結婚祝いのお返し「結婚内祝い」の贈り物へ「のし(熨斗)」のかけ方、水引の種類の選び方、表書きの書き方。マナーを分かりやすい画像で紹介

結婚祝いのお返し「結婚内祝い」の贈り物をする際には、品物にのし(熨斗)紙をかけ、マナーに沿った表書きを書いて渡しましょう。結婚式に招待できなかった親族、友達、同僚、先輩後輩、上司、部下…今までの人生でお世話になり、結婚のお祝いをくださった方々に、感謝とこれからの挨拶の気持ちをスムーズに伝えるために必要な知識です。一度覚えれば今後はもう迷うことはない結婚内祝いの「のし(熨斗)紙」の書き方、表書きの書き方、贈り物のマナーの知識を確認しておきましょう。

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結婚祝いのお返し(結婚内祝い)とは。基本的な情報を確認

結婚祝いのお返しとは。基本的な情報を確認

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結婚祝いのお返し、(結婚内祝いとも)とは、現在は「披露宴に出席されなかった方」からいただいた「結婚祝い」へのお返しとして、結婚内祝いを贈る贈り物(品物)を差すのが一般的です。
お返しを「内祝い」というのは、内祝いの「内」には、本来「身内」の意味が込められています。かつてはご近所付き合いが身近であったため、身内や親しい間柄の人々と喜びを分かち合うという形でお祝いをしていた名残です。

結婚内祝いと引出物との違い

結婚披露宴に出席してくださった方々にお土産とお返しとして贈るのが「引出物」です。内容は地域によっても異なりますが、メインの品物と引菓子、さらに縁起物とあわせ、3~5品を用意する場合が多く、メインの品物に両家の姓が入ったのし紙をつけて、結婚式の披露宴会場で渡します。
引出物は披露宴の主催者が出席者に贈るお土産で、結婚内祝いと異なります。結婚式に出席する予定で急遽欠席された方には、お返しとして引き出物を贈るのも問題ありません。
また、引出物をお渡しした方にあらためて結婚内祝いを贈る必要もありません。一般的な相場は3,000~6,000円程度ですが、地域によって大きく異なります。

結婚式に招待しない方や、結婚式の欠席者からお祝いを頂いた場合

きちんとお返しを用意しましょう。
結婚式を行わない場合も、お祝いを頂いた全員にお返しが必要です。
ただ、「結婚式に出席してくれる予定の人から、結婚式前にお祝いを頂いた」という場合、対応が少し違ってきます。

結婚式に招待した方から事前に頂いたお祝いがご祝儀相場に相当する場合

結婚式当日のご祝儀は辞退して、引き出物でお返しとします。
頂いたお祝いがご祝儀相場より高額の場合
結婚式当日のご祝儀は辞退して、引き出物でお返ししたうえ、内祝いを別で贈ります。

結婚式に招待した方からご祝儀以外に頂いたお祝いがご祝儀相場より少額の場合

ささやかなプレゼントを頂いたのであれば、結婚式当日はご祝儀を受け取り、引き出物でお返しします。そのうえで、お祝いに対して内祝いを贈ります。

結婚内祝いを贈る時期

一般的に、結婚祝いのお返し(結婚内祝い)を贈るのは、頂いてから、または結婚式後1ヵ月以内を目安にしてお返しします。遅くなるのはマナー的にあまりよくありません。結婚式の欠席を事前に伝えられ、結婚式3~2ヵ月前など早めに結婚祝いを頂いた場合には、頂いてから1ヵ月以内を目安に、お返しをしましょう。

結婚内祝いの相場の目安

結婚祝いのお返しは、いただいたお祝いの1/3~半額程度を、現金や金券ではなく品物で用意をすることが一般的なマナーです。
お祝いなどの贈り物において、もらったものの半額相当の品物を選んでお返しすることを「半返し」といい、関東などを中心とするお返しの考え方です。お祝いを受け取ったら、半額相当の品物を選んでお返しすることを半返しといいます。
贈った結婚祝いより明らかに安い品物である場合、受け取った側は「お祝いを喜んでもらえなかったのでは」「何か失礼があったのでは」と心配させてしまうことも考えられます。反対に、いただいた結婚祝いの金額以上の品物を贈ると、相手を恐縮させてしまうことも。マナーに配慮した金額の範囲で、品物を選びましょう。

