<結婚準備の前にすること>
お金にまつわる不安を解消し、計画的に準備を進めるために「結婚式にかかるお金について知っておく」
結婚式をするにあたって避けて通れないのがお金の話。そこでここでは、予算を立てるためにも知っておきたい結婚式にかかるお金の基本について紹介します。
ここがポイント
- 結婚式にかかった費用の平均は357.5万円だが、お金のかけ方は人それぞれ。
総額はゲスト人数や衣裳などアイテムへのこだわり、式をする時期などによって変わってくる。 - 結婚式をすれば、ご祝儀としていただくお金も。
場合によっては親からの援助もあるので、入ってくるお金のことも頭に入れて予算を考えよう。 - 結婚式のお金には、ゲスト人数に関係なくかかる固定費とゲスト人数によって変動する変動費がある。
そのバランスや頂くご祝儀の関係で、ゲスト人数が増えても自己負担額が増えるとは限らない。
結婚式にかかった費用の平均は357.5万円
平均データからすると結婚式にかかる費用の相場は約360万円と言えそうです。
とは言え、下に示した金額帯のデータからも分かる通り、100万円台のカップルもいれば500万円以上かけているカップルもいます。
総額は、結婚式に招待するゲストの人数や、衣裳や会場装飾、演出といったアイテムへのこだわり度合いなどによって大きく変わってくるので、最終的にはふたりのやり方次第ということに。
平均はあくまでも目安と考えておきましょう。
みんなはどうだった?
挙式・披露宴にかかった費用は?
- 平均:357.5万円
- 100万円未満:4.1%
- 100~200万円未満:10.7%
- 200~300万円未満:13.6%
- 300~400万円未満:26.5%
- 400~500万円未満:26.2%
- 500~600万円未満:12.3%
- 600万円以上:6.5%
データ出展:リクルート ブライダル総研調べ2018
300万円台と400万円台が多く、約半数のカップルが300万円から500万円ということに。
ちなみにゲスト人数の平均は69.4人。単純に計算するとゲスト1名あたり約5万円というのが結婚式の費用を算出する際の目安になりそう。
費用総額を左右するポイント
ゲスト人数
結婚式にかかる費用の中でも大きな割合を占めるのが、ゲストの人数分かかってくる「料理&飲物」の費用。
そのほか、引出物やペーパーアイテムなどもゲスト人数によって変わってくるため、ゲスト人数が増えればその分、総額もアップすることになります。
アイテムの選び方
ドレス一つとっても、何を選ぶかにより金額は大きく異なります。
アイテム全てにこだわっているとその分、金額がアップするのは当然のこと。予算をおさえたいなら、こだわるアイテムに優先順位をつけ、お金のかけどころと削りどころを明確にすることが大事です。
メリハリのあるアイテム選びを心掛け、上手にやりくりするようにしましょう。
日取り・スタイル
春や秋のハイシーズン(3月~5月・9月~11月)に比べると、オフシーズン(7月~8月・12月~2月)や仏滅は基本料金がリーズナブルに設定されている場合が多いので、式を挙げる日取りによっても金額が変わってきます。
また、ホテル、ゲストハウス、レストランといった会場の種類やウエディングのスタイルによっても金額が変わってくるので、費用を抑えたい時はしっかり検討するようにしましょう。
ご祝儀や親援助など、頂くお金があることも忘れずに
大まかな目安とは言え360万円という金額に、少し不安になっている人もいるかもしれませんが、結婚式をすることで入ってくるお金もあります。
その代表的なものがゲストから頂く「ご祝儀」。金額はゲスト人数やゲストの種類によって異なりますが、総額の平均は232.8万円。その他、職場や組合、住んでいる市町村などから「お祝い金」がもらえる場合も。
また、家庭の事情によって異なりますが、結婚式をするにあたり親から援助があるケースも多いようです。実際に親から援助があった人の割合は全体の約8割で、援助額の平均は195.1万円というデータが。
結婚式の予算を考える際には、入ってくるお金のこともある程度想定し、それらを踏まえて検討するようにしましょう。
みんなはどうだった?
いただいたご祝儀総額は?
- 平均:232.8万円
- 100万円未満:9.8%
- 100~200万円未満:23.6%
- 200~300万円未満:36.1%
- 300~400万円未満:21.5%
- 400~500万円未満:6.1%
- 500万円以上:2.9%
データ出展:リクルート ブライダル総研調べ2018
式場への支払いが前払いの場合はご祝儀をそのまま支払いにあてることはできないが、式後にご祝儀が残ることを考えれば、やりくりの幅も広がる。
入ってくるお金のことも考えて、お金を有意義に使えるよう予算を上手に立てよう。
みんなはどうだった?
招待客別 1人あたりのご祝儀額は?
- 友人:平均3.0万円
- 上司:平均3.9万円
- 親族:平均6.7万円
- 恩師:平均3.7万円
データ出展:リクルート ブライダル総研調べ2018
ゲストの種類によってご祝儀の相場も違ってくるのでゲスト人数が同じでも、友人中心だと総額は低めに、逆に親族が中心であれば総額は高めになる。
ゲストの顔ぶれを思い浮かべてふたりの場合の金額を試算してみて。
ゲスト人数が増えても自己負担額が増えるとは限らないお金のやりくりという観点から知っておきたいのが、結婚式にかかるお金のしくみ。
結婚式にかかるお金はゲスト人数によって変わる変動費と、ゲスト人数に関係なくかかってくる固定費に分けられます。
変動費となるのはゲスト一人一人にかかってくる料理、ドリンク、引出物、プチギフト、デザートビュッフェ、ペーパーアイテムなど。一方、ゲスト人数に関係なくかかる固定費となるのは、挙式代、衣裳代、演出代、ビューディ関連の費用など。ここで注目したいのが、「結婚式にかかる費用の総額」から「頂くご祝儀の金額」を引いた「自己負担額」。
ゲスト人数が多くなれば変動費がアップし、その分総額もアップしますが、ご祝儀としていただくお金もアップするため、ゲスト人数が増えた分だけ自己負担額が増えるわけではありません。場合によっては下に示したケースのように、ゲスト人数が多い方が、逆に自己負担額が減る場合もあるのです。
予算が少ないからゲストはたくさん呼べないと考えるのではなく、自己負担額という観点で一度シミュレーションしてみてはどうでしょう。
結婚式にかかる費用の総額 – いただくご祝儀 = 自己負担額
ゲスト50名と70名の場合の自己負担額
ゲスト50名の場合
固定費100万円 + 変動費(2万円×50)100万円=200万円
ご祝儀3万円×50=150万円
自己負担額50万円ゲスト70名の場合
固定費100万円 + 変動費(2万円×70)140万円=240万円
入ってくるお金:ご祝儀3万円×70=210万円
自己負担額30万円
固定費を100万円、ゲスト1名あたりにかかる費用を2万円、ゲストから頂くご祝儀を平均3万円として試算。