と贈る相手の役割に合わせた金額目安

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    結婚式で使われる「お礼」という言葉は、式中や準備の際に手伝いをしてくれた人に渡す返礼品やお金のことを指します。
    結婚式で多い準備や手伝いといえば「受付」「スピーチ」「余興」などで、これらは3,000~5,000円ほどの現金を渡すのが一般的です。このほか「司会」や「写真撮影」など、本来ならプロに依頼するような役割をお願いする場合は、お礼の相場も上がります。
    以下のような役割を引き受けてくれた人には、マナーとして何かしらの「お礼」を事前に用意しておきましょう。

    【「お礼」の準備が必要な協力者例と金額相場の目安】
    ・受付…3000~5000円
    ・余興…3000~5000円またはギフト
    ・友人やゲスト代表スピーチ…3000~5000円またはギフト
    ・司会(ゲストに頼んだ場合)…3万円
    ・撮影(ゲストに頼んだ場合)…1~3万円
    ・手作りの品を作ってくれた人…材料費+3000~2万円(難易度や手間により異なる)
    ・リングボーイなどをしてくれた子どもゲスト…おもちゃ、絵本、お菓子などギフト
    ・ブライズメイド&アッシャーをしてくれた人…おもちゃ、絵本、お菓子などギフト
    ・二次会の幹事…会費無料のうえ、後日ギフトなど

    結婚式の心付けの相場と贈る相手の役割に合わせた金額目安

    結婚式の費用の中の料金には基本的にスタッフの手当が含まれています。ひと昔前は心付けを結婚式でお世話になる主だったスタッフ(プランナー・介添え・ヘアメイクなど)に渡すことが習慣だったのですが、現在では必須のマナーではなく、スタッフ側から「会社の方針で受け取れません」と断られることもあります。とてもお世話になった場合に感謝の気持ちを伝えたい場合や、手紙やプレゼントなどにする考え方もあります。

    スタッフの役割別、心付けの相場
    ウェディングプランナー 5000~1万円
    介添人 5000~1万円
    キャプテン・会場スタッフ(プランナーは除く) 3000~1万円
    カメラマン 3000~1万円
    ヘアメイク、着付け 3000~1万円
    司会者(プロ) 5000~1万円
    親や親族のヘアメイク、着付け 3000~1万円

    心付けを渡すタイミング

    スタッフが仕事を始める前がベストです。
    結婚式の心付けを会場スタッフに渡す場合、基本的にはスタッフが仕事に取り掛かる前に渡すようにしましょう。着付けやヘアメイクの担当者には、当日顔を合わせた時に新郎新婦から「今日はよろしくお願いします」といって渡し、介添人やカメラマン、司会者は向こうから挨拶に来ることがほとんどなので、その時に渡すとスムーズです。
    また、ウェディングプランナーに関しては、会場によっては当日タイミングが合わず渡せない場合もあるので、結婚式が終わった後や後日でもいいでしょう。

    心付けを辞退された場合

    現在では、会場によっては心付けをスタッフが受け取るのを禁止している会場もあります。渡した際に心付けを辞退された場合は、もう一度重ねてお渡しをします。それでも辞退された場合は、無理やり渡そうとはせずに、「今日はどうぞよろしくお願いします」と気持ちを伝えるようにしましょう。

    結婚式のお車代・お礼・心付けの準備。誰に、いくら、誰から渡すかリストを作ろう

    結婚式のお車代・お礼・心付けの準備。誰に、いくら、誰から渡すかリストを作ろう

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    結婚式のお車代・お礼・心付けは渡す相手も多くなります。
    挙式2ヵ月前~2週間前までに、漏れがないように誰に何を渡すかリストを作って準備しましょう。

    お車代は早めにリスト化がおすすめ

    リストは「誰にどんな役割をお願いしたか」「いくら渡すか」を一覧にして制作します。
    特に遠方ゲストのお車代は、招待の打診をする時に「お車代を負担できるかできないか」を相手に伝えたうえで出欠を決めてもらうとゲストも安心であるため、招待状を作る前にお車代の仮のリストを作って、金額も算出しておきましょう。

    親や受付の人などにお渡しを依頼する場合

    お車代、お礼、心付けを誰に渡すかリスト化したら、それに基づき、次は受付係や親、家族など、誰にどの封筒を渡してもらうかを決めて、依頼する必要があります。
    こちらもリスト化する際に決めて、事前に依頼できるよう準備しましょう。
    特に受付の人にお願いする場合は、渡す人が多いのと封筒によって渡す金額が変わってくる場合もあるため、名簿に目印を付けておく、あいうえお順に並べておく、渡す方と封筒が一致するよう付箋を付けておくといった、漏れなく渡せるよう工夫して準備しましょう。

    結婚式のお車代、お礼、心付けは誰が渡す?