お返し不要の結婚祝いでもお返しまたはお礼状を送る

一般的に、贈り物で8,000円以下の品物をいただいた場合は、相手にお返しのことを気遣わせない「お返し不要」の金額と見る向きもあります。ですが、結婚祝いではどんなに安いものをいただいたとしても、1/3~1/2程度の金額のお返しをした方が良い、とされています。
金額が小さすぎてお返しに良いものが贈れないなどの理由の場合は、お礼状のみお送りしましょう。
特に仲の良い友人や、上司から結婚祝いを頂いたとき、結婚はなにかと費用がかかるための配慮から、先方より「お返しは不要」と一言添えて頂く場合もあるでしょう。 このようなときは、頂いたお祝いの半額ではなく、1/3~1/4程度の金額にとどめ、「気持ちだけお返しさせていただきます」と伝えます。
結婚祝いと一緒に届いた手紙「お返しは要らない」とはっきり明記されていた場合は、お返しはせずにすぐに届いたお礼を伝えたうえで、丁寧なお礼状をしたためて送りましょう。

結婚祝いのお返し(内祝い)は何がいい?引き出物はあり?結婚式欠席で頂いたご祝儀や贈り物のお返し金額目安やマナー

結婚祝いのお返し(結婚内祝い)にはのし(熨斗)をかけ贈るのがマナー

結婚祝いのお返し(結婚内祝い)にはのし(熨斗)をかけ贈るのがマナー

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結婚内祝いに限らず、日本では節目のお祝いやイベント時の贈り物には「のし紙」を掛けるのが一般的なマナーです。では、そもそも「のし」とはどんなもので、どのような役割があるのでしょうか?

熨斗(のし)とは。のしの由来と縁起

のし(熨斗)とは元来、あわびを薄く伸ばして干した「熨斗鮑(のしあわび)」を差していました。あわびは古来より、不老長寿の薬と言われて縁起物とされ、儀式用の肴(さかな)に用いられていました。それが贈り物に添えるスタイルへ変化し、お祝いごとに欠かせない縁起物として使われるようになったのです。
しかし熨斗鮑は大変貴重で高価であり、手軽に入手できないため、次第に紙を折った「熨斗飾り」で代用する風習に変化していき、時代とともに簡略化され、水引と熨斗が印刷された紙を贈り物に掛けるスタイルが一般的になりました。
この紙を現在は「のし紙」(品物にかける用)と呼び、袋状になったものを「のし袋(主に現金や金券を入れる用)」と言います。

結婚祝いのお返しで「のし」の役割とマナー。のしは必要か、必要ないか

結婚内祝いは、人生の大切な節目にお祝いをしてくれた大切な方々に、感謝の気持ちとこれからも宜しくお願いしますという気持ちを込めて送る贈り物です。
そのため、カジュアルな間柄や親しい間柄であっても、結婚内祝いの品物には「のし」を付けたほうが良いという考え方が主流です。
友達同士のようなカジュアルな間柄であれば「おしゃれなラッピングのほうがいいでは」とのしは必要ないと考える人もいますが、親しい仲だからこそ、普段とは違う節目での改まった贈り物は嬉しいと感じられるでしょう。
特に、結婚内祝いを手渡しではなく配送する際には、なんの贈り物なのかひと目で分かるよう、のしをつけ、表書きをしっかり書いて送りましょう。

購入した場所で贈り物にのし(熨斗)をかけてもらえるサービス

現在では、贈り物を購入した店舗やインターネット通販では、購入する際に「結婚祝いの贈り物で」と申し込めばのしの表書きを書いた上でラッピングしてくれるサービスを行っている場所も多いのです。
実店舗では口頭でスタッフの方に申し込みますが、インターネット通販では購入時に贈り物の種類と必要な情報を記載して送信する手続きが一般的です。自分でのしをかけ、表書きを上手に書くことに自信がない方はサービスがある店舗を事前に調べてから購入を検討するのもおすすめです。

