結婚のタイミングで本籍を変更できるって知ってる?
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婚姻届には、夫になる人・妻になる人それぞれの本籍と、婚姻後の夫婦の新本籍を記入する欄があります。すなわち、婚姻届の新本籍欄に新しい住所を記入することで、結婚と同時に本籍を変えることができるのです。
しかし、そもそも本籍とはどのようなものなのでしょうか。まずは本籍について詳しく見てみましょう。
本籍地とは戸籍を管理する場所のこと
本籍とは、戸籍を管理する市区町村のこと。住所と同じだと思っている人もいるかもしれませんが、必ずしも同じとは限りません。結婚前の場合は両親と同じ戸籍で本籍を受け継いでいることが多いため、自分の実家や両親の実家になっているケースがほとんどです。
自分の本籍を調べる場合
- 両親に聞く
- 住民票を取って確認する
- 古い免許証に記載された本籍を確認する
- 新しい免許証のICチップ情報を警察署などで確認する
婚姻届を記入する際に本籍地は選べる
本籍を変更するタイミングはいくつかありますが、婚姻届には新本籍記入欄があります。すなわち、結婚にともなって新しい戸籍をつくるために新しい本籍を選ばなければならないということです。
一度決めた本籍は後から変更することも可能です。「ひとまず彼の実家を本籍にして…」ということもできますので、本籍地について話し合っておくようにしましょう。
「本籍を選べず婚姻届が書けないまま希望の入籍日が過ぎてしまった!」ということがないように気をつけましょう!
実在する住所地ならどこでも本籍にできる
本籍は、新居の住所、自分や相手の実家の住所、想い出の場所など、実在する住所ならどこでも選んで設定することが可能です。
おふたりで生活をスタートした家を本籍としたり、マイホームを購入するまではどちらかの実家を本籍にしたり。中には、東京タワーや皇居、テーマパークなど、住んだことのない場所を本籍とする人も。
どこでもいいといわれると、本籍を考えるのが楽しくなりますね。
結婚時に本籍を変更するメリット・デメリット
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好きな住所に本籍を変えられることはメリットのように感じますが、デメリットもあります。結婚時に本籍を変更する場合のメリット・デメリットをご紹介しましょう。
メリット
結婚と同時に好きな場所へ本籍を変更すれば、氏名や住所、本籍の変更手続きが一度で済みます。戸籍謄本や抄本を取得する際は、本籍のある市町村役場に申請する必要があります。将来、パスポートの申請など、戸籍謄本・抄本が必要になったとき、本籍を新しい家の住所にしておくことで遠方まで取りに行く必要がなく、楽になります。
また、離婚した経験のある人は、本籍を変えることで離婚歴を消すことが可能です。書面上のことではありますが、気になる人は本籍を変更してみると良いかもしれません。
そして何より、本籍を変更することで「ここから夫婦で新しい人生を歩んでいくんだ」というけじめになるでしょう。
デメリット
本籍を変更すると、忘れやすいというデメリットもあります。想い出の場所など、なじみのない住所に変更すればなおさらです。結婚で新居に引越した人なら、新居の住所や本籍、お互いの実家など、覚える住所が多くて混乱してしまう人もいるでしょう。
また、将来相続が発生した際、遺産を相続する人に手間をかけることになります。これは、遺産を相続する際、相続人は被相続人の生まれたときから相続が発生するまでの戸籍を用意しなければならないためです。
好きな場所へ本籍を変更できるとはいっても、頻繁に変更したり、わかりづらいところを本籍にしたりするのは控えた方が良いかもしれません。
本籍地を変更した際に必要な手続き
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婚姻にともなって本籍地が変更になったら、次の書類や免許などの本籍変更手続きも忘れずに行いましょう。
運転免許証
免許証自体に本籍は記載されていませんが、運輸局などに登録されているため、本籍の変更手続きが必要です。住民票のある住所地を管轄する警察署・運転免許センター・運転免許試験場などで変更手続きを行いましょう。運転免許証・住民票・印鑑を持参すれば、無料で変更してくれます。姓が変わった場合はあわせて氏名変更も行えます。
パスポート
有効期限内のパスポートを持っている場合は、記載事項の変更手続きが必要です。各都道府県のパスポートセンターへ、一般旅券発給申請書・戸籍謄(抄)本・パスポート・写真を持参しましょう。手続きには6,000円~16,000円かかります。
一部の国家資格など
危険物取扱者・消防設備士のような一部の国家資格では、本籍が変わったら変更申請を行わなければなりません。自分が持っている免許は本籍変更が必要なのかどうか確認し、必要があれば手続きを行いましょう。
本籍地の変更は、氏名や住所の変更とまとめて行うとスムーズです。
まとめ
婚姻届に記入する本籍はよく話し合って決めよう!
結婚によって夫婦の新しい戸籍を作成するため、新本籍を記入しなければ婚姻届を受理してもらうことはできません。新居の住所やどちらかの実家はもちろん、想い出の場所やテーマパークなど、日本に実在する住所ならば住んでいる場所でなくても本籍にすることは可能です。
しかし、戸籍謄本を取得する際の手間や、本籍の覚えやすさなどを考慮すると、近場でわかりやすい住所が良いでしょう。おふたりでよく話し合って新本籍を決めてください。