    結婚式のお車代、お礼、心付けは、忙しい結婚式の最中で、誰が渡せばよいのでしょうか。本来であれば新郎新婦がすべて感謝の気持ちを込めて渡したいところですが、結婚式当日ふたりはとても忙しいため、ふたりが直接渡せない方には、代理の人にお願いして渡してもらいます。

    受付係から

    お車代は、渡す人数が多いため、受付係に頼むケースが多いでしょう。お車代の金額はひとりひとり違っているケースもあるので、誰にどの封筒を渡すか、付箋などで分かりやすくしておく必要があります。

    ゲストと親しい家族から

    親戚や、新郎・新婦の友達など、母親をはじめ家族がよく知っているゲストには、お礼だけでなく簡単な歓談を交え、お礼やお車代を渡してもらうケースがあります。

    親から

    主賓や会社の上司など、重要な役割を担っているゲストや特にお世話になっている方、目上の方には、両親あるいは両家の両親がそろって渡すことが多いようです。

    新郎・新婦から

    当日の新郎・新婦は目が回るほど忙しいもの。 でも、どうしても直接渡したい場合は、確実に渡せる時間を確認して渡します。直接お世話になるプランナーやヘアメイクなど、支度や引き上げなどの時間を通じて「心付け」を直接渡すケースが多いでしょう。

    結婚式のお車代、お礼、心付けはいつ渡す?どのタイミングで渡す?

    結婚式のお車代、お礼、心付けは、忙しい結婚式の最中で、どのタイミングで渡せばよいのでしょうか。多くの場合は渡す役割を割り振って、結婚式の程よいタイミングを見計らって渡すケースが多いでしょう。

    挙式・披露宴の受付時

    遠方から参列する方へのお車代など渡す人数が複数ある封筒は、受付の時に確実に手渡せます。
    お車代を渡すひとのリストを作成し、封筒にフセンを貼るなど、事前に準備しておきましょう。

    披露宴の最中

    主賓や乾杯の発声などを担ってくれた方、遠方から参列してくれた特にお世話になっている方や目上の方へのお車代は、結婚式と披露宴の待合の時間や、披露宴中の歓談の時間に、両家の親が直接新郎新婦に変わって感謝の気持ちを伝えると共に渡すケースが多いでしょう。
    どの方に渡すか、また席次はどこか、新郎新婦とはどのような間柄であるか、どんな人かを前もって親に伝えておきましょう。

    お見送りの時間

    新郎新婦が直接お礼を伝えたい相手は、披露宴最後のお見送りの時間に、プチギフトとともに手渡せます。

    支度中または引き上げ後

    結婚式準備から当日まで、最もお世話になるのがウェディングプランナー・ヘアメイクアーティスト、カメラマン、フローリスト…といった、結婚式を作りあげるために欠かせないスタッフたちには、結婚式の仕度や引き上げ中を利用して渡しましょう。

    結婚式のお車代、お礼、心付けの準備について詳しくはこちら

    結婚式のお車代・お礼・心付けの渡し方。誰が渡す?いつ渡す?タイミングや漏れなく渡すための準備ポイント

    結婚式のお車代、お礼、心付けを包む封筒の種類。ご祝儀袋かポチ袋かオリジナル封筒か

    結婚式のお車代、お礼、心付けを誰につくら渡すかリスト化したら、次は現金で渡す方へ包む封筒(ご祝儀袋・ポチ袋・オリジナル封筒など)を用意しましょう。

    封筒の水引のデザイン

    現金を包むのし袋「ご祝儀袋」や「ポチ袋」を選ぶ場合には、水引の種類は「結びきり」か「あわじ結び」のものを選びましょう。水引の色は紅白または金銀、また水引の数は、結婚祝いには10本のものを使いますが、ポチ袋の場合は簡易な5本や簡略化されたデザインでも使って問題はありません。

    蝶結びはさまざまな贈り物に使われる水引ですが、一生に一度が望ましい結婚式には不向きであるため、選んではいけません。蝶々結び(花結び)の水引は、出産祝いなどは何度繰り返しても嬉しいもののお祝い時に使います。

