アジサイ(紫陽花)ってどんな花?
6月の花として知られているアジサイ(紫陽花)は、小さな花が集まって丸い形にまとまった花姿が特徴的。青色や紫色、ピンク色などの鮮やかな花色を持ち、ちょっぴり寂しい気持ちになる梅雨の時期を晴れやかな気分にさせます。
そんなアジサイはウェディングに最適!
青・紫・ピンクは人気色で純白のドレスにもとても似合います。ブーケ、会場装花、ウェディングケーキ装花、両親に渡す贈呈用花束などにオススメです。アジサイはジューンブライドと言われている6月の結婚式以外にも、1年通してウエディングに使われている人気の高い花です。美しく鮮やかに咲くアジサイを入れて、素敵な結婚式を挙げませんか?
アジサイの名前の由来
アジサイは「藍色が集まったもの」を意味する「あづさい(集真藍)」が訛(なま)っていわれたのが由来となっています。
「あづ」は集まっていることを意味していて、小さいものが集まることを表します。「さい」は「さあい」を約した言葉で、接続詞である「さ」と「あい(藍)」の約しで、青い小さな花が集まって咲くことから、この名がつけられました。アジサイを英名で「hydrangea(ハイドランジア)」を呼ばれ、ギリシア語のハイドロ(水)とアンジェイオン(容器)を意味し、アジサイが根から水を良く吸うため、果実の形が水がめの形に似ているため名づけられました。
アジサイの花言葉
全体の花言葉:辛抱強い愛、乙女の愛、家族団らん、辛抱強い愛情、移り気、高慢、無情
白色の花言葉:寛容
青色の花言葉:忍耐強い愛
ピンク色の花言葉:元気な女性
花言葉の由来
アジサイはネガティブな花言葉も多いですが、小さな花たちが寄り添うように集まっている花姿から、日本人にとって明るくポジティブな花言葉の印象が強いです。
アジサイの基本情報
アジサイの基本情報
科・属:アジサイ(ユキノシタ)科アジサイ属
別名:ホンアジサイ、セイヨウアジサイ、七変化(シチヘンゲ)、八仙花(ハッセンカ)
英名:Hydrangea
形態:多年草
大きさ:2m
原産地:日本、中国、台湾、北アメリカ
時期:5月~7月
色:白、青、紫、赤
アジサイの特徴
アジサイは、アジア、北アメリカに約40種類が生息していて、日本には10数種類が分布しています。
アジサイの花は両性花(完全花)と装飾花(不完全花、中性花)の2種類で構成されています。両性花は生殖能力のある本体の花を表し、雄しべと雌しべをもっていますが、開花してもあまり目立ちません。装飾花は大きな花びらをもっていますが、雄しべや雌しべが退化していて、実を結ぶことはないです。アジサイの花を見て多くの人が「外見上の花」としている部分の多くは装飾花となっています。土の酸が原因で花色が変わり、アルカリ性で赤、酸性で青くなるとされます。その性質を利用して西洋アジサイは酸度調整によって花色を変化させた鉢花がよく出回っています。ですが、種類によっては変化の差があって、例でいえば、ヤマアジサイは酸度によって影響される変化は弱く、すべてのアジサイがその性質に当てはまるわけではありません。
アジサイの種類
ガクアジサイ
漢字だと「額紫陽花」で、両性花の周りに咲く装飾花を額縁に見立てたものとなっています。日本が主な生息地で、アジサイの仲間の花姿はこの種類が基本となっています。
アジサイ
アジサイというと、この種類を表し、あまり使いませんがホンアジサイの呼び名といわれます。両性花がすべて装飾花に変化したガクアジサイの一つのタイプと言われていて、日本では古くから知られています。
ヤマアジサイ
ガクアジサイを小さくしたような姿で、非常に多彩な品種があります。代表的な品種にシチダンカがあります。
アメリカノリノキ
北アメリカに主に生息していて、代表的な園芸品種のアナベルは球状に固まったボリュームのある白い花を咲かせるのが特徴です。
ノリウツギ
円錐状の花穂からピラミッドアジサイとも呼ばれます。アジサイの中では高性で、樹高は5m近くにもなります。花色は白で、品種のミナヅキは大きな美しい花穂を咲かせます。樹皮から採れるねばねばが和紙の糊となったので、この名前が付けられました。
タマアジサイ
日本に生息する種類で、つぼみがまん丸で玉のように見えるのでこの名前つけられました。
西洋アジサイ
花色が豊富で主に鉢花で扱われているアジサイのメインになっています。装飾花だけの品種もあれば、両方の花を咲かせる品種もあります。日本に生息しているアジサイが中国からヨーロッパへ渡り、そこで品種改良が行われ、日本に逆輸入されたものをいいます。従来のアジサイと区別するために属名の「ハイドランジア」の名前で呼ばれることも。
アジサイの育て方
置き場所
日当たりのよい日陰の場所で育てます。西日の当たる場所では乾燥して葉が焼け傷んでしまうことがあるので、また、紅色に発色するガクアジサイなどは日光不足になると色が付かずに白い花になってしまいます。耐寒性はありますが、乾いた寒風に当たると傷んでしまうので注意しましょう。水を好みますが、土壌だけでなく空気中の湿度も関係あるため、あまり空気が乾燥する場所ではよく育ちません。
水やり・肥料
水を好む植物で、乾燥すると成長が悪くなるため、地植えで湿地に植えている場合は、日照りが続く場合を除いて、雨だけで育ちます。日当たりがよく乾きやすい場所では、株のまわりに敷きワラなどを敷くとよいです。じめじめした水はけの悪い場所は適していないので、水はけのよいことも大切です。鉢植えは地植えに比べると乾きやすいため、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。夏は特に乾燥に気をつけないと株が枯れてしまうことがあるため注意が必要です。肥料は冬と夏から秋にかけて行います。冬の肥料は、春に新しい葉を広げて花を咲かせるまでをしっかりと支えるために必要で、ゆっくりと長く効くタイプの物が最適です。夏から秋の肥料は新芽を大きく育てるためで、秋に花芽ができるまでの短期間で成長させなければいけないので、速効性のものが適しています。
病害虫
アジサイは病気にかかりにくい植物で、菌や湿気が多いと黒点病や炭素病などの病気にかかってしまうことがあるので、注意しましょう。害虫は、カミキリムシやハダニがつくことがあるので、早めに駆除しましょう。
結婚式でのアジサイの使い方とアジサイと相性の良い花は
1輪だけでもとってもボリューミーなアジサイはウェディングブーケに大人気!
アジサイをメインにしたブーケや他の花々と組み合わせたブーケなど、アレンジは自由自在です。相性の良い花としては、グリーン系の植物、かすみ草、バラ、シャクヤク、ダリア、チューリップなど様々な花と合わせやすく、色鮮やかな花と組み合わせれば華やかなイメージに仕上がります。
ブーケの他にも挙式会場装花、ウェディングケーキ装花、披露宴会場装花、両親への花束などにも良く選ばれています。ゲストに季節感を感じてほしい時の演出にぴったりな花です。
まとめ
鮮やかな色で丸い形に咲かせて、梅雨の時期を美しく彩るアジサイ。ジューンブライドのウェディングにピッタリなのはもちろん、「辛抱強い愛」「家族団らん」などの幸せな花言葉が込められているので、季節問わず結婚式に取り入れられる人気の高い花です。アジサイを使って、素敵な式を挙げてください。