結婚祝いのお返し(結婚内祝い)にかける「のし紙」の種類と選び方

結婚祝いのお返し(結婚内祝い)を贈る際には、贈り物の包装紙の外側または内側に熨斗(のし)紙をかけるマナーになっています。
のし紙は節目のイベントの種類や性質によって、種類や選び方も変わってきます。
のしは、現在では購入した店で「結婚内祝い用で」といえば、表書きまで記入して包装紙の上からかけてもらえたり、インターネット通販で注文した場合も結婚内祝い用にのしをかけてもらうよう依頼できるサービスがあります。
のしをかけてもらえるかどうかを確認してから購入しましょう。
ここでは、結婚内祝いにふさわしいのし紙の水引の選び方を分かりやすく解説します。

結婚内祝いの品物にかけるのし(熨斗)の水引は『結びきり』か『あわじ結び』

結婚祝いの品物にかけるのし(熨斗)の水引は『結びきり』か『あわじ結び』という種類が印刷されたのし紙を選びます。『紅白または金銀10本結びきり』『紅白または金銀10本あわじ結び』を使用するのが一般的です。

結婚内祝いの品物にかけるのし(熨斗)の水引は『結びきり』か『あわじ結び

一般的な結婚内祝いには「結び切り」ののし紙

結婚内祝いののしには「結び切り」と呼ばれる水引を選びます。固く結べてなかなかほどけないことから、婚礼関係や快気祝いなど「繰り返してほしくない」お祝いごとに用います。
婚礼関係のお祝いの場合、水引の色は金銀・紅白・赤銀(金)のいずれか、本数は10本を選びます。
最高格の水引は金銀10本結びですが、結婚内祝いは控えめなお祝いですので紅白10本が基本です。また、贈り物の金額に合わせ水引の本数を7本にする場合もあります。
(例えば快気祝いのお祝いの場合、水引の色は紅白か赤金を、本数は5本を選ぶのが一般的です。)
水引の本数は「5本」です。3本結びは簡素な結び方、5本は基本的な数、7本結びは丁寧な結び方とされ、婚礼関係でのみ用いられる10本結びは最高格の結び方として別格とされていますので、結婚内祝いでは通常は10本を用います。

関西以西でのお祝いごと全般には「あわじ結び」ののし

華やかな印象の「あわじ結び」は、慶弔の区別なく用いられます。特に関西以西のエリアでは、お祝いごと全般に利用されているオールマイティな水引です。

水引の色

結婚祝いの水引の色は、通常のお祝い事では紅白・金銀・赤金の物が使われます。金銀は婚礼など限定された特別なお祝い事とされていますが、結婚祝いのお返しでは、控え目に紅白を使用するケースが多いようです。

水引の色

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水引の数

結婚祝いでは「慶びが重なる」よう10本の水引が用いられます。
水引の本数は奇数になっており、お祝いごとでは5本が基本で、より丁寧にした7本も使われますが、結婚祝いのお返しでは特別なお祝い事として10本の水引を選びます。
内祝いの金額によっては7本を選ぶ場合もあります。

水引の数

その他の一般的な熨斗(のし)の種類もあわせて確認

結婚祝いのお返し(結婚内祝い)では使わないものの、日本の冠婚葬祭で使用される代表的なのしの種類も確認しておきましょう。水引のデザインの意味を知っておくと、のし紙やのし袋を選ぶ際に間違わずスムーズに選べます。

紅白蝶結び

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紅白蝶結びの熨斗(のし)は名前の通り、水引が蝶結びでつけられているものをいいます。蝶結びは何回でも結び直せるため、何度も祝いたいという意味。そのため、お中元・お歳暮や、出産祝いなど何回もお祝いしたい事で渡すお祝い、ビジネスやご自宅訪問の際の手土産につけられます。
※結婚の承諾を得るための挨拶に伺う時に持参する手土産では、まだ結婚を許されていない場合やご両親と初めて顔を合わせる際には、蝶結びののしを使います。

紅白結びきり

紅白結びきり

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結びきりは、蝶結びと違って簡単にはほどくことができない結び方になっているのしのことをいいます。簡単にほどくことができない結び方なので、“一生に一度きりであってほしい“という意味合いが込められています。結婚式などのお祝いごとには紅白結びきりが使われます。結婚祝いだけでなく、退院祝いを贈るときにも紅白結びきりののしをつけます。
※結婚の挨拶に伺う際手土産で、事前に訪問先の親が結婚についておおむね承諾済みである場合には、結びきりののしを使います。