    現金を包むのし袋(ご祝儀袋)・ポチ袋のデザインは包む金額と格を合わせる

    ご祝儀袋(のし袋)のデザインの選び方は包む金額で変わり、中にどの程度のお祝いが入っているかの目安になっており、祝儀袋と包む金額と格を合わせるというマナーがあります。
    一般的には包む金額が少ない場合は簡素なもの、金額が多ければ格式が感じられるデザインを選びます。デザインが素敵だからと言って、金額とは不相応なデザインを選ぶことは格が合わない、ちぐはぐな印象を与えてしまうため注意を。

    3000円~5000円程度の金額を包む場合はポチ袋

    ポチ袋

    ポチ袋とは、小さな祝儀袋の通称です。お年玉を渡すときの袋が思い浮かびますが、小額のご祝儀)として使ったり、心付け(いわゆるチップのこと)を渡すときに使ったりするのも、ポチ袋です。
    結婚式では、1万円以下のお車代・お礼・心付けを包む際にはポチ袋を選びます。その際に、結婚式など慶事用の結びきりやあわじ結びの水引のものを選ぶよう注意してください。

    1万円以上の金額を包む場合はご祝儀袋

    ご祝儀袋

    1万円以上の金額を包む際はご祝儀袋を選びましょう。金額にあわせ、ご祝儀袋のデザインを変えて包むマナーになっています。

    結婚式のお車代、お礼、心付けの封筒はDIYや手作りで製作しても大丈夫

    結婚式のアイテムをDIYしたい方や、感謝の気持ちを込めてお車代、お礼、心付けの封筒を手作りしたいというニーズも急増しているようです。
    また、ふたりが計画した結婚式の世界観にあわせてカスタムして、デザイン性のあるおしゃれなお車代の封筒を使っているカップルも増加しています。

    手作りの封筒はOKだが、関係性の深い親しい人やスタッフにとどめる

    友人など気の置けない仲のゲスト宛に用意する場合は、少しオリジナリティを出した封筒も良いでしょう。
    また、結婚式を作りあげるために関わってくれたウェディングプランナーはじめスタッフや司会に渡す心付けに関しても、手作りやDIYをしたポチ袋やご祝儀袋を活用すると喜ばれそうです。簡単にDIYすることができる無料テンプレートなどがウェディングサイトで配布されているケースもあり、世界観にあったものを探して利用するのもおすすめです。

    目上の方、年配の方、高額の方にはマナー通りの袋を利用した方がよい

    結婚式のゲストでも主賓・媒酌人、乾杯の発声を務めてくれた方や、目上の方、年配の方、2万円以上の高額なお礼やお車代を包む場合には、マナー通りのご祝儀袋やポチ袋を利用した方が良いでしょう。

    結婚式のお車代、お礼、心付けを包む封筒の種類や選び方について詳しくはこちら

    結婚式のお車代・お礼・心付けを入れる封筒の種類や選び方。ご祝儀袋・ポチ袋はどちらを選ぶ?手作りやコンビニの封筒もOK?

    結婚式のお車代・お礼・心付けを入れる封筒はポチ袋でもよい?ポチ袋に入れる金額相場、お札の折り方入れ方、表書き裏書きのマナーを解説

    結婚式のお車代・お礼・心付けを入れる封筒の表書きの書き方。金額や裏に住所は書かない

    結婚式の車代・お礼・心付けは、現金を金額にあった封筒(ご祝儀袋・ポチ袋)に入れて渡すのですが、その際に表書きはどうしたらいいか、書き方とマナーを確認しましょう。特に、お車代は目上の方や年配の方に渡す場合も多いため、感謝の気持ちがスムーズに伝わるよう、表書きについて正式なマナーを知っておくのは重要です。

    結婚式のお車代・お礼・心付け表書きを書く筆記用具は毛筆で。パソコンやテンプレートを利用してもOK

    結婚式などの慶事では、毛筆での直筆で書くことが格式が高いとされているため、ポチ袋やご祝儀袋の表書きには墨を使って毛筆、または筆ペンで、太めの文字で書くことがマナーです。墨は濃い黒を選択してください(薄墨は法事や葬式など忌法で使用のためNGです)。
    ボールペンや万年筆などは文字が細く事務的な感じに見えてしまうため、NGとされています。
    毛筆や筆ペンがない場合は、サインペンなどを使って太めに、毛筆体を意識して書くのも代用として用いられる手段です。
    文字を書くのが苦手な人は、身近に綺麗な字を書く人がいればその人にお願いするという方法もありますが、『筆耕(ひっこう)』と言って有料で代筆を頼むサービスがあります。
    現在ではパソコンの毛筆書体で編集し、プリンターを使って印刷する方法もあります。お祝いごとでは直筆がマナーとされていますが、現在ではプリントもOKです。

    結婚式のお車代・お礼・心付けを入れる封筒の表書き

    水引の結び目の上部中央には、表書きとして、この贈り物がなんの目的なのかを表す名目を書き記します。なお、表書きは「四文字」(しもじ・死文字、縁起が悪いとされている。例「御結婚祝」)を避けた言葉を入れるため、お車代・お礼・心付けとして使う目的によって、表書きは以下のように使い分けます。記入する場所は、たいだい封筒表面の中央上あたりです。

    お車代・お礼・心付けの基本的な表書き

    結婚式のお車代・お礼・心付けの表書き

    【結婚式のお車代・お礼・心付けの表書き】
    お車代:御礼/寿/御車代(御車料)
    お 礼:御礼/寿
    心付け:御礼/寿/御祝儀

    名前は両家の姓か、招待した側の家の姓か

    封筒表面の下部に、新郎新婦の苗字を記入します。夫婦で連名にする場合は、右側に新郎苗字・左側に新婦苗字(旧姓)を書くのが一般的です。
    その他、招待したゲストをそれぞれがお車代やお礼を持つ場合には、招待した側の名前のみ書く場合もあります。

    受付や余興・スピーチなどを依頼した友人:招待した側の名前
    司会を依頼した友人:両家の連名
    主賓や乾杯の発声を依頼/遠方からのゲスト:招待した側の名前
    ※新郎新婦共通のゲストの場合(例えば同じ会社の共通の上司など)は、両家の連名にする
    ウェディングスタッフ:両家の連名
    ※ヘアメイクや介添え人など、新婦がメインでお世話になるスタッフには新婦の名前で渡すケースもOK

    渡す相手の名前や金額は書かないのがマナー

    渡す相手の名前や、封筒にいくら包んでいるかは基本的には無記名で渡します。中袋がはいっているご祝儀袋の場合、金額や住所を書く欄には無記名で包みます。
    しかし、お車代・お礼・心付けは、結婚式で担ってくれた役割によっては、封筒の中身の金額が違います。また、包んだ葉新郎新婦本人ではなく、受付係や両親に渡してもらうケースも多いため、誰に、いくらはいっている封筒を渡すのか分かりやすいよう、金額によって封筒の色を変えたり、名前付きの付箋を張って渡すひとが分かりやすくし、渡す前に外してもらうといった工夫が必要です。

    DIYのオリジナル封筒にメッセージを表書きにする場合

    結婚式のお車代・お礼・心付けの表書き

    最近、あまり堅苦しくしたくない、もっと率直に感謝の気持ちを表したいと「ありがとう」や「感謝をこめて」など柔らかい表現のメッセージを表書きに使用しているケースがSNSを中心によく見かけられます。
    おしゃれで堅苦しさのない、オリジナリティの高い封筒デザインが多く「これを使いたい、という方も多いでしょう。
    友人など気の置けない仲のゲスト宛に用意する場合は、少しオリジナリティを出した表書きのご祝儀袋やポチ袋、オリジナルの封筒を使用しても良いでしょう。
    また、結婚式を作りあげるために関わってくれたウェディングプランナーはじめスタッフや司会に渡す心付けに関しても、手作りやDIYをしたポチ袋を活用すると喜ばれそうです。簡単にDIYすることができる無料テンプレートなどがウェディングサイトで配布されているケースもあり、世界観にあったものを探して利用するのもおすすめです。
    しかし、結婚式のゲストでも主賓・媒酌人、乾杯の発声を務めてくれた方にお礼やお車代を包む場合には、マナー通りの表書きで定番のご祝儀袋やポチ袋を利用した方が良いでしょう。

    ご祝儀袋・ポチ袋など封筒の書き方について詳しくはこちら

    結婚式のお車代・お礼・心付けを入れる封筒の書き方。表書きや裏書き、名前はどのように記入する?ご祝儀袋やポチ袋の場合は?

    結婚式のお車代・お礼・心付けの封筒へお札の入れ方、封筒への包み方

    結婚式のお車代・お礼・心付けは、包む金額に応じたご祝儀袋やポチ袋に入れて渡しますが、その際にご祝儀袋やポチ袋へのお札を入れる向きや折り方についてのマナーを確認しておきましょう。お札の入れ方や包み方のマナーは、感謝の気持ちをスムーズに伝えるためにも重要です。