黒白結びきり

黒白結びきり

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黒白結びきりは弔事や法事などに使います。紅白結び切りと同じ結び方がされていますが、水引の色がおめでたい紅白ではなく、弔事や法事に合わせた黒白のものがつけられています。意味合いは「一度きりであってほしい」ことなので同じです。

黄白結びきり

黄白結びきり

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黄白結びきりも基本的には黒白結びきりと同じで弔事や法事で使われるのしです。一般的に一回忌法要まではどこでも黒白結びきりがつけられますが、その後は地域で異なっていて、黒白結びきりではなく黄白結びきりをつける地域があります。

結婚祝いのお返し(結婚内祝い)の、のしの表書きの書き方

のしに表書きと名入れを書くときは、必ず濃い墨を使って、毛筆または筆ペンで楷書で書きます。現在ではパソコン等で毛筆体のフォントを利用した印刷のものでもマナー違反ではありません。

表書きの書き方

結婚祝いのお返し(結婚内祝い)の、のしの表書き

昔は贈り物と一緒に目録を付けて贈るという習慣がありました。のしと同じく、簡略化されたものが表書きです。
のしには、どのような贈り物なのか内容を表す「表書き」と、送り主の名前を知らせる「名入れ」を記入します。
特に、配送で結婚内祝いを贈る場合は、誰が送ったのかがひと目で分かるよう必ず名入れを行いましょう。
結婚内祝いの場合、のし上には「寿」または「内祝」と書くのが一般的です。すでにのし上がのし紙に印刷されているものもあります。
のし上(水引の上)には贈り物の目的を書き、のし下(水引の下)には贈る人の名前を書きます。水引やのしに文字が重ならないよう気をつけましょう。

名前の書き方

のし下には結婚後の新姓、もしくは夫婦の連名をのし上の文字より少し小さめに書きます。
贈る人の名前の書き方には、いくつかのパターンがあります。
基本的には旧姓は使いません。
どの書き方にしようか迷った場合は、両親や目上の人に相談して決めるとよいでしょう。

1.結婚後の新姓のみ
2.新郎新婦の名前のみ連名
3.新姓の下に新郎新婦の名前を連名

1.結婚後の新姓のみ

結婚祝いのお返し(結婚内祝い)の、のしの表書き

2.新郎新婦の名前のみ連名

3.新姓の下に新郎新婦の名前を連名

職場や団体に贈る結婚内祝いの表書きでの注意点

個人から頂いたのではなく、職場一同や友人一同、サークルなど団体から連名で結婚祝いを頂いた場合のお返しでは、のしや表書きで注意すべき点があります。

旧姓を記入したい場合はどうする?

結婚後も職場では旧姓で通すという方もいますが、結婚後、旧姓は「通称」の扱いになります。 のしには正式な本名である新姓を書くのが基本です。
「配送で贈るので、誰からの贈り物なのか分からなくなるかもしれない」など、どうしても旧姓で贈りたい場合は受け取った人が分かりやすいよう工夫をして贈りましょう。

・のしには新姓を書き、配送伝票の依頼人の欄には旧姓を書く
・品物に添えるメッセージカードに旧姓を書き添える

職場や友人などから連名でお祝いをいただいた場合

複数の方から連名でお祝いを頂いた場合、一人あたりのお返しが少額になってしまう、また小分けにしたお返しにひとり一人のしを掛けて贈るのも難しいケースが多いでしょう。
連名で頂いた少額のお返しの場合は、個包装で分けやすいお菓子の詰め合わせを選び、箱にのしを掛けて贈る方法がおすすめです。
また、個別にメッセージカードを添えたり、職場に直接持参する場合はひとりひとりにお礼を言いながら渡すなど、感謝の気持ちが伝わるよう工夫して渡しましょう。
職場によっては、お返し不要の場合や、結婚内祝いの渡し方にルールがある場合も。事前に職場の先輩など、会社のルールに詳しい方に確認をしておくと安心です。