    ご祝儀袋へお車代・お礼・心付けのお札の入れ方、お札の向きの揃え方

    ご祝儀袋に「お車代・お礼・心付け」を包むのは、金額が1万円以上の場合です。通常1万円であれば、ご祝儀袋でもプリントの封筒タイプのものでかまいません。
    中袋があるご祝儀袋の場合は、お札の向きや上包みの上下を確認して丁寧に包みましょう。
    ご祝儀袋の表書きを書き終えたら、のし袋に入れる現金は新札を用意し、お札の入れる向きに注意しながら中袋に入れ、もう一度上包みで包んで水引をかけます。その際の手順とマナーを確認しておきましょう。

    ご祝儀袋の包み方手順

    ご祝儀袋は表書きを書く前に水引、上包み、中袋を丁寧にばらしてから、準備したお札を向きに注意しながら中包みに入れ、再び元あった形状に包み直します。
    市販のご祝儀袋では中包みや封筒式の中袋が付いていて、既に折られていることがほとんどのため、お札を入れる向きのみ気を付けて、もともと折られていたとおりに戻して包みなおすだけで大丈夫です。中袋(中包み)がどのように入っていたか、折られていたか、水引の向きなどを覚えつつ、丁寧にはがしていきましょう。

    【お車代・お礼・心付けの場合のご祝儀袋へのお金の入れ方と包み方手順】
    (1)水引を丁寧にはずし、上包みを開き中袋を取り出します。
    (2)金額と住所氏名は無記名の中袋に、肖像画(顔)が表になるよう、お札を入れます
    (3)中袋の表と、上包みの表、上下の天地を合わせて包みます
    (4)上包みを折る際は、折り返す下の部分を上の部分に重ねます
    (5)水引を丁寧にはめて、自分の名前を書いた短冊を差し込みます

    ご祝儀の中袋へお金の入れ方とお札の向き

    ご祝儀の中袋へお金の入れ方

    お札は入れる前にすべての表裏と左右の向きをしっかり揃えておきます。中袋には、肖像画(顔)が上になるよう、お札の肖像画の顔の位置が最初に出る向き(上)に来るようにします。封(のり付け)は基本的には必要ありません。 ただし、市販の包み式の中袋で「封」と印刷されている場合は、のりで貼ります。

    ご祝儀袋の上包みの包み方の注意点

    ご祝儀袋の上包みの包み方

    上包みを折る際は、運が上がるようにという願いを込めて、上の折りに対して下の折りを重ねるのが正しい折り方になっています。
    この折の重ね方が逆の場合は、お葬式など弔事で渡す「不祝儀」の意味になり、真逆のマナーになってしまうため注意が必要です。

    ポチ袋へお車代・お礼・心付けのお札の入れ方、お札の向きの揃え方

    ポチ袋は車代・お礼・心付けとして包む金額が1万円以下(通常は3000円~5000円)の場合に使用します。
    ポチ袋にお札を入れる際はお札を折って入れるのですが、新札を用意し、入れる際に丁寧に初めて三つ折りしたものを使用し、包むのがマナーです。

    ポチ袋に入れるお札の折り方、入れ方手順

    お札の向きを揃えるのは、受け取った相手にとって見た目が美しいだけではなく、お札を開きやすく、いくら入っているのかすぐに分かるという相手への配慮からなる入れ方になっています。

    お札を表に向け、お札の左側から1/3を内側へ折ります。

    ポチ袋に入れるお札の折り方、入れ方

    お札の右側から1/3を左側へかぶせるように折ります。

    ポチ袋に入れるお札の折り方、入れ方

    三つ折りのお札の右上を封筒の表側にし、肖像が逆さまにならないようにポチ袋に入れます。

    ポチ袋に入れるお札の折り方、入れ方

    お札の封筒に入れ方、封筒への包み方について詳しくはこちら

    結婚式のお車代・お礼・心付けのお札の入れ方、封筒への包み方は?ご祝儀袋、ポチ袋の際のマナーを画像で解説

    まとめ

    結婚式のお車代・お礼・心付けはお世話になった方へ感謝の気持ち。スムーズに渡せるようマナーの確認を

    結婚式のお車代・お礼・心付けは、人生で非常にお世話になった方、遠方から時間をかけて駆け付けてくれた方、役割を担ってくれた方、協力してくれた方、会場スタッフ…とふたりのお祝いのために骨を折ってくれた方々への感謝の気持ちを伝えるために贈ります。金額相場や包む封筒、表書きの書き方やお札の入れ方に至るまでマナーを守って丁寧に渡すことで、感謝の気持ちをスムーズに伝わります。
    贈る方がおおくなるケースやお車代の金額が大きくなるケースも予想される場合は、マナーを確認し理解を深めたうえで、招待前から準備を整えていきましょう。

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    結婚式準備.com編集部

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