結婚内祝いを配送する際には手紙かメッセージカードを添えよう

結婚祝内祝いの贈り物をする際に、手渡しではなく配送する場合には、必ず手紙やメッセージカードを同封するか、結婚内祝いが届く前にお礼の手紙が届くよう手配するのがマナーです。受け取る側の都合を考慮し、配送の旨を事前に連絡しておく配慮も大切です。
突然贈り物だけが届けられても、受け取る方が驚いてしまい、せっかくのお返しの印象が悪くなってしまう恐れがあります。
また、結婚内祝いを贈ったことや感謝の言葉を贈る際に、メールやライン等カジュアルな通信手段で事前に連絡することは、あまり良くないマナーとされています。
必ず手書きで、メッセージカードや手紙を添えて贈りましょう。

結婚内祝いに添える手紙やメッセージカードの書き方マナーや例文について、詳しくはこちらをご覧ください。

結婚祝いのお返し(結婚内祝い)に添える丁寧・堅苦しくないお礼状のメッセージの書き方や文例。マナー、出し方、出すタイミングまで詳しくチェック!

結婚祝いのお返し(結婚内祝い)は手渡しの場合も配送の場合も『内のし』がベター

のしには「内のし」「外のし」と2種類の掛け方があります。
のしを品物にかける場合には、包装紙の内側ののしをかける『内のし』と外側にかける『外のし』があります。
一般的には『外のし』は贈答品をお渡しする際に、表書きが贈り先にはっきりと見え、どような目的でギフトを贈ったかが明確に伝わるため、結婚・出産祝いなどは外のしが適切と言われています。
使い分けの基本の考え方として、「宅急便などで配送をするときは内のし」「持参するときは外のし」と覚えておくと分かりやすいでしょう。たくさんのお祝いが同時に届く人に贈り物をする場合や、並べて置かれる可能性がある場合は、誰からのものかがわかりやすい『外のし』が良いとされています。
しかし、頂いたお祝いのお返しである結婚内祝いの場合は『内のし』を選ぶのが一般的です。配送ではなく手渡しの場合も『内のし』を選ぶほうがベターです。

結婚祝いのお返し(結婚内祝い)は手渡しの場合も配送の場合も『内のし』がベター

内のし

ギフトにのしを掛けてから包装紙で包むスタイル。包装紙を開けないとのしが見えないため、控えめに贈り物をしたい場合に適していると言われています。内祝いは本来「いただいたお祝いへのお返し」ではなく「お祝いごとの報告や喜びのおすそ分け」という風習でした。そのため、内祝いには控えめな「内のし」が好んで使われています。
また、配送によって贈り物をする際にも「内のし」がベスト。内のしであれば、配送中にのしが乱れたり破れたりするのを防げるからです。最近は郵送で贈り物をするケースが多いため、そういった意味でも結婚内祝いには「内のし」が多く選ばれています。

外のし

ギフトを包装紙で包んでからのしを掛けるスタイル。ひと目で贈り物の目的や贈り主がわかるため、たくさんの贈り物が同時に届くことが予想される場合、あるいは並べて置かれる可能性がある場合などに用いられます。そして郵送ではなく直接渡す場合にも「外のし」を選ぶのが一般的です。
このように、郵送するのか、それとも直接手渡しするのかでのしの掛け方を選ぶことがポイントです。どちらの場合も品物だけポンと贈るのではなく「お礼状」を添えるのがベターです。お祝いをいただいたことへの感謝の気持ちが、より一層伝わります。

まとめ

結婚祝いのお返し(結婚内祝い)贈り物には「のし」を丁寧にかけ、「表書き」を丁寧に書いてお祝いの気持ちを贈ろう

結婚内祝いの贈り物には、人生の大切な節目にお祝いをしてくれた方々に、感謝の気持ちが伝わるように、のし紙をかけることがマナーとなっています。人生で重要な時には、マナーに沿った改まった贈り物の贈り方の知識を身に着けておくことで、今後のさまざまな贈り物に役立てることができるでしょう。
ふたりがこれからもお世話になる方たちへのお礼は、ふたりの今後の印象を左右すると言っても過言ではありません。結婚祝いのお返しギフトやお礼状にふたりの感謝の気持ちが正しく伝わるマナーに沿った装丁が大切です。
ぜひ、ここで日本の昔からのならわしである「のし」への理解を深めてくださいね。

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結婚式準備.com編集部

結婚式準備.com編集部です。結婚式の準備で悩むプレ花嫁を応援する記事を書いていきます